信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】那須川天心vs井上拓真!大注目のPrime Video Boxing、トヨタアリーナへ行ってきました!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

さて、さんざんこすってきたPrime Video Boxing 14。

この日を待ちわびてきましたが、いざ、この日になると寂しくもあります。

今年あった素晴らしい日本人対決の中で、最も楽しみで、かつ、最も不安でもある那須川天心vs井上拓真がメインイベント。

ということで今回のブログは、Prime Video Boxing14の観戦記。

 

 

 

なお、席はクソ見づらかった。

私はどっちかというと俯瞰して見たいのでだいたい真ん中ぐらいの金額の席を買うのですが、ここは段差がなく、モニターもみづらければニュートラルコーナーでさらにカメラもあり、リング中央が全然見えない。。。

11/24(月・祝)Prime Video Boxing

増田陸(帝拳)8勝(8KO)1敗

vs

ホセ・カルデロン(メキシコ)14勝(6KO)2敗

メキシコのセコンドは大谷Tシャツ。今回のリングマットにはブルージェイズがスポンサーに入っている、という話を聞きましたが大谷はドジャース。利権がらみではなく、日本に取り入ろうとしているのか何なのか、いずれにしろ、野球ファンはテンション上がったのかもしれませんね。

さて、初回。

カルデロン、非常に良いジャブもっています。ゆったりプレスの増田は左ボディストレートを丁寧に当て、顔面へ。これでカルデロンは鼻をカットして出血。お、これはもう決着早いのかもしれません。

しかし2Rに入ると手数の減る増田。バックステップからのカウンター狙いでしょうか。カルデロンはさすがマッチョの国のボクサー、非常にパワフルな攻撃。回転力がある方ではないと思いますが、非常に力強いパンチを次々と繰り出してきます。

 

 

 

3Rに入っても相変わらず手数の少ない増田、もしかしてカルデロンにパワーを感じているのでしょうか。もしくは狙いすぎか。増田の左がヒット、しかしカルデロンは倍返し、どころか5倍返ししてくる。これは気持ちの強い良いボクサー。

4R、増田のボディが深くヒットしますが、カルデロンは退かず。非常に打たれ強いですね。カルデロンが猛攻を見せる場面もあり、やはりこのボクサーはアップセットを可能にするボクサーです。増田の左のあとの右のリターンは非常に怖い。

5R、増田が左を打ち込んだ時でしょうか、このラウンドでバッティング、試合が終了。負傷判定となってしまいました。手数が圧倒的に少なかった増田、さてどうなるか。

判定は、ジャッジ一人が48-48のドロー、残りの二人がそれぞれ49-46、48-47、2-0の判定で増田陸。

正直、負けもあり得る内容だった、というか、ジャッジ3名が日本人じゃなければかなり危うかったように思います。増田は単発で良いヒットを当てていましたが、カルデロンは連続して攻撃してきていました。増田ももっとパンチをつなげていければストップ勝ち出来たように思います。

 

 

 

坪井智也(帝拳)2勝(1KO)無敗

vs

カルロス・クアドラス(メキシコ)44勝(28KO)5敗1分

アマ王者、という肩書の坪井智也。よく想像される「アマ」とは一線を画すボクサーで、文字通り「格が違い」ます。

初回のゴング、いきなりジャブを当て始める坪井。差し合いというものではなく、自分だけ当ててクアドラスのジャブは完全に外しています。接近戦でも回転力のある連打を披露した坪井、早々にスピード、反応の差を示しています。

2Rも一方的に当てまくる坪井。クアドラスのパンチは当たらず、クアドラスが鈍臭いボクサーに見えてしまいます。これはエグい。

やっぱりアウトボクシングというのはこういうもので、ただ逃げまくるだけ、パンチを出さないというのはアウトボクシングではないなと感じます。いや、ボクシングではない。(ヘイニーのこと)

3R、完全に距離とペースを掌握し、時折足を止めて打ち合う坪井。クアドラスはこのままではまずいと強振、しかしこれもブロッキングされて、リターンを喰らっています。

坪井のすごいところはフィジカルも強いところで、全然ブレませんね。これはフィジカルだけではなく、相手の攻撃を読み切っているところも大きいのでしょう。しっかり準備ができた上でブロッキング出来ている感じ。

 

 

 

4R、坪井が足を止めて打ち合い。というかプレスをかけます。パワーパンチを連続してくるクアドラスに対してその途中でカウンター、からクアドラスの倍くらいの回転力での連打。クアドラスは手詰まりではないでしょうか。

5Rも近くで戦う坪井。近い距離はクアドラスもパンチが届くので手がでます。しかし坪井のブロックは固く、そのリターンは速い。この距離でも上回られてしまうクアドラスに活路はあるのでしょうか。

6R、かなりボディが効いているであろうクアドラス。カウンターのボディショットで体がくの字です。それでも頑張りますが、そろそろ限界か。

ここは坪井、ストップまで持っていってほしい。

7R、変則的な動きも試すクアドラスですが、突破口は見出せず。速射ラッシュを見せた坪井、あとはフィニッシュだけ。

8Rに入るとジャブのボクシングに戻した坪井。ペースチェンジでしょう。

こうなるとクアドラスは坪井の体に当てるのも難しい。中盤に入ると坪井は接近戦をしかけ、連打に連打を重ねてクアドラスを追い詰めます。

怒涛の連続攻撃を見舞い、残り10秒の拍子木がなった直後に坪井の右が炸裂、動きの止まったクアドラスをみてレフェリーがストップ!

ここはレフェリーナイスストップ!KOタイムは2分59秒とのことで、あと1秒の間に坪井が何発パンチを打ち込む事ができたか、と考えるとそら恐ろしい。

 

 

 

このラウンドを生き残ったとしても、、、というところです。

坪井智也、元世界王者を相手に会心の勝利。ただ、バムが君臨するこの階級において、次で世界タイトル挑戦というのはタイミング的に難しいかもしれません。

IBF世界フェザー級挑戦者決定戦

中野幹士(帝拳)14勝(13KO)無敗

vs

ライース・アリーム(アメリカ)23勝(12KO)1敗

入場時、花道をスタスタ歩く中野、カルロストレーナーとか田中さんは若干置いてけぼり。

マイペースなのか、それとも周りが見えていないのか微妙なところですね。

初回、中野がプレス。アリームはサークリングですが、かなりプレッシャーがかかっているように感じます。反撃は勢いの良いアリームですが、ここに中野は左を合わせようとしています。

 

 

 

2R、アリームは意外と遠いのか、左のミスブローが多い印象の中野。そこにアリームの右リターンが飛んでくるところが厄介です。踏み込みのタイミングもなかなか独特、この攻撃時の粗さこそが彼がビーストと呼ばれる所以かと思いますが、これは結構効果もあるのでしょう。

3R、ボディジャブを使い始めた中野。連打で追っていくなども出始めました。左右に素早く動くアリームに対して連続して攻撃していく必要があると思います。

アリームはとにかく右のリターン狙い、左右に動いて的を絞らせず、ほぼ手を出していません。

4R、中野はアリームを上手くコーナーに追い詰められますが、アリームはサイドに逃げるのが上手く、長くは続きません。ただ、その時間が長くなってきたのは僥倖でしょうか。

5R、前ラウンドには徐々に距離が縮まってきたか、と思っていましたが、このラウンドはやや遠いか。互いにクリーンヒットを作れず、ハイライトがほとんどないラウンドが続きます。これは結構やばい流れで、なんだか昔、日本の挑戦者たちが世界に向かって空転させられていたことを思い出す流れです。

6R、序盤に中野の左が浅くもヒット。しかしその後アリームも強引に踏み込みながら連打、これが読みづらかったか、中野にヒット。その後中野は交錯時に右フックをヒット、効いたと思いますが詰めきれず。アリームはこんなに巧かったのか、と驚きです。

7R、アリームがポイントを意識してなのか手数を増やします。そうなると中野のパンチも当たります。しかし、中野はもっと行きたい。アリームの方がシームレス、中野にはタメがある分、やはり空転も多い印象です。

 

 

 

8R、中野の左も当たりますが、単発。アリームは非常に反応が良いですね。アリームは良い場面を見せられてはいませんが、中野のヒットも少ない。

9R、ここまで、やりたい事ができているのはアリーム。中野は単発を当てられていますが、パンチが続かないので勿体無い。ポイントも見栄えで流れていそうで、中野は5つ6つと回転力を上げていってほしい。

10R、しかし回転力が上がってきたのはアリームの方。終わったと思った連打が続くアリーム、このラウンドはバランスを崩した中野にパンチを当て、ダウンを奪取。

これはもったいない。。。アリームはほぼ完全に攻防分離しており、ここまでの戦いでその作戦がしっかりとハマッている印象です。

11R、中野は変わらず単発、アリームは稀にカウンターショット。これはもう見栄え的に厳しいか。一発のある中野ですが、まともに当てさせてもらえない分当たるまで出し続けてほしい。

ラストラウンド、中野の左がヒット、アリームはダメージを負います。しかしアリームも反撃、中野もキツいか。ここで軽くても手数を出せれば良かったですが、やはりミスブローが多い。ダメージも疲労もあるアリームは、最後は中野にタックルして試合終了。

判定は115-112、116-111、118-109アリーム。

118-109アリームというのは開きすぎな感じもします。序盤、どちらに振るか微妙なラウンドをアリームに流せば、そうなるのかもしれませんが。

日本人が世界の壁に跳ね返される、昔からよく見ていた形。足を使われて詰めきれず、時折出てこられて見栄えの良いパンチをもらってしまいます。

 

 

 

この試合は実は一番安心して見られる戦いだと思っていたがために、この結果は非常に残念。反省すべきところは多いと思いますから、是非ともまた強い中野幹士を見せてほしい。

WBC世界バンタム級王座決定戦

那須川天心(帝拳)7勝(2KO)無敗

vs

井上拓真(大橋)20勝(5KO)2敗

いつもの曲じゃない曲で入場の拓真、相変わらず大橋陣営は多いですね。

そしてやっぱりセルフプロデュース力が強い天心。主役感満載で入場です。

初回はまずは様子見のラウンド、アクションが多いのは拓真。ちょっと気負いすぎのようにも見えます。序盤じっくりと見た天心もジャブ、ストレートを出し始め、終盤には左をヒット。

2R、すごく俯瞰して、余裕のある感じに見せるのが非常に上手い天心。距離も遠い。しかし拓真はまだまだ焦る必要はないはずです。初回とこのラウンドは被弾を最小限に抑え、まずは体が温まっていない時にダウンする、ということを回避するだけで良い。

3R、拓真が前に出始めます。特に序盤、良い攻撃。いよいよ動き出すか。これはある種の正解か、天心にブロッキングをさせることができ、攻撃のあとのバックステップは、天心の攻撃を距離ではずせています。

 

 

 

4R、引き続きプレスの拓真、これは天心に結構プレスかかってるのでは?

両者ともに一瞬の交錯でのカウンターの取り合い、やや近くなったこの距離では拓真に分がありそうです。

5Rも引き続き、拓真のプレスが効いているように見えます。天心も自ら攻めて左をヒットする場面こそありますが、やや後手にまわっているように見えます。

6R、天心が打ち合いに応戦。この中間距離、多分拓真が最も得意な距離、ここで拓真は幾度かの右をヒット。天心のスピード、距離についても学習したのか、天心のミスブローは増えています。

7R、このラウンドも引き続き天心は拓真の攻撃を受け止め、中間距離での攻防。しかしパンチの精度が違う。拓真の集中力は素晴らしく、天心のパンチはかなり空転しています。距離をアジャストした上で、モーションも盗んでいるように見えます。

8R、と思ったら天心の左が当たり始めたか。理由はたぶん天心がプレスをかけ始めたからで、やっぱりこのボクサーは基本的には待ち、ですが、先に動いて相手を幻惑することで本領を発揮しそうです。

前ラウンドまでの流れで言えばこのあと拓真がしっかり勝ち切るイメージでしたが、流石にそう簡単にはいきません。

 

 

 

9R、しかし天心は前ラウンドのようには出れません。それは拓真がまた先手を取り始めたから、でしょう。先に動いて、打ち終わりのケアが完璧な拓真、これは天心対策として素晴らしいこと。天心のリターンは速いですが、それすら拓真に当たりません。

10R、大きく足を使い始めた天心。これはペースを変えようという狙いでしょう。

しかし流れは変えられず。変則的な右アッパーにも拓真は右をあわせ、天心サイドは全てにおいて少しずつ敵わない感じでしょうか。攻防が拓真の攻撃で終わる、というのは天心にとって全くありがたくありませんが、増田陸、中野幹士同様に、天心もパンチが続かないというイメージです。

11R、拓真がチャージ!!いまだかつて見たことがないほどの天心のミスブロー、かなり焦りの見える天心。今までの天心のキック、MMAのキャリアはよく知りませんが、こういった窮地に陥ったことがあったのでしょうか。そして、それを跳ね返した経験はあるのでしょうか。

すでに勝利は固いように思われる拓真、それでも集中力は十分すぎるほどです。

ラストラウンド、拓真はまだいきます。天心もおそらく「ボクシング」で培ったものだけではなく、変則的な動きも含めてこれまでの格闘技人生で培った攻撃力をぶつけてきますが、それでも若干上回るのは井上拓真の意地のように見えます。

 

 

 

ラストラウンド終了のゴングが鳴ると、勝利を確信してコーナーポストに駆け上がる井上拓真!そして那須川天心は自陣のコーナーでうなだれます。

グローブを外して青コーナーに早々に挨拶に行く天心、その後井上拓真も赤コーナーに行くと、本田会長が拓真の頭をくしゃくしゃと撫でています。

帝拳陣営としては完敗という内容、判定は117-111、116-112×2、3-0の判定で井上拓真。

大きな大きな歓声の中、井上拓真がやってくれました。これは泣ける。

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