信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】那須川天心vs井上拓真!「ボクシング純粋培養」井上拓真は、「規格外」那須川天心を止められるか。

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1week to go。

いよいよ1週間前に迫った、Prime Video Boxing 14。

メインイベントに那須川天心vs井上拓真、それだけでもう会場が埋まりそうなカードですが、そこに中野幹士、坪井智也、増田陸と世界を伺う帝拳ボクサーたちが大集合。

ということで今回のブログは、今週末、いや今月最も楽しみなカードであるWBC世界バンタム級王座決定戦、那須川天心vs井上拓真のプレビュー。



11/24(月・祝)Prime Video Boxing

WBC世界バンタム級王座決定戦

那須川天心(帝拳)7勝(2KO)無敗

vs

井上拓真(大橋)20勝(5KO)2敗

帝拳プロモーション興行で、プロデビューから8戦目で世界タイトル初挑戦となる那須川天心。この試合のAサイドは那須川天心で、11/15(土)現在の海外オッズは天心-400、拓真+333と天心が優位です。

10/28時点では天心-650、拓真+400だったので、この半月ほどで少々縮まりましたね。当日までに、もう少し縮まるはずです。

↓当時の記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

さて、那須川天心は2023年4月にプロデビュー、わずか2年半のプロボクシングキャリアです。海外記事でもジャパニーズ・キックボクシング・スターと紹介される那須川は、これまでの7戦で驚愕のパフォーマンスを披露してきており、およそ穴の見えないボクサーです。

今年は特に飛躍の年であり、2月に元世界王者、ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に完勝、そして石田匠と好勝負を演じたビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)に圧勝、戦うたびに新たな引き出しを開け、一戦一戦ステップアップしてきています。

このタイミングでの世界挑戦を、「時期尚早」というボクシングファンはもういません。

キックボクシングで名を上げ、ボクシング転向してくれたことはボクシングファンとしては本当にありがたいことで、試合会場にかけつけるファンの熱量もいつものボクシングファンとは異なる趣、特に子どもたちの声が会場に響く現象は驚きです。

この世界タイトル初挑戦に関しては、おそらくもっと楽な選択肢があったはずですが、あえての井上拓真戦を選択、というのは、流石の一言。何をやれば盛り上がるのか、がよくわかっている、一流の格闘家であると同時に一流のエンターテイナーであると言えます。

 

 

 

ファイトスタイルはボクサータイプ、と言って良いですが、とにかくスピードが速い。そして、反応が素晴らしい。そして何よりも、おそらく一番の武器はその距離感でしょう。今回の公開スパーリングを見た感じでも、「距離感を把握しよう」という動作がほとんどない中で距離感を把握、だからこそ最初からトバせるのかもしれません。

そして、ボクシングのセオリーにとらわれない動き、自由自在に四角いリングでパフォーマンスをする姿は、「ボクシング」という競技に真摯に向き合ってきたボクサーこそ、予測出来ないものだと思います。おそらく、モロニーなんかもその部分に撹乱された、ということは大きいでしょう。

対して井上拓真は、とにかくハードマッチメイクで知られるボクサーです。

2013年にプロデビュー、2018年に暫定タイトルを獲得しますが、それまでの間に国内およびアジアの強豪を次々と撃破。正規王者との統一戦でノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に敗れましたが、その後の再起ロードでも栗原慶太、和氣慎吾、古橋岳也と当時のトップどころを次々と撃破しています。

こうした日本人との対決は、出色のパフォーマンスを発揮した拓真でしたが、WBA世界バンタム級の王座戴冠戦となったリボリオ・ソリス(ベネズエラ)戦では残念な出来。真価が問われる初防衛戦のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)戦ではこれまた過去最高のパフォーマンスでボディショットを打ち込み、9RKO勝利を挙げています。

 

 

 

相性というのもあるのでしょうが、ここにきてパフォーマンスが安定しない、というのは、やはりモチベーションの部分が大きいのかもしれません。

WBAタイトルは、昨年5月に石田匠を相手に2度目の防衛に成功、しかし3度目の防衛戦で現WBA世界バンタム級王者、堤聖也にタイトルを明け渡しています。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

ボクシングという競技においてはエリート中のエリートである井上拓真。しかし、今戦では不安要素が多いというのもまた事実です。

前戦での敗北から1年のレイオフ期間、怪我もあったと聞いていますので、そこからの復帰戦である、ということ。そして、ボクシングに精通しすぎているきらいがあり、ボクシングの枠にとらわれない那須川天心への対応力は、普段通りのものが出せるのか。

モチベーションはきっと最高のものを持ってきてくれるでしょうが、やはり「殻を破れていない」というイメージはつきまとっているので、この試合で大きく成長してほしい、というのが願いです。

 

 

 

Key to Victory

ボクシングvs那須川天心なんていう構図はありえないものですが、井上拓真は生粋のボクサーであり、現在の日本のボクサーの多くが「井上家野ボクシング」を目指している以上、彼が「ボクシング代表」として捉えられてもおかしくはありません。普通に考えれば那須川天心だってボクシングの一部でしょうが。

ともあれ、ボクシング技術、ボクシングにおける経験値について、井上拓真は那須川天心を完全に上回ります。

それは相手に対してどういう動きをすれば相手がどう出てくる、このパンチのあとにはこのパンチが来る、とう予測であったり、ピンチに陥った時にどのように立ち振る舞うか、ということです。

しかしこの点において、対・那須川天心に対してどのようにマウントを取れるのか、というのは疑問の一つでもあります。

 

 

 

ボクサーっぽい動きにはなってきていますが、もともとボクシングの枠に収まっていない那須川は、その枠を飛び越えることを意識してトレーニングを積んでいるとのことです。果たして、ナジーム・ハメドに対して、オーセンティックなボクサーたちの対応がままならなかったように、それに近いかたちで純粋培養のボクサーたちは那須川天心に対しての対応は遅れているのではないかと思います。それは、武居由樹に対してもそうだったのだと思います。

しかし、そのハメドを攻略したのもオーセンティックど真ん中にいたマルコ・アントニオ・バレラでもあり、そこに井上拓真が「今戦で」到達できるか、というのが鍵だと思います。

ハメドはそれまでに多くの情報を残していましたが、天心はわずか7戦のデータしかなく、さらに進化中ときています。そう考えると、その進化分も含めて想定せねばならず、井上拓真、そして井上家としても、かなり難儀な作業となるのではないでしょうか。

そこが那須川天心の怖いところ。

正直な意見として、ボクシングという競技に純粋培養された井上拓真に負けてほしくありません。それは、彼が次男であり、偉大な兄の後塵を拝してきたことをボクシングファンが理解している、という事実も含めてのこと。

 

 

 

那須川にも、ここまでのキャリアを積み重ねる中、多くの苦渋や苦戦、悩み、迷い、様々があったことでしょう。しかし彼のキック時代のキャリアを全く知らない私としては、やはり井上拓真に感情移入をしてしまうのです。

話が少々それましたが、いずれにしろ、この勝敗の鍵は、「井上拓真の想像を、那須川天心が超えられるかどうか」、言い換えれば、「那須川天心の"格闘技の幅"を、井上拓真が包み込めるかどうか」ということにかかっていると思います。

スピード差やスキルの差、ましてやリーチ差などは些末なことだと思います。

より、ボクシングが面白くなる

もう1点、私が井上拓真に勝ってほしいと思うのは、井上拓真が勝利することで、よりボクシングが面白くなる、と思っているところです。

もし那須川天心が勝利した場合、その勝ち方にもよりますが、よほどのことがない限りこれからの戦いで「那須川天心不利」という予想にたどり着かないでしょう。

そうなると、常に倒しに行くスタイルではない那須川のボクシングは、さほど盛り上がらない可能性があります。

 

 

 

対して、井上拓真が勝利した場合。

井上拓真は、過去のリベンジマッチ、vs堤聖也2へと進むことができます。前戦、FOTYクラスの大激闘だったあの試合は、再戦も非常に大きな注目を集めることは請け合いです。さらに、兄、井上尚弥の進んだ道を踏襲するがごとく、再度このバンタム級の4団体制覇へと乗り出し、その先には(その前かもしれませんが)、vsクリスチャン・メディナ、武居由樹の仇討ちマッチという未来も見えますし、もしかすると来年の後半ぐらいにはvsジェシー・ロドリゲスなんかもあるかもしれません。さらに、もっともっと先をみればスーパーバンタム級でvs中谷潤人まであるかもしれません。

那須川天心としても、はっきりいって武居由樹戦実現のハードルが下がります。

この那須川天心vs武居由樹は、ノンタイトル戦でも世界戦でも良いですが、どちらが格上とか格下とかなく、フラットな状態でやるのが最も盛り上がるはずです。武居が負けたんだからお前も負けろ、はもちろん変なことなのですが、いずれにしろ、「無敗同士」が叶わないのであれば「1敗同士」の方がフラットだと思いますし、この戦いが世界へのサバイバルマッチなんてことになれば非常に切なく、だからこそ盛り上がるファイトになると思うのです。

だからがんばれ拓真、それは私の個人的感情でもあり、次の時代のボクシングのためでもあります。

 

 

 

 



 

 

 

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