4月も中旬を迎え、我が家のまわりの桜もようやく咲き始める頃です。
たまに思い出したように階級のトップ戦線の話を出していますが、ともあれ本日もそんな気分です。今、個人的に興味をそそられる階級はライト級。
ジャーボンタ・デービスは不甲斐ない試合をし、キーショーン・デービスは素晴らしいパフォーマンスを発揮、ワシル・ロマチェンコは不在で、シャクール・スティーブンソンは念願のリヤド・デビューを果たしました。
さて、今後のライト級はいったいどうなるのか。今回のブログは、ライト級のトップ戦線について見ていきたいと思います。

ジャーボンタ・デービスとレイモント・ローチ
明らかに集中力が欠如していたあの日のタンク・デービス。だから仕方ない、と養護するつもりはありませんが、やはり彼にとってモチベーションは不可欠である、と実感できます。
一方で千載一遇のチャンスを逃したといえるローチ、再戦を求めるのは理解できますが、結局スーパーフェザー級の王座を保持したままなのだから、そのタイトル荷動きが生まれてこないというのは残念なことです。再戦の折には返上してもらいたいところですね。
さて、タンクは今後、誰が相手だろうとモチベーションは戻らないかもしれません。
ローチ戦の前から記者会見等でも引退発言があったり、あの状態ではトレーニングには身が入らないのではないか、と思います。
たとえタンクが辞めたがったとしても、PBCは全力で引き止めるでしょう。PBCからすると、もはや「唯一」と言って良いほどのスター選手であり、タンクがいなくなるとかなり厳しいでしょうからね。
もし、タンクがモチベーションを立て直して戦える相手がいるとするならば、それはワシル・ロマチェンコなのかもしれません。
IBF王者:ワシル・ロマチェンコ
半分引退状態のワシル・ロマチェンコは、2024年5月、オーストラリアのパースでIBF世界ライト級王座決定戦に出場。ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)を11RTKOで破り、王座返り咲きを果たしています。
そこから約1年が経ちました。
昨年、ジャーボンタ・デービスがロマチェンコと戦いたい、と伝えるも、2024年中は休養する旨を宣言、年が明けてもう3ヶ月以上が経ちますが、何の音沙汰もありません。このまま王者のまま引退するのも良いでしょう。
IBFは試合をしないロマチェンコに対して王座を剥奪まではせず。代わりに暫定王座決定戦を設置する、とのことで、これが来月、5/10にアメリカ、サンディアゴでの開催が決定しています。
大変興味深い戦いとなったIBF世界暫定王座決定戦は、22勝(17KO)無敗の戦績を誇るプロスペクト、レイモンド・ムラタヤ(アメリカ)と20勝(12KO)1敗、一度はデビン・ヘイニーに敗れるも、しっかり強豪と戦い舞い戻ってきたザウル・アブドゥラエフ(ロシア)の間で行われます。
ヘイニーから初黒星を受けたあと、非常に残念ながらホルヘ・リナレスを大逆転KOで破り、元王者ロジャー・グティエレスを下したアブドゥラエフ。レジュメとしてはムラタヤよりも上です。
それでもやはりニュースターの誕生を見たいですね。この一戦に勝利し、暫定王者となればかつてのP4P、ロマチェンコ戦の切符を手にします。ロマが引退すれば正規王者になりますが。
シャクールとキーショーン
WBC王者、シャクール・スティーブンソン(アメリカ)とWBO王者、キーショーン・デービス(アメリカ)。どちらもアフロ・アメリカンの身体能力を大いに活かしたボクサーといえますが、大きな違いはキーショーンは(少なくとも今のところは)倒すタイプのボクサーで、シャクールはそうではありません。
シャクールは前戦、フロイド・スコフィールドとの防衛戦の予定でしたが、スコフィールドが事前のドクターチェックに引っかかり、辞退。代役としてリングに上がったジョシュ・パドレイ(イギリス)を相手にKO勝利を挙げています。まあ、もともとこのボクサーは非力ではありません。その前のハルチュニャン戦、その前のエドウィン・デ・ロス・サントス戦も評価を上げる試合にはならなかったから、次こそはビッグマッチに挑みたいところでしょう。
シャクールがご執心なのはやっぱりタンク・デービスですが、ここは当然フラれにフラれています。なんとかリヤドシーズンデビューを果たしたことで、今後は良いマッチアップに恵まれていくのかもしれません。
ともあれ、次は指名挑戦者であるウィリアム・セペダとの一戦が決まりそうです。
もっと早くに実現しておくべきだったこの試合は、なんだかんだと延期に延期を重ねて、ようやくWBCがオーダー。交渉期間は5/6となっており、ここまでに合意にいたらなければ入札となります。
ちなみに入札となればトゥルキ・アラルシクvsオスカー・デ・ラ・ホーヤとなるわけで、資金力に大きく勝るトゥルキ氏が、どれくらいシャクールに期待しているのかがわかる戦いになるからこっちも興味深い。話し合いで決まらなければ良いですね。
セペダはテビン・ファーマーとの2戦で評価を落としていますが、ここはきっとやってくれると信じています。
ライジングスターはキーショーン
ボクサーは一気に評価を上げる時期、というのがありますが、キーショーンにとっては今がまさにその時期です。
リチャードソン・ヒッチンズが持て余したグスタボ・レモスをたった2Rでノックアウト、そしてエマニュエル・ナバレッテに勝利して王者となったデニス・ベリンチク(ウクライナ)をたった4Rでノックアウト。
それ以前もホセ・ペドラサやミゲル・マドゥエノといったボクサーを破ってきたキーショーンですが、ここ2戦で評価はグッと高まったのではないでしょうか。
WBO世界ライト級王者となったキーショーンは、超危険なパンチャー、エドウィン・デ・ロス・サントスにオファー。しかしこれは日本時間4/8時点、お断りされたようですね。
キーショーンは今年あと3回リングに上がりたいと語っていますが、果たしてそれは叶うのか。世界王者となって年間4試合やってくれるというのは尋常ではないですが、キーショーンとしても今が成長期、見せ所の時期というのを理解しているのかもしれません。
デ・ロス・サントスにフラれ、キーショーンはどうするのか。
アンディ・クルス(キューバ)戦はきっとまだ先で、これは普通の防衛戦よりも王座統一戦としてやったほうが盛り上がる戦いです。
最近メキメキと評価を上げ、注目されているサム・ノークス(イギリス)も、世界挑戦はまだもう少し先でしょう。
ビッグマッチや50-50の戦いじゃなくても良いから、まだまだたくさんリングに上ってもらいたい時期ですね。
と書かいてしまった後ですが、このブログがアップされるはずの日本時間4/10、なんとこの話(キーショーンvsデ・ロス・サントス)が復活。日程は6/7という予定で、これは超楽しみです。
まずは5/10(日本時間5/11)
ということで、ライト級の予定も次々と決まってきそうです。まずは5/10(日本時間5/11)にアメリカ、カリフォルニアはサンディエゴで行われる、レイモンド・ムラタヤvsザウル・アブドゥラエフによるIBF世界ライト級暫定王座決定戦です。
これは非常に楽しみな一戦ですね。ちなみにメインはエマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)vsチャーリー・スアレス(フィリピン)。トップランク興行でアメリカではESPN放映なので、さて、日本ではWOWOWでやってくれるかどうか、というところですね。
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