週が明け、いよいよ今週末はサウジアラビアのRING興行。
メインイベントは井上尚弥vsアラン・ピカソ、セミファイナルに中谷潤人vsセバスチャン・エルナンデス。
この興行の肝は、来年5月に対戦が内定している「井上尚弥と中谷潤人の競演」です。
ここは是非とも波乱なく終わってほしいところです。
さて、もちろんそれ以外にも注目ファイトは盛りだくさん、すでに世界では名の知られた存在である寺地拳四朗が3階級制覇に挑む、というファイトは、海外ファンからも注目を集めるはずです。
堤駿斗は試合直前に怪我により欠場、12/19時点ではジェームズ・ディケンズへの代役挑戦者は発表されていません。
さて、ということで今回のブログは、サウジアラビアのRING興行のプレビュー第2弾。
↓第1弾はこちら

IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)23勝(13KO)6敗2分
vs
寺地拳四朗(BMB)25勝(16KO)2敗
濃密な2025年を過ごした寺地拳四朗の年末は、3階級制覇への挑戦です。
おそらくこの試合は既定路線であり、前戦でリカルド・サンドバルに負けてしまったことで白紙になるかと思いましたが、復帰戦として3階級制覇へのチャレンジが組まれました。
未だ賛否はあるのかもしれませんが、ライトフライ級では長期政権を築きつつも統一戦の機会になかな恵まれない中で2団体王座統一を果たし、フライ級でも2団体王座統一を果たしています。この実績であれば、転級初戦でタイトルショット、と言われても今の時代、違和感はありません。
これまで獲得してきた王座はWBAとWBC、拳四朗にとっては初のIBF王座に挑みます。
王者、ウィリバルド・ガルシアは、非常に強さの見えづらいボクサーと言えます。
完全な叩き上げであるガルシアは、2017年にプロデビュー、デビューから5戦で1勝4敗という戦績。この戦績ですから、メキシコ国内でも若手や期待ボクサーに対してのアンダードッグ、より正しく伝わる言い方をするとするならば「噛ませ犬」として、無敗のボクサーに次々とあてがわれてきました。
1勝4敗のあと、4戦連続で無敗のボクサーと対戦しますが、ここで3勝無敗1分の戦績を残し、その噛ませ犬としてのキャリアから脱しています。
その後は逆にアンダードッグとの試合を挟みつつ勝ち抜いたガルシアは、2020年9月、WBCインターナショナルバンタム級王座をかけてアレハンドロ・サンティアゴと対戦。ここは0-2の判定で敗れています。その後2連勝しますが、2021年6月、ポール・バトラーと同じくWBCインターナショナルバンタム級王座を争い、こちらも1-2のスプリットでの判定負け。
そしてそこから4年半、現在まで引き分けを挟んで11連勝中ですね。
キャリアを振り返ると、序盤の4敗というのはどういう状態でリングに上がっていたのかが疑わしいものですので、とりあえず無視するとすれば、ここ5年ではサンティアゴ、バトラーと王者クラスにしか敗れておらず、そのポイント差も極めて小さいもの。かなりのクロスファイトだったことを伺わせるポイント差と言えます。
そんなウィリバルド・ガルシアは、2024年12月21日、来日してレネ・カリストとのIBF世界スーパーフライ級王座決定戦へ臨みます。
センスがあり、ボクサーとしての完成度が高いカリストを相手に、初回からパワーパンチを打ち込んでガチャガチャと攻め込み、優位に。私にはカリストは完全にビビっているようにすら見えました。
結果は3者3様のドローでしたが、ガルシアの勝利は明らかであったと思います。
この試合はメキシコで再戦が行われ、ガルシアが順当に勝利、IBF世界スーパーフライ級王座を獲得しています。
そして今回は、その初防衛戦です。
このウィリバルド・ガルシアは、とにかく荒く、隙は大きいボクサーではありますが、そのガチャガチャしたボクシングは脅威でもあります。特に、このガルシアはキャリアのほとんどをバンタム級以上で戦っているのですから、そのパワー、フィジカルはスーパーフライ級初戦という拳四朗にとって大きな問題でしょう。
ガルシアを12Rにわたってアウトボックスする、というのもなかなか難解なことで、ガルシアはスタミナあり、手数あり、おまけに変則ときています。
さて、我らが寺地拳四朗は、一体どのようなボクシングでウィリバルド・ガルシアと相対するのか。
中間距離で寄せ付けず、近い距離でもスピードを活かして打ち勝ち、圧倒する姿を望みますが、決してボクシングが上手いとはいえないガルシアを相手に、(上手くないからこそ)自分のボクシングをどう貫けるか。
当然、拳四朗が優位な戦いではありますが、ここのところの流れにより一抹の不安を覚えつつ、全力応援しましょう。
今永虎雅(大橋)9勝(5KO)無敗
vs
エリドソン・ガルシア(ドミニカ共和国)22勝(14KO)1敗
当初、今永の対戦相手はアルマンド・マルティネス(キューバ)でしたが、出入国の関係で問題があったことでエリドソン・ガルシアに変更。
果たして、間違いなく強敵だったマルティネスからすると「1敗」というレコードは、やはりほんの少し格落ち感が否めませんが、ざっと映像を見るだけでもこのボクサーが強いボクサーだということは一目瞭然でした。
地域タイトルの獲得経験もあるボクサーで、非常に力強く、またカウンターも打てるボクサーであり、コンビネーションもよく出るボクサーという印象です。
これまで名のある対戦相手への勝利経験もあり、その最たるものは2024年7月のウィリアム・フォスターⅢ戦でしょう。
BoxRecでは、今永177cm、ガルシア175cmの記載(身長)とありますが、見た感じガルシアの方が肉厚で、フィジカルパワーがありそうに感じます。
この相手とボクシング勝負すれば可能性を感じる今永ですが、果たしてこのガルシアがそれをさせてくれるかどうか。
類まれなKO率ではありませんが、このボクサーはおそらくパンチャーの部類です。
今永にとって非常に厳しい相手と感じますが、当然、勝つ自信があるからこその勝負。
このガルシアは現在WBA、WBOともにスーパーフェザー級の下位にランクされており、当然、ここに勝てなければ世界はまだまだ遠いでしょう。
ただ、ライト級という階級では、これまでも日本のトップからいきなり海外のトップ選手との対戦という流れで何度も跳ね返されてきたわけですから、国内でコツコツランクを上げていくよりもこの流れで海外強豪選手との試合に慣れた方が良い、というのは周知の事実。
ここは何が何でも勝利をたぐりよせ、次戦につなげてもらいたい所です。
今永にとっては過去最大の大勝負、その勝利を持って日本のボクシングファンに期待を抱かせてほしい。
配信情報
この興行は日本時間にあわせて行われます。
配信日時は12/27(土)、Leminoでは17:00からの配信開始とのことです。(DAZNでは17:30なので、開始30分はいつも通りグダグダやるのでしょう。)
配信はDAZNとLeminoのPPV、価格は5,500円ですが、前日までは4,950円なので、実質4,950円ですね。
いや、ちょっと待て。
Leminoには小さな文字で、
※PPVチケット購入時には別途システム料330円(税込)をいただきます。
とあります。
これはケチ臭い!やはりDAZN一択です。
↓DAZNはこちら
↓一応Leminoはこちら(非推奨)
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