いよいよ週末にせまった、「RING Ⅲ」。
リヤドシーズンの興行とは銘打たれていないものの、この試合も結局カネの出所はリヤドなのだから、リヤドシーズンと言っても差し支えはないのでしょう。
ああ、待てよ、リヤドシーズンはリヤドでしかやらない、ということだから、結局こちらのRING興行の方が出場価値は高いのかもしれません。場所はニューヨークシティ、ルイ・アームストロング・スタジアムです。
ダブルメインですが、試合順はベルランガvsシーラズが興行のトリを飾るのでしょう。
ということで今回のブログは、RING Ⅲ興行のプレビュー記事。

7/12(日本時間7/13)アメリカ・ニューヨーク
エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)23勝(18KO)1敗
vs
ハムザ・シーラズ(イギリス)21勝(17KO)1敗
さて、この試合に関して言えば、思いつきもしなかった、というのが正直なところです。やっぱりトゥルキはなかなかやりますね。
ベルランガはプエルトリコをルーツとしたパンチャーで、かつて16連続初回KOという記録を叩き出したボクサー。センセーショナルな記録を打ち立てた後、対戦相手の質が上がるとともにKOはめっきり減りましたが、長いラウンドを経験することは彼にとって有益だったはずです。
ローマー・アレクシス・アングロ、ジェイソン・クイッグリーといった元タイトルチャレンジャーを撃破したベルランガは、パドレイグ・マクローリーとの無敗対決を制してカネロ・アルバレスに挑戦。ダウンを奪われ、為すすべなく敗れてしまいましたが、こちらもきっと良い経験になっているはずです。
負けん気の強いベルランガは感情をむき出しにすることも多く、それはある種弱点でもありますがそれはそれで個性があって良いボクサーです。
再起戦は代名詞でもある初回KO勝利、WBOの下部であるNABOのスーパーミドル級タイトルを再度獲得しています。
さて、プエルトリカンなのでニューヨークというところは地元みたいなもの。当日はきっとベルランガの応援が非常に多いはずです。
かといって、この試合でベルランガが掛率的にAサイドなのか、というと全くそうではありません。現在のところ(7/5時点)のオッズはベルランガ+110、シーラズ-120というもので、ほんの若干シーラズが優位。ほとんど50-50の戦いです。
ハムザ・シーラズはイギリスはイングランドの出身で、中東系のイギリス人。こちらも21勝中17KOと非常に高いKO率を誇っていますが、2019年3月から世界挑戦直前の2024年までの間で、15連続KO勝利という記録を樹立しています。
この中には当時無敗だったオースティン「アンモ」ウィリアムス、元タイトルチャレンジャーのリアム・ウィリアムスといった強豪も含まれています。
この勢いを駆ってタイトル獲得か、と思われたシーラズでしたが、今年2月の初の世界戦ではカルロス・アダメスに挑戦してドロー、タイトル獲得ならず。
この試合はどっちもどっちみたいな試合で、シーラズは積極性がなさすぎた。。。というのは残念なところ。この試合のあとすぐにスーパーミドル級への転級を発表していることから、もしかすると減量に失敗しており、スタミナに自信がなかったのかも、と勘ぐるばかり。
いずれにしろ、ベルランガは常に強気に来るボクサーなので、シーラズにとってはやりやすい部類になるのではないか、と思っています。
シーラズにとっては初のスーパーミドル級戦、という懸念材料がありつつもほんの少しでもオッズでも上回っている、という意味は、やはり評価としてはシーラズの方が高いのかもしれません。
ベルランガもロマンを感じるし、嫌いなボクサーではありませんが、ここは是非ともシーラズに勝利してほしいところ。
このパンチャー対決がフルラウンドいく、とは考えづらい。もしそれがあるとするならば、お互いに警戒しすぎて手がでないという非常につまらない過程を踏まなければならないかもしれません。そう、まさに地獄です。
その地獄の前、セミファイナル格も地獄になる可能性もゼロではありませんから、ここは是非バチバチの試合を見たいですね。
この試合の位置づけは?
エドガー・ベルランガはこの階級でのタイトルショットを経験していますが、それはおおよそ知名度によるものと捉えられています。
ハムザ・シーラズはミドル級でこそ実績をつくり、リングマガジンのランキングでも3位に抜擢されるほどですが、スーパーミドル級での実績はまだありません。
この階級でトップをひた走るのはもちろんカネロですが、もう「その次」を考えなければならず、そうなるとトップはクリスチャン・ムビリ、ディエゴ・パチェコ、あるいはオスレイス・イグレシアスです。
まだその域にこそ達していないこの二人のボクサーですが、勝ち方によっては彼らの次に名を連ねることができるでしょう。
そうなるとカネロへの挑戦、もしくはカネロが手放したタイトルへのチャンスというのが巡ってくるわけで、ある意味この戦いは世界タイトルへの一歩手前の戦いです。逆に言えばここで負ければ一歩後退、強豪が多い階級で世界王者が現状一人という状態であれば、なかなかチャンスが巡ってこないのもまた事実。
お互いにとって、負けられない戦いですね。
シャクール・スティーブンソンvsウィリアム・セペダ
↓プレビュー
セペダがどこまでシャクールを追い詰められるのか、は甚だ疑問ではありますが、ここは期待をするしかありません。
その期待というのは、シャクールが今後トゥルキの元で戦うために、「トムとジェリー」みたいな試合をしない、ということです。
シャクールはいいところを見せようとしてセペダを倒しに来る、というのがセペダにとっての理想であり、ファンにとっての理想です。そしておそらく、トゥルキ・アラルシクにとっても。
まだまだ見せていない才能があるはずのシャクール・スティーブンソン、その戦法に期待し、この世界最高峰の技術の持ち主をガチャガチャの泥試合に持ち込むことを、セペダに期待したい。
配信情報
アンダーカードにも興味深いマッチアップが次々とあるこのRING Ⅲ興行ですが、上記の2試合がダブルメイン。そしてそのアンダーカードにも、アルベルト・プエジョvsサブリエル・マティアス、そしてデビッド・モレルvsイマム・ハタエフというビッグファイトがラインナップ。
こちらの興行は、DAZNPPVでライブ配信。興行の放映開始は日本時間7/13(日)AM7:00、長い一日になりそうですね。
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