今週末はなかなかのラインナップで、海外ファイトで言えばやはり気になるのはホセ・サラス・レイジェスvsランディ・ギーケ。しかしこのファイトは日本で見る事能わず。
次点での注目はディエゴ・パチェコvsケビン・レレ・サッジョで、これはパチェコにとってもなかなか厳しいファイトになりそうです。
ともあれ、我々には、来週のウィークデイのトリプル世界戦が控えています。
このファイトは今のところ日本のみの放映で、もし名乗りを上げるとするならばやはりTop Rank classicsという無料プラットフォームでしょうか。これはおそらく北米のみで提供されるプラットフォームで、日本でこんなにアツいファイトがあるのに全世界に届かないのは本当にもったいない。
ということで今回のブログは、12/17(水)に行われるU-NEXT BOXING 4、セミファイナルにセットされた高見亨介vsレネ・サンティアゴのプレビュー記事。

12/17(水)U-NEXT BOXING
WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦
高見亨介(帝拳)10勝(8KO)無敗
vs
レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)14勝(9KO)4敗
帝拳にはプランBガー
云々言われていますが、それは帝拳ジムに限った話ではありません。
プランBだのプランCだのというよりも、基本的にボクサーというのは特性があり、すべてのボクサーが何でもできるわけでもありません。
最近は井上尚弥の影響からかオールランダーのボクサーが増えているものの、ボクサーというのはそれぞれの戦い方があるものです。
連打が出ないボクサーは連打をするのが苦手で、逃げ回る事ができないボクサーは足を使うのが苦手、距離感があまり良くない、そういう当たり前の話であり、ある程度はトレーニングでなんとかできるものの、当然限界はあるものです。
それは、「なんでワンパンチKOしないの?」と言っているのと同義。
それは特性です。
さて、それでもなお、岩田翔吉がジョナサン・ゴンサレス戦とほとんど同じ流れでレネ・サンティアゴに敗れてしまった、ということについては、もう少し何とかならなかったのか、と思ってしまいます。
ただおそらくその理由としては、レネ・サンティアゴというボクサーが非常に掴みどころのないボクサーだった、ということに尽きるとも思います。
サンティアゴ、いくつかの試合を見てきた中で、私の中のイメージは「小回りの効くファイタータイプ」という認識だったように記憶しています。旺盛な手数を持っており、接近戦を好むボクサー。
だからこそ、このサンティアゴがボンバ・ゴンサレスに接近戦で敗れてしまったことを観て、私自身も岩田は完全に安泰だと思ってしまったのです。
↓当時の観戦記
当然、サンティアゴの試合をすべて観たわけでもないですし、追いかけていたわけでもないですから、私にとって意外だっただけで、岩田陣営は彼のボクシングを承知していたのかもしれません。
それでも、あそこまで足をつかってのボクシングは想定外だったのではないか、とも思います。そうなると、もともと細かく追いかけるのに長けていない岩田にとっては、この相手は鬼門だったと言わざるを得ません。
岩田の話を続けると、ダイナミックなステップインで一発を当てるタイプですから、それは武居由樹に通じるものもありますが、最初の一発が当たらなければなりません。古くは薩摩の示現流のようなボクシングであり、だからこそ浪漫があるボクシングです。
おそらくサンティアゴはそれをボンバvs岩田で学び、それをそのままあの試合に持ってきたのでしょう。
その作戦はまんまとハマり、岩田は空転、ボンバ戦の再来となってしまったのだと思われます。
↓観戦記
いわばサンティアゴはインでもアウトでも戦えるボクサーであり、その完成度というのはそんなに高くないようにも思いますが、インに全振りなのかアウトに全振りなのか、この判断が非常に難しい、対策を立てづらいボクサーだと言えるのではないでしょうか。
対して岩田は自らのボクシングを貫く哲学めいたものを持っており、相手にあわせてボクシングをする、というよりも自らを高めていくタイプ。この部分がおそらく帝拳ボクサーに通じるところで、増田陸についても中野幹士についてもよく言えば求道者のようなイメージで、悪く言えば頑固で融通が効かない、とも言えるのかもしれません。
さて、高見亨介です。
高見は、ややもすると暴走しているような勢いを持っているボクサーで、どちらかというと前述の帝拳ボクサーたちほど「こだわり」を感じるボクサーではありません。
かといって勝ちに執着しているとも言えず、戦えること、勝つことを楽しんでいると見えます。
これは那須川天心にも通じるところなので、今後、この高見がピンチに陥った時、それでも楽しめるのか、は観てみたいところではありますね。
ただ、それは今回ではありません。
那須川天心の敗北、期待された中野幹士の敗戦、そして帝拳ジムへのバッシング。(どれぐらいあったかはよくわかりませんが、私が目にするぐらいだからそこそこあったのだろうと推察。)
サンティアゴに勝利するだけでなく、これらすべてをひっくり返さないといけない、というのが今戦の高見の使命でもあります。
とはいえ、そんなに心配していない、というか心配できないのは、未だ我々ボクシングファンはこの高見亨介の実力を測りかねている、ということなのでしょう。
実力が未知数、というのは、強いか弱いかわからない、ではなく、一体このボクサーはどれほど強いのか、というのを測りかねている、という意味です。
2022年のプロデビュー以来、圧倒、圧倒、また圧倒。
その才能は早々に明るみになりましたが、わずか5戦で元地域王者のリト・ダンテ戦をクリア、そして6戦目にはあの堀川謙一を6Rでノックアウト。
堀川はその前の試合で谷口将隆と互角の勝負を演じており、当時44歳を迎える年ながらも衰えを全く感じさせないボクサーでもありました。この大ベテランを、わずか22歳のボクサーがストップするなんてことは本当に考えられませんでした。
その後も元タイトルチャレンジャー、ウラン・トロハツに勝利、そして今年4月には川満俊輝をストップして日本タイトルを獲得すると、7月、エリック・ロサをストップしてWBA王座を初戴冠しています。
なんだか常にイケイケなので、穴がなさそうというよりも、今はその長所の光が強すぎて、弱点がかすみに霞んで全く見えない、というような状態。
だからこそ、この戦いも「負ける姿を想像できない」というのが正直なところです。
オッズは高見-450、サンティアゴ+375と高見が圧倒的に優位。評価の高かったエリック・ロサを圧倒的にノックアウトした、というのは世界へのアピールとして効いているのでしょう。
↓観戦記
はてさて、この試合、また高見が楽しそうにリングを弾けて周り、レネ・サンティアゴをすらも倒してしまうのか。それとも意外な弱点をさらけ出すことになるのか。
リングを大きく使うサンティアゴにイライラするシーンがあるのか、それとも急に距離を詰めて来るサンティアゴにやりづらさを感じるのか。
この試合、個人的には「高見の勝利」は前提として、高見がまた新たな引き出しを見せてくれることを期待しています。
配信は、U-NEXT。
配信開始は12/17(水)17:15からで、メインイベントのリングウォークはBoxliveによると21:00頃。高見vsサンティアゴは20:00頃でしょうか。たぶん全然正確じゃないですが、おそらくそれぐらいにはなりそうですね。
仕事をちょっとでも早く終わって、できれば日が変わる前に見終わりたい。
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