みんな大好き、サブリエル・マティアス。
意味不明なパワーでのノックアウトで、カルト的人気を誇るこのプエルトリカンは、この指名戦、ダルトン・スミス戦で大きなスキャンダルを呼びました。
それはVADAが禁止薬物として指定するオスタリンの陽性反応です。
このオスタリンというのは、ライアン・ガルシアvsデビン・ヘイニーでガルシアが摂取し、陽性反応となった物質と同じのようで、今回、マティアスは微量だったとも報告されています。
真実はわかりませんが、いずれにしろ、WBCはこれを容認。
結局、マティアスはリングに立ち、ダルトン・スミスを相手に防衛戦を行う事が発表されています。
ざわざわする出来事ですが、認定団体がよしとするなら良し、になってしまいます。
個人的にはマティアスの言っている事を信じたいわけですが、この事は結局、終わってからも物議を醸す事です。
とはいえ、やるからにはやっぱり見たい、マティアスvsスミス。しかもこの興行には、他にも日本のボクサーと関わりの深いプエルトリカンたちが集合しています。
ということで今回のブログは、プエルトリカンたちが集合するニューヨーク興行のプレビュー記事。

1/10(日本時間1/11)アメリカ・ニューヨーク
WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ
サブリエル・マティアス(プエルトリコ)23勝(22KO)2敗
vs
ダルトン・スミス(イギリス)18勝(13KO)無敗
この試合は、非常に望まれた試合でもあります。
2023年にIBF世界スーパーライト級タイトルを獲得したマティアスは、2024年にリアム・パロ(オーストラリア)に敗れてタイトルを失います。
その後合気前戦でアルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)を降してWBC世界スーパーライト級王者に返り咲いています。
ブロッキングとパワーパンチ、というシンプルなスタイルでノックアウトを量産してきたマティアスは、その勝利のほとんどをノックアウトで決めており、初の判定勝利となったのは前戦、プエジョ戦のみです。
ポイントを取りづらいボクシングである、ということは確かで、スロースターターで序盤のラウンドは様子見、ほとんど手が出ないことが多いマティアス。常に、どんな試合でもその立ち上がりは心配となりますが、しかし中盤にかけて手数は増え、結局ノックアウトしてしまう、という安心感もあります。
このダイナミックで意味不明なボクシングに翻弄されるボクサーは多く、前述のプエジョのほか、ショージャホン・エルガシエフ、ジェレミアス・ニコラス・ポンセ、バティルザン・ジュケンバエフといった当時無敗のボクサーたちが、マティアスに初黒星をつけられています。
決して巧くない(巧く見えない)ところが、非常にやりづらいのではないかと思います。
オーセンティックなスタイルを持つダルトン・スミスにとっても、このサブリエル・マティアスは鬼門となり得るボクサーです。
スミスは右強打という大きな武器を持っているボクサーですが、異常なタフさを持つマティアスを倒せるか、というと疑問が残ります。
リズム、タイミングが著しく異なるであろうこのやりづらいサブリエル・マティアスというボクサーをいかにして攻略するのか、この作戦立案とその遂行能力が大いに試される試合だと思います。
もちろん、スミスにはリアム・パロ戦という素晴らしいテキストがあるので、そこを研究しない手はないでしょう。あとは実際、マティアスのことを気にせず、その作戦に集中できるか、没頭できるか、が勝負となりそうです。
どちらがマイペースを維持し、自分の土俵に引きずり込めるか。クロスファイトとなる可能性もありますし、どちらかのボクシングがハマれば一方的になる可能性もあると思っています。
その中で、やはり強敵との対戦経験においてマティアスが優位か、という一戦。
とりあえずこの試合を観る時はマティアスのPEDのことは気にせず、スタイル同士の戦いを楽しむとしましょう。
エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)22勝(13KO)3敗
vs
フェルナンド・ディアス(アメリカ)16勝(6KO)6敗1分
この興行では、プエルトリカンがこぞって出場します。
ニューヨークといえばプエルトリカンが多い地域、ということも有名で、当日、会場には多くのプエルトリカンが詰めかける事でしょう。
今年に入っての1/3(日本時間1/4)、こちらもプエルトリカンの興行でしたが、彼らにはクリスマス、年末年始というのは関係ないものなのでしょうか。
さて、我らが「マニー」ロドリゲスの復帰戦です。
当時バンタム級最強と謳われたエマニュエル「マニー」ロドリゲスは、日本の地で西田凌佑(六島)にアップセットの判定負け。ボディでダウンを奪われての完敗でした。
そこからなんと20ヶ月のレイオフ期間を経て、この度ようやく再起第1戦に臨みます。
この間、ロドリゲスに何も話がなかったか、というとそうではなく、事あるごとに指名挑戦者決定戦の話題等がのぼっていました。しかしマニーはそれを受けず、結果、20ヶ月も空いてしまった状態です。
戦績、戦歴を見るに、対戦相手のフェルナンド・ディアスは本来、言及するほどの対戦相手ではありません。
ただ一つ、やはりロドリゲスの心身のコンディションは非常に心配すべきところでもあります。
このレイオフ期間、ロドリゲスは心身ともに休息を取る時間だったのか、はたまた、様々な事が上手くまわらず、結果的に20ヶ月が過ぎてしまったのか。
特に彼のモチベーションについては非常に心配で、とりわけこのモチベーションが上がらないであろう明らかなアンダードッグを相手に、しっかりと仕上げてこれるのか。
エマニュエル・ロドリゲスの復帰戦、期待2割、不安8割くらいで見届けたいと思います。
ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)13勝(6KO)1敗
vs
ジョナサン・ロドリゲス(メキシコ)25勝(17KO)2敗1分
そしてそして、リオ五輪のオリンピアンにして、2019年に井岡一翔のWBO世界スーパーフライ級王座に挑んだジェイビエール・シントロンもリング復帰。
井岡戦で初黒星を喫した後、4年半にわたるブランクをつくり、2024年6月に復帰。そして11月に復帰第2戦でWBOインターナショナル王座決定戦を戦い勝利、しかしその後またブランクをつくって14ヶ月ぶりに復帰します。
対戦相手はジョナサン・ロドリゲス。どこにでもいそうな名前なので全然ピンときませんね。好戦績のボクサーですが、こちらもなんと30ヶ月ぶりのリングです。
このロドリゲスは前戦(といっても2023年7月)にイスラエル・ゴンサレス(バムとフルラウンド戦ったイスゴン)とスプリットドローを演じており、確かな実力を持つボクサー、2021年にはジェルウィン・アンカハスが持っていたIBF世界スーパーフライ級王座への挑戦も叶えていますね。(ダウンを奪われての判定負け)
このロドリゲスにかつての実力があるのならば、シントロンの現在地がわかりそうなものですが、ロドリゲスのレイオフ期間が長すぎてどうにもわかりません。ちゃんと体を作ってくるのか、そのモチベーションはどうなのか、いずれにしろ、両者ともにここから這い上がっていくのならば良いパフォーマンスが求められます。
ただ、シントロンはつい先日まで(2〜3ヶ月前くらいまでは)リング・マガジンのバンタム級にランクインしていたはず。2024年の勝利がそこまで引っ張ったのだと思うので、ここで良い勝ち方をすればもしかすれば。。。というところはありますね。そうなると、ランク外になってしまうのは10位の那須川天心なんですが。
その他のアンダーカードと配信情報
この興行はカリブ海祭りなのか、その他のアンダーカードにはアルフレド・サンティアゴ(ドミニカ共和国)vsヘンドリ・セデノ(ドミニカ共和国)というドミニカン同士の地域タイトルファイトが組まれています。サンティアゴは17勝(8KO)2敗、2敗というのはリカルド・ヌニェスとデビン・ヘイニーへの世界挑戦時のものですね。セデノは16勝(12KO)無敗、「バズーカ」というニックネームは非常に楽しみになるボクサーです。
ネストール・ブラボー(プエルトリコ)vsペドロ・カンパ(メキシコ)もありますね。ブラボーは前戦でゲートキーパー、スリサニ・ンドンゲニ(南アフリカ)にスプリット判定で敗れて以来の再起戦、テオフィモ・ロペス、ブランダン・リーと対戦経験のあるカンパは前々戦でアルフレド・サンティアゴに初回TKO負けを喫しており、そこからの再起第2戦に臨みます。
この興行は、PPV.comというプラットフォームで配信。購入するところまで進んでみましたが、どうやら購入はできる(=日本でも視聴が可能)ようです。JCBのクレカが使えそうだったので、全世界に対応していそうですね。
但し、金額は1/4(日)時点で8,624円(!!!)これはなかなか。。。
翌日以降にYoutubeで探し、ストレスを感じながら視聴するのか、それともリアルタイムに近い形で高額PPVを支払って視聴するのか。非常に悩ましいところですね。WOWOWとかU-NEXTでやってくれないですかね。とりあえず前日まで待ちましょう。
↓PPV.comはこちらから
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