TREASURE BOXINGの「9」からわずか半月、またもTREASURE BOXING興行です。
前回に引き続きノンタイトル戦ながらもボクシングファンの注目を集める一戦ですね。
そしてこれまた前回に引き続き、ベテランの日本人ボクサーが見事な復帰を果たすことを切望して止まない戦いです。
ということで今回のブログは、小國以載の復帰戦、相手は強豪のチャイノイ・ウォウト、TREASURE BOXING 10の観戦記。

10/1(水)TREASURE BOXING
池側純(角海老宝石)8勝(2KO)1敗2分
vs
細川兼伸(ワタナベ)9勝(6KO)1敗1分
セミファイナルは日本王者、石井渡士也(RE:BOOT)への挑戦権をかけた日本スーパーバンタム級の挑戦者決定戦。
現在のスーパーバンタムのランキングを見渡すと、そのランカーたちは粒ぞろいで、かつ、実力も伯仲していると思われ、どこを切り取っても好勝負となり得る気がします。
そんな中で、いち早く石井への挑戦権を勝ち取るのはどちらか。
初回、細川がグイグイとプレス。池側はリードを伸ばし、ちょこちょこと触りながら細川が出てきたところでサークリング、想像通りの立ち上がりです。
コツコツとヒットを重ねていく池側、この展開の中で細川がどれだけ削れるか。しかし池側、入り際、離れ際の左が上手い。対して細川も左ボディストレートが良いですね。これはしっかりと届いています。
2R、引き続き池側の技巧が際立ちます。いきなりの左アッパーもきれいにヒット、しつこく追いすがる細川ですが、ちょっと届きません。
中盤にも絶妙な左アッパー、細川の右への左のリターン、これはかなり気持ちよく戦っていますね。と思ったら終盤、細川の大きな左フック!強引に振るったこのパンチが池側にヒット!このラウンドで細川が眉間をカット、バッティングのようです。
3R、細川がギアアップ、大きく、鋭く左右のフックを振るいます。これを冷静にいなした池側でしたが、ここで細川の額の傷の状況を鑑みたレフェリーがここでストップ。
公式としては負傷引き分け。
しかし挑戦者決定戦の特別ルールにより、池側純が指名挑戦者に。
これにより、日本王者、石井渡士也への挑戦権を手に入れた池側純。初戦はドロー、そして2戦目は挑戦者決定戦で、石井に敗北。そして3度目の正直、タイトル戦ということで3戦目にして最高の舞台となりますね。
小國以載(角海老宝石)22勝(9KO)4敗3分
vs
タッタナー・ルワンポン(タイ)26勝(16KO)1敗1分
元IBF世界スーパー・バンタム級王者、小國以載。もう37歳となる元王者は、傍からみて「今が全盛期」とは間違っても言えません。
往年のスタミナ、反応速度、カウンターには陰りが見え、その中でこの相手はサム・グッドマンと好勝負を演じた実力者でもあり、小國にとって非常に危険な相手です。
ただ、世界レベルではないのだから、小國にはここを勝利で締めてほしい。正直に言えば、もう十分ボクシング界を盛り上げてくれた小國には、勝ってそのキャリアを終えてほしい、とも思うのです。
初回、まずは落ち着いた立ち上がり。ジャブを飛ばす小國、ルワンポンはじっくりと落ち着いた雰囲気から、身体をごと打ち付けるような左のフック。パンチのつなぎもスムーズで、上半身で打っているようなパンチですね。
ルワンポンはフィジカルが強い、小國はルワンポンが出てくればまっすぐ下がってしまいます。
しかし後半にはコンビネーションで逆襲の小國、こちらはシャープなパンチで盛り返します。
2R、ややプレスを強めたルワンポン。小國をロープに追い詰め、右ストレートから左フックを強振!これに左フックをあわせた小國!二人ともバランスを崩し、ダブルノックダウン!
しかしダメージがあるのは小國か、チャンスと見て走り寄るルワンポン!
距離を詰めて右の同時打ち、小國もカウンターのタイミングはあっています!
明らかに強いパンチを振るってくるルワンポン、小國は良いタイミングでクリーンヒットを奪いますが、ちょっとルワンポンの勢いに押されているか?
小國の右カウンター、左ボディが良い!一発のパンチングパワーはルワンポンですが、多くクリーンヒットを奪っているのは、そしてタイミングも小國に見えます!!
3R、ちょっとルワンポンも慎重になっているか。プレスをかけて強いワンツーを振るってきますが、ここは小國も恐れずカウンター!
ルワンポンのチャージの間にも左ボディを差し込む小國、ルワンポンの左フックには気をつけたい。
後半にも良い右ボディストレートをヒットした小國、その後も近い距離で打ち合ってラウンド終了。
4R、ルワンポンはパワー、回転力を持っていますが、そこにボディを差し込む小國。打ち合いの中で見栄えが悪いのは小國ですが、良いタイミングでパンチをヒットしているのは小國です!
ルワンポンの猛攻にも必ずリターンを返す小國、だからこそルワンポンも攻めきれません。
後半、ロープ際の小國にルワンポンがチャージ、小國の限界が近くなっているように見えます。
5R、ここも打ち合い、近い距離です。小國の右が良く、頭の位置も良い。右と右の交錯が何度見ても怖いですが、ルワンポンもかなりきつそうです。
そして後半、小國がルワンポンをロープに詰める場面!ルワンポンは疲労か、ダメージか、若干動きが緩慢になってきているように見えます!後半にも小國の右がヒット、これはまだどうなるのかわかりません。。。!!
6R、若干遠い距離から小國の逆ワンツーがヒット。これが火をつけたのか、ルワンポンが猛チャージ!ここを耐えきった小國は左ボディを巧打、続いて右のアッパーもヒット。
中盤に入ると小國が前に出てルワンポンが下がるような展開、かなりの疲れが見えます。が、当然、小國も疲れているでしょうし、ダメージもあります。
7R、ルワンポンは声を発しながらパンチを繰り出していきます。しかし試合序盤よりも迫力には欠け、小國も耐えてリターンすることができています。
押し込んでいく小國!しかしルワンポンはロープに詰まるとうまく体を入れ替えて反撃。これは非常に微毛無戦いになるのではないでしょうか。
ラストラウンド、ここはもうお互いに死力を尽くしたファイト!開始30秒のところで小國の右がヒットすると若干バランスを崩したルワンポン!
その後も近い距離でのボクシング、回転力のあるルワンポンにしっかりとガードをして左ボディ、顔面への右をリターンする小國。ルワンポンはプレスをかけますがなかなか手が出ず、小國のコンビネーションにはブロッキングで対応!最後は小国の右ストレートで試合が終了!
これはいけたんじゃないでしょうか。。。!!
判定は、78-74✗3、勝者は小國以載!!!!!
なんとも素晴らしい勝利、小國以載!!
世界ランカーに勝利し、これで世界ランク復帰となるのでしょうか。
ルワンポンはWBCの14位、ここにギリギリの勝利を得ても世界ランク復帰とはすんなりいかないかもしれません。
それでも、やはりこのボクサーを相手にその実力を見せた小國。明らかに活かされた場面から、そのクレバネスを発揮し、見事盛り返してみせたあたりはさすがのものです。
これは素晴らしい勝利、ただ、やはりダメージは心配です。
いずれにしろ、9月の栗原に続き、本当に見事な再起です。フィリップス・ンギーチュバ戦では万全でなかったことが悔しかったのでしょう、ンギーチュバとやりたいと語った小國。んギーチュバからすれば、小國との再戦は前進とはならないでしょうが、ジャパンマネーがこの再戦を可能にするかもしれません。
今後に期待しましょう。
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