週末はRING Ⅲ興行。
メインイベントにエドガー・ベルランガvsハムザ・シーラズ、そしてセミファイナルにはシャクール・スティーブンソンvsウィリアム・セペダ。
そしてアンダーカードにも多くの注目ファイトを有するRINGⅢ、さすがのトゥルキ・アラルシク・クオリティです。
個人的に最も注目はシャクールvsセペダ(ただただセペダに頑張ってほしいだけ)、続いてプエジョvsマティアス(ただただマティアスに返り咲いてほしいだけ)、そこからベルランガvsシーラズ、モレルvsハタエフと続きます。
とはいえ全部注目なので、この週末はおそらく全試合を視聴するはずです。
ということで今回のブログは、RINGⅢのアンダーカードのプレビュー。

WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ
アルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)24勝(10KO)無敗
vs
サブリエル・マティアス(プエルトリコ)22勝(22KO)2敗
メインのベルランガvsシーラズはほとんど50-50の戦いですが、このプエジョvsマティアスも同様です。
7/5(土)現在のオッズはマティアス-105、プエジョ+100というもはや賭けが成立しないようなものです。
アルベルト・プエジョはドミニカ共和国出身のテクニシャンと言える部類ですが、やはりフィジカルが強い。2024年に下馬評やや不利の中でゲイリー・アントワン・ラッセルに勝利してWBC世界スーパーライト級暫定王座を獲得、初防衛戦ではサンドール・マーティンを退けています。
圧倒的なパフォーマンスを見せるというよりもギリギリでも勝ち切る試合をできるボクサーで、非常に粘り強く、また技術も高い。相手がどんなに強くても、それに併せて自らを調整できるような感じで、これはきっと頭が良いのでしょう。
どちらかというと、マティアスは一つのことを突っ切るタイプのボクサーだから、ちょっとこれは相性が悪いんじゃないか、と思ってしまいます。
おそらくプエジョはマティアス対策をバッチリしてくるでしょうし、マティアスはすでに攻略されているボクサーと言えます。この状態でマティアスがプエジョに勝つには、プエジョの想像以上のパワーで上回る、もしくはまた別の武器を身につける、という2点だと思います。
サブリエル・マティアスはポイントを全く気にせず、スロースターターで、ガードでグイグイと前にいっていつかそのパンチを当てる、そしてそのパンチを当てれば倒れる、という意味不明なボクシング。
2020年にペトロス・アナンヤンに初黒星を喫するも、その後見事にリベンジ、その次の試合でジェレミアス・ニコラス・ポンセを倒してIBFで世界スーパーライト級王座を獲得しています。
この世界戴冠の試合と初防衛戦を含めて、この頃のマティアスは5連続RTD(相手の棄権)勝ち、ノーマス試合が続いたほど、相手が嫌がるパンチを打ち込んでいっています。
しかし2度目の防衛戦でリアム・パロにまさかの敗戦。これこそ、パロが上手く戦った結果であり、ここで一度マティアスは攻略された、と言って良いと思います。
その後2連勝で、前戦ではIBFの挑戦者決定戦に勝利、IBF王者のリチャードソン・ヒッチンズへの挑戦権を獲得しているはず。
しかしマティアスが今回挑むのはWBC王者のプエジョ、何故かはよくわかりません。
ともあれ、マティアスからすればヒッチンズだろうがプエジョだろうがやることは変わらず、さほどステップインスピードが速いとは言えないマティアスは、ヒッチンズよりもプエジョの方がやりやすいかもしれません。
一応、マティアスが若干優位の試合ではありますが、個人的にはマティアスにとって結構キツい試合だと思います。
ということで頑張れマティアス、プエジョの想像を超えたパワーを見せてほしい。
デビッド・モレル(キューバ)11勝(9KO)1敗
vs
イマム・ハタエフ(オーストラリア)10勝(9KO)無敗
この試合もどちらにとっても厳しい試合です。
モレルは前戦、デビッド・ベナビデスに初黒星をなすりつけられています。ラッキーなダウンを奪うという幸運にも恵まれましたが、ベナビデスの勝利は揺るがないというイメージ。ただ、間違いなくモレルは健闘しました。
そんな厳しい試合を経験したモレルが、再起戦で戦うのはイマム・ハタエフ、デビュー依頼9連続KO勝利を記録、唯一前戦で判定勝利を得たというパンチャーです。
ハタエフは東京五輪に出場した経験を持つ元トップアマで、東京五輪ではベンジャミン・ウィテカーに敗れています。
ロシア出身、カザフスタンのさらに西側、ウルス-マルタンの出身ですから、やはり中央アジアの血は大いに入っており、それはそのフィジカルの強いボクシングにあらわれています。
そして元トップアマらしく良いコンビネーションを持つハタエフは、上下の打ち分けに優れ、そしておそらくタフネスも有しているボクサー。KOを量産していることから当然パワーもあり、全体的に非常にバランスが良いですね。
現在はオーストラリアを拠点として活動しており、国籍もオーストラリア。マネージャーはジム・カンボソス、ジョージの父です。
対してモレルはスピード、アジリティに優れるボクサーで、それだけでなくパワーにも秀でています。おそらく他のキューバ人のようにボックスすることは得意でしょうが、そうしないのは異国で戦うことも業かもしれません。性格なのかもしれませんが。
いずれにしろ、モレルは攻めます。そのスピード、そして今回であればその体格差を如何なく発揮して、出入りのボクシングを敢行するでしょう。
そうなるとモレルが優位というのは揺るがないので、ハタエフとしては如何にモレルを削れるか、これはベナビデスが実践していたようなボディショットを序盤から丹念に打ち込めるのか、がカギとなってきそうです。
動くモレルに行き過ぎにならないくらいにプレスをかけるハタエフ。ただし、モレルは逃げ回るようなフットワークを使わないので、不意の時にスピードをもって攻めてきます。
ハタエフにとっては、自らのリズムをキープして、フルラウンド戦うつもりで攻め続けなければなりません。後半に失速した場合、モレルの思うツボです。
モレルはディフェンス面を考えて戦わなければなりません。一度負けてしまったボクサーというのは、ある程度攻略法が露呈してしまった、ということですから、戦い方を変える必要性も出てくるかもしれません。
いずれにしろ、二人のKO率、それもさることながらタフネス、ディフェンス能力を鑑みると、かなりタフなファイトになりそうですね。
堤麗斗(志成)1勝無敗
vs
イシアー・ロドリゲス(アメリカ)3勝(1KO)3敗
さて、堤麗斗のプロ2戦目。当初発表された相手とは違いますが、BoxRec上ではロドリゲスというボクサー。当初の発表はエリック・ヘンリーというボクサーでしが、代わったのかもしれません。
いずれにしろ、堤に期待されるのはノックアウト勝利でしょう。少なくとも、このスーパーフェザー級という階級であれば、特にキャリア序盤においてはKO勝利を重ねておかなければなりません。
トゥルキ・アラルシクがラブコールを送ってリングのアンバサダーとなった堤。日本人一人目のアンバサダーとして、その期待に応えられるようなパフォーマンスを期待します。
配信情報
こちらの興行は、DAZNPPVでライブ配信。興行の放映開始は日本時間7/13(日)AM7:00、長い一日になりそうですね。
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