信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

フォスターvsフルトンまたも延期で動かないスーパーフェザー。ヌニェス、ナバレッテの動向と、堤駿斗に託す「唯一の希望」

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

国内ではウィークデイにいくつかの興行がありますが、世界的にみればまたも「スローボクシングウィーク」である今週。

翌週に北米Amazon Prime VideoでのPPVファイトを控えているはずでしたが、これもフンドラの負傷で延期となり、その工業に組み込まれていた注目ファイトも延期という憂き目にあいました。

2025年中に動くことが絶望的になってしまったこのスーパーフェザー級ですが、唯一の希望がないわけでもありません。

ということで今年も残り3ヶ月を切ったところで、2026年の動向に期待を込めて、今回のブログはスーパーフェザー級について。

 

 

 

WBC王者オシャーキー・フォスター、2025年のリング登場は絶望的

10/25(日本時間10/26)に予定されていたセバスチャン・フンドラvsキース・サーマンは、セバスチャン・フンドラの拳の怪我により延期。

早期の日程調整を行うとのことですが、おそらく年内には難しいでしょう。

これがPPVファイトだったがためなのか、アンダーカードに組み込まれていたオシャーキー・フォスターvsスティーブン・フルトンも同じく延期に。非PPVで良いので、これはやれば良いのに、と思いますが、人材流出の激しいPBCからすれば、この試合をPPVから外してしまうとPPVファイトに組み込む試合がなくなり、更に売れなくなってしまうという懸念もあるのでしょう。

さて、ともあれ、2025年に入ってからすでに2度の防衛戦を行っているフンドラはまだマシなもので、フォスターからすれば今年に入って唯一の試合だったこの試合が流れたことで、2025年はリングに上がる事なく終わってしまう事が確定しました。

ESPNというプラットフォームを失い、興行開催自体が厳しいトップランクと契約してしまっている、ということが大きな理由だと思いますが、今回の戦いも挑戦者フルトンの所属するPBCのリングに上がる予定でしたから、こればかりはトップランクを呪うしかありません。

2024年は3試合を行ったフォスター、2025年はゼロ。スーパーウェルター級同様、この階級も大混戦なのだから、どうにか話を進めてほしいと願います。

 

 

 

WBO王者ナバレッテも試合あれ濃厚か

トップランクとESPNの蜜月が終わりを迎えた事で、このエマニュエル・ナバレッテも大きな岐路に立たされているのではないか、と推察します。

かねてから「戦う王者」として積極的なリング登場を果たしてきたナバレッテは、非常に人気のあるボクサーであり、オスカル・バルデスとのライバル対決は大盛り上がり、トップランクにとってはスターボクサーでした。

妙なタイミング、妙な打ち方で相手をノックアウトしてきたナバレッテは、ここ最近、研究されているのか、それとも階級を上げ続けてきた弊害なのか、あまり良いパフォーマンスは見せる事ができていません。

前戦は36歳(当時)のチャーリー・スアレス(フィリピン)と結果的にはノーコンテスト。試合当日はナバレッテの負傷判定勝利、とアナウンスされましたが、のちにノーコンテストに変更されています。

↓経緯はこちら(観戦記)

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

ですので、この試合は再戦必須、と考えますが、その目処はおそらく立っていないのでしょう。これまで金のなる木だったナバレッテを懸命にプロモートしてきたトップランクですが、放映するプラットフォームがない、という現実は、ナバレッテに対してファイトマネーを払うことができない、ということにつながり、結果的にはこの再戦は年内に起こることはなさそうです。

WBC王者のフォスター、WBO王者のナバレッテ、2人の王者たちは、契約の問題こそあるのでしょうがトップランクから移籍すべきでしょう。今のままでは、「王者」という肩書を長く持つ代わりに、戦う場を得られない、という事態になりそうです。

↓ロープ際のトップランク

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

反面、IBF王者のエドゥアルド・ヌニェスは

フォスター、ナバレッテの件については、本人たちに、というよりもプロモーターに責任がある、と思えますが、契約したのは本人たちなので、フォスターやナバレッテの責任も一定あると思います。この状況を良しとせず、改善してほしいところですね。

さて、この階級の王者で最も活動的なのはエドゥアルド「シュガー」ヌニェス(メキシコ)で、今年5月28日に日本で力石政法(大橋)との王座決定戦に勝利すると、その約3ヶ月後、9 月6日(日本時間9/7)にクリストファー・ディアス(アメリカ)を迎えて初防衛戦をクリアしています。

ディアス戦は思った以上のパフォーマンスではなかった、ということが正直なところですが、初めて世界王者となってわずか3ヶ月のスパンでの初防衛戦、というのは、彼が規律正しいボクサーであり、浮ついていないという証拠となるものでもありますから、好感が持てるものです。

さて、このヌニェスには王座統一戦の話も浮上しています。

それは、ディアス戦後に祝福を寄越したエマニュエル・ナバレッテ戦であり、評価を高めたいヌニェス、このままいけば試合枯れになってしまうナバレッテ、双方ともに望む王座統一戦である、と言えるでしょう。

 

 

 

ナバレッテがヌニェスにくっついていく事ができれば、ヌニェスがマッチルーム所属であるがゆえ、プラットフォーム問題はDAZNで決定、全く問題がありません。

ただ、先に書いたようにナバレッテはスアレスを無視することはできず、おそらくWBOもスアレスとの再戦、を第一優先で交渉すべきと考えているはずです。

なのでこのナバレッテvsヌニェスという王座統一戦には、少なくともスアレスの同意(待ち料をもらって待つ)も必要で、その後が本格的な交渉となるのでしょう。

一応ナバレッテvsヌニェスは2026年初頭に計画される、とされていますので、ビッグニュースが出るとすれば今月中か来月中、もしくは今年中でしょう。この試合が決まらなくてもヌニェスは困らないでしょうが、ナバレッテはどうするか。そう考えると交渉の主導権はヌニェス側、マッチルームにありそうですね。

唯一の希望

王者4人中、2人が動けない状況にあるこの階級で、唯一の希望は12/27(日本時間12/28)に世界初挑戦となる堤駿斗(志成)。

 

 

 

WBAは10月発表のランキングでは正規王者はレイモント・ローチ(アメリカ)となってはいますが、ローチは12/6(日本時間12/7)に2階級上げてWBC世界スーパーライト級の暫定王座決定戦に臨むことが決定しています。

これに勝てば間違いなくWBA世界スーパーフェザー級の王座は返上となり、負けたとしても2階級下に戻すということは現実的ではないと思われ、遅かれ早かれこのスーパーフェザー級王座は返上もしくは剥奪となることが予想されます。

そして、WBAには当然のように暫定王者がいますから、この暫定王者が正規王者に昇格する、というのが当然の流れです。(そして当然のように、空位になった暫定王座決定戦が開催されるのでしょう。。。)

現在の暫定王者はジェームズ「ジャザ」ディケンズ(イギリス)、この暫定王者に挑むのが堤駿斗です。

日本では認められていない暫定王座ですが、今回はリヤドでの興行であり、JBCを離れて行われるファイト。なので必然的に、この試合に勝利すれば堤はWBA暫定王者という肩書を手に入れることになり、ローチがこの階級を去ったあと、すんなりと正規王者の地位に格上げされることになるはずです。

堤は志成ジム所属ですが、リングマガジンのアンバサダーという肩書も持っています。

今後、「The Ring」興行でリングに上がるとなれば、好マッチメイクが待っているという状況が出来上がり、ファンが望むようなマッチメイクに絡んでいく事ができるでしょう。

 

 

 

それにはまず、ジャザ・ディケンズをクリアすることは必須。

ジャザは実力者で、多くの苦難を乗り越えてきた気概のあるボクサーですが、これまで大事なところで負けていたボクサーで、前戦、新鋭アルベルト・バティルガシエフ(ロシア)戦では明らかなアンダードッグでした。そして今回も、おそらくアンダードッグとなることが予想される戦いですから、堤がタイトルを奪取する可能性は高いと言えます。

この戦いは堤にとって勝利が必須の戦いであり、そしてその後、夢が広がります。

ヌニェスvsナバレッテが来年初頭に決まったとして、もしナバレッテが勝ったとするならば、今野ナバレッテを日本に呼ぶことは可能かもしれません。ヌニェスも日本に良いイメージを持っているだろうから、もう再来日を果たす可能性もあります。

フルトンはもう2度と日本に来ないかもしれませんが、フォスターは常に試合に飢えている状態で、彼自信、王者としてメキシコに行った経験もあるのですから、日本まで来てくれるかもしれません。

この激戦階級において、堤駿斗の存在は日本ボクシング界の希望です。トゥルキ・アラルシクのサポートを受け、The Ring 興行 in JAPANを是非とも叶えてもらいたい。

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

【宣伝】

日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。

ぜひ覗いてみてください。

<NEW ITEM COMING>BOXRAWの商品入荷しました!

 boxingcafe.base.shop

 

プライバシーポリシー お問い合わせ