さて、連日ボクシングです。
今回の観戦記は、井上尚弥戦で大きく名を上げたラモン「ディナミタ」カルデナス、7ヶ月ぶりの復帰戦のリングです。
個々最近は中谷潤人とのスパーリングを実施したというカルデナス、あの一戦で燃え尽きたということはないでしょう。あとは、この試合にかけるモチベーションが如何に、というところでしょうか。
ということで今回のブログは、ProBoxTVで配信されたコンテンダーシリーズの観戦記。

12/18(日本時間12/19)アメリカ・フロリダ
セミファイナルに登場は、東京五輪ミドル級金メダリスト、エベルト・コンセイサン・ソウザ。エベルト・コンセイサンというのが表示されている名前です。
さて、対戦相手が変更になっているようですね。ポール・クロールという無敗のアメリカンから、キャリアのあるエリアス・エスパダスに変更されています。
エスパダスは前戦でカラム・ウォルシュ(イギリス)と戦い判定負け、その前はサドリディン・アフメドフ(カザフスタン)と戦いドロー、無名のクロールよりも随分ランクアップしたようなイメージです。過去にはザンダー・ザヤスとも戦っています。
このエスパダスに対して、コンセイサンは初回から圧倒、しかし9Rに拳を痛めたという事もあり、タフなエスパダスを倒す事はできず。
もともとスキルのあるタイプでパンチャーではありませんから、これはコンセイサンやその陣営、ファンにとって十分な勝利でしょう。
ラモン・カルデナス(アメリカ)26勝(14KO)2敗
vs
エリック・ロブレス(メキシコ)16勝(10KO)3敗
そしてメインイベントはラモン・カルデナスとエリック・ロブレス・アヤラの一戦です。
ロブレスはアップセットを起こす力をもっているなかなかの強豪、それでもやはりカルデナスにはスカッと勝ってほしいところですね。
初回、まずジャブを飛ばしたのはロブレス。その後もサウスポースタンスから左の強打、ワイルドに振ってきます。
まずは見るスタイルのカルデナス、しっかりとブロッキング、そして距離で外します。
この試合も井上戦ほどではないですが、左のガードはしっかりと上げた立ち上がりです。
初回は情報収集が目的か、カルデナスはほとんど手を出しません。しかし後半に入るとロブレスがせめてくるところに右ボディのカウンター、少しずつタイミングをあわせてきています。
2R、プレスをかけて、ロブレスが出ざるをえなくなって攻めるとすっとバックステップのカルデナス。こういう状態を作り出してカウンター、というのがカルデナスのベストのボクシングなのでしょう。
初回に比べると手数を増やすカルデナスですが、まだ左のガードは上げたままで、これは相手がサウスポーだからなのか、それとも井上尚弥戦でこのガードポジションに良い感触を得たのか。
3R、ロブレスがいきなりチャージ。これを冷静にさばいたカルデナス、単発気味ながらもノーモーションの右、速い左フックをつかってロブレスにプレッシャーをかけていきます。
ロブレスの攻撃に対してはブロッキングで対応、このブロッキングが非常に固く、ロブレスのパワーパンチにも軸をブラされることがありません。
後半、攻撃しながらも体を寄せてくるロブレスに対し、カルデナスは小さなスペースを作ってショートの右フックを一閃!これがカウンターとなり、全く見えなかったロブレス、ダウン!!!
かなりダメージの残りそうなダウンでしたが、カルデナスはここではチャージはかけず、丁寧にプレスをかけてラウンドをフィニッシュ。
4R、より府絵rすを強めたカルデナス、試合を決めにいく心づもりのようです。プレスをかけてロブレスの攻撃に対しては微妙な距離で外し、パンチを打ち込む。決して強引にいくわけではないので非常に隙は少なく、丁寧に試合を組み立てていっています。
このバックステップと、固いブロッキング、そしてカウンターにより、全くもって危なげの無いカルデナス。
5R、思い切って接近戦をしかけるのはロブレスの方です。しかしこれはなかなかに通用しない、これはカルデナスのフィジカルが強いということもありますし、至近距離でもなかなか当てさせてもらえないディフェンス能力を持っているからで、言ってしまえばレベルが違う、ということなのかもしれません。
やることがなくなってきたロブレス、それでもワイルドにパンチを振るってカルデナスに迫ります。しかしロブレスの大きな左をかわしたカルデナス、渾身の右カウンター!!!
この右ストレートがロブレスの顎を撃ち抜くと、ロブレスは膝から砕け落ちるダウン!!!レフェリーは即刻ストップ!!
ラモン・カルデナス、5RTKO勝利!!!
気持ちが良いくらい、強さを見せつけたラモン・カルデナス。
ビッグマッチの後、というのは基本的には気が抜けて、復帰に時間がかかったり、腑抜けた試合をしたり、ということも散見されますが、このボクサーにとっては良い発奮材料になったのかもしれません。
これまではどちらかというと左ガードを下げ、カウンターを主武器とするボクシングでした。しかし今回はしっかりとガードを上げた上で、カウンター主体のボクシングながらもそのカウンターはより力を込めて打っているようにみえ、これは井上尚弥からダウンを奪ったという事に対しての自信がうかがえるものです。
このカルデナスが、井上尚弥とのビッグマッチを経験し、大金を手に入れた後もモチベーションが下がらなかった理由としては、負けてなお自信をつけたということと、やはり彼がまだ世界王者になっていない、ということに起因しているのでしょう。
なので、あの敗北はカルデナスにとって成長の起爆剤となったと思われ、これは井上尚弥後のスーパーバンタム級において非常に怖い存在ですね。
今回からマニー・ロブレスをトレーナーに迎えた、というカルデナス。その新チームでこの好スタート、世界ランクもあまり下がっていないことから、井上尚弥後のスーパーバンタム級においては次の王者候補のトップグループに属している、と言えます。
このボクサーを超えなければ、日本人ボクサーたちも世界タイトルにたどり着けません。
今後の日本人ボクサーとの絡みも非常に楽しみですね。
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