IGアリーナの敷地内にはスタバがあるので、そこでカネロvsクロフォードを視聴。それが終わるとちょうど第1試合が始まったぐらいだったので、第1試合だけは見れずでしたが、その後の試合はちゃんと見れました。
日本ライト級王座決定戦では村上の奮闘、強打者、今永虎雅に真っ向から立ち向かうも判定負け。今永としてはあの状態であれば倒したいところでしたでしょうが、村上の気迫はそれを許しませんでしたね。
そして下町も圧倒こそすれど倒すことはできず。この相手はKOでクリアしてほしかったところですが、本人も反省の弁、最も悔しかったのは自分自身でしょう。
ということで今回のブログは、LeminoBoxingの観戦記。

9/14(日)名古屋・IGアリーナ
WBA世界ミニマム級王座決定戦
高田勇仁(ライオンズ)16勝(6KO)8敗3分
vs
松本流星(帝拳)6勝(4KO)無敗
スーパー叩き上げとスーパーエリート。
対照的な対決は、この興行で最も楽しみと言っても良いマッチアップです。
初回、まずはジャブの差し合いでスタート。プレスをかけるのは松本の方、松本は打ち合いたいか。高田はうまくエスケープしてまずは見る構え。踏み込みのスピード、ハンドスピードがともに同じくらい速く、初回の距離は結構遠いですね。
2R、松本が続けてプレスをかけます。そこから鋭いワンツー!ツーで終わりますがその頻度が多く、非常に強力です。対して高田はパンチの繋ぎが非常に良いですが、攻められるタイミングがかなり少ないですね。これは松本が出てきた所にリターンを狙う作戦なのでしょうが、先手をとっても良いかもしれません。しかしこのラウンド終盤には頭を振って攻める構え、ここから本領を発揮できるか。
3R、高田が頭を振って攻める構えを見せますが、なかなかタイミングが掴めないか、駆け引きの時間が多いですね。中盤以降にはやはり高田がプレスをかけ始めましたが、先手は松本に取られてしまっています。高田は先に仕掛けたいところですが、松本の反応がよくリターンが怖い。
4R、高田が良いワンツーをヒット、しかし松本もワンツーフックでお返し!キビキビと動く両者ですが、若干松本の技術が上回ってきたように感じます、特に中間距離の駆け引き込みのボクシングでは高田の分が悪いと感じるので、高田はもうちょっとガチャガチャ行ってもいいのではないでしょうか。
5R、松本に流れが来始めたこのラウンド、なんとヘッドバットで試合終了。高田の脳が完全に揺れ、ヘッドバットでダウンという壮絶なものでした。。。。
そしてアナウンスは負傷判定。4Rが終了しているから、というのはもちろんルール通りなのですが、これは高田にとってももったいない上、松本もやはりなんだか納得は行かない結果だと思います。
世界初戴冠、というときはどんなボクサーでも嬉しいものでしょうが、それを喜ぶタイミングを逸した風の松本流星。これは再戦してほしい案件ですかね。
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
武居由樹(大橋)11勝(9KO)無敗
vs
クリスチャン・メディナ(メキシコ)25勝(18KO)4敗
大スター、武居由樹の防衛戦。メディナはもちろん侮れない指名挑戦者ですが、ここはバチッと締めてほしいところ。
初回、まずメディナはリング中央を陣取って、武居がサークリングです。武居のジャブに対してメディナは左フックのリターン、このタイミングは結構ヤバい。武居がワンツーを打とうものなら、左と左がガチンコしそうです。と思ったら武居の右とメディナの左が詰まったらメディナは右のスリークォーターブロー。この返しが速いところもメディナの怖いところですね。
右も良いタイミングを持っているメディナ、この鋭いスイングも含めて、武居と悪い意味で神あってしまっています。
武居はもうちょっと遠くから長い左をだしたいところですが、近づいてしまい、そこでメディナの右を被弾!ダウン!!!
このとき、ロープ最下段で頭を打ったようにも見え、八重樫トレーナーは赤コーナーの階段途中まで上がっています!止めるのか、と思いましたが、レフェリーの続行の合図とともに降りています。
武居はメディナのパンチと同時打ち気味に左をふるいますが、ダメージはありそうです。。。!
メディナは回転力もある分、接近戦が得意とはいえない武居にとって天敵になり得そうです。
2R、明らかに対策がバッチリのメディナ、武居は鋭いジャブからバックステップ、これは良い。ただ、踏み込みっぱなしになってしまうとメディナのリターンガトンできますし、そうでなくとも相打ちのタイミングでメディナが振ってきます。これは超怖い。
このラウンド中盤もロープに詰まる場面があり、まだダメージのある武居はここはエスケープ一択で良い気がします。
しかし近い距離でのボクシング、メディナはかなり打たれ強いのでしょう、武居に対して全く恐れることはありません。ただ、後半、武居の左ボディがヒットすると後退、そうはいってもやはりメキシカン、ボディは弱点の一つのようです。
3R、インターバル中、八重樫トレーナーからはバックステップの指示があるように見えます。
前手のフックを振ってくるメディナ、これは外したい。武居は以前のような飛び込みの右フックは打っていませんね。これはジャブを打ちはじめた弊害なのか、それとも肩の怪我の影響か。
武居のお株を奪うような飛び込みの左フックを振るうメディナ、そこからアッパーをフォロー。こうなるとやはり上体が下にいき、頭を下げてしまう武居、こうなるとちょっと的になってしまいます。
後半には良いバックステップが出はじめた武居、ここからなんとか巻き返してほしいところ。
4R、武居が強く飛び込んで左のボディ、でしょうか。これでメディナは身体をくの字に曲げたように見えます。しかしその後、メディナの右がヒット!この右のオーバーハンド、武居は見えづらいのかもしれません。メキシカン特有の、下半身から全体重を載せて、若干遅れてやってくる右のオーバーハンド、いわゆるボラードです。
そしてこの顔面へのボラードから左のボディへとつなげ、強く攻め込むメディナ!
武居をコーナーに詰めて右アッパーを連打!!ここでレフェリーがストップ!!
武居由樹、4RTKO負け!クリスチャン・メディナ、世界初戴冠!
なんと。。。
これはショック。武居由樹、那須川天心戦は一旦白紙。。。これは大波乱です。
比嘉のパンチにも耐え続けた武居由樹、まさかのTKO負けです。やっぱりちょっともらい方が良くないか。
パーフェクトなボクサーではなく、一点突破のボクサーではありましたが、武居のタフネスはすでに証明されていましたから、負けるとするならば空転しての判定負け、という負け方ぐらいしか想像できませんでした。いやあ、とにかく残念。
世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ
井上尚弥(大橋)30勝(27KO)無敗
vs
ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)14勝(11KO)1敗
武居vsメディナのあと、いつも通りスーパーバイザーさんたちがリングに上って紹介されます。しかしその後、まだアフマダリエフがグロービングをしていなかったらしく、ミット打ち。そこから入場準備が整うまでの間、スーパーバイザーさんたちはリングの上で立ち続けたまま。これは皆さん年なのに可哀想ですね。
ともあれ入場、井上尚弥だけはお立ち台がせり上がるパフォーマンス。もうみんなにやってあげればいいのに、と思ってしまう私はきっとエンターテイメントがわかってないのでしょう。
ともあれ日本のスーパースターの登場に沸き立つ会場、今回の入場曲はDepartureです。

私の席からは後ろ姿しか撮れなかったですが、会場のほとんどの人が動画を撮っています。こういうの撮って見返す人はいるのだろうか、といつも疑問に思います。
さて、ともあれ初回のゴング。
リング中央、グローブの色もトランクスの色も被っています。
ちょっと両者とも固い感じがしますが、まずファーストヒットは井上尚弥のジャブ。
MJ!MJ!のコールのあと、ナオヤコールが会場に鳴り響きます。
お互いに警戒心はむき出し、あまり手を出すことなく前足のポジションの取り合い。MJに至っては井上に届く距離で手を出すことができません。
後半に入る頃、井上がジャブから右ボディストレート。MJも左のボディストレートを繰り出しますが、これは井上のバックステップにより届きません。
このラウンド終盤には両者パンチを繰り出していきますが、ここでもMJのパンチは届かず。
2R、フェイントを掛け合い、リング中央です。両者まだ固さがあるのと、MJについては左腕に違和感でもあるのか、ちょっと伸ばしたりしていますね。フェイントじゃないと思うので、これは癖でしょうか。(こんな癖あったっけ)
井上のジャブをブロッキングするMJ、お互いに攻めればリターンが返ってくるような展開、非常にヒリヒリした展開ですね。
ただ、やはりスピードは明らかに井上が速く、パンチのつなぎも井上が良い。後半に入る頃には井上は随分とほぐれてきたように見えます。
3R、しっかり距離をキープする井上。MJが少しでも動こうものならすぐにバックステップ、MJが出すぎるとすぐさまリターン。攻めては鋭いジャブ、からの右ボディストレート。
MJはちょっと井上にリスペクトが過ぎるか、もしくは井上がMJにとって速すぎるか、攻めきることができません。
後半、井上が踏み込んだところにMJは左ボディアッパーをリターン、やはりMJとしては井上が攻めてきた方がやりやすい、タパレス戦法かもしれません。
4R、完全に打たせないボクシングに徹する井上、それでもただダンスを踊るだけではありません。距離をキープしつつ、攻め込まれそうになれば軽めの右カウンター、大きくサイドにまわってタイミングを見てワンツー。
このヒットアンドアウェイのボクシングにMJはついてこれていません。後半にも井上の右がヒット。
5R、MJの回転力が上がってきました。というよりも、攻めざるを得ない状況になってきた、が正しいでしょう。ここを大きくサイドに逃れた井上ですが、ここはMJも大したもので、井上の右を喰らいながらも左をリターン。
今日の井上尚弥は力まないですね。後半にもワンツーフック、これも力の抜けたコンビネーションですし、振りかぶって強く打つ、ということをしません。
6R、中間距離の駆け引きから、MJが細かなリード。しかしそれに対して井上はみ出されることなく、前足だけ踏み込んでしっかりとしたジャブ。
後半、MJが井上をロープに押し込んで強い左右フックを打ち込む場面をつくりますが、井上は左右のボディで反撃、MJを下がらせます!ボディはちょっと効いたのではないでしょうか。
スローで流れるとあのこするような左ボディ、ドネア1でみせたようなあのボディですね。
7R、かなり余裕が出てきたように見える井上、ボディを効かせたチャンスにも冷静で、今日は行き過ぎることはないようです。
井上がロープに詰まると強打を振ってくるMJですが、その後に必ずと言って良いほど井上は強打で反撃、MJを下がらせます。
そしてこのラウンドは顔面へのワンツーも幾度かヒット、ノーモーションの右もヒットしています。
8R、井上が常に狙っているから、MJはなかなか攻撃ができません。時折強引に入るも、今日の井上はかなりディフェンスに力を注いでおり、打てばもうその場にいませんし、相手が出てくれば必ずリターン。
9R、今日の井上尚弥はエキサイティングではないですが、今、完全に子供扱いと言っても過言ではないほどに圧倒しているのは、あのムロジョン・アフマダリエフです。それを考えるとやはりモンスター。
MJはいまだほとんど何もできておらず、ポイントが取れていたとしても偶発的なものでしょう。
後半、MJの右フックがヒットする場面もありましたが、井上も左ボディショットをヒット。
10R、とにかくやばいしか出てこない井上尚弥のボクシング。このラウンドにきてもステップワークが衰えることはなく、集中力を切らすこともありませんし、雑になることもありません。
MJはちょっとどうしようもないか、攻めてもカウンターを取られてしまうので、強引に行くこともできません。
11R、もう倒さななければ勝てないであろうMJ。行こう、行こうという雰囲気は見えますが、井上に先に動かれ、行ったら行ったでカウンターも飛んでくる、そもそも自ら攻め込んでもMJの前に行くスピードよりも井上のバックステップの方が速い、と何十苦なのかというほどきつい。
目まぐるしくポジションを変える井上についていくことはできず、このラウンドはほとんどパンチを出せていません。
ラストラウンド、リング中央を陣取るのは井上の方です。MJは井上の攻撃のあとに距離を詰めて右フックをコネクトしますが、かなり浅い。
井上あhこのラウンドもワンツー、ジャブから右ボディストレート、遠いところからヒットしてその後すぐにバックステップ、とにかくMJに的を絞らすことなく、そのままゴールテープ。
とてつもないスキルを見せつけた井上尚弥、この試合はもちろん3-0、大差の判定で井上尚弥です。(117-111、118-110✗2)
なんとも安心感のあるファイトでした。
MJのタフネスが未知数であるがゆえ、この戦い方は大正解だった、と言わざるを得ませんが、ガチンコで撃ち合えば非常にエキサイティングな試合になった、とも思います。ともあれ、ここで負けるわけにはいかないので、今回はこれで良かったでしょうし、ヒリヒリした展開の中で完璧なスキルを見せてくれたことに大満足です。
モンスター・ハントにはパンチ力が必須、と伝え続けてきたわけですが、なまじパンチがあるとここまで警戒され、当てさせてもらえないのかもしれませんね。
ということは井上尚弥を倒すためには、モンスター・ハントをするためには、まずはそれまでの実績で目立つものがない、明らかなアンダードッグだ、等、井上の油断を誘わなければならないのかもしれません。
まあ今更ですが、「モンスター」、そのaliasに偽りなし。
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