いよいよ週末に迫ったLemino Boxing。
井上尚弥vsムロジョン・アフマダリエフをメインカードとしたこの興行は、アンダーカードも充実しているトリプル世界戦です。
井上vsアフマダリエフ、武居由樹vsクリスチャン・メディナに加え、サポートカードには日本人同士の世界王座決定戦、高田勇仁vs松本流星です。
ということで今回のブログは、高田勇仁vs松本流星のプレビュー記事。
↓武居vsメディナのプレビュー
↓井上vsMJのプレビュー

9/14(日)名古屋・IGアリーナ
WBA世界ミニマム級王座決定戦
高田勇仁(ライオンズ)16勝(6KO)8敗3分
vs
松本流星(帝拳)6勝(4KO)無敗
この試合は、WBAという団体の恩恵です。
こういう場合、あまりにもWBAを批判できないのはダブルスタンダードと言われてもおかしくないことですが、この試合はノンタイトル戦では実現すべきものではないことも確かです。
幸運にも、なのか、そこも含めて戦略的なマッチアップなのか、統一王者、オスカー・コラーゾ(アメリカ)がスーパー王者に昇格したことで正規王者の枠が空き、そこに長くトップコンテンダーの位置にいた高田と、まさに流星のごとく一瞬にランキング上位に現れた松本流星が、この王座を争うことになりました。
戦績を見ればその歩んできた道がありありとわかりますが、この対象的なキャリアを歩んできた両者が同い年、ということも非常に興味をそそられるものです。
ただただ、「叩き上げ」とだけ紹介するにはもったいないほどのキャリアを歩んできた「スーパー叩き上げ」高田勇仁。運動神経は非常によく、ボクシングセンスもあった、ということですが、身体が小さく、ミニマム級ですらも高田には大きかった、というのが初期の敗戦だったというのを過去、どこかの記事で読みました。(Youtubeかも)
ともあれ、わずか4年前までは8勝8敗3分だった高田は、一気に覚醒してそこから8連勝。その間、日本タイトルを獲得、4度の防衛を成功させるとともに、前戦ではWBOアジアパシフィックタイトルを獲得。
前戦の小林豪己(真正)をはじめ、森且貴、伊佐春輔、仲島辰郎といった国内のライバルたちを次々と撃破、もはや漫画の主人公かというぐらいの活躍ぶりを見せました。
↓大激闘の小林戦の観戦記
一方で松本流星はアマで全日本選手権に優勝、すでに最強を証明したボクサーであり、プロデビューは2023年の2月。この松本のプロデビューから2ヶ月後に高田が日本王者になっている、というのはこの松本の歩みの早さを際立たせるものです。
高田の返上した王座を巡って、2024年9月に森且貴との日本王座決定戦に臨みこれを撃破、日本タイトルを獲得。以来、3連続KO勝利を挙げています。
↓戴冠戦の観戦記
ほぼ完璧なキャリアを傷ている松本流星は、まだまだ穴が見えない状況です。
タイトル獲得試合では森を相手に素晴らしいカウンターショットを決めてみせましたし、初防衛戦では岡田真虎(JBS)に自らせめてとんでもないワンツーをヒットさせていました。
その華麗で、かつ、バランスの取れたファイトスタイルは、はっきり言って敗北を想像させないものです。総合力という部分において松本は高田を上回り、この試合がキャリアの浅い松本流星が優位、と言われることについては納得ができるものです。
ただ、わずか7戦目での世界挑戦というのはまだまだ試されていない部分も多いはずで、これまでの最長は8ラウンズ、世界戦の12ラウンズは当然未知の領域です。
名門帝拳ジムのボクサーがスタミナ切れを起こす、なんてことは考えられませんが、集中力にしても、高田のプレッシャーにさらされる事を考えても、少々の不安はあるはずです。
高田としてはそこを突きたいところで、さらにそこを突くところができるのが高田勇仁のボクシング。
叩き上げのスタイルを地でいく高田は、しつこく、泥臭い。
これはいわゆるアマエリートと呼ばれるボクサーが最も苦戦するであろうスタイルで、すでに松本流星がその段階にいないとしても、このしつこさ、ハートの強さはアップセットの可能性を大いに感じさせるものです。
元トップアマか、叩き上げか。
その両極端で論じるよりもさらに大きく開いた両者のファイトスタイル、キャリアは、この上なく興味深い戦いです。
個人的には高田の苦労が報われてほしいと思う一戦。この日、勝敗について言えば最も興味深い戦いなのかもしれません。
その他のアンダーカード
その他には前日本スーパーバンタム級王者、下町俊貴(グリーンツダ)も登場しますが、これは韓国王者との戦いであり、あくまでも調整試合の域を出ないものです。
井上尚弥がいるせいで待たされている下町、チャンスは来年にやってくるのかもしれません。ただ、国内強豪だけではなく、海外の強豪と見たいものですね。
このアンダーカードでひときわ光るのは日本ライト級王座決定戦で、村上雄大(角海老宝石)vs今永虎雅(大橋)。
今永が高い高いライト級の壁をぶち壊す可能性を見せられるかどうか。
村上は前戦、日本ライト級王座決定戦で中里周磨(オキナワ)と引き分け、王者は決まらず。その前には挑戦者決定戦に勝利している強いボクサーですが、今永への期待は大きい。
果たしてどのような試合になるのか、非常に楽しみですね。
配信情報
この興行はLeminoで無料生配信。
配信時間は9/14(日)14:00〜、試合開始は14:40からとのことです。
井上尚弥vsムロジョン・アフマダリエフはおそらく20:00頃からの開始でしょうか、そうすると武居vsメディナが19:00、高田vs松本は18:00頃になるかと思われます。
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