さて、今日も今日とてボクシング。
熱く火照ったボクシングファンの魂は、引き続き翌日のフェニックスバトルへと吸い込まれていきます。ちなみに明日(12/19)はラモン・カルデナスの復帰戦もあり、その翌日(12/20)は全日本新人王決定戦なのでしばらくは不自由しません。
ともあれ、本日のブログは12/18に行われたフェニックスバトルの観戦期。

12/18(木)フェニックスバトル
坂井優太(大橋)vsブーンルエン・ファヨン(タイ)
坂井優太のプロ6戦目。那須川天心対策として、井上拓真のスパーリングパートナーを務めていた、とのことなので、注目すべきは今回も「どんな強さを見せてくれるのか」です。
弱冠20歳、着々と、堅実にキャリアを築いていますね。
初回のゴング、坂井がいきなりジャブ、強気に行きます。低く低く構える坂井、プレスをかけて鋭く強いジャブ。そこからボディにつなげる坂井、ブーンルエンを早々に追い詰め、狙いすました左ストレートをヒット!ブーンルエンはダウン!!
立ち上がったブーンルエンにジャブを突いて左のアッパー、これがかすめるとブーンルエンはまたもダウン。全然手が出ないブーンルエンにコンビネーションの右ボディショット、これでブーンルエンは3度目のダウン!!試合は終了!
スローを見ると、フィニッシュは右のボディじゃなくて左のアッパーですかね。
これは引く!!!坂井優太、さすがの強さです。
あの低く構えるサウスポースタンスは、井上尚弥が中谷潤人対策をする際にも大きく力になりそうですね。
OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ
中嶋一輝(大橋)18勝(15KO)2敗1分
vs
ジョン・ジョン・ジェット(インドネシア)15勝(12KO)2敗1分
さて、この試合はセミセミ。セミファイナルはヘビー級の4回戦だそうなのですが、そうはいってもこのタイトルマッチはセミファイナルで良かったのではないでしょうか。
世界を伺う中嶋ですが、世界王座は井上尚弥が一人で持ってしまっているので、ウェイティングサークルが長い状態。この相手には、当然ノックアウト勝利が期待できますが、そろそろモチベーションも心配になってくる頃合いじゃないでしょうか。
たぶん、この世で一番井上尚弥にどいてほしいと思っているボクサー。
さて、ゴング。
まずはリング中央。ジェットは異常なまでに腕が長く見えますね。
広いスタンスの中嶋、ジェットが出てこないということもあり、早々にワンツーを放っていきます。ジェットは完全に最初は「見る」と決めているボクサーか、長い腕をしっかりと降り立たんで見ています。
ただ、あまりにも手数が少なすぎますね。ジェットがでようとすると中嶋はバックステップ、後半、プレスをかけて真っすぐの左をヒット。
2R、ハイガードのジェット、中嶋は攻めやすくはありますが、もしかするとカウンターを狙っているのでしょうか。
中嶋がカウンターで攻め入ると、ジェットはリターン。しかしこれは単発で、打ってポジションを変える中嶋に対して効果的ではありません。どちらかというとパワーパンチで勝ち上がってきたタイプでしょうか。スキルはあまり感じません。
ただ、ガードをしっかりと上げて手数が少ないとなると、中嶋としてもちょっと倒すのに苦労しそうですね。
後半はジェットも少々手数が増えていきます。そろそろ動くか。
3R、若干、ジェットが近づこうとしているように見えます。しかし中嶋のジャブに相変わらずあまり手は出ず、警戒心が大きいようです。
手を出してこないジェットに対して、中嶋はジャブからボディショット。そしてようやく攻めてきたジェットに対してカウンターをリターン、この左ストレートがヒットするとジェットは足が揃います。
ここで覚悟を決めたか、大きく振ってくるジェット!しかし中嶋はそれに冷静に対処すると、左ストレートをねじ込み、ボディショットを打ち込み、決して強引にはならずに自分の距離でしっかりとしたボクシング、これは非常に冷静です。
これはもう時間の問題、中嶋のコンビネーションにジェットはなす術なく、時折攻め入るもそこには中嶋のカウンターが待っています。
ジェットが右を振ったところで中嶋の左。これはもう結構危ないですね。
4R、中嶋がボディストレートから右ボディを当てて、ぱっと後ろに下がります。決して打たれて強くない中嶋、いい感じのボクシングです。
ジャブで煽る中嶋、ジェットが何もしないのを見るとすぐさまコンビネーションを返します。
中盤、強振するタイミングが増えてきたジェット、ですが中嶋のジャブがそれを徐々に飲み込み、得意の外側を回っていくような「バナナ」左ストレートをヒット!
ぐらりと来たように見えるジェット、やはり手は出なくなります。
後半、上を見せての左ボディショットを差し込んだ中嶋、これでジェットは動きを止めて、一拍置いて膝をつくダウン!
カウント中、首を振るジェット。何しに来たんや。。。。
ともあれ、サウスポーの左ボディというのは怖いですね。みぞおちのようです。
期待通り、強さを見せつけた中嶋一輝。世界ランクはいまだWBCのみ、なんですね。他のところを取りに行っても良いかも知れません。とはいえ、このタイミングで日本人同士のつぶしあいは見たいとは思わないので、日本人のスーパーバンタムは大渋滞。まあ、世界を見渡してもそうなのかもしれませんけど。
WBOアジアパシフィック・OPBF東洋太平洋・スーパーミドル級タイトルマッチ
ユン・ドクノ(韓国)10勝(8KO)2敗
vs
森脇唯人(ワールドスポーツ)1勝無敗
元オリンピアン、森脇のプロ2戦目。アジア王者、ユン・ドクノはこの階級で東アジア最強というのは事実なのでしょう。
ただ、この階級ともなると中央アジアの方も視野に入れていかなければなりません。
つまり、森脇にとってはここは接戦ではなく、しっかりと勝ちきって力を示したいところですね。
初回、まずリング中央を陣取るのは森脇、若干プレスをかけて、ユンはややサークリング。フェイントをかけながらバックステップの準備、ジャブの森脇。ユンは中盤、コンビネーションで攻め入り、当たりは浅いも良い場面を作っています。
しかし後半、ユンがジャブを打ちながら入った所を躱して右カウンター!!ユンはダウン!!!
残りは15秒、ここは無理せずにラウンドが終了。これは素晴らしいカウンターでした。
2R、ハンドスピードは大きな差があります。森脇は速い。
躱して打つ、が体に身についているのは元トップアマだからでしょう、この階級の東アジア人ボクサーとしては異質のスキルを持っているように見えます。
中盤、初回にダウンを奪ったパンチを同じ右を決めた森脇は、その後パンチをつなげますが、ここはユンもわかっていたと言わんばかりに打ち返してきます。ここはさすがのプロキャリア、ですがよりダメージを受けたのはユンの方でしょうか。
ここで森脇が左目上付近をカット、バッティングのようです。これは結構嫌なところですね。
途中で止まってしまってはドロー防衛もまだあり得るタイミング、ここで森脇はリスクをとって打撃戦を選択!早々に勝負を決めるつもりなのでしょう、森脇は退きません!
もし距離感をつかめなくなっている、ということであればこの近い距離での打撃戦は正解なのでしょうが、どうか。
3R、森脇の血は止まっているか、先程よりもやや距離を取ったスタート。しかしユンもプレスを強めてグイグイと前に出ます。森脇も退かないので、必然的に距離が詰まり、これは危険な距離。
揉み合いが増えて来る展開、これはちょっと疲れますね。
後半、ユンの左が森脇にヒット、ちょっと腰が落ちたように見えますが大丈夫でしょうか。
4R、離れて戦ったほうが吉と思える森脇、距離を取ろうとしているように見えます。ただ、ユンもおいそれとそれをさせてくれるボクサーではなく、鋭い踏み込みで距離を詰めて右をヒット。クリンチの揉み合いのときもユンの頭が森脇の首当たりに差し込まれ、これは消耗するのは森脇の方。
ここでまたもバッティング、今度はユンがカット。
レフェリーのチェックの後、ここでストップ。
この試合はテクニカルドロー、負傷引き分けとのこと。これは仕方ありませんが、森脇はちょっと迎え撃ちすぎた、と言えるかもしれません。
一方でユン・ドクノはおそらくここから調子を上げてくるボクサーなのでしょう。森脇は初回、素晴らしい滑り出しでしたが、ちょっと巻き込まれてきていた、とも言えます。
きっと森脇とすれば、この試合から学ぶ事は多いはず。これは再戦を見たい戦いですね。
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