さて、久々のWOWOWライブ配信です。
ボクシング中継、それも海外の世界タイトルマッチ等の興行となれば今やほとんどがDAZNで放映されており、WOWOWとしては日本での放映権を獲得することができません。
PBCファイトのうちのPPVのみと、このトップランク興行のみがWOWOWが配信可能な興行。これらは、今やそうあるものでもありません。
WOWOWのエキサイトマッチも大変ですね。
さて、ということで今回のブログは、大注目のWBO世界フェザー級タイトルマッチ、ラファエル・エスピノサvsアーノルド・ケガイの観戦記。

↓プレビュー
11/15(日本時間11/16)メキシコ
リンドルフォ・デルガド(メキシコ)23勝(16KO)無敗
vs
ガブリエル・ゴラス・バレンズエラ(メキシコ)31勝(17KO)4敗1分
IBF世界スーパーライト級のファイナル・エリミネーター。
勝者は王者、リチャードソン・ヒッチンズへの挑戦権を獲得します。ここは新鋭デルガドに圧倒的な勝利を飾り、打倒ヒッチンズへの期待をつないでもらいたい。
初回、デルガドの体は非常に大きく、分厚く見えます。デルガドに比べてやや細身に見えるバレンズエラ、細かく上体を動かしつつ、まずは中間距離でのジャブの差し合いです。
早々にワンツーを放っていくのはバレンズエラ、しかしデルガドも良いジャブを持っています。
デルガドが左フックで踏み込んだ所にバレンズエラの左フックカウンター、これは良いパンチ。
2R、ここもデルガドの入り際に狙うバレンズエラ、良いボクシングができています。ちょっとバレンズエラのジャブが当たり始めているか、デルガドにとってはこの流れはちょっとまずい。
バレンズエラは非常に反応も良いですね。
3R、デルガドがペースアップ、強い攻めを見せます。踏み込んでのコンビネーションが良いデルガド、バレンズエラは単発のカウンターで対抗。パワー差はありますね。
4R、デルガドの攻め方はかなりシンプルで、ジャブ、ワンツー、ワンツーからの左ボディ。シンプルイズベスト、なのか、この攻撃はどんどんバレンズエラを追い詰めていきます。
5R、このまま大きくデルガドのペースに傾くか、と思われましたが、バレンズエラが右のカウンターをヒット。デルガドにダメージはなさそうですが、このカウンターは怖いですね。かねてから狙っていた、デルガドの右に対しての右のカウンターです。
しかしその他の時間はおおよそデルガドの時間が多いですね。
6R、このラウンドも変わらず、デルガドの力強い攻めが印象的。その中で、バレンズエラが単発的にカウンターショットを、決める場面があります。しかし、バレンズエラのカウンターに対してデルガドがびくともしないので、これでポイントを奪うことは困難でしょう。このままズルズルいくか。
7R、デルガドの強いプレス。バレンズエラは一発のカウンターにかける流れ、ですがなにかを変えないと勝てないのでは?と思います。
8R、デルガドが攻撃すると大きく下がるバレンズエラ、デルガドは更に強く攻めます。これはフィニッシュを狙ったか。
ここでバレンズエラのアッパーカウンター、これはタフなデルガドにもダメージを与えているように見えます。このラウンドは互いに良いパンチをヒット、もしかすると久しぶりにバレンズエラにポイントが流れたかも知れません。
9R、デルガドがチャージ。明らかに手数を増やします。安全な戦い方はありそうですが、リスクをとって倒しに行っているのだと思います。
10R、右の相打ちからスタートしたこのラウンド、攻勢を強めるのはデルガドですが、それに呼応してバレンズエラも好ヒット。デルガドがパワーパンチで攻め込めば、それだけバレンズエラのカウンターも強く入るような状況で、それでもデルガドはフィニッシュを狙った戦い方です。
バレンズエラにとってはピンチですがチャンスでもあります。
11R、このラウンドにきてもバレンズエラのヘッドムーブは素晴らしいですね。ダメージもあるはずですが、このキレが衰えないからデルガドもその顔面を捉えきる、ということができません。
デルガドのプレスに押され始めた3R頃を思えば、どこかで捕まるだろうと思っていましたが、バレンズエラのカウンターショットもまだ活きています。
このラウンドもデルガドの右の打ち終わりに左フックカウンターをあわせています。
ラストラウンド、開始早々、中間距離で攻めるデルガド、ここでバレンズエラの左フックカウンター!デルガドがダウン!!
立ち上がったデルガドはチャージ、バレンズエラも手を出して応戦します。
力強く左右を返すデルガドですが、バレンズエラはタイミングを持っているので非常に危険です。かなりのダメージの蓄積を感じさせるバレンズエラですが、それでもカウンターを狙って最後まで諦めません。
デルガドも最後まで攻め続けて、試合が終了。
判定は、114-113デルガド、114-113バレンズエラ、114-113でデルガド。
2-1、スプリットの判定でリンドルフォ・デルガドの勝利。
これは非常に微妙な試合でしたね。ラストラウンドでダウンを奪われなければ、デルガドの勝利で問題なかったように思いますが、かなり危なかったですね。
ともあれ、リンドルフォ・デルガド、良い経験ができたと思います。
エミリアーノ・バルガス(アメリカ)vsジョナサン・モントレル(アメリカ)
挑戦者決定戦を差し置いてのセミファイナルは、人気者エミリアーノ・バルガス。
初回、じわりじわりとプレスをかけるバルガス。プレスをかけつつ、モントレルが反撃すればすっとバックステップ、中盤には強い踏み込みからの左ボディショット。
この左ボディで効いたそぶりを見せたモントレルに対し、迫力ある攻めを見せるエミリアーノ・バルガス、叩きつけるような右でバランスを崩します。
その後もボディを攻めつつ、上に右を返してダウンを奪取。モントレルは後頭部をアピールしていますが、ダウン判定ですね。
2R、このラウンドも左ボディショット、左フックをコネクトしたバルガス。モントレルも懸命に打ち返しますが、バルガスの速いステップイン左ボディに反応が間に合っていません。
3R、バルガスが攻めると、モントレルはここで反撃!左右のフック、バルガスは体を捻ってダメージを逃していますが、当たってはいます。モントレルの回転力も良い、ですが、パワー差もあるでしょう、この打撃戦の中でダメージを溜めていくのはもちろんモントレルです。
でもモントレルはかなりがんばりますね。
4R、ボディをもう何発か入れるか倒れるだろう、というのは、バルガスだけでなく見ている人みんなの共通認識でしょう。だからこそ、ちょっとボディの単発狙いになっているように見えるエミリアーノ・バルガス。
モントレルはちょっと慣れも出てきたのか、このラウンドもサバイブ。ここからまた長引くようでしたらバルガスにとってあまり良くありません。
5R、モントレルのワンツーの打ち終わりに左フックをリターンしたバルガス。しかしモントレル、本当にがんばりますね。打ち返してきます。
会場の「バーガス」コールは「倒せ」という意味でしょう。
中盤、モントレルが右を出そうとしたところに右のショート、これでモントレルがガクンと揺れます。ここは攻めるバルガスですが、ちょっと雑、かつ、単発。ふらふらしているように見えるモントレルですが、ここサバイブして強いパンチをリターンする気概を見せています。
6R、随所でカウンターをヒットするバルガス。中盤にはモントレルの左ボディにあわせて左フック。これはガードの上に見えましたが、モントレルにダメージあり。
ここも細かくはいかないバルガス、モントレルはクリンチに行こうとしています。ガード一辺倒になったモントレル、レフェリーは止めそうです。あくまでも一発強打を狙うバルガス、これはちょっと逃げられてしまうか。まとめれば終わりそうな感じもしますが。
7R、このラウンドもバルガスは力強い攻め、モントレルは反撃。バルガスも少々疲れが見えるか、いつもより長いラウンドの弊害が出てきているように見えます。
ただ、モントレルはもう限界を超えて戦っているような感じです。
8R、ここでモントレルがチャージ。強い左右を振るってバルガスに迫ります。このモントレルは、フルラウンドのサバイブではなくアップセットを狙えるか。
後半にはやはりバルガスのボディショットで削られた感がありますが、おそらくこのモントレルは回復が早いタイプだと思うので、次のラウンドも前半チャージかもしれません。
9R、やはりこのラウンドも開始早々にチャージしたモントレル。頭をぐいっとつけてきて接近戦を仕掛けるモントレル、バルガスはあまりこれは嫌らしく、少し距離をとるようなステップ。
会場はブーイングも聞こえてきています。
ラストラウンド、自らもしっかりと攻め、逃げ回るではなく前進してフルラウンドを戦い抜いたモントレル。これはそのがんばりを称賛されるべきでしょう。
圧倒しながらも倒せなかったバルガスですが、これは倒せなかったバルガスを攻めるべき試合ではありません。
判定は、100-89、99-90×2、エミリアーノ・バルガス。
バルガスもきっと良い経験になったはずですね。
WBO世界フェザー級タイトルマッチ
ラファエル・エスピノサ(メキシコ)27勝(23KO)無敗
vs
アーノルド・ケガイ(ウクライナ)23勝(14KO)2敗1分
「El Divino」エスピノサの4度目の防衛戦は、アーノルド・ケガイ。
エスピノサにしてもケガイにしても、フルアクションファイターなので、ここは大打撃戦が展開されるはずです。ということは、ケガイにもチャンスがある、あってしまうのではないか、という一戦。
身長185cm、この階級において規格外の体躯を持つエスピノサは、同じトップランクということで来年まで王座保持していれば井上尚弥の対戦相手候補の筆頭と言えます。ここは負けるわけにはいきません。
初回のゴング。
リング中央にどっしりと構えるエスピノサ。若干プレスをかけ気味に長いジャブ。このエスピノサと対峙すると殆どのボクサーがそうですが、まずはケガイは手が出ません。まず、手が出せる位置まで行くことすら困難です。
後半に入ってようやくコンビネーションを出したケガイ。しかし、このラウンドの攻撃はそれぐらいです。
2R、エスピノサがパワージャブ、左フック。ケガイは当然ボディを狙っていきます。
しかしとにかくエスピノサのジャブがよく、入ろうとしたら飛んでくるアッパーカットにちょっと打つ手がなさそうなケガイ。このエスピノサが回転力があるところもケガイにとっては難しいところですね。
3R、リズムよくコンビネーションを発射していくエスピノサ。奥の手のアッパーがやっぱり巧いですね。
ちょっとこのラウンドからは近い距離でも戦うようになったエスピノサ、必然的にケガイにもチャンスが訪れます。ゼロ距離の状態でケガイがノールックでエスピノサの顔面に左右のフック、エスピノサもこの距離で逃げずに応戦。
4R、エスピノサがリズミカルにコンビネーション。距離は詰まりすぎないように気をつけているようにみえ、細かくジャブを突いています。
しかし中盤、ケガイは勝負に出たか、ここまで狙っていた右のオーバーハンドを連打、ヒットを奪います。その後は頭をつけてのファイト、エスピノサも非常に気が強く、ここを一切退きません。
この近い距離でエスピノサの右アッパーは非常に効果的、しかしこの右アッパーというのは隙お大きい分、ここにケガイがカウンターを取れれば大きなチャンスにはなりそうです。
5R、エスピノサはストレートパンチでケガイを釘付け。ケガイは鼻血を流しながらもがんばりますが、なかなか近づけない時間が続きます。
中盤に左フックを一発ヒットしますが、それ以外のほとんどはエスピノサの時間。
6R、距離が近くなると思い切って左フック、右のオーバーハンドを振ってくるケガイ。これは当たってはいますが、ちょっと続かないのがもったいないところでしょうか。
7R、やはり打撃戦になっています。近い距離、これはケガイにとっても望むところという距離ですが、回転力はエスピノサの方があります。そして、パンチアングルという点についてはエスピノサが大きく上回ります。
このラウンドの中盤、ケガイはバッティングによるカットでドクターチェック。再開後、負傷判定を見越したのか、エスピノサが強いコンビネーションで攻め入ります。
どんどん手が出るエスピノサ、右をヒットするとケガイはぐらり。かなり限界が近いようにみえるアーノルド・ケガイ、なんとかサバイブ。
8R、ここはフィニッシュを狙うエスピノサ。ケガイにとってはラストチャンスと言えるラウンドです。
このあたり、最も苦しいと言われるラウンドになってきますが、キビキビをコンビネーションを打ち込むエスピノサ。ケガイはケガイでここまで打ち込まれているのに全く気持ちが折れません。
9R、開始前にドクターチェックののち、開始。
左目が大きく腫れ上がっているケガイ、エスピノサは一発に気をつけつつもフィニッシュに向かっていきます。手をだしても当たらない距離にいるケガイはがっちりとガードを固めていますが、それに対してエスピノサの軽めのコンビネーション、膨大な手数というのは理にかなっている戦略ですね。
終盤にもエスピノサの右でケガイの動きが止まる場面。
10R、時折当たる右のオーバーハンドにすべてをかけるアーノルド・ケガイ。エスピノサはチャージをしつつも冷静で、この右を警戒しつつ連打。
後半にはコンビネーションに次ぐコンビネーション、ケガイも強打を返しますが、エスピノサを押し返す事はできず。
11R、開始のゴングが鳴るも、開始後にレフェリーがカウント。どうやら棄権、ということのようです。
11RTKO勝利、ということになるのでしょうか。
いずれにしろ、エスピノサはまたも強さを見せつけ、これで4連続KO勝利です。
ケガイは良く頑張りましたが、勝ち筋は殆ど見えなかったと思います。エスピノサはラミレス戦でダウンしていますが、やはり打たれて強いボクサー。ケガイの右オーバーハンドはいくつか当たっていましたが、効いた素振りも見せませんでしたね。
さて、今後のフェザー級はどうなるか。楽しみにしておきましょう。
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