2日連続、Lemino Boxing。
2日目は、横浜BUNTAI初のボクシング興行で、ダブル世界タイトルマッチに日本タイトル戦、アマ8冠荒竹一真のプロデビュー戦と盛りだくさんです。
ただ、やっぱり平日にそれだけの興行を見るための時間確保は難しく、とりあえず20:00頃に仕事を中断して2時間程度の視聴時間を確保するのがやっと。
ということで今回のブログは、Lemino Boxingのダブル世界タイトルマッチの観戦記。

5/28(水)Lemino Boxing
IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦
エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)27勝(27KO)1敗
vs
力石政法(大橋)16勝(11KO)1敗
今週、最も楽しみな試合といえばこの試合です。エドゥアルド・ヌニェスは怪物クラスのボクサーかもしれませんが、力石もこの大一番に過去最強に仕上げてきているはずです。
この戦いに勝ったら、最近パフォーマンスがすぐれないエマニュエル・ナバレッテを追い越して、階級最強のはずです。
いよいよゴング!
初回、力石は身長が高いですが、ヌニェスはものすごく筋肉が詰まっている体つきです。まずはリング中央で探り合い、若干プレスをかけるのは力石の方か。
中盤になるとヌニェスもプレスをかけてきていますし、強い踏み込み。しかし長い距離で力石の左がヒット!
力石は長いジャブを伸ばす等して良いペース、まずは上々の立ち上がりではないでしょうか。
と思ったら後半、ヌニェスの飛び込みの左フックをヒット、力石の顔面を弾きます。しかし力石も左のボディアッパーをヒット、その後もヌニェスが飛び込んできた時に左ボディをヒットしているように見えます。
2R、ヌニェスがプレスを強めます。右から入るパターンを使いますが、ジャブを忘れないところは非常に厄介なところ。
プレスを強めたヌニェスに対して力石は軽やかなステップでロープを背にした状態が続きます。足を使う、は作戦なのでしょうが、ちょっとヌニェスのプレスが強いか。どこかで受け止めたいところです。
空転も多いヌニェスですが、その一つ一つが非常に怖いパンチ。
どちらもクリーンヒットは少ないですが、スリリングなやりとりが展開されています。集中力をなくしたほうが厳しい状況に陥るかもしれません。
3R、右へ左へ、上手くサイドに動く力石ですが、徐々に手数が減っているか。ヌニェスも力石に届くパンチは少ないですが、ジャブはちょんちょんと突きながらのプレスです。
中盤、力石はサイドに動いて左ストレートをヒット。ちょっと体勢的にウェイトが乗るパンチではありませんでしたが、良いタイミング。
その後も入ってきたところに左のアッパーをヒットした力石、このサークリングとは逃げているとは捉えられないはずです。
4R、ここまで、ダメージを与えるまではいかないまでも上手く戦えているように思う力石。ヌニェスのパワーパンチは一発で致命傷になる可能性がありますから、まずは被弾を避けて空転させたい。
力石は遠い距離からぐっとくっついてすぐ離れる、良い距離感です。しかしやはりちょっと手数の少なさ、特に後手に回ってしまう感じは気になります。
後半は力石の左がヒット、クリーンヒットは力石の方が印象的ですが、最近はガードの上から打たれても身体がブレるとポイントを持っていかれてしまうので心配です。
5R、ヌニェスが右を打つと左をリターン、入ってきたところには左右いずれかのアッパー。単発ですが、タイミングが良いのは力石。
ヌニェスはやや強引に攻める場面が出てきて、その中でもコンパクトなストレート系のパンチを使ってくる上、フック、アッパーのアングルも良い。まだ半分もいっていない状態で力石は若干苦しくなっているように感じます。
中盤以降、足が止まった力石はブロッキングでしのぎ、強いアッパー、フックをリターン!!これがクリーンヒットで若干動きが止まったように見えたヌニェスですが、それでも前に出てパワーパンチを打ち込みます!これは怖い!
6R、ヌニェスがフィジカルを活かしてプレス!受け止める力石、ただそこには差があり、下がらされます。
どんどん前に出てくるヌニェスに対して、力石は大きく動くも詰められ、中盤は我慢の時間!
力石はブロッキングでこのヌニェスの攻撃を一通りしのいだ後、若干ヌニェスの回転力が落ちたところで反撃!!フック、アッパーをヒットすると、ヌニェスも強いフックをリターン!
後半は近い距離で打撃戦か、互いに頭がぶつかりそうな位置でパワーパンチを交換!
近い距離ではヌニェスの頭の位置が秀逸で、フィジカルで押し込んでいく分見栄えが良い。それでもこの距離にこそ、力石の勝機はあるかもしれません。
7R、開始前、力石に笑顔が見えたような気がします。これはまだまだ、期待できます。
ラウンド前半はディフェンスに徹し、後半勝負というのが力石の作戦か、まずはしっかりと足を使ってエスケープ。その中でヌニェスの右を浴びて顔を跳ね上がる場面、ここは何とか耐えてほしい!
なんとか耐えてほしい力石、いくつかのパンチを返すもヌニェスのパワーパンチに押され気味、どっしりと構えるヌニェスは力石のパンチでびくともしません。
後半にシャープなワンツーをヒットした力石ですが、それでもヌニェスは止まらず。
8R、序盤に力石の内側からのジャブ。ちょっと今はヌニェスにペースを持っていかれそうなので、この戦術変更は良い!
力石はこの長い距離で打ち下ろすような左をヒット!足がバタつくヌニェス!滑っただけかもしれませんが、やはりこの距離で戦えれば力石が良い。
足が復活した力石ですが、ここに手数がほしい。それでもこのラウンドはジャブが復活、良い流れになってきていると思います。
9R、さあ後半!力石はしっかりとサークリング、ヌニェスは更にプレスを強めてパワーショット!ショートの距離では非常に回転力のある連打を放ってくるヌニェス、入られる前にカウンターで止めたい。
体ごと入ってくるヌニェス、力石は固いブロッキングで凌ぐと、ショートの軽打。後半にはワンツーをヒット、パワーこそ違えど決して打ち負けてはいません。
10R、力石が左のショートを出したところにヌニェスのオーバーハンドの左がリターン!!!ぐらついてロープへ後退する力石!危ない!
ここでヌニェスは強いプレスと強いパンチで攻めてきます!これは大ピンチですがある種のチャンス、ヌニェスはスタミナを使ってチャージしてきているので、ここは耐えて反撃してほしい!
ヌニェスは強振しながらもよく見ており、力石もダメージはありながらも左ボディカウンターを狙います!がんばれ力石!!
この打撃戦の中、力石の左ショートフックがヌニェスを捉え、ヌニェスはバランスを崩します!しかしヌニェスの右ストレートもヒット、力石の顔面が跳ね上がります!ここでゴング!
11R、変わらず攻めてくるヌニェス、力石はサイドに動いてミスブローを誘います。ヌニェスのパワーパンチはまだ健在ですが、このボクサーは軽打も上手く混ぜてくる、本当に強く、巧いボクサー。
大きく足を使う力石、どうしてもこれは逃げているように見えるので、このラウンドはポイント的には厳しいかもしれません。どこかでベストショットを決めてほしい。
ラストラウンド、ヌニェスの激しい攻めに対して力石は右アッパーカウンター!しかし全く動じないヌニェス、このボクサーの怪物性はそのタフネスかもしれません。
しかしヌニェスの左フックの打ち終わりに左をコネクトした力石、これでヌニェスは動きが止まったように見えます!
しかしそのダメージを隠すかのようにヌニェスはリターン、フィジカルを活かした強いプレス!力石は周りながらもカウンター狙い、ヌニェスは軽打ながらも細かいパンチを次々と出して前へ!
最後は打ち合い!ヌニェスの右で力石の顔が弾けますが、力石も打ち返して試合終了!
判定は、115-113、116-112、117-111、3-0の判定で勝者はエドゥアルド・ヌニェス。。。!
両者ともに、とてつもないハートを見せたファイトでした。
力石も本当に素晴らしいファイトを見せましたが、エドゥアルド・ヌニェスは強かった。とてつもないフィジカルととてつもないパワー、そしてとんでもないタフネス。
これはほぼ間違いなく、階級最強の王者でしょう。
そしてこのボクサーの素晴らしいところは、やはりそのボクシングからわかる規律の正しさであり、長い時間の反復練習でなければこのボクシングは作れないはずです。これは難攻不落の王者が誕生してしまいました。
さて、敗れた力石。相手がカカスなら。。。とかいうタラレバがすぐでてきてしまいますが、きっと復帰して王者になってくれるはず。今後の力石に期待しましょう。
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
武居由樹(大橋)10勝(8KO)無敗
vs
ユッタポン・トンデイ(タイ)15勝(9KO)無敗
とにかく素晴らしいセミファイナルのファイトでしたが、結果だけは残念でした。しかしメインはバチッと締めてくれるはず。
初回、まず武居がジャブ。ジャブ。ジャブ?
ポンポンとジャブを突いていく武居、というのはあまりイメージがないですね。どちらかというといきなりフックで飛び込むイメージですが。
若干の様子見から武居の左ボディがヒット、続いて顔面への左ストレートをヒットすると、ユッタポンはダウン!
もう明らかに効いているユッタポン、襲いかかる武居!
ユッタポンの右と武居の左が相打ち、倒れたのはユッタポン・トンデイ!!
残りの時間は1:45、ここで一気に武居がいきます!
ユッタポンも懸命に打ち返しますが、このボクサーはこのピンチのサバイブの術を全く知らないようです。また同じ右と左の相打ちでこの試合3度目のダウン!
武居はここでも珍しく軽打を交えたパンチで攻め入り、強い左。ユッタポンはなんとか強い左フックに望みを託しますが、武居が連打すると固まってしまい、ここでレフェリーがストップ!!!
武居由樹、初回TKO勝利!!
快勝、武居由樹!素晴らしいパフォーマンスでした。
武居のリーチ、踏み込みという最大の武器は、距離を測るジャブを手に入れてより活きるようになったかもしれません。
更にラッシュ時に見せた軽打、回転力というのはこれまでになかった武器ではないでしょうか。
ステップワークや踏み込みの強さ、フィジカルの強さ、キック時代のストロングポイントはそのままに、ボクサーらしい技術を融合させているようにも思いますね。
ユッタポン・トンデイ、良いところを見せることもなくやられてしまいましたが、正直実力の差はあったと思います。いずれにしろ、久々、というほどのものでもないのですがKO勝利、やっぱりこのボクサーにはノックアウトが似合います。
次は指名試合ということで、相手はクリスチャン・メディナ。IBFの指名挑戦者決定戦で西田凌佑と戦ったボクサーですね。
【宣伝】
日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。
ぜひ覗いてみてください。