連日の、「正式発表」。
日本ではLeminoで放映される「The RING」興行、「NIGHT OF THE SAMURAI」の発表会見が行われました。
こちらは(も?)サプライズは無し、すでにポスターも出回っていたからそれも当然のことでしょう。
ということで今回のブログは、サウジアラビアで行われる「The RING」興行について。
↓前日にはU-NEXT BOXINGの発表が!

12/27(土)サウジアラビア
サウジアラビアの興行は、来場する観客たちのことを全く考えることなく、イギリス人がAサイドの興行では世界標準時に、そしてアメリカ人がAサイドのときはアメリカ時間にあわせて興行を開催しています。
会見に出席したドコモの副社長は、「日本の夜の時間帯に生配信」と言っていましたが、夜からこのボリュームを配信すると、メインは夜中ですね。
井上尚弥(大橋)vsアラン・ピカソ(メキシコ)
試合順がこの通りなのかは不明ですが、いずれにしろ、この井上尚弥vsアラン「ダビ」ピカソがメインイベントなのは間違いありません。
スーパーバンタム級の4団体統一タイトルマッチ、WBCのトップコンテンダーであるピカソは、誰がどう見ても無謀と言われる戦いに臨みます。
メキシコで非常に人気のあるピカソですが、それは文武両道であるがゆえ。リング上の強さだけでなく、他にも素晴らしい才能を持つこのボクサーは、メキシコ国内でもある一定層からは「安全なマッチメイクを繰り返してきている」という評価を受けています。
本来であれば今年の5月に井上尚弥に挑戦予定でしたが、ピカソの父の反対によりこの戦いを離脱、仕切り直して挑戦することになっています。
この半年の間で、日本のボクシングファンからすると、ピカソの評価は下がってしまった、と言わざるを得ません。それは亀田京之介に苦戦を強いられたからではありますが、当然、ピカソはあの時の数倍は仕上げてくるはずです。
ただ、ピカソが過去最高に仕上げたからといって、何倍も強くなろうはずがありません。
唯一の懸念点は、井上尚弥が「来年の5月」と先を見すぎているふうに感じる事ぐらいでしょうか。「この次」を見て、うまくいくボクサーというのはほとんどいません。
とはいえ、この実力差ですから、おそらく大丈夫でしょう。
中谷潤人(M.T)vsセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)
「先を見すぎると足元が救われる」この可能性があるのは、中谷潤人の方が危ういかもしれません。20勝(18KO)無敗という戦績を誇り、映像を見た限りでもなかなかの実力者と言えるでしょう。
以前、どこかにも書いたと思いますが、このセバスチャン・エルナンデス≒アラン・ピカソという構図がなりたつほどのボクサーであり、スタイルこそ違えど実力は伯仲とも見ています。
中谷は先を見ざるを得ない状況で、かつ、スーパーバンタム級初戦ということで不安要素が多いということもまた事実。
それでも、おそらく、「良い勝ち方をして、来年につなげる」という思いの強い中谷は、きっと良いパフォーマンスを見せてくれるはずです。
行き過ぎて被弾するかもしれません。相手はパンチャーなので、非常に危険が伴います。
しかし慎重になりすぎると、来年5月の井上尚弥戦への期待が結果的に薄まってしまう、ということもあるので、おそらくそこを気にして一気に倒しに行く、というのが中谷の選択ではないでしょうか。
とりわけ序盤、体の温まっていない時間の被弾を最小限に抑えつつ、中谷潤人の強さを世界中に見せつけてもらいたいですね。
ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)vs寺地拳四朗(BMB)
正直、寺地拳四朗も「先を見すぎて」失敗してしまったボクサーのように思います。前戦、リカルド・サンドバル(アメリカ)は確かに強かったですが、拳四朗が負けたなんていうことは未だに信じられません。
おそらく拳四朗は、この試合、3階級制覇がかかった試合を見すぎてしまったのではないか、と勘ぐっています。
このウィリバルド・ガルシアは、レネ・カリスト(メキシコ)との2度に渡る戦いを経てIBF世界スーパーフライ級王座を戴冠。ガチャガチャしたファイタータイプで、非常に老獪なボクサーです。
拳四朗が相手のペースに巻き込まれないように、遠くから出入りのボクシングで戦えば、さほど難しい相手ではないように思います。ただ、拳四朗もスーパーフライ級が初戦、そして敗北からの復帰戦、これらを考えるとこちらも不安要素は多い。
ただ、おそらく拳四朗はこの試合いしっかりと賭けてくると思います。万全の体制で、この試合だけを見て、準備をしてくるはずです。
ファンとしては勝手に先を見ましょう。この試合に勝てば、おそらくバム戦にたどり着けます。そこを、拳四朗のキャリア最後の試合と位置づけても良いと思うほどの大物です。
拳四朗の「その先」。そのための今回の試合、素晴らしいパフォーマンスを期待したい。
今永虎雅(大橋)vsアルマンド・マルティネス(キューバ)
この試合が、今回出場する日本人ボクサーたちの中で最も難しい試合ではないか、と思います。
17勝(15KO)無敗のアルマンド・マルティネス、ボクシング大国、キューバ出身の30歳。
つい一ヶ月ほど前にもリングにあがっており、フルマークの判定勝利。前戦で日本ライト級王座決定戦に出場、見事日本タイトルを獲得した今永は大きなステップアップファイトとなりますね。
マルティネスの持つ世界ランキング、最上位はWBAの3位。ここに勝てば一気に世界初挑戦への道が拓けます。
日本で戦っていても、チャンスは来ない。チャンスが来ても、海外に慣れていなければ結果を残せない。日本で頭一つ抜けたとしても、世界はまだ遠い。
この階級はここ数年、世界との壁を思い知らされた階級です。
すでに、日本レベルでは頭一つ抜けている存在とも思われる今永、世界挑戦への一歩目です。
世界ランカーと今永の間に、どれほどの差があるのか。また、ないのか。
ここに勝利できれば一気に期待が高まる一戦、そのパフォーマンスに期待しましょう。
ジェームズ・ディケンズ(イギリス)vs堤駿斗(志成)
歴戦の雄、苦労人のジェームズ「ジャザ」ディケンズ。特にファイトスタイルが好き、ということではありませんが、こういう苦労して世界タイトルにたどり着いたボクサーは応援したくなります。相手が堤駿斗でなければ。
結局この試合はWBA世界スーパーフェザー級「暫定」のタイトルマッチとなっており、日本ではないから暫定戦が認められたのか、それとも正規王者のレイモント・ローチは近々剥奪or返上ののち、ディケンズが正規王者に繰り上がるのか。
いずれにしろ、この試合に関してはよほどのことがない限りは堤の勝利が固いのではないか、と思っています。
アルベルト・バティルガシエフ(ロシア)を破って戴冠したディケンズが弱いわけではありません。ただ、堤は若く、そして速い。このスピードに、ベテランたちがついていけない、というのが、おそらく堤がベテランキラーである所以です。
アンセルモ・モレノ戦でのウェイトオーバーからわずか1年半と少し。このチャンスをものにできれば、あの日のことは皆、忘れてしまうでしょう。
堤はただ世界を獲る、というだけではなく、井上尚弥引退後の日本ボクシング界を牽引していくボクサーのうちの一人。ここで負けるわけにはいきませんから、是非最高のパフォーマンスを持ってファンの期待に応えてもらいたい。
堤麗斗(志成)vsレオバルド・クィンタナ(メキシコ)
気づけば日本では1戦も戦っていない堤麗斗。デビュー前からトゥルキ・アラルシクに気に入られた麗斗は、デビュー4戦目としては随分骨のありそうな相手ですね。
12勝(5KO)1敗というクィンタナ、2025年に入ってもう5戦目というハイペースで試合をこなしている、実践型のボクサーです。
すでに1度は10回戦を経験(判定負け)しており、プロキャリアは麗斗を大きく上回ります。
メキシコを出て戦うのは初めてのようですが、これはどんな強敵が出てくるかはわかりませんね。
ここのところは2連続KO勝利の堤麗斗。今回のパフォーマンスは如何に。
こちらの興行はLeminoのPPVファイトのようです。
PPVは良いのですが、とにかく回線を安定させてほしい。ともあれ12/27、ちょうど年末年始休暇のはじまる初日、どこへも出かけずボクシング観戦ですね。
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