もういくつ寝ると、というぐらいに近づいてきた、大注目のPrime Video Boxing。
メインイベントに出場する那須川天心を含め、この「世界的強豪」と戦う面々がすべて帝拳のボクサー、それもトップドッグだという現実は、日本ボクシング界の黄金期であると同時に帝拳ジムも黄金期に差し掛かっていることを感じさせます。
これらはただのアンダーカードではなく、非常に見どころのあるマッチアップ。
ということで今回のブログは、Prime Video Boxingにセットされた増田陸、坪井智也の戦いをプレビュー。

11/24(月・祝)Prime Video Boxing
坪井智也(帝拳)2勝(1KO)無敗
vs
カルロス・クアドラス(メキシコ)44勝(28KO)5敗1分
この数字には何の意味もないですが、こんなことはそうそうないから言わせてほしい。
プロに転向して2戦の坪井に対し、元世界王者であるカルロス・クアドラスは50戦、なんとそのキャリアは25倍です。
本当にどうでも良い事を言ってしまいました。
さてさて、そのわずか2戦のキャリアで卓越したボクシングスキルを見せつけている元世界選手権王者、坪井智也。プロデビュー戦は2RTKO勝利、そして2戦目でバン・タオ・トラン(ベトナム)を撃破し、WBOアジアパシフィックタイトルを獲得しています。
「トリックスター」坪井智也は、なめらかでリングを滑るようなフットワークと、速射砲のようなラッシュを持つボクサーで、あのボクシングにはついていく事すら難しい。
WBOアジアパシフィックタイトルを獲得したことで世界ランク入りを果たしており、この元王者を退ければまもなく世界挑戦も見えてきそう、というところです。
但し、この階級は統一路線へと動いており、現在はWBCとWBOの統一王者であるジェシー・ロドリゲス(アメリカ)と、WBA王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が雌雄を決するタイミング、坪井の世界挑戦はまだ少々先になりそうです。
ともあれ、この戦いは坪井にとって大きな大きな試金石。
なにせ相手はあの「SUPERFLY」4強の一角であるカルロス・クアドラスであり、これはチャレンジマッチとも言えるマッチアップではないでしょうか。
2008年にプロデビューし、2016年にローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に判定負けを喫するまでの8年間、無敗。その後もファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)、マックウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)、ジェシー・ロドリゲス以外に敗北はない、未だ階級トップクラスの実力を持つボクサーです。
5つの敗戦のうち、KO負けは唯一エストラーダとの第2戦のみ、これは倒し倒されの大激闘のものでした。
強いプレスを持ち、良い上下の打ち分けを持つクアドラス、今もまだ頻繁にリングに登場しているところを見ると大きな衰えはないのかもしれませんが、やはり37歳という年齢は勝利を難しくさせる要因です。
オッズはやや坪井が優位と出ています。
坪井は、おそらく前に出てくるであろうクアドラスをスピードで翻弄し、ときにコンビネーションで押し返す事ができるか。真価を問われる一戦と見て良いでしょう。
増田陸(帝拳)8勝(8KO)1敗
vs
ホセ・カルデロン(メキシコ)14勝(6KO)2敗
そしてもう一つの楽しみなファイトは、増田陸にとって「世界前哨戦」として位置づけられるこのファイト。現地では、もう2試合のアンダーカードがありますが、Amazon Prime Videoでの配信はこの試合がオープニングアクトとなるようです。
まるでサムライのような佇まいの増田陸、その雰囲気といいファイトスタイルといい、間違いなく日本男児の好むボクサーでしょう。
2022年のプロデビューからわずか4戦目で日本タイトルに挑戦。現在のWBA王者、堤聖也(角海老宝石)と大激闘を繰り広げるも惜しくも敗退、現在のところ唯一にして初の黒星を喫しています。
思えば、わずかに1敗でそのキャリアを大きく崩してしまうプロスペクトも多いですが、増田陸はその後も淡々と好パフォーマンスを続けます。
復帰戦では世界挑戦経験者、ジョナス・スルタン(フィリピン)をわずか1Rでノックアウト、その後富施郁哉(ワタナベ)との再戦で日本王座を奪取、初防衛戦では粘るベテラン、宇津見義広(ワタナベ)を退けています。
大注目ファイトとなったチャンピオン・カーニバルでは新鋭松本海聖(VADY)を倒し、前戦も1Rで勝利。
勝利したすべての試合をノックアウトで決めているパンチャーです。
4団体すべてで一桁の世界ランクを持っている増田は、そのまま待っていても世界挑戦はまもなく訪れるでしょう。
しかしここで選択したのは、しっかりと名前と実力のあるボクサーです。
ホセ・ミゲル・カルデロン・セルバンテス(メキシコ)、弱冠22歳の新鋭です。
メキシコ国内でプロデビュー後、ずっとメキシコで戦い続けており、「アメリカに呼ばれてない」という意味においては期待されているボクサーではないのかもしれません。
しかし大きく光る星が一つ、それはちょうど1年ほど前の2024年11月、元WBC世界バンタム級王者、アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)を破った大金星です。
中谷潤人(M.T)との王座統一戦で6RTKO負けと惨敗したサンティアゴは、地元メキシコで再起戦を計画。これはWBCラテン王座戦となりましたが、その相手が無名のホセ・カルデロン。
しかしここで奮起したカルデロンは、2-0の判定で元王者に勝利、加えて前戦でもゴハン・ロドリゲス(メキシコ)に勝利してこの勝利がフロックではなかったことを証明しています。
このロドリゲスはかつてガラル・ヤファイと好勝負を演じたボクサーですね。
ともあれ、このカルデロンは現在7連勝中と絶好調。割と長身でリーチも非常に長く見えます。左手で邪魔をしてカウンター、近づけばクリンチ、メキシカンにあまり好まれるタイプではないと思いますが、これは曲者です。
増田陸はこの難敵を倒し、世界挑戦へはずみをつけられるか。
個人的には負けることはないと思っていますが、こういうやりづらいボクサーを倒せるか、というのが倒して魅せる増田にとって大事なことかもしれません。
アンダーカードと配信情報
この興行は、その他に4回戦が2試合、合計6試合の興行です。
配信はAmazon Prime Video、配信開始は17:00から。興行開始も17:00となっていますので、おそらく1試合目と2試合目は演者が色々喋って、17:45頃から実際の試合がスタートする、という感じじゃないでしょうか。しらんけど。
ということで今月最高潮に盛り上がる国内興行、楽しみましょう。
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