日本時間6/28(土)は個人的に楽しみにしているクリスチャン・ムビリvsマシエ・スレッキ。そして試合結果にのみ興味をそそられるデオンテイ・ワイルダーvsティレル・ハーンドン。
ワイルダーがここで復活し、もしもこれからビッグマッチにたどり着くのならばこんなにアツい展開はありませんが、ここ数戦の感じを見るとそれはほとんどありえないことでしょう。
彼ほどのパンチャーであれば一発を自信をもって打ち込むことができれば何かがかわるかもしれない、そんな幻想を抱きつつ、土曜日の結果を楽しみに待ちたいと思います。
さて、今回のブログはいくつかのニュースをピックアップ。

ブライアン・ノーマンJr.vsデビン・ヘイニーが合意
前戦で佐々木尽をノックアウトし、その強さを日本のボクシングファンに見せつけたWBO世界ウェルター級王者、ブライアン・ノーマンJr.。
ジャロン・エニスがウェルター級を去ることが決定的となった今、もはやこの階級で最強の王者はノーマンJr.で間違いありませんが、それでもやはりまだ証明されていないこともあるのかもしれません。それはまだ若く、若干レジュメが物足りない、ということに起因しているのだから、デビン・ヘイニーという相手は素晴らしいマッチアップに思えます。
ノーマンとしては自らの名前を挙げ、十分な報酬を受け取れる状態になってからのエニス戦を目指しているのでしょうから、それは間違いなく正解です。わずか24歳であの強さを見せつけたノーマンは、今後もまだまだ向上していくことが予想され、このエニスvsノーマンはP4Pファイター同士の戦いとなり得るマッチアップ。その供物として、稀代のランナーであるデビン・ヘイニー戦はアツい。もちろん、ノーマンがヘイニーをノックアウトする前提での話です。
この「トムとジェリー」状態になるであろう戦いは、ヘイニー自体は大手のしがらみもないから実現しやすい戦いで、さらにビル・ヘイニーがノーマンにこの戦いを提案しているのだから、程なく決まるだろうと思っていました。
そしてアメリカの時間で6/25(水)、「口頭で合意」というニュースが流れました。
この戦いは11月に起こる、と言われているので、今年後半のボクシングも楽しみなマッチアップが見れそうですね。
2つのベルトの行方
今年の後半の戦い、といえば、楽しみなのはやはりバンタム級のタイトルショット。
中でも中谷潤人がおそらく返上するであろうWBCとIBFのバンタム級のベルトは、噂レベルではあるものの、その決定戦に出場するボクサーの名前が出始めています。
あくまでも可能性の話としつつ、やはり中谷潤人のスーパーバンタム級デビューの相手はラモン・カルデナスだとした上で、空いたタイトルのうち、WBCのタイトルを那須川天心が狙う、というのが筋書きのようです。
そしてIBFの方は、指名挑戦者であるホセ・サラス・レイジェスが出場するのは当然として、その対戦相手は井上拓真だということです。
井上はIBFで5位、1位と2位が空位で3位がレイジェス、4位に那須川で5位に井上、と考えればこれは妥当な線でしょう。那須川がIBFに出ないのはなぜか、というのはよくわかりませんが、まあWBCの方が王座決定戦の相手を自由に選べる、とそういうこともあるのでしょう。
WBCの方は、というと1位の那須川に続くのは2位のエストラーダ、ここが王座決定戦を戦うのであれば話題の新旧対決となり得ますが、おそらくそうはならず、よくわからないランキング下位のボクサーとの決定戦となっても驚くことはありません。
なぜなら、それはWBCであり、この記事の後に続くWBC世界フェザー級暫定王座決定戦というのもまあまあひどいものだからです。
ブルース「シュシュ」カリントンのタイトルショット!
未来の井上尚弥の対戦相手候補、と言われるブルース「シュシュ」カリントン。キーショーン・デービスとの友人関係で知られるフェザー級のエリートは、次戦がWBC世界フェザー級暫定王座決定戦となるようです。
対戦相手はマテウス・ヘイタ(ナミビア)というボクサーで、2018年のプロデビュー以来ナミビアを出て戦っていないし、当然名のあるボクサーとの対戦経験もないので、一体誰なのか、どれほど強いのか全くベールに包まれているボクサーです。
WBCのランキングは12位、そもそも決定戦に出て良いボクサーではありませんが、おそらくこのランキングは7月にはいればぐっと上がるのでしょう。
試合は7/26(日本時間7/27)にザンダー・ザヤスvsホルヘ・ガルシア・ペレスのアンダーカードで行われ、この試合は日本でもWOWOWで見ることができます。
蓋をあけてみれば相当な強者だった、ということもあり得るこのヘイタですが、いかんせん知名度がなさすぎるのでカリントンが負けたら大変な騒ぎになるかもしれません。
このWBC世界フェザー級の正規王者はスティーブン・フルトン。今回の暫定王座の措置は、フルトンがスーパー・フェザー級挑戦のため防衛戦を行うことができないため設置されたもの。
だったら返上してから行けば、と思うのですが、WBCという団体が絡んでいる以上、それは野暮なことでしょう。
ちなみにこの階級には休養し続ける王者、レイ・バルガスもいますね。フルトンがスーパー・フェザー級挑戦に失敗した場合、フルトンvsカリントン、となるのもなかなかに興味深いですね。
偶然のリベンジチャンス
スティーブン・バトラーを覚えているでしょうか。
カナダで最もボクシングが盛んな地域、ケベック州で生まれ育ったボクサーは、2019年12月、日本で当時WBA世界ミドル級王者だった村田諒太に挑戦、5RTKO負けで惨敗。
その復帰戦でホセ・デ・ヘスス・マシアスという無名のメキシカンにも5RTKOで敗れて2連敗を喫しましたが、この戦いは本当にがっかりさせられるものでした。
村田と戦った戦いぶりを見る限りは世界王者になれるボクサーには思えませんでしたが、それでもやはり村田と戦ったボクサーなのだから、実は強かったというのを見せてもらいたかった。
その後、4連勝を経験するもジャニベック・アリムは塗りには2RKO負け、復帰2連勝を飾るもパトリック・ボロニーに9RTKO負け。
彼の戦績で5つの黒星のもう一つは2017年のブランドン・クック戦で喫したものですが、世界王者や好戦績のプロスペクトに負けた星とことなり、ホセ・デ・ヘスス・マシアスというボクサーに喫した黒星は彼のキャリアの中で最も恥ずべきものです。
バトラーは週末の興行(ムビリvsスレッキ)のアンダーカードで、本来であればエリック・バジニャンとの戦いに臨む予定でしたが、バジニャンが怪我により辞退。代役としてたてられたのが、メキシコのホセ・デ・ヘスス・マティアスです。
偶然にも、スティーブン・バトラーは最も恥ずべき敗戦のリベンジチャンスを得ることになったのです。
29勝(15KO)13敗4分という戦績のマシアスは、タフネスを有するボクサーで、カラム・シンプソン、エリック・バジニャン、ジョバンニ・サンティリャン、エリクソン・ルビンといった名だたるボクサーたちも彼をストップに持って行けていません。
逆にバトラーは5敗という黒星のすべてがノックアウト負けを喫しており、ボクシング技術はバトラーが上だったとしてもやはり一発でのされる危険性は常にはらんでいる状況。
スティーブン・バトラー、リベンジなるか。密やかに週末楽しみにしている戦い、日本で誰も騒ぐ人がいないから紹介しておきたいと思います。
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