信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】ダイナミックグローブ!大接戦の玉山将弥vs神風藍!尾川堅一は圧巻!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

11月に入り、初っ端の興行はダイナミックグローブです。

翌々日には東日本新人王決勝もあり、今月、U-NEXTは外せない興行ですね。

今回の興行では、尾川堅一が今年に入って2度目のリング登場。WBOランキング2位とのことなので、来年頃にはチャンスが巡ってくるかもしれません。今は、コンスタントに試合に出て今の地位をキープする時期なのでしょう。

セミファイナルは豊嶋亮太の返上した王座を巡って行われる日本スーパーウェルター級王座決定戦。この試合はもともと日本スーパーウェルター級の挑戦者決定戦でしたが、豊嶋と今回出場する玉山は同門ということもあり、この流れが既定路線。

どちらもこの階級で飛び抜けているとは言えないですから、接戦が予想されますね。

ということで今回のブログは、11/1に行われたダイナミックグローブの観戦記。

 

 

11/1(土)ダイナミックグローブ

日本スーパーウェルター級王座決定戦

玉山将弥(帝拳)15勝(8KO)5敗

vs

神風藍(RK鎌田)4勝(1KO)3敗2分

帝拳ジムの叩き上げ、玉山は2021年12月、小原佳太に挑戦した日本ウェルター級タイトルマッチから4年、2度目のタイトルショット。一方で神風は元アマエリート、友松藍の名前でプロデビュー、キャリア初期から強敵を相手にしてきており、それが戦績に現れています。

自信を漲らせ、笑顔で入場の玉山、リラックスしています。一方の神風は気合のは入った良い表情。

初回のゴング、プレスをかけて強いジャブで踏み込む神風。玉山は細かくジャブを突きながらのサークリング。玉山の動きはキレていますね。一方の神風も非常に落ち着いていますが、もうちょっと距離を詰めたいところでしょうか。

後半、近い距離で神風の左フックがヒット。しかし玉山も左ボディをリターンして譲りません。

2R、お互いにジャブをビシバシと打ち、それぞれが的中。近い距離で神風が左フックをヒットすると、その打ち終わりに玉山も右のショートをリターン。

 

 

 

コンビネーションは玉山、近い距離での連打は神風、ですがまだここは玉山の距離でしょうか。

3R、神風の手数が増えてきたか。しかし玉山のリターンのタイミングが良い。

序盤、神風が近い距離で連打、ここで玉山はブロッキングを強いられます。ここはもう少し距離を取った方が良いと思いますが、非常に強気ですね。この距離でも打ち勝とうということなのでしょうか。

後半は頭をつけての打ち合い、神風の距離ですが、ともにアッパーを交えた連打を披露しています。

4R、ここも近い距離。この頭がぶつかるほどの距離では、神風の回転力が上回ります。玉山もアングルをつけた的確なパンチをヒットしていますが、神風は止まることなくとにかく左右を振っていきます。

神風がこの距離で戦いたいのはよくわかりますが、玉山もこの距離にこだわるのはなぜでしょうか。

5R、玉山は決してフィジカルでも神風に負けていません。しかしクリンチも含めた技術、連打で仕掛けるタイミング、この近い距離での頭の位置、そしてこの距離での休み方、若干神風が上回っているような印象です。

 

 

 

このラウンド終了後の途中採点は、48-47×2、49-46、3者ともに神風。

6R、玉山は考えを改めたか、頭をつけての接近戦でのスタートではありません。プレスをかけつつもジャブの距離でキープ、かと思いきや、やはり接近戦に突入。メリハリ、山場をつくるを徹底しているように見える神風、果敢にプレスをかけていく玉山、ただちょっと見栄えの面ではまだ神風か。

7R、やはり玉山は中間距離からのジャブ、右ストレートが良い。この距離で戦って、もっとアクションの少ない試合を組み立てられれば良かったかもしれませんが、ともに初戴冠のかかった試合では難しいのかもしれません。

中盤、中間距離で見る時間をつくってしまった玉山、神風の右を浴びてぐらり。そこから神風は猛然とラッシュ、ブロッキングで耐えて左ボディをリターンする玉山。後半にも神風の左フックが玉山を捉え、一瞬玉山の腰が落ちる場面も。終盤は玉山が攻め込み、アツいファイトが続きます。

8R、玉山がこれまで以上の回転力を出して攻め入ります。頭をつけての打ち合いはいままでのことですが、パンチのつなぎがスムーズに、どんどん手が出てきます。

神風は序盤からのハイペースの疲労とダメージもあるか、これまでよりも大きく手数が減っています。このラウンドは玉山、おそらく残り2ラウンドで倒しきれれば玉山、判定にもつれ込むと神風でしょうか。

 

 

 

9R、中間距離でお見合いの時間、これは玉山にとって不要の時間です。今はもう、接近戦で上回れると思うので、ここはいくべきでしょう。神風としてはなんとか時間稼ぎをしたいところ、但し、逃げ回るわけにはいきません。

神風は右アッパーのダブル、しかし序盤から中盤にかけての回転力はなく、次が出ません。玉山はここに来ても良いコンビネーション、それも連続したコンビネーションで攻めており、これが神風の顔面、ボディを捉えます。

ラストラウンド、ここはお互いに頑張りどころ、神風の右オーバーハンドがヒット。もう最後のラウンドだけによく手数が出る神風、身体を寄せて休む等して巧く戦います。玉山は変わらず愚直に前進、身体を寄せられると一緒に休んでしまうのはいけないところです。

後半、なんとここで神風がラッシュ!これで玉山は大きなダメージを受け、ロープ二後退!ダウンをとられてもおかしくない状態でしたがここからエスケープ、終盤は逆にラッシュをかけて試合が終了。

判定は、95-95、96-94×2、神風。

思った以上に、後半は玉山に流れていたんですね。

とにかく大激闘でした。序盤、玉山が接近戦でポイントを奪われていたのが響いたわけですが、それがなければ後半の玉山の追い上げはなかったのでしょう。良い作戦だったのか、そうでなかったのか、結果だけ見れば後者。ともあれ、両者の意地と意地がぶつかりあった素晴らしいファイトでした。

 

 

 

尾川堅一(帝拳)30勝(21KO)2敗1分

vs

プレスコ・カルコシア(フィリピン)13勝(9KO)5敗1分

さて、この試合は尾川堅一にとってはとにかく現状キープのための試合です。だからこそ、さほど大きなモチベーションでこの試合に挑むことは難しいでしょうが、力の差を見せつけてほしい一戦ですね。

初回、リズムを取ってプレスをかける尾川。カルコシアは鋭いパンチを振ってきますが、これに尾川はバックステップで対応。

2R、このラウンドもプレスをかけていくも、距離が遠いのか、良い攻撃はしかけられない尾川。カルコシアはジャブの距離が非常に長く見え、ステップも良いですね。

後半、尾川の右ボディがヒット。

3R、このラウンドでようやく尾川のステップインワンツー。決して多くない手数ですが、鋭い踏み込みは健在です。

4R、カルコシアの右。カルコシアも出てきました。いよいよこの膠着状態が解消されそうです。尾川はこの試合、幾度か左フックで飛び込んでいますね。

5R、中盤に尾川の左ボディ。これを明らかに嫌がって後退したカルコシア、尾川はここでラッシュ。そしてその後右のボディから左ボディを返すと、カルコシアはダウン、そのまま立てず。

尾川堅一、5TKO勝利。

じっくりと相手との距離感を観察、相手の出方を確認してから一気に試合を決めてみせた尾川。相手が弱気になったところでの攻め時、その方法は見事なもので、37歳となってもまだまだその踏み込みスピードは健在ですね。

来年、チャンスが訪れることを願います。

 

 

 

【宣伝】

日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。

ぜひ覗いてみてください。

<NEW ITEM COMING>FLYのニューグローブ、入荷しました!

 boxingcafe.base.shop

プライバシーポリシー お問い合わせ