信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

井上尚弥の対戦相手、ラモン・カルデナス!Uber Eatsからのビッグアップセットの可能性、そして三つ編みの意味。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

驚くほどのビッグマッチだらけの「5月」がすぐそこに迫ってきました。

今年も5月はすごいのだが、今年のシンコ・デ・マヨ興行は「3つの」と謳われている記事が多く、きっとアメリカ人たちにとってはそういう認識なのでしょう。

たとえメキシコのスター、カネロ・アルバレスが、アメリカ大陸を飛び出て戦おうとも。

その3日程のトリを務めるのは井上尚弥で、その相手はメキシコにルーツを持つヒスパニック系のアメリカ人であるラモン・カルデナス。

正直、ブライアン・アコスタ戦しかしっかりと見たことがないボクサーですが、通常、このボクサーはプロスペクトと呼ばれるボクサーであり、大手プロモーターの後ろ盾こそないものの、厳しい戦いを勝ち抜いてきた非常にタフなキャリアの持ち主です。

アラン「ダビ」ピカソが突然の撤退後、すぐさまこのオファーに飛びついたカルデナス。

さて、どんなボクサーなのか見ていきましょう。

 

 

 

ラモン・カルデナス

アメリカはテキサス州、サンアントニオ出身のラモン・カルデナス。1995年11月7日生まれの29歳で、BoxRecでは身長165cmとあります。

2015年7月、つまりデビューは19歳の頃で、それ以前はアマチュアでキャリアを磨いていました。アメリカのナショナルチャンピオンシップで準決勝進出、なので3位が最高位かと思います。

プロ入り後に獲得したタイトルは、WBAコンチネンタル・ラテンアメリカ、NABA-USAタイトル、FECARBOX(中央アメリカの地域タイトル、WBCの下部組織)、そしてWBAコンチネンタルアメリカタイトル。全てスーパーバンタム級です。

プロデビュー戦もスーパーバンタム級で、それよりも重いウェイトで幾度も戦っていますが、このスーパーバンタム級を主戦場としている意識はあるのでしょう。これは規律の正しさを物語ることであり、メキシカンにありがちなラテンのノリはなさそうなイメージ。

これまでの戦績は26勝(14KO)1敗というもので、わずかに1敗はプロ13戦目、初の10回戦で喫したものです。

トップアマ、というわけでもなかったであろうカルデナスは、デビュー初期から苦労したようです。ある記事ではファイトマネーが出ないようなファイトも経験したとか。

 

 

 

最近までLyft(乗り合いタクシーみたいな感じ)やUber、DoorDash(これもフードデリバリー)などで整形をたてていた、ということで、こういう時間に融通の効く仕事をしながらトレーニングに励んでいたのでしょう。

決して恵まれたキャリアではないラモン・カルデナスは、特にキャリア初期の多くをメキシコで戦っています。

キャリア最大の勝利

きっとこのように苦労をしながら、「いつか」を夢見てトレーニングをするボクサーは多いのでしょう。そして、実力があっても日の目を見ないボクサーもいるのかもしれません。

ラモン・カルデナスにチャンスが回ってきたのは、2023年のことでした。

おそらくこの試合は、彼のその後の人生を大きく変える一戦になったのだと思います。

コロナ前の2019年あたりからFOXで放映される小規模興行に出場しはじめたカルデナスは、2022年7月、マーク・マグサヨvsレイ・バルガスのアンダーカードに出場。これでつながりができたのか、2023年9月15日にはShowtimeのメインイベントに出場することになりました。ただ、カルデナスはもちろんBサイドで、当時15勝(11KO)無敗のプロスペクトだったラファエル・ペドロサ(パナマ)との対戦です。

 

 

 

これはShowtimeが開催していた「New Generation」というプロスペクト同士を戦わせるイベントで、下馬評としてはペドロサが-300でトップドッグに位置し、カルデナスが+250でアンダードッグでした。

この試合でカルデナスは2RTKO勝利。それ以来、ペドロサは試合をしていないようですね。

ともあれ、このキャリア最大の勝利をもってそのままShowtimeに出続ける、とならなかったのは時勢というものが大きく関わってきます。この年、Showtimeはボクシング中継から撤退、結局カルデナスはPBCと契約することはありませんでした。

しかしこのカルデナスの才能を放っておかなかったのがギャリー・ジョナス。

BoxingSceneのボスであるこのギャリー・ジョナスが立ち上げたプロモーション会社兼プラットフォームは、カルデナスの才能に注目し、契約。

ここからのカルデナスは快進撃に入り、おそらくフードデリバリーや運送業を辞めたのはこの頃ではないか、と推察されます。

 

 

 

強敵との戦いは、水を得た魚

カルデナスは、ProBoxTVとの契約後、イスラエル・ロドリゲス・ピカソ(メキシコ)を撃破。この試合でWBCの下部組織に位置するFECARBOXのスーパーバンタム級タイトルを獲得しています。この試合は6R終了後にロドリゲスが棄権していますが、それまでの採点はほぼ互角だったようです。(BoxRecでは0-1でロドリゲスが優勢だったようです)

しかしカルデナスの(たぶんカウンターの右)パンチによりロドリゲスは顎を骨折、結果、陣営は棄権しています。

これが2024年2月の試合で、そのわずか2ヶ月後、カルデナスはヘスス・ラミレス・ルビオ(メキシコ)を9RTKOで降し、WBAコンチネンタル・アメリカのタイトルを獲得しています。ちなみにこの試合はカルデナス圧倒的優位の試合でしたが、大苦戦。それでも最後には倒しきっているのだから大したものです。どちらかというと、ラミレスのがんばりが素晴らしかった、

次々と地域タイトルを獲得しながら、4連続KO勝利を収めています。前戦であるブライアン・アコスタ戦は判定勝利ですが、直近5戦で4KO勝利と絶好調をキープしています。

このラミレス・ルビオ戦からは10ヶ月という期間が空いてしまいますが、2025年2月、カルデナスにとってもう一つの「最大の勝利」、ブライアン・アコスタ戦を迎えます。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

タイトルに「イノウエ・ダービー」とつけたのは海外の記事の真似事で、まさか本当にこの戦いがイノウエダービーになるとは思ってもいませんでした。

カルデナスがここに勝ったとしても、井上の相手は随分先まで決まっているのだから、そんなわけにいかないはずだったのです。

この試合、ピンチを迎えながらもそのサバイバル力も見せたカルデナス。ディフェンス能力やスキルは高く、アグレッシブさもある良いボクサーです。もしかするとこの試合は、連続KO勝利中であるカルデナスにとってはやや深追いしすぎた試合でもあったのかもしれません。それが招いたピンチだったとするならば、このことは井上戦に非常に活きてくる可能性がありますね。

アップセットの可能性はあるか

わかりきったことですが、このラモン・カルデナスが優れたボクサーであろうとも、井上尚弥にとって敵ではないことは事実。それでは身も蓋もないので、ここはカルデナスにとって可能性となるものを挙げてみましょう。

まず1つは、KO率に反して、このカルデナスがハードパンチを持っている(らしい)ということです。

トレーナーのジョエル・ディアスがそう名言しているのですが、確かにカルデナスのパンチは力強い。対戦相手のレベルが上がっているここ数年において、過去5戦で5勝4KOというのは伊達ではないと思います。

 

 

 

このパンチ力というものは誰に対してもそうですし、こと井上尚弥戦に関しては絶対になくてはならないものの一つ。これさえあればアップセットを起こせる可能性はゼロではない、ということになります。

カルデナスはカウンターショットも上手いのだから、井上尚弥がネリ戦のように初っ端からインパクトを残そうと大振りで振ってきたときには、チャンスがあるのかもしれません。

そしてもう一つは、アンダードッグになっていたときに勝利し、アップセットを起こした経験があること。さらに、劣勢に立たされながらもそれをサバイブ、もしくは逆転した経験があること。

劣勢に陥ってしまったボクサーが、そこから持ち直せるか、というのはその時になってみないとわからないことです。少なくとも、カルデナスにその力があることは明白で、もちろんそれは相手によるというのもまた事実ですが、ともあれカルデナスが劣勢をはねのける力は持っているのです。これはカルデナス陣営にとっては好材料の一つでしょう。

この2つの薄い材料に加え、もう一つは少しだけ上の2つよりも濃い、かもしれません。

トレーナーのジョエル・ディアス、この名前を聞けば、ドミトリー・ビボルがカネロ・アルバレスにアップセット勝利を挙げたあの試合を思い出すでしょう。ビボルは「メキシカンスタイル」を学ぶためにインディオに趣き、そしてビッグアップセットを起こす可能性もあったイズライル・マドリモフも彼の門下です。

 

 

 

ラモン・カルデナスで最もに気になること

さて、ここまで対した情報を出せていない自覚はあるので、最後に私も含めて最も気になることについて。

そう、もちろんあの髪型です。

カルデナスが素早く動くたびに左右に振れるあのなんか細長い三つ編みは、テレビドラマの「Game of Thrones」(ゲーム・オブ・スローンズ)に由来しているようです。

そのドラマに登場するドスラク族と呼ばれる遊牧民の戦士たちは、敗北したときにだけ三つ編みを切る、という設定で、彼はこのドラマの大ファンで、「戦士の三つ編み」だということ。

この三つ編みを始めたのは2019年からで、ちょうどカルデナスが有名興行に出始めた頃、つまり躍進する時期と被ります。

非常に縁起の良い三つ編みは、果たしてこの戦いでカットされることになるのか。

あれだけ細長い三つ編みは、カルデナスがダックしたときとかに相手の目に入ったりしないのか。

まあそんなことは置いといて、ブライアン・アコスタ戦での勝利からたった1週間で来た、という世界最高のファイターとの試合を快諾したラモン・カルデナス。きっと勇敢に戦ってくれると信じています。GWを待ちましょう。

↓配信はアマプラ、配信開始は5/5の8:30からのようです。

 

 

 

【宣伝】

日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。

ぜひ覗いてみてください。

 boxingcafe.base.shop

 

プライバシーポリシー お問い合わせ