この秋、ライト級も動きますが、その1つ下の階級、スーパーフェザー級も動きます。
このスーパーフェザー級はライト級への足がかりとも言える階級で、この階級で活躍したあと、目指すところはライト級というボクサーも多いはずです。
2025年現在のこの階級は、ライト級ほどのタレントはいないものの、逆に絶対的なボクサーがおらず、群雄割拠。
ここから抜け出すのは誰なのか、そしてこの秋、どう動くのか。
今回のブログはスーパーフェザー級について。

1位、オシャーキー・フォスターはフルトンとの防衛戦
「アイスウォーター」のニックネームを持つオシャーキー・フォスターは、もともとはエリートと呼ばれる類のボクサーであったにも関わらず、キャリア初期に2敗、そこから厳しい道を歩まざるを得なかったボクサーです。
それでも腐らず、歩みを止めなかった元エリートは、デビューから10年の時を経てようやく世界初挑戦。そしてレイ・バルガスを判定で破り、WBC世界スーパーフェザー級王者となっています。
↓フォスターのキャリアを振り返り
ゴリゴリの判定タイプのボクサーですが、初防衛戦となったエドゥアルド「ロッキー」エルナンデス戦では腹を括っての最終12R大逆転KOを演じる等、気持ちの強さを持っているボクサーでもあります。
3度目の防衛戦でロブソン・コンセイサンにタイトルを奪われますが、この判定は大井に物議を醸してダイレクトリマッチ、そこでスプリット判定でタイトルを取り戻しています。
そして再度獲得したタイトルの防衛戦が10月、2階級制覇王者のスティーブン・フルトンを迎えて行われる予定です。
体格面で優れるフォスターですが、フルトンはうまく、またインサイドでも戦えるボクサーです。多くのファンは「フルトンはスーパーフェザー級では厳しい」との声もありますが、両者ともにフィジカル頼みのボクシングではないだけに、試合は接戦になるかもしれません。
身長で5cm、リーチでも4cm上回る(BoxRecより)フォスターが優位、という意見は変わりませんが、思った以上に差がないのもまた事実です。これは日本のファンにとっても非常に楽しみなタイトルショットですね。
微妙な2位と3位
2位は、ここのところ良いパフォーマンスを見せられていないエマニュエル・ナバレッテ、そして3位はほとんど微妙な相手としか戦っていないアンソニー・カカス。個人的にはこの2人は評価できません。
ナバレッテは前戦で当時36歳のチャーリー・スアレスを迎え、ノーコンテスト。これはナバレッテがスアレスの攻撃でカットした末の負傷判定という結果でしたが、映像を見る限りではスアレスの頭は当たっておらず、パンチによるカットだったことは明らかです。
ただ、レフェリーの裁定はアクシデンタル・ヘッドバットであり、それはその時にはそう見えても仕方がなかったもので、一度はナバレッテが勝者コールを受けるもその後ノーコンテストに再アナウンスされています。これは再戦があってしかるべきものですが、未だそのアナウンスはありませんね。
カカスについては前戦で半分引退状態にあったリー・ウッド、その前には2連敗中のジョシュ・ウォーリントンに勝利しています。しかし両者ともにスーパーフェザー初戦で、何の実績もないボクサー。さらにその前にはジョー・コルディナからタイトルを奪っていますが、これは明らかな反則による勝利です。
↓観戦記
続く4位はWBA世界スーパーフェザー級王者のレイモント・ローチ。2023年11月、エクトル・ルイス・ガルシアを攻略してWBA王座につき、2024年6月にフィアガル・マクローリーというマイナーな相手に防衛。そして今年3月、1階級上のWBA王者、ジャーボンタ・デービスへ挑戦しています。
王座保持のままの挑戦だったがためにこのスーパーフェザー級王座は据え置き、そして無謀な挑戦に思えたこのファイトをなんとドローで終えています。
さて、そんなことをしている期間、WBAは暫定王座を設置。この暫定王座にはアルベルト・バティルガシエフが入りましたが、今年7月、大ベテランとも言えるジェームズ「ジャザ」ディケンズにまさかの4RTKO負けで王座陥落。この勝利により、ジャザ・ディケンズはリングマガジンランキングにも返り咲いています。(10位)
このWBAランキングの動向は注目で、このWBAには堤駿斗が3位にランクインしています。もし次戦での世界挑戦が叶うならば、その相手はローチ(でなければディケンズ)になるはずです。
5位にはIBF王者のエドゥアルド・ヌニェス。
王座決定戦で力石政法に勝利したヌニェス、次は指名試合とならないようです。対戦相手は強敵ながらも世界タイトルには届かないクリストファー・ディアス、タフな相手ですがここは怪物性を見せつけてほしいですね。この試合は日本時間9/7、DAZN放映のマッチルーム興行です。
平均年齢は高め
そしてその後、ロブソン・コンセイサン、エドゥアルド「ロッキー」エルナンデス、チャーリー・スアレスと続きます。
どれも見知ったボクサーであり、コンセイサンはなんとか王座に届きましたが、エルナンデス、スアレスはまだその称号を手に入れていません。
コンセイサンはもう36歳、スアレスは37歳です。
ランキングは9位が元WBAフェザー級王者のレイモンド・フォード、そして10位が既出のジャザ・ディケンズ。
このリングマガジン・トップ10の中で、20代というのはわずかに3名、エドゥアルド・ヌニェス、ロッキー・エルナンデス、そしてレイモンド・フォードのみ。カカス、コンセイサン、スアレスについてはもう30代も後半であり、全盛期と呼ぶことはできないでしょう。※スアレスに関してはボクシングをはじめた年齢が遅かったこともあり、まだ伸びしろがあるかもしれません。
そんなわけで、新陳代謝が望まれるスーパーフェザー級。
もしかすると、来年がらりとその様相が変わっているかもしれませんね。
ここに注目するとともに、堤駿斗の世界挑戦が今年中に叶いますように。
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