今月のビッグマッチがようやく終わりました。
とても忙しかった日々の中、平日の興行はなかなかにキツい。
武居由樹は素晴らしい初回TKO勝利、力石政法は先手をとることができず、判定負け、進退は明らかにせず。そして未だ重岡銀次朗は心配。
色々とありますが、それでも時は進んでいきます。
ということで今回のブログは、週末のケイレブ・プラントvsホセ・アルマンド・レセンディスのプレビュー記事。

5/31(6/1)アメリカ・ラスベガス
ケイレブ・プラント(アメリカ)23勝(14KO)2敗
vs
ホセ・アルマンド・レセンディス(メキシコ)15勝(11KO)2敗
「スウィートハンド」ケイレブ・プラント、元世界王者で当然のことながらこの階級で一級品のボクサーです。
これまでの2敗は最強のときのカネロ・アルバレス、そしてデビッド・ベナビデス。
元IBF世界王者という肩書を持っていますが、現在もWBA世界スーパーミドル級の暫定王者という肩書を持っています。
IBF王座は3度の防衛ののちカネロに統合されましたが、その後強豪アンソニー・ディレル(アメリカ)にストップ勝利を挙げて再起、そして当時WBC世界スーパーミドル級暫定王者だったデビッド・ベナビデスにアタックし、フルラウンドを戦い抜いて敗れています。
敗れはしたものの、ベナビデスの連続KO記録を途絶えさせたのだと考えると、この戦いは善戦したというレベルのものです。
その後18ヶ月ものブランクを作ってしまいますが、当時無敗のトレバー・マッカンビー(アメリカ)を相手に、見事9RTKO勝利で再起。今回の一戦を迎えます。
33歳のプラントに対し、ホセ・アルマンド・レセンディスが優れているのは、26歳という年齢だけでしょう。
2018年のプロデビューを果たしたレセンディスは、2021年にダウンを奪われての初黒星を喫します。最大の勝利は2023年3月、元世界王者であるジャレット・ハード(アメリカ)にたいするもので、これはポイントで大きくビハインドを負っていた最終10R、大逆転のTKO勝利を挙げています。これはハードの唇の傷が深くなったためのTKO、ある種ラッキーな勝利ではありますが、元王者にTKO勝利という記録は彼の中で誇るものでしょうし、自信にもなったはずです。
元王者に勝利した、という事実により、当時はまだ無敗のプロスペクトだったイライジャ・ガルシア(アメリカ)の対戦相手に抜擢され、しかし8RTKO負け。2敗目を喫していますね。
その2敗目から今年2月に再起、しかしこれは5勝2敗のキャリアのないボクサー相手であり、あまり参考になるものではありません。
レセンディスにとってはこの戦いは大きく名を上げる大チャンス、死にものぐるいでプラントに向かっていくはずです。
それでもなお、スウィートハンズがレセンディスに負ける道は見えません。しっかりと勝利、それもやはりストップでの勝利が濃厚でしょう。
ジャモール・チャーロ(アメリカ)33勝(22KO)無敗
vs
トーマス・ラマンナ(アメリカ)39勝(18KO)5敗1分
さて、こちらも勝負論がある戦いではありません。
「無敗の元世界王者」vs「世界挑戦経験者」という構図ですが、ラマンナの唯一の「世界挑戦」はWBAの王座決定戦であり、それもその戦いで初回TKO負けという悲惨な結果に終わっています。
ただもちろん、ご存知の通りでチャーロに不安要素がない、といえば完全に嘘になります。
かつては「ヒットマン」と呼ばれ、印象的なノックアウト勝利を続けていたチャーロ。弟・ジャーメルは技術、そして兄・ジャモールはパワー、と言われていましたが、じゃモール・チャーロはミドル級に上がってからはKO率が極端に下がっている、と言わざるを得ません。
当然、技術もあるボクサーですから、だから何だという話なのですが、何せ彼は1年半振りの試合であり、さらにリングを離れていた理由がメンタルヘルスの問題(と、あと、法廷闘争とか色々)ですから、果たしてどうなるのか、というのは判断が難しいところでしょう。
スーパーウェルター級、ミドル級とタイトルを獲得してきて、前戦からスーパーミドル級。前戦ではホセ・ベナビデスJr.を判定で退けています。これが2023年11月の試合で、その前が2021年6月のミドル級の防衛戦ですから、1年どころか1年半ペースでのリング復帰。
ラマンナは前述のとおり、世界初挑戦で初回KO負けを喫しています。対戦相手はエリスランディ・ララで、ララはラマンナを相手に獲得したタイトルを防衛中、現在のWBA世界スーパーミドル級王者です。
技巧派、であるはずのララですが、このラマンナ戦をはじめとして現在4連続TKO勝利中で絶好調。
話はそれましたが、このララ戦での秒殺劇から約4年、現在9連勝中ということで非常にアクティブに活動しています。
対戦相手の質は良いとは言えませんが、ここに勝てば大きく道が開けます。何せこの戦いは、通常はチャーロが勝つべき試合であり、チャーロが勝てばプラントvsチャーロというビッグマッチが決まるはずだからです。
これまで舌戦を繰り広げてきたプラントとチャーロ、決まれば一定は盛り上がるのでしょう。それを台無しにできるか、トーマス・ラマンナ。
ともあれ、この戦いはチャーロの出来に左右されます。
復活か、それとも。
配信情報
この戦いは、北米ではAmazon Prime Videoがライブ配信。そしてもちろん、日本でもアマプラがライブ配信です。
配信時間は日本時間で6/1(日)9:00〜、メインイベントはお昼ごろでしょう。
▼アマプラへの加入はこちら
【宣伝】
日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。
ぜひ覗いてみてください。
