大晦日、井岡一翔は良い勝ち方をして、井上拓真への対戦をアピール。
「いつ」「どこで」「誰と」を明確にした対戦アピールはなかなか珍しい事ですが、この試合こそ5/2、ないしは5/3と予想されている東京ドームでの大型イベントのセミファイナルに相応しく、これは「ほぼ決定」と見て良い事項です。
11月に那須川天心を降してWBC世界バンタム級王者に返り咲いた井上拓真、12月にバンタム級初戦をクリアした井岡一翔、この二人の2026年初戦は、5月の東京ドームイベント、とみて間違いありません。
ということは、です。
今年もバンタム級は激アツです。
ということで今回のブログは、2026年に行われるバンタム級ファイト、そしてその行方について。

リングマガジンランキング
あくまでも更新は12/30、井岡一翔の試合前です。
そして、まだスーパーバンタム級で初戦を行っていない西田凌佑が4位にランクインしており、実質、このランキングは9名のランキングと言えます。
ここに井岡が入ってくるのか、というと、スーパーフライ級で2位だった井岡はほぼ間違いなく入ってくるはずです。西田とそっくり入れ替えても違和感がなく、比嘉大吾とアントニオ・バルガスが(前戦で引き分けた事で)セットと考えると、バルガスの後ろぐらいに入ってくると思われます。
これは、ともすれば井上拓真vs井岡一翔という一戦にバンタム級のリングマガジンベルトがかかるかもしれない、というファイトになるのかもしれません。3位vs4位というのは、彼ら(The Ring)にとってリングチャンピオンシップをかけるに足るマッチアップだと思いますし、現状、1位〜3位の評価はほとんど差はないはずです。
井上拓真vs井岡一翔はおそらく早々に交渉が開始され、この日本ボクシング界過去最高のイベントは早々に正式発表を迎えるはずです。2月ぐらいには正式発表されそうな予感がします。
他団体王者の動向
他団体王者たちの動向はどうか。
そもそも井岡一翔vsマイケル・オルドスゴイッティのファイトは、「WBA世界バンタム級挑戦者決定戦」と銘打たれていました。絶対いらんのに。
なので堤が井岡と戦う予定である、と考える事は当然のことですが、井岡は明らかに拓真狙いであり、日時、場所まで指定してきました。これはつつみん、浮かばれません。
しかし、Fu××ing WBAは闘うべき相手が次々と襲ってくるという状況で、はっきりいってすでに次の戦いは殆ど決まっている、という現実もあります。
それは現在WBAの休養王者に認定される、アントニオ・バルガス戦です。
これをもし、5月、同じく東京ドーム興行でやろうものなら、井上拓真vs井岡一翔、堤聖也vsアントニオ・バルガスの勝者同士の一戦が、秋にでも実現しそうなものです。
そうなるのかならないのかはわかりませんが、いずれにしろ堤には是非ともビッグマッチが訪れるまで生き残って欲しい。とにかく比嘉と引き分けた事でその実力はあらわになったバルガス。堤もバルガスも後半に強いファイター、前半、如何にポイントをピックアップするのか、が勝利の鍵となりそうです。
ちなみに、WBAはノニト・ドネアを1位にランク。これまで暫定王者だったので、据え置きではないのですが、ほぼ据え置きです。
ドネアはもちろん、次戦での世界再挑戦を希望しているとのことで、つまりは堤vsバルガスの勝者に挑戦希望。いや、これもさすがにWBAです。
ちなみに、WBCも似たようなもので、トップコンテンダーのファン・フランシス・エストラーダと2位の那須川天心に挑戦者決定戦をオーダー。これを那須川が受けるのか、そうすると日本開催になりそうですがそれをエストラーダが受けるのか、という、本人たちの希望というよりも大人の事情が出てきそうなマッチアップです。
それよりも他のボクサーたちをピックアップしたほうが良いと思うのですが、とかく世界王座に挑んだボクサーたち、那須川は完敗だったと思いますがランクダウンをあまりしないのはタイトルショットの停滞を招きますね。那須川としても、仮にエストラーダに勝ったとして、次々戦での井上拓真挑戦を良しとするかどうかは微妙な気がします。
国外に出たバンタム級王座
2024年末、バンタム級の4つの王座はすべて日本国内にありました。中谷が返上した王座2つのうち、一つは井上拓真vs那須川天心の間で争われたので再度日本の地に戻り、もう一つはホセ・サラス・レイジェスvsランディ・ギーケの間で争われ、メキシコへ。
そして2025年9月、武居由樹がクリスチャン・メディナにWBOタイトルを奪われ、今、4つの正規ベルトは日本に2つ、メキシコに2つある状況です。
そんなWBO王者、メディナの次戦は一向に聞こえてきませんが、前戦から3ヶ月、そろそろなにかの動きがあっても良い頃でしょう。
現在WBO1位はファン・フランシス・エストラーダ、そしてエディ・ハーンはジェシー「バム」ロドリゲスのバンタム級転級一戦目の相手として、メディナを候補に挙げています。
どちらにとっても、クリスチャン・メディナにとってはビッグマネーを獲得できる相手。果たしてエストラーダがWBCの指名挑戦者決定戦を蹴ってメディナに挑戦する線も考えられますし、IBFのスーパーフライ級が想定されたスケジュール通りに叶わないと感じたバムがメディナに焦点を当てるのか。これはいずれにしろ、興味深いマッチアップになりそうですね。
(追記)とか思ったら、もう2/8(日本時間2/9)に初防衛戦がセットされておりました。対戦相手はアドリアン・クリエル、元ライトフライ級の王者ですね。流石にバンタムはキツいでしょう。前戦はスーパーフライ級、前々戦はフライ級で戦っています。
そしてIBF王者、ホセ「チャプリン」サラス・レイジェス。バッタのようにぴょんぴょんと飛び跳ねるフットワーカーは、なかなかに捕まえづらい相手だと言えます。
こちらは昨年12月、王座決定戦の戴冠ですから、通常通りにいけば指名戦となります。
1月のランキングはまだ未発表ながらも、12月時点で王者、1位、2位が空位のIBFランキングを見てみると、(3位はチャプリン、4位はギーケ)5位のケネス・ラバーが指名挑戦者となるのが順当でしょう。
そうなるとホセ「チャプリン」サラスvsケネス・ラバー。
パワーパンチャーであるラバーが、足が速く、良いコンビネーションを持つサラス二一発を当てられるか。サラスがラバーのパンチを躱し、的確なパンチを打ち込んでいけるか。こちらもまた、非常に楽しみな勝負です。
コンテンダーたち
前戦ではやや課題感の残る試合をした増田陸。もし、増田がサラスに挑むとなれば、捕まえるのは難しいかもしれません。しかし、WBOでも5位にランクされる増田としては、メディナ挑戦も視野に入れているはずです。
こちらもメディナの回転力に、その左強打を当てられるのか、というと厳しい戦いになるのかもしれませんが、いずれにしろ増田は誰とやっても「左を当てられるか」という勝負であり、その期待度は高い。
そして2026年は、未だ高いランクを保持する元王者、武居由樹の復活にも期待したいところ。武居が3団体の上位にランクインしていることのほか、那須川天心も2団体で好順位をキープ、こちらも来年中の世界挑戦があるのかないのか。この2人は、前戦が敗北、それも完敗の部類のため、一度復帰戦を挟む必要はありそうですね。
那須川にとってはWBCの挑戦者決定戦が最短距離、ですが那須川は毒親とのタッグを組むそうなので、大幅なテコ入れが入るとするならば、1年にも満たない準備期間で世界タイトル再挑戦となるかどうか。
この二人はもうこのタイミングで、ノンタイトルでも良いので戦っても良いとは思います。この戦いにタイトルは無関係で、是非とも「遅すぎる」対決にならないようにしてほしいところです。
そして比嘉大吾、3戦連続の世界挑戦も実らなかったこの人気者は、どのような復帰ロードを歩むのか。
4連続、はなさそうなので、やはりそのモチベーションは心配であり、どうしても同門、井岡の5階級制覇チャレンジが優先される中なので、どうにか高いモチベーションをキープしたまま、復帰戦に臨んでほしいところ。
コンテンダーたち②
比較的高い位置にいる上記のコンテンダーたちですが、これらの試合がすぐさま決まる、ということはこれまでの流れ上、余りあることではありません。こういう試合が次々と決まってしまえば、タイトルはほとんど持ち回り性、みたいになってしまい、他のボクサーにチャンスが巡ってこないからです。
例えば上述のケネス・ラバーや、アンドリュー・ケイン、カツマ・アキツギ、世界初挑戦を切望されるボクサーたちは数多くいます。
キャリアはまだ足りないような気がしますが、マイケル・アンジェレッティなんかも最近よく聞く名前です。
元王者、ジェイソン・モロニーについても先ごろ連敗から脱する4RTKOで快勝、2026年の世界再戴冠を目指しているはずです。
王者たちにとっても、誰ひとりとして安牌な相手はいない、といえる現在のバンタム級コンテンダーたち。2026年、最もアツい階級の一つは間違いなくバンタム級で、その中心地はいまだ日本にあると考えています。
今年のバンタム級戦線、目を離せませんね。
あ、あけましておめでとうございます、と言わなければなりませんでした。今年も都度都度、思った事を日記のように書いていきますので、お暇でしたらお付き合いください。
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