信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

絶対王者バム・ロドリゲスは「待つ」のか「去る」のか。IBF王者の失態が招いた混乱と、寺地拳四朗vs坪井智也の可能性。

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驚きの「当日ドタキャン」から約半月。

これはさすがにIBFから何かしらのケアがあって然るべきではないか、と思われる、IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ。

しかし元々は次に控えていた指名挑戦者がいる状況で、その先行きは未だ不透明です。

ということで今回のブログは、混迷を極めるスーパーフライ級戦線について。

Kenshiro Teraji to file request with IBF to mandate title fight with Willibaldo Garcia

 

 

 

絶対王者、バム・ロドリゲスの動向

WBA・WBC・WBO世界スーパーフライ級3団体統一王者、ジェシー「バム」ロドリゲス。

このボクサーの一番の魅力はその攻撃力で、近い距離から自らポジションを変え、素晴らしいアングルで打ち込むこのパンチャーは、ヒスパニック系によくいる寸胴型の体型で腕が長く、およそ非常にボクシングに適している体型も持っています。

このアグレッシブネスを有していながら、CompuBoxの「Plus/Minus」の指標ではシャクールに次いで2位(だったと思う)、まさに「打たせずに打つ」を体現している理想的なボクサーと言えます。

バムはこれまで、スーパーフライ級の4団体統一にこだわりを見せながらも、バンタム級への転級も秒読み、という状況でした。

もし、12/27にウィリバルド・ガルシアvs寺地拳四朗の勝者が、今年の春あたりに指名挑戦者と戦ったならば、夏か秋あたりに4団体統一戦は叶ったでしょう。

しかしその戦いは行われず、ウィリバルド・ガルシアがこのあと寺地拳四朗、アンドリュー・モロニーと戦わなければならない、となった場合は、もし4団体統一戦ができるとしてもどんなに早くても年末で、十中八九来年に持ち越し、という事態になりそうです。

 

 

 

そうなると果たして、当然バムも1〜2試合を挟まざるをえず、ここ2戦でプメレレ・カフ、フェルナンド・マルティネスといった王者たちを圧倒的な力で退けてきたバムのモチベーションが上がる相手がいるかどうか、というところは大問題です。

そうなればWBO世界バンタム級王者、クリスチャン・メディナへ次戦で挑戦する、というのは非常に現実味を帯びてくる事象。バムの今後を考えると、むしろその方が良いのではないか、とすら思えます。

もちろん、1階級を上げての初戦でこの危険きわまりないパワーパンチャーに挑戦する、というのはバムにとっても大きな賭け。

しかし、これまで苦戦らしいものもなく、レジェンドや日本でも名の通った王者たちを次々と沈めてきたバムは、またここでも私たちに驚愕の強さを見せてくれるかもしれません。

個人的には、IBF王座はどうでも良い。

それよりも、4団体制覇をバンタムで目指してくれれば日本人にとっては非常に楽しみかつ不安なマッチアップがいくつも出来てきますし、楽しみがより一層増えることになります。

 

 

 

ウィリバルド・ガルシアvs寺地拳四朗は行われるのか

バムの動きとしては、おそらくメディナの次戦、2/6(日本時間2/7)に行われるアドリアン・クリエルとの防衛戦の後に動き始めるのでしょう。

もしくは、すでに動いているのかもしれません。

さて、計量後に中止となったIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ。これは計量後、ウィリバルド・ガルシアが体調を崩し、中止となった、という経緯があります。

いったいどのような症状だったのか。もはや「言ったもん勝ち」じゃないか、と、拳四朗応援の立場だと思ってしまいます。さらに、翌日の朝食会場で拳四朗がガルシアを見た、みたいなニュースも流れていたので、一体何のためにトレーニングし、遠きリヤドまで行ったのか思うと本当に拳四朗がいたたまれません。

IBFはこのガルシアの体調不良による欠場についてサスペンドは行わず、王座剥奪等の処理は無し。拳四朗陣営は日程の再調整をIBFに要請した、と報じられています。

しかしその返答は未だなく、唯一確定していることは「拳四朗が次戦ではスーパーフライ級で闘う」ということのみです。

そして、ここで指名挑戦者、アンドリュー・モロニーが異を唱えます。

モロニーは昨年1戦しかしていませんが、現在IBFのランキング3位(1位と2位は空位)。ウィリバルド・ガルシアは王座決定戦の戴冠ですから、基本的には初防衛戦で指名挑戦者を迎えるのがスジです。

 

 

 

しかしそれを(たぶんサウジのマネーパワーで)先延ばしにし、対寺地拳四朗という選択防衛戦を挟んだガルシア、IBFはガルシアvs寺地の勝者に、180日以内にモロニーとの指名戦を行うように、との通達を出していました。

モロニーとしては明らかに格下の相手と調整試合を続けながらこのチャンスを待ち続けてきたわけですから、35歳という年齢も相まってすぐに挑戦したい、というのはやすやすとわかる心理です。

こんなことになっているのは全部ガルシアの責任なわけですし、朝食会場に現れた云々を聞いていたらやっぱり責めるべきはガルシアだ、と思ってしまうのですが、責めても仕方ないのもまた事実。

IBFがどのような裁定を下すのか、もう少し待ちたいと思います。

 

 

 

バムは上がるのか、待つのか

結局、IBFの裁定がどうあれ、バムが今後どんな選択をするのか、ということに、このスーパーフライ級の未来がかかっています。

もし、バムがスーパーフライ級での4団体制覇にこだわり、待つ場合。

バムはまず1〜2試合程度の防衛戦をこなさなければなりません。その場合はどこかしらの指名戦になるのでしょうか。ただ、この場合、指名挑戦者たちは我先にバムに挑戦したい、というのはあまり思わないかもしれません。

バムと闘う場合、ファイトマネーは魅力的だと思いますが、しかし日本の軽量級ファイトほどのファイトマネーは確約されないでしょう。さらに、現在の指名挑戦者たちからすれば、バム転級により、待っていれば王座決定戦のチャンスが転がり込んでくるような状況で、世界タイトルを獲るためにボクシングをしているのならば、ここであえて危険を犯す必要は全くありません。

こういう場合、バムの対戦者選びにも非常に困難がつきまといそうです。

対して、バムがバンタム級に転級し、噂どおりにクリスチャン・メディナと闘う場合。

メディナvsバムが非常に楽しみだ、ということは一端置いておいて、こうなるとスーパーフライ級は一気に戦国時代に突入です。

 

 

 

WBAにはトップコンテンダーとしてジョン「スクラッピー」ラミレス、2位がローマン・ゴンサレス、そして3位に坪井智也です。

WBCは1位にロマゴン、2位に坪井、3位にリカルド・マラジカという南アフリカのボクサー。

WBOは1位にホセリト・ベラスケス、2位に川浦龍生、3位にアンドリュー・モロニー。

この中で決定戦が行われるとしても、果たしてロマゴンが出てくるのか、というと、半引退状態のため微妙ではないでしょうか。

そうすると、いずれにしても、WBAかWBCの王座決定戦で坪井智也が出場する、ということに大きな期待が沸き立ちます。

坪井は、前戦でカルロス・クアドラスに圧倒的な勝利を挙げ、世界3団体で上位にランクインしています。日本最速、4戦目での世界王座獲得なるか、というと、もう手が届く所まで来ているという印象。

スクラッピーvs坪井なんていうファイトが組まれたら、本当は是非アメリカでやってもらいたいぐらいです。

あと忘れていましたが、そのスクラッピーに勝ったデビッド・ヒメネスは今も暫定王者のままですね。話題にすら全く上がらない。。。そして、おそらくバムvsヒメネスなんていうのは交渉テーブルに上がりもしません。。。

 

 

 

果ては拳四朗vs坪井があり得るか

さて、拳四朗がスーパーフライ級進出を決めた理由の一つは、バムと戦いたい、というのがあったと思います。

拳四朗はフライ級時代からバムの名前を出しており、キャリアの最終盤も意識して強者と戦いたい、というのがあるのだと思います。

ただ、バムがバンタムに上がればそれはほぼ叶わない願いになります。

しかし、です。

坪井智也は明確に4団体統一を目指しています。それも、今年中に4団体を統一する、と前戦で宣言しています。(2025年11月、クアドラス戦後)

この頃は、結局、バムと戦って勝つ、ということだったのかもしれません。

今年中の4団体統一は、様々が非常にうまく回らなければほぼ不可能なわけですが、来年ぐらいまで含めるとスケジュール的には可能となります。

そうなるとぶつかる可能性があるのです、この2人が。

拳四朗がキャリア最終段階で目指すのがバムであれば、それは4団体制覇を目指す事と同義。

そして、坪井智也は明確に4団体制覇を宣言。

同じ階級で、王者は4人(+α)いますが、もちろん、4団体制覇王者というのはたった一人。

2026年、そして2027年にかけて、この二人の激突はあるのか。そして、その他にまだ見ぬ強豪の台頭や、川浦をはじめとした日本人の王座獲得はあるのか。

いずれにしろ、SUPERFLY、今年も大注目ですね。

 

 

 

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