ボクシングのビッグマッチがない時は、なんとなくだれてしまいます。
今週21日のフェニックスバトルが過ぎると、見たい試合は、というと10/25(土)のREAL SPIRITSぐらいでしょうか。
同じ理由で11月、12月というのは忙しくなるでしょうから、ちょっと今はゆっくりすべきなのかもしれませんね。
そんなゆるゆると過ごす日々の中で、新たな扉を開けるいくつかのニュースをピックアップ。

モロニーの復帰戦が決定
Jason Moloney confident Tasman Fighters hookup will result in second title reign
ジェイソン・モロニーは日本のボクシング界でも有名な海外ファイターです。
しかし日本人との対戦成績は、というと1勝3敗という悲惨なもので、彼の戦績に刻まれる4つの黒星のうち、3つの敗戦が日本人ボクサーによるものでもあります。
しかも現在2連敗中、10ヶ月のレイオフ期間がありましたが、この度12/6、再起戦の日程が発表されています。
対戦相手は14勝(10KO)2敗のハーラン・ゴメス(フィリピン)というボクサーで、ゴメスも前戦が敗戦、からの復帰戦です。
ここは格の違いを見せつけて勝利しなければなりませんが、何気にこのボクサーはキャリア初期からタイで連戦連勝しており、フィリピン人らしいロード・ウォリアーぶりを発揮していますがそれがタイ(でタイ人に勝っている)ってところが怖いですね。
さて、この試合はオーストラリアで行われますが、モロニーは最近、「タスマンファイターズ」というプロモーション会社と契約し、そのデビュー戦とのことです。
これはおそらくオーストラリアのプロモーターだと思うので、それまでのオーストラリアのプロモーション会社から乗り換えたのか、もしくはトップランクとの縁も切れてしまったのか、それは定かではありませんね。
ともあれ、モロニーの無事再起戦を飾ることを祈りましょう。
ベン・ウィテカーがマッチルーム初戦
Ben Whittaker takes aim at Boxxer after Matchroom debut date clash
さて、こちらも移籍初戦を迎えるというニュースです。
これまでベン・シャローム率いるBOXXERに所属していたベンジャミン・ウィテカーですが、この度マッチルームに移籍、その初戦を迎えます。
東京オリンピック、ライトヘビー級のシルバーメダリストであるウィテカーは、自由奔放なボクシングで人気を博し、2024年には地域タイトルを獲得、まさにこれから世界的強豪と戦っていこう、というタイミング。
前戦では微妙なドロー判定で評価を落としたリアム・キャメロンとのダイレクトリマッチで2RTKO勝利、良い勝ち方で評価を戻しています。
今回の対戦相手は19勝(13KO)1敗のベンジャミン・ガバジ(ドイツ)、世界的強豪との対戦経験はないようですが、デビュー戦で敗北以来19連勝を記録しています。
前戦では無敗のブラニミル・マレニカ(ドイツ)というボクサーを撃破、このチャンスには大いに心が踊っている事でしょう。
この興行は11/29(日本時間11/30)に行われますが、この日はウィテカーの古巣であるBOXXERも興行を行う予定です。ただ、この興行はもともと10/25に行われる予定だったフレイジャー・クラークがメインを張る予定の興行で、発表当時はファビオ・ウォードリーvsジョセフ・パーカーと日程がどん被りだったため批判を受けてもいました。(同じヘビー級だから、とのこと)
しかしクラークの対戦相手、ジェイミー・TKVが負傷によりこの試合は延期、新たな日程が11/29となったわけです。なんだかんだ難しいのでしょうけど、同国内で日程被りは避けた方が良いですね。
11/15、トップランク興行!
7月のESPNとの契約解消ののち、鳴りを潜めていたトップランク興行が11月に復活。
メインイベントはラファエル・エスピノサvsアーノルド・ケガイによるWBO世界フェザー級タイトルマッチです。
アンダーカードにはリチャード・トーレスJr.をはじめ、エミリアーノ・バルガスも登場、さらにリンドルフォ・デルガドvsガブリエル・ゴラス・バレンズエラによるIBF世界スーパーライト級の挑戦者決定戦も行われる、とのこと。
これは大変興味深い興行ですね。
そして必然的に話題になるのは、そのプラットフォームの話です。
ESPNとの契約が切れたトップランク興行は、そのプラットフォームがなく、発信できる仕組みがない状態。
この興行はトップランクというかサンファー・プロモーションが主体の興行なので、中南米向けにはTVアステカが中継、それと同時にESPN Knockout、ESPN Deportesでも中継が決定しています。ただ、これらのプラットフォームはアメリカ(北米)では視聴できないプラットフォームなので、どこか別のプラットフォームを探す必要があります。というか、さすがに組むプラットフォームが決まったから、この試合を発表したのだと信じたい。
そもそもこれまでトップランク興行は、全世界に向けて積極的には発信しておらず、ESPN放送のものをイギリスではSKY、日本ではWOWOWがその映像を買い取って放映するスタイルでした。これを期に、ボクシング界のスタンダードである全世界配信できるプラットフォームと組んでほしいですね。
もうDAZNでよくない?NETFLIXでも良いし。ともかくFacebookライブなんていうクソみたいなことはやめてほしい。
とにかくなんとかしてほしいこのトップランクの配信問題、あと1ヶ月のうちに決着がつくのでしょうか。
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