さて、ESPNで毎年発表されている「25歳未満」のPFPランキング。
PFP、とは銘打っていませんが、どのボクサーが優れているのか、という観点で選定されているランキングなので、まんまPFPで良いでしょう。
2023年、2024年はジェシー「バム」ロドリゲスが連覇、これは至極当然なことです。
しかしこのバムが、この度ランキングから除外。そう、彼は25歳になったのです。
なので自動的にランキングが入れ替わる訳です。
ということで今回のブログは、必然的に大きく動いたESPN発表、25歳未満のボクサーランキングについて。
↓以前記事にした25歳未満ランキング(これは2023年)

1位:モーゼス・イタウマ(イギリス)13勝(11KO)無敗
ガラッと変わる、はわかりますが、ここまで多く変わるとは、というのが今回のトップ。
モーゼス・イタウマは、昨年の順位(10位)から一気にランクアップ、突然の1位です。
しかしこれはある種、当然と言って良いのかもしれません。
それほど、8月に見せたディリアン・ホワイトをフィニッシュした試合は衝撃的でした。
弱冠20歳のイタウマは、まだタイトルショットを焦ってはいないようです。個人的にもいきなりウシク挑戦というよりも、ジョシュアとやったほうが盛り上がるでしょうし、ジョセフ・パーカー、チャン・ツィーレイ、彼が世代交代を進めるための相手はいくらでもいます。
この次の対戦相手は年明けの1/24(日本時間1/25)、ジャーメイン・フランクリンJr.(アメリカ)。このフランクリンは、ディリ案・ホワイトに惜敗、アンソニー・ジョシュアとフルラウンド戦っての判定負けというボクサーなので、イタウマが彼を倒す事ができればより評価が上がるでしょう。
来年もこのヘビー級のセンセーションの戦いに期待しましょう。
2位:ブライアン・ノーマンJr.(アメリカ)28勝(22KO)1敗
ちなみにこのランキングが発表されたのは11/18、ヘイニー戦の前です。
こちらも2024年の12位から一気にランクアップしたボクサーで、この1年を振り返ればデリック・クエバス、佐々木尽をノックアウトしてその圧倒的なパンチャーぶりを全世界に知らしめました。
しかし、デビン・ヘイニーには歯が立たずダウンを奪われての判定負け。
とはいえ、まだ24歳、良い経験になったと切り替えて頑張ってほしいところです。
このランキングの発表が、ヘイニー戦後であればまた変わっていたのかもしれませんね。
3位:ガブリエラ・フンドラ(アメリカ)17勝(9KO)無敗
そうです、このランキングは男女混合。2024年のランキングでは5位だったフンドラ妹が、3位にランクアップです。
リングマガジンも、ESPNも、その他の媒体でも2024年の女子ファイター・オブ・ザ・イヤーに選出されたフンドラは相変わらず絶好調で、2025年4月、世界女子フライ級の4団体制覇に成功。9月にはこの王座の防衛に成功しています。
フンドラは男女通じて、史上最年少での4団体統一の記録のようです。
来年は複数階級制覇、でしょうか。上の階級に上がっても、まだまだ長身のアドバンテージは活きますし、2分10ラウンドという中では非常に高いKO率を誇るので、まだまだその覇権は続きそうですね。
4位〜6位
4位:ディエゴ・パチェコ(2位▼)
5位:ザンダー・ザヤス(4位▼)
6位:アブドゥラ・メイソン(3位▼)
4〜6位は以上の面々がランクイン、これは2024年からランクダウンしています。理由は上位3人がランクアップしたから、という理由ですが、パチェコはこの1年、順当に勝利はしたものの、期待されたほどのパフォーマンスではなかったことが大きいでしょう。
ザヤスは世界タイトルを奪取したものの、その相手は名のある相手とは言い難く、若干懐疑的な目を向けられているのかもしれません。次戦は初防衛戦ながらもWBA王者、アバス・バラオウとの王座統一戦。次がこのランキングに登場するラストイヤーとなると思いますが、ここでランクアップできるでしょうか。
ランキング発表時、まだメイソンはサム・ノークスと戦っていません。その前まで、と考えれば2025年に入って3試合、すべてストップ勝利で、かつ、そのうちの一人はジェレミア・ナカティラだと考えると、もっと上で良かったと思うのですが。ともあれ、ノークスとの素晴らしいファイトを見せてくれたメイソンはまだ21歳。今後も期待できるボクサーですね。
7位〜12位
7位:ヘスス・ラモスJr.(13位▲)
8位:高見亨介(NR▲)
9位:フロイド・スコフィールド(20位▲)
10位:アダム・アジム(9位▲)
11位:エルネスト・メルカド(17位▲)
12位キャロライン・デュボア(16位▲)
この中で最も注目なのは、もちろん8位の高見亨介。世界が高見を知らなかった2024年はランク外、しかしエリック・ロサを圧倒的な10RTKOで降した事で、世界が高見を知りました。
次戦は間もなく、WBO王者との王座統一戦。サンティアゴやアリームといったゴリゴリのアウトボクサーに対して、帝拳ジムのプランAだのBだの色々と言われていますが、ここは覆してほしいところ。これは非常に楽しみですね。
7位のラモスはこんなに若いのか、といつも思ってしまうボクサーです。エリクソン・ルビンに疑惑の判定負けを喫し、その後3連続KO勝利。元王者、ジェイソン・ロサリオも圧倒的に降しましたが、世界挑戦はもう少々先でしょうか。
スコフィールドはあのテビン・ファーマーを初回KOしたことで更に評価を上げました。しかしドクターストップだの怪我だのが多く、キャリアは停滞中。復帰が待たれます。
アダム・アジムは着実なキャリアを築いているイメージのプロスペクトで、今年に入ってからセルゲイ・リピネッツをノックアウト、その後カート・スコビーに勝利。来年は飛躍が期待されます。
メルカドは今年がラストイヤー、キャロラインはダニエル・デュボアの妹でWBC世界女子ライト級王者ですね。
13位〜18位
13位:エミリアーノ・バルガス(15位▲)
14位・ダビド・クエジャル(11位▼)
15位:イライジャ・ガルシア(19位▼)
16位:佐々木尽(7位▼)
17位:ジオ・ロペス(NR▲)
18位:カラム・ウォルシュ(22位▲)
25歳未満のボクサーランキングでは、名前しか効いた事がない、または、名前も聞いた事のないボクサーを知れるというのが一つの楽しみでもあります。
エミリアーノ・バルガスはすでに知らないファンはいないほどのボクサーで、これはもちろん実力だけではなくその血筋、プロモーションも大きいでしょう。当然、才能あふれるボクサーなので、きっとアメリカのボクシングを盛り上げてくれるはずです。
ダビド・クエジャルは来日して中谷潤人と戦ったボクサーで、佐々木尽はご存知の通り佐々木尽以外の何者でもないので割愛。
イライジャ・ガルシアは今年ぱっとしないキャリアですね。
カラム・ウォルシュはアイルランド人ながらもアメリカで戦うボクサーで、フレディ・ローチに師事。このボクサーは楽しみなボクサーですが、スーパーウェルター級というトンデモ階級でどこまで戦えるか。
さて、この中では17位のジオ・ロペスが最も興味深いボクサー。エディ・レイノソの教え子とのことなのでドーピングには十二分に気をつけてほしいですね。2025年にはレネ・アルバラードを撃破、世界タイトルに絡むのはまだ先でしょうが、着実にマッチメイクをこなしているようです。
19位〜25位
19位:バカリ・サマケ(NR▲)
20位:カーメル・モートン(NR▲)
21位:アマリ・ジョーンズ(NR▲)
22位:ジャイ・タッカー(NR▲)
23位:ヴィト・ミエルニッキ(21位▼)
24位:ジョン・オロビオ(NR▲)
25位:ハディエル・ヘレラ(NR▲)
さて、バカリ・サマケ、とよむのかどうなのかわかりませんが、22歳、スーパーウェルター級のフランス人。ともすればこの階級の台風の目にでもなるかもしれないこのボクサーは、2024年11月にベテランのウェイド・ライアンをノックアウトしてWBCシルバー王座を獲得、前戦ではアレハンドロ・オルティスとの無敗対決を制して現在3連続KO中。WBCランキングではトップコンテンダーという位置におり、無名ながらも指名挑戦者です。セバスチャン・フンドラとの対戦持ち界かもしれません。
ほかは若きプロスペクトとしてよく聞く名前ですね。
個人的に応援しているのはジョン・オロビオで、拠点をEye of The Tiger 興行に出場しているボクサーです。前戦ではゲートキーパー、スリサニ・ンドンゲニを2Rでノックアウト、愛称は「エル・ティグレ」(虎)、まさにコロンビアの(国籍はコロンビアです)千堂武士、これは応援するしかありませんね。ちなみにその試合は超絶エキサイティングです。
さて、もう疲れたのでこの辺にしますが、是非とも皆さんも知らなかったボクサーを知る機会としてご活用ください。
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