志成ジムというのは、井岡一翔というトップボクサー、比嘉大吾という人気者、そして堤兄弟というスーパープロスペクトを抱え、さらには内山高志のトレーナーでもあった佐々木修平氏を会長に擁立するなど、非常に勢いのあるジムです。
更にはABEMAをプラットフォームとしていること、そしてWBAと蜜月の関係を築いているように見える事から、日本においてもかなり力のあるジム、と言っても良いでしょう。
しかしその母体はちょっと謎ですね。
ともあれ、そんな志成ジムにまた大きな話題が。それは井岡一翔のバンタム級挑戦と、堤駿斗の世界タイトルマッチです。
ということで今回のブログは、志成ジムにまつわる2つの大きなニュースについて。
そもそも志ジムとは
もともとオザキジムのライセンスを引き継ぐ形でスタートしたAmbitionジムが大元となっており、Ambitionジムは当初自前の練習場所を持たず、EBISU K's BOXを曲がりしてスタートしたジムです。
それが2020年のことですから、前身のジムの開業からまだ5年ほどしか経っていません。
その後、2021年7月に現在の場所(東京都目黒区)に移転、名称を志成ジムと改めました。まあ、Ambitionから志成なので、意味合い的には変わっていないのでしょう。
ちなみにオザキジムは1973年設立、2017年に火災でジムが焼失。その後、オザキジムの会長を務めていた木谷卓也氏が中心となり、同ジムのライセンスを引き継ぐ形でAmbitionジムを新たに立ち上げた、という経緯のようです。
そしてそのライセンスは、おそらく現在佐々木修平氏に引き継がれた、ということなのでしょう。2025年4月に佐々木氏が会長になったようですが、木谷氏は今どこで何をしているのでしょうね。まだジムにいるんでしょうか。このあたりの会長交代の経緯はよくわかりません。
Ambitionジム設立当初より、井岡一翔、比嘉大吾が所属したジムとして話題になりましたが、今、なぜこんなにも力を持っているのか、というのはやはり井岡一翔の存在が大きいのでしょう。
当時はまだ地上波でのボクシング中継があった頃ではありますが、設立当初からしてテレビマネーが入ってきたのはきっと大きかったはず。そして今はそれ以上のマネジメント料が入ってきているのでしょう。
井岡一翔、バンタム級挑戦か
さてさて、この度井岡一翔がWBAバンタム級9位にランクインされた、ということが話題になっています。
スーパーフライ級でフェルナンド・マルティネスに2連敗を喫してしまった井岡ですが、その試合後に引退をきっぱりと否定。そうなると、必然的に目指すのは日本人初となる5階級制覇、というのは非常に理にかなっています。
これだけの偉業を成し遂げてきたボクサーですから、あとはもう自分のやりたい道を突き進んでしまえば良い。
スーパーフライ級でもフィジカル面で優位だったというわけではない井岡ですから、バンタム級では非常に難しい戦いが予想されます。それでもなお、あのボクシングの完成度は5階級制覇を大いに期待させるものでもあるし、このチャレンジは応援したい。
しかしこのバンタム級という階級には、負けてほしくないボクサーたちが多すぎて、そしてまた日本人ボクサーたちが強すぎて、これはファンにとってもなかなか両手を挙げて賛同できないところもあるかもしれません。
いずれにしろ、このタイミングでのバンタム級転級というのは、誰もが口にしてしまうノニト・ドネアvs井岡一翔というマッチアップも十二分にあり得る展開です。
WBAは正規王者にアントニオ・バルガス、そして休養王者に堤聖也。さらに暫定王者にノニト・ドネアがおり、この暫定戦に井岡が出場するのではないか、という話。
ドネアは海外のインタビューで、戦いたい相手としてエマニュエル・ロドリゲス、ジェイソン・モロニー、そしてなぜだか比嘉大吾、という名前を挙げており、比嘉の引退意志が固いようであれば志成ジム側としてはドネアvs井岡を浮上させても何もおかしいことはありません。
マニー・ロドリゲス、メイヘム・モロニーに比べ、井岡や比嘉であればジャパン配信マネーを引っ張ってこれるのだから、日本に来ることに恐れの無いドネアにとっては願ったりかなったりの相手でしょう。
5階級制覇王者vs4階級制覇王者、42歳と36歳の戦いは、知らぬ人はロートル同士の戦い、と揶揄するかもしれませんが、2人の偉大さをよく知る我々日本のボクシングファンにとっては狂喜乱舞するほどのマッチアップ。あと10年若ければ。。。の思いもありますが、これだけの実績を残してきたからこその円熟ファイトもあるものです。
偉大なるレジェンド、ドネアの暫定王座戴冠は、世界的にみても歓迎されているものではありません。ただ、ドネアvs井岡が決まるのならば、それはノンタイトル戦であって良いわけもなく、暫定とはいえ世界タイトルがかかる試合というのは特別なものになります。
ここで強さを見せて勝利すれば、またもバンタムが盛り上がる。そんな一戦を見たいものです。

堤駿斗は正規タイトルマッチに格上げか
さて、またもWBA。WBA世界スーパーフェザー級の暫定タイトルマッチに出場予定の堤駿斗ですが、この戦いが正規王座戦になるのではないか、とのこと。
こちらは、むしろそうでなければ困る、という類のもので、WBA世界スーパーフェザー級正規王者のレイモント・ローチは、12月にイサック・クルスと戦うようです。
日程は12/6(日本時間12/7)、PBCファイト、北米Amazon Prime VideoのPPVファイトで、クルスの持つWBC世界スーパーライト級暫定王座がかかるとのこと。
ローチは前戦、ジャーボンタ・デービスの持っていたWBA世界ライト級王座へ挑み、惜しくドロー。再戦の道を模索するもタンクに裏切られ、置いてけぼりにされました。
そこで、改めてライト級王座を目指すのかと思いきや、そこを飛び越えてスーパーライト級ファイトです。
あの時のタンクは、完全にモチベーションを失っていたので、気合充分のローチがドローに持っていけた、と感じていますから、この戦いはローチにとって現実を見せられる厳しい試合になるのではないでしょうか。
まあ、ともあれ、2階級も上の試合に出場するのであれば、もう99.9%この階級に戻ってくることはないのだから、王座は返上、もしくは剥奪で良いでしょう。
そうなると必然的に暫定王者のジェームズ・ディケンズは正規王者に格上げされ、そこに堤が挑む、という構図が成り立ちます。
幸いにも、ディケンズvs堤は12/27に予定されており、クルスvsローチは12/6、とのことなので、この試合のリングに上がった時点でローチのタイトルがなくなれば、それだけで自然とディケンズvs堤は世界タイトルマッチとなるのです。
ここはまあ、堤がリングが上がるころまでに何とかなってれば良いですね。
ちなみにクルスvsローチがメインで、アンダーカードにはジャニベック・アリムハヌリvsエリスランディ・ララ。これもなかなか注目ファイトですね。
比嘉大吾は引退か、再起か
4連続世界タイトルマッチ(今回は暫定だが)が噂される比嘉大吾は、どうなるのでしょうか。井岡一翔がWBA世界バンタム級の9位にランクされた、ということであれば、志成ジムとWBAの間で何かしらのコンタクトがあったのではないか、と勘ぐってしまうわけですが、このランキングから比嘉の名前は外れていません。
結局、アントニオ・バルガスとドローだった比嘉は2位に留まっており、いまだ世界タイトルは圏内です。
個人的にはやっぱりあの最終ラウンドのダウンが悔やんでも悔やみきれないので、もう一度リングに立ってもらいたいと思っています。ただもちろん、この事は本人のモチベーション次第であり、やはり激闘続きの比嘉は休養も必要でしょうし、いや、休養すべきですから、すぐに暫定王座と云々、とは思いません。
今回、ドネアが名前を挙げた事で復帰待望論が出てきた比嘉大吾、はっきりと引退を口にしましたが、やっぱり戻って来るということもまだ考えられます。それはかすかな希望ではありますが、彼の場合、大仁田厚のマネゴトをしても許されるキャラクターを持っています。
今年じゃなくても良いので、来年のどこかで一度、復帰戦を見たいと個人的には思います。
まあともあれ、ビッグチャンスが次々に舞い込んできている(?)志成ジム。
今後の動向に注目です。
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