先週末の戦いは、ケイレブ・プラントの敗北という驚きのニュースがあり、ジャモール・チャーロの復帰というどうでも良いニュースが流れました。
プラントはホセ・アルマンド・レセンディスにアップセットの敗北を喫し、これは再戦条項もあるようですが結局プラントはチャーロ戦を選択するのではないか、というのが大方の予想。
そもそもプラントにとってはこの試合は調整試合であり、チャーロが復帰できたならば二人が戦う、というものでしたが、つまずいたのはプラントの方、というのは本当に笑えない話です。
ここでプラントvsチャーロは一体どれくらい盛り上がるのでしょうか。
まあ、そんなことは置いといて、今回のブログは軽量級を取り巻くニュースをピックアップ。

WBA世界バンタム級王座決定戦
まずはWBAが本領を発揮した、WBA世界バンタム級王座決定戦のニュース。
WBAバンタム級は、正規王者だった堤聖也(角海老宝石)が怪我により休養王者となったことで、暫定王者だったアントニオ・バルガス(アメリカ)が正規王者に。
そもそも堤が休養王者になってから暫定王座決定戦なり正規王座決定戦なりをやる、というのがスジなのですが、そんな道理はWBAには通じません。
そして、この「暫定王座」が空位になる(??)ことで、新たに暫定王座決定戦を行うことが発表されています。
その戦いは、アンドレス・カンポス(チリ)vsノニト・ドネア(アメリカ)というもので、これがもう2週間後の6/14にアルゼンチンで行われる、とのことなのでこれもまた笑えません。
ドネアは2022年に井上尚弥(大橋)に2RTKO負け、2023年にアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に判定負けを喫しており、約23ヶ月ぶりのリング復帰となります。
サンティアゴ戦での動きはかつてのフィリピーノ・フラッシュの動きではなく、そこから更に2年、おそらくずっとトレーニングをしていたわけではないでしょうから、もう42歳となったドネアはもはや見る影もないのではないでしょうか。
そしてこれまた問題なのは暫定王座決定戦でドネアの対戦相手に抜擢されたアンドレス・カンポスで、こちらは2023年にサニー・エドワーズ(イギリス)に挑戦、判定負けを喫しています。
世界挑戦まで行ったんです。ただし、フライ級で。
そしてその後は4戦して2勝1敗1分という戦績であり、しかもそのうち2戦はフライ級、2戦はスーパーフライ級です。
あれ、今回はバンタム級の王座決定戦ではなかったか。
そんなわけで2連敗中の42歳と特に実績を残していないバンタム級初戦のボクサーの王座決定戦、ドネアの衰えが著しいと考えれば大いに勝負論がある戦いなのかもしれません。
ちなみにドネアはWBAランキングで5位、カンポスは突然9位にランクイン。一体いつから決まっていたのかもよくわかりませんが、あと2週間で準備はできるのか。
この試合は、WBAが主催するKO to Drugsという4日間のイベントの一貫として行われるそうです。DrugsももちろんKOしてもらわなければなりませんが、何よりもKOされるべきはWBAなのかもしれません。
暫定王座祭り〜スーパーバンタム級編〜
暫定王座が空位になったから何なん?というそこのあなた。
そういえば、近隣階級でもう一つ空位になるWBAの暫定王座があるのです。それはもちろん、スーパーバンタム級。
現在のWBA世界スーパーバンタム級暫定王者はムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、先日無事に調整試合をクリアし、あとは噂の通り「9/14、名古屋IGアリーナ」で開催される井上尚弥戦の発表を待つばかりです。
そしてこの戦いが行われることで、どちらが勝つにせよ、WBAの暫定王座は空位となります。
そう、バンタム級と同様、暫定王座が空位になるのです。
なので当然、WBAはそこに対して迅速な動きを見せようとしています。
それはWBA世界スーパーバンタム級王座決定戦、出場者の一人はラモン・カルデナス。
カルデナスをサポートしているProBoxTVのギャリー・ジョナス氏は、「ラモンはWBAの暫定王座を争う機会を得ることになると思う」と語っています。
井上尚弥戦が大きな評価を受けたことで、日本で戦わないかと帝拳プロモーションのミスターホンダがカルデナスに打診、それとはおそらく別のオファーでWBAが暫定王座決定戦の出場を勧めているようです。
本田会長からすると、中谷潤人vsラモン・カルデナスという青写真だったと思うのですが、WBAはまた別でしょう。ともかく妙な相手と暫定王座決定戦をやることになったらちょっと冷めてしまうので、どうにか良い相手とやってほしいところ。
このWBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦の開催についてはもう諦めましょう。だってWBAのスーパーバンタム級暫定王座は空位になるのですから。
ともあれ、ギャリー・ジョナスによると一ヶ月ほどで発表になる、とのこと。ランキングの上から声をかける、という当たり前のことがWBAはできないので、一体誰と戦うのか想像もつきませんね。
IBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦!
最後にまともなニュース。
つい先日、ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)vsレネ・カリスト(メキシコ)の同胞対決の再戦が行われ、無事ガルシアが勝利してIBF世界スーパーフライ級王座を初戴冠。
初戦はガルシアが勝ったと思いましたが疑惑の判定によりドローとなった試合で、ようやく決着がついた感じですね。
35歳という年齢のガルシア、若きプロスペクト、カリスト相手によく頑張りました。
そしてこの王座決定戦での戴冠には、指名挑戦者による指名試合というのがつきものです。こと、IBFにおいてはほとんど絶対とも言えるもの。
IBFでもたまに「なんでここで挑戦者決定戦?」みたいな試合があるし、全くもって融通が利かない時もあるのですが、今回は早々に挑戦者決定戦が決定。
その戦いはアルジ・コルテス(メキシコ)vsアンドリュー・モロニー(オーストラリア)というもので、これは幾分か納得のいく挑戦者決定戦と言えるでしょう。
コルテスは2022年にファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)と戦い惜しくも敗戦。その後、中谷潤人(M.T)にも挑戦し、フルラウンド粘っています。これまで4度の敗北の中でKO負けは一度もない、タフでスタミナのあるボクサーです。
中谷に敗れてから2連勝、昨年は2度戦っているということはまだまだアクティブに活動しています。
アンドリュー・モロニーも元世界王者で、昨年もWBC世界暫定王座決定戦に出場。惜しくもペドロ・ゲバラ(メキシコ)に敗れていますが、内容はほぼ互角で、ランキングを落とすこともなかったはず。
モロニーもその後再起戦を勝利していることから、ランキング上位にいて良いボクサーですね。
コルテスのタフさがモロニーのスキルを上回りそうですが、果たしてどうなるか。
この戦いは7/19に行われる、とのことで、開催場所はメキシコのモンテレイ。モロニーにとっては敵地での試合となります。
この試合は楽しみですね。ここに勝てば、ウィリバルド・ガルシア戦。ジェシー・ロドリゲスに挑むよりも何倍も何十倍もチャンスが生まれる上、ガルシアに勝てばロドリゲス戦の切符も手に入れることができます。
おそらくその王座統一戦は2026年に開催されると思われるし、大金を生むファイトになるはずです。盛り上がってきたスーパーフライ級、ここにも是非日本人ボクサーも絡んでほしいものです。
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