この記事がアップされてから数時間後に始まる、イギリスの「FATAL FURY」興行。クリス・ユーバンクJr.vsコナー・ベンという戦いは、個人的には非常に微妙なもので、それはとりわけベンの過去のPED騒動によるものなのですが、イギリス国内で盛り上がるのは当然わかるものでした。
父の代からの因縁を持つ二人のビッグファイト。
しかしそれは、ユーバンクのウェイトオーバーにより、ことさら興味がなくなってしまう結果に。そもそもこの二人には階級の差(コナー・ベンはウェルター級のボクサー)があった上、たとえ100gだろうがオーバーしてはいけません。
ボクシングはその階級でどちらが強いかを競う競技であってほしいと切に願います。
この興行はDAZNでライブ配信、もともとメインイベントよりもリアム・スミスvsアーロン・マッケーナ、アンソニー・ヤーデvsリンドン・アーサー、そしてクリス・ビラム-スミスの復帰戦と盛り沢山ですから、メインは見ずともPPVは購入予定です。
ここからはじまるDAN PPVの3連戦(4/27、5/3、5/4)で合計9,100円。いや、まあ買うんですけどこれは結構イタい。もっと試合同士を離した方が買いやすいでしょうし、3つ買ったらいくらかを引く、とかあっても良いんじゃないでしょうか。
ともあれ今回のブログは、いくつかのニュースをピックアップ。

正式発表!ブライアン・ノーマンJr.vs佐々木尽!!
いよいよ正式発表となったWBO世界ウェルター級タイトルマッチ、ブライアン・ノーマンJr.vs佐々木尽。
事前情報の通り、6/19(ド平日の木曜日)、大田区総合体育館での開催です。記者会見で佐々木は「学校や仕事をサボってでも見に来てほしい」と訴えていましたが、そこは「休んででも」で良いと思うのは私だけか。
ベンチャーに努めている私は休みを取るのは難しいですが、流石にこの日は仕事を早く上がってLeminoで観戦しようと思います。
大緊張の中、記者会見を行った佐々木、普段の会見も宇宙人的ですが、この日の発表会見はさらに宇宙人的。それだけ気合が入っているのでしょう。
坂井祥紀を倒すことはできませんでしたが、そのパワーは疑いようがなく、技術的にはノーマンに劣るという見方が一般的ではあるものの、やはり期待ができます。たとえ実力で劣っていようともなにかを起こせそうなボクサー、それが佐々木尽です。歴史的瞬間を期待しましょう。
↓以前の記事
アンダーカードはこれも事前情報どおり、IBF世界ライトフライ級王座決定戦、クリスチャン・アラネタvsタノンサック・シムシー。シムシーはタイ人ですが、グリーンツダ所属ということもあり、他のタイ人と違って強敵とのマッチアップをちゃんと勝ち切ってきています。
矢吹正道に唯一の敗戦後、OPBF王座を獲得、そして元ミニマム級王者の谷口将隆を退けるなどしてキャリアを分厚くしています。ライトフライ級は当然、今後日本人との関わりもあるでしょうから、こちらも注目ですね。
他にも大久祐哉vs阿部麗也の日本フェザー級王座決定戦。大久がフェザー級の国内勢力図を塗り替えるか、阿部が世界再挑戦への道を一歩進むのか、これも良いマッチアップですね。
そしてセミファイナルでは田中空が小畑武尊のOPBF東洋太平洋ウェルター級王座決定戦。佐々木、田中と2人のウェルター級に加え、東京五輪の日本代表だった森脇唯人のプロデビュー戦もありますね。こちらは主戦場をおそらくミドル級にするのではないか、と思いますが、デビュー戦はスーパーミドル級のようです。
日本ではLemino、アメリカではやっぱりESPN+で放映とのこと。アメリカの人たちが早朝から視聴する、というのはノーマンの知名度も含めちょっと少ない可能性もありますが、インパクトを残せばアーカイブでも視聴してくれるはずです。
パッキャオはバリオスとの対戦を目指す!
WBC世界ウェルター級王者、マリオ・バリオスは、この階級で最もぱっとしない王者ですが、だからこそ、レジェンド・マニー・パッキャオの対戦相手候補として名前が挙がっています。
パッキャオに「もしかしたら」と思わせるのは、未来のP4P候補ジャロン・エニスではもちろんなく、24歳と若いブライアン・ノーマンJr.でもなく、マリオ・バリオスです。
パッキャオは5/12にフィリピンの上院議員選挙に立候補し、さらにその翌月、6月には国際ボクシング殿堂入りが決まっています。
パッキャオが議員にカムバックできるかどうかはわかりませんが、殿堂入りはすでに決定事項であり、もし既報のとおり7月にバリオスのWBC王座に挑むのならば、殿堂入り後の挑戦となります。こういう例は過去にあったのでしょうか。
ともかく、ショーン・ギボンズは「マニーは現代のジョージ・フォアマン、アーチー・ムーア、バーナード・ホプキンス」だと喧伝。しかしマニーはその勢いにこそ強さの秘訣があり、ずる賢く戦うタイプのボクサーではないため、加齢による衰えは顕著なはずです。それでも、マニー・パッキャオが起こしてきた数々の奇跡を目の当たりにしている僕らは、それに期待せずにおれません。その奇跡を起こせるかも、と思い当たる王者はマリオ・バリオスかもしれず、当然この壁は46歳のパッキャオにとって非常に高いですが、素直に応援してしまいます。
予定としては、7/19、日本時間で7/20だそうです。
この発表はおそらく選挙後の5月中旬となる予定で、それまでにギボンズは周りを固めるために動いているようです。
フンドラvsザヤス!入札はライブ中継!?
前報で、WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、セバスチャン・フンドラvsザンダー・ザヤスの話を出しました。
このときは交渉期限が延長され、4/25となり、それで決まらなければ入札になるという話でしたね。
↓当時の記事
結局、この交渉はまとまりを水、入札となるようです。そしてこの入札が、ライブストリーミング配信!!

ちょっと入札をライブ配信は意味がわかりませんが、なかなか斬新。名目としては、この手続きに透明性をもたせるため、とのことです。そんなに不正が行われているのかしら、と逆に心配になります。
トップランクvsPBCなのでモメルトは思っていましたが、最近でもキーショーン・デービスvsエドウィン・デ・ロス・サントスが(多少のいざこざがありつつも)契約締結、正式発表に至っており、もしかするとこのご時世、ハードルは下がったのかな、とも思っていました。しかしやはり両プロモーターの抱えるスターボクサー同士の戦いは一筋縄ではいかないですね。
ともあれ、この入札は来週行われる、とのことなので、まもなく発表を見るのでしょう。どこで配信されるのかはよくわかりません。
ユーバンクJr.vsコナー・ベン
今週のニュースは、なんだかんだあっちを向いてもこっちを向いてもこのクリス・ユーバンクJr.vsコナー・ベンです。
この戦いを記事化することはいくらでも可能で、ウェルター級を主戦場としてきたベンが、果たしてスーパーミドル級で戦う際、そのパワーは通用するかをこれまでの対戦相手に訪ねたり、もちろん両者の父の因縁(ユーバンク・シニアの1勝1分)に言及するとともに二人のキャリアを振り返ったりとまあインターネット上での盛り上がりはすごいものです。
そんな中、BoxingSceneが「Why BoxingScene will not be at Chris Eubank Jnr-Conor Benn」(BoxingSceneがクリス・ユーバンクJr.vsコナー・ベンの試合に参加しない理由)と題して出稿している記事は、なんとも異質で目を引きます。
この記事では、BoxingScene(以下BS)がユーバンクJr.vsベンの興行について、現地取材の申し出をしたが、The Ringのイベント主催者はBoxingSceneの取材を認可しなかった、という恨みつらみが綴られています。
なるほど初めて知りましたが、ビッグマッチの取材は全てのメディアが入れるわけではないようで、過去にもBSはジョシュアvsデュボア、ベテルビエフvsビボル2等で取材の機会を逸しているようです。
メディアが多すぎると、そうせざるを得ない状況はあるのでしょう。特異なのは(※これはBSの言い分です)この興行への取材申し入れがThe Ringに無視されている、という状況のようですね。
例えばメディアの数が多すぎたための抽選等という公平な状況で、BSが省かれたのであれば仕方のないことでしょう。しかしそうではないことを懸念しているのがこの記事。なるほど、こういう事もありえるのか、という話は非常に新鮮なのでシェア。是非記事を読んでみてください。
日本のボクシングファンの総意として、記者会見の場に「ロンスポ本郷をいれるな」というのがあると思います。(とにかくあの失礼な態度は鼻につくし、今回の佐々木への質問も馬鹿にしたような口調で、リスペクトに欠ける。)これを締め出すことはおそらく公平性に欠けることなので、難しい問題ですね。
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