信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】テオフィモvsシャクールの「裏」。階級最強決定戦の裏で復帰の元王者と、「あの」ウィリアム・スカルの復活と。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

明日(2/1)に実施される興行の中で、テオフィモvsシャクール、ムルタザリエフvsケリーに続いて、いや、同等に楽しみにしていた興行がありました。

それは、アダム・アジムvsグスタボ・レモスです。

しかしこの試合は両者が怪我をして試合延期、ちょうどその怪我をした日にアップしようとしていたプレビュー記事はお蔵入りになりました。なりましたっていうかなろうとしましたがやっぱりアップしておこうと思ってアップする次第です。

ということで今回のブログは、すでに延期が決定してしまったアジムvsレモスに加え、ウィリアム・スカルの復帰戦と、ホセ・バレンズエラの復帰戦のプレビュー。

 

 

1/31(日本時間2/1)イギリス・ロンドン(中止)

アダム・アジム(イギリス)12勝(9KO)無敗

vs

グスタボ・レモス(アルゼンチン)29勝(19KO)1敗

英国の「次世代スター候補」アダム・アジムが、世界戦線へ躍り出るための最終テストとも言えるマッチアップに挑みます。相手はアルゼンチンのファイター、あのグスタボ・レモス。

アダム・アジムは、電光石火のハンドスピードを武器にするプロスペクトです。 ここまで無敗。ジョニー・ネルソンは、アジムをして「ナズ(ナジーム・ハメド)の歩みを彷彿とさせる」とし、「ハメド+(若き日の)カーン」と評しています。なるほど、とてつもないスピードを持っています。

欧州タイトル戦線でそのスピードと切れ味鋭いカウンターを見せつけ、相手を圧倒してきました。 彼のアドバンテージは、何と言ってもその反射神経と身体能力の高さ。相手のパンチをスウェーで外し、リターンで強烈な一撃を叩き込むスタイルは、まさに「魅せるボクシング」を体現しています。

ただ、これまでの対戦相手は欧州レベルが中心。世界王者クラスの強度を持った相手に対し、その派手なスタイルが通用するのか、それとも「ただの派手な若手」で終わるのか、その真価が問われる一戦となります。

対するグスタボ・レモス。この選手をどう評価するかで、この試合の見え方は180度変わります。 記憶に新しいのは、キーショーン・デービス戦でしょう。あの試合、レモスは体重超過という失態を犯した挙句、キーショーンに何もさせてもらえず、無惨なKO負けを喫しました。

 

 

 

あの一戦だけを見れば「レモスはもう終わった選手」「アジムの踏み台」と映るかもしれません。 しかし、忘れてはいけないのがその前のリチャードソン・ヒッチンズ戦です。 あの試合、テクニシャンであるヒッチンズに対し、レモスは執拗なプレッシャーと回転力で肉薄しました。

公式判定こそヒッチンズの勝利でしたが、多くのファンやメディアが「レモスの勝ちだった」と声を上げるほどの内容でした。 もし、アジムの前に現れるのが「キーショーン戦のレモス」であれば、アジムの早い回でのKO劇が見られるでしょう。しかし、「ヒッチンズ戦のレモス」が現れた場合、アジムにとってキャリア最大の悪夢になる可能性があります。

この試合の焦点は、アジムがレモスの強いプレスに対して、どう対応するのか、という一点に尽きます。

レモスは、被弾を恐れず前に出続け、強引に距離を潰してフックを振り回してくるタイプです。ヒッチンズですら、その圧力に巻き込まれ、ロープを背負わされる場面が目立ちました。

アジムはスピードでは圧倒的に勝っていますが、これまで経験したことのない「世界レベル(かもしれない)の圧力」を受けた時、足が止まらずにいられるか。

 

 

 

もしアジムがロープに詰められ、レモスの乱打戦に付き合わされる展開になれば、非常に危険です。逆に、アジムがリング中央を支配し、入ってくるレモスにカウンターを合わせ続けることができれば、世界タイトルへの道が大きく開けるでしょう。

「ヒッチンズを苦しめた男」を完封、あるいはKOすれば、アジムの評価は爆上がりします。アジム陣営としては、キーショーンと比較されることも承知の上でのリスキーなマッチメイク。 若き才能が本物か、それとも南米の猛牛が意地を見せるか。非常にスリリングな一戦です。

放送・配信情報

この試合は、英国ではSky Sports等での放送が予想されますが、日本国内での正規ライブ配信のアナウンスは現時点ではありません。

もしかしたらニュースター誕生となるかもしれない一戦、是非とも見たいものです。

とか思っていたのに、非常に残念。。。

 

 

 

1/31(日本時間2/1)デンマーク・コリング

ウィリアム・スカル(キューバ)23勝(9KO)無敗

vs

ジェイコブ・バンク(デンマーク)14勝(7KO)無敗

続いては、元IBF王者ウィリアム・スカルの再起戦。 相手はデンマークの無敗ホープ、ジェイコブ・バンクです。 正直に言います。「注目興行」と銘打ちましたが、この試合にボクシングファンとしての純粋な高揚感があるかと言われれば、全くありません。しかし、元王者と無敗のホープの激突。確認しないわけにはいきません。是非ともまだ見ぬこのジェイコブ・バンクというボクサーに頑張ってもらいたい。

ウィリアム・スカル。この名前を聞いて、眉をひそめるボクシングファンも多いのではないでしょうか。 カネロ・アルバレスが保持していたIBF王座が剥奪され、その決定戦として行われたウラジミール・シシュキン戦。

 互いに手数が出ず、ロー・アクションファイト(?)となった12ラウンド。ボクシングの魅力を削ぎ落としたような展開に、世界中のファンが絶望しました。

しかしその絶望はまだ序の口だったのがわかったのがそこから半年後、スカルがおそらくキャリア史上最高の報酬を手にしたカネロ・アルバレス戦でした。

 

 

 

「見るに耐えない」、「ロー・アクション」どころか「ノー・アクション」、もちろん「ファイト」というには憚れるようなダンスを披露したウィリアム・スカル。しかもこの試合はPPVファイトであり、これはまさに世界中野ボクシングファン全員が、ウィリアム・スカルというたった一人のボクサーに敗北した、そんな試合でした。

スカルの実力は確かだと思います。キューバ出身らしい高い防御技術と、相手の良さを消す能力には長けています。しかし、その「相手の良さを消す」スタイルが、同時に「試合の面白さ」も完全に消し去ってしまいます。本当に見事としか言いようがありません。

対戦相手のジェイコブ・バンクは、地元デンマークの期待を背負うプロスペクト。

ここまで17戦全勝。WBOグローバルの王座を獲得しているので、世界挑戦間近のボクサーと言えるでしょう。

映像を見る限りでは、オーソドックスなスタイルで、基本に忠実なボクシングを展開します。ザ・ヨーロピアン・ボクシング。

スカルのような変則的かつ消極的な相手に対し、若さと勢いでどこまで攻め込めるかが鍵となります。 地元開催ということもあり、会場の雰囲気は完全にバンク寄りになるでしょう。その熱気が、凡戦製造機と化しているスカルのペースを崩すきっかけになれば良いのですが。

この試合の展望は、残酷なほどシンプルです。「スカルがまた眠たい試合をするか、バンクがそれを打破するか」。 スカルは、その他のキューバン・ボクサーがそうであるように、いや、もしくはあのカネロ戦のパフォーマンスで両の手を大きく掲げたこともあるから、その他のキューバン・ボクサーが足元にも及ばないほど、敵地であろうがお構いなしに、自分のペースで試合を進めるメンタルを持っているはずです。

 

 

 

無理に戦いに赴かず、ダンス、ダンスののち、ポイントをピックアップしてはまたダンス、近づかれた場合はクリンチ。

この鉄壁の「塩漬けスタイル」を、経験の浅いバンクが崩すのは容易ではありません。 バンクに期待したいのは、若さゆえの無鉄砲なまでの攻撃です。

スカルの技術を崩すには、綺麗事ではない、強引なアタックが必要かもしれません。

もし私がセコンドについた場合は言ってしまうかもしれません。「タマ打て、タマ!」

もしバンクがスカルを攻略すれば、スーパーミドル級戦線に新たな風が吹くことになります。逆にスカルが勝てば、また「誰もやりたがらない実力者」としての地位を固めることになるでしょう。 「逆の意味で」目が離せない、そんな一戦です。

配信情報

この興行は、DAZNでライブ配信。

とはいえ、はっきり言ってリアルタイムでの視聴はお勧めできません。

この日は、他にいくつも見るべき試合がありますから、体力を温存しておきましょう。

結果がわかって、バンクが勝利した、となれば視聴する価値がでてくるかもしれませんね。

 

2/1(日本時間2/2)アメリカ・ラスベガス

ホセ・バレンズエラ(アメリカ)14勝(9KO)3敗

vs

ディエゴ・トーレス(メキシコ)22勝(19KO)1敗

元WBA世界スーパライト級王者、ホセ「ラヨ」バレンズエラの復帰戦がズッファボクシング興行にセット。

バレンズエラは、2024年8月、予想不利の中でイサック・クルス(メキシコ)の持つ王座へ挑戦し、見事スプリット判定で勝利、世界初戴冠を果たしました。しかしその7ヶ月後の初防衛戦で、ゲイリー・アントワン・ラッセル(アメリカ)に破れ、そこからの復帰戦ですね。約11ヶ月ぶりのリング。

ヒスパニック系のアメリカ人ですが、ゴリゴリマッチョなボクシングをするタイプではなく、非常に切れ味鋭いカウンターを武器に戦うタイプです。もちろん前に出る事できるボクサーですが、より得意なのはイサック・クルス戦で見せたようなボクシングでしょう。

↓観戦記

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ここは元王者としての実力を、改めて証明したい試合、と言えますが、ディエゴ・トーレスはなかなかに危険な相手と言えます。

トーレスは22勝中19KOという高いKO率を誇るボクサーで、特にキャリアの前半、序盤での決着が多い速攻型のパンチャーです。

唯一の敗戦は2023年11月のもので、これは現IBF世界ライト級王者、レイモンド・ムラタラ(アメリカ)に敗れたもの。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

結果的には実力差があり、8RTKOに散ったトーレスですが、無敗プロスペクトとしてムラタラと地域タイトルをかけて闘う、というところまで登っていますから、もちろんこの試合でも勝利を目指してくるはずです。

ムラタラには通じませんでしたが、ブロッキングで相手の攻撃を防ぎ、力強く攻め入るスタイルは、メキシカンらしいメキシカンです。

なのでもちろんこの試合は、トーレスがプレスをかけて突進し、バレンズエラがそれをいなし、カウンターを取る、という展開になろうかと思います。

 

 

トーレスがそこに怯まず、乱打戦に持ち込む事ができればトーレスにも勝機があるという戦い。

バレンズエラがイサック・クルスに勝利しているという事実は大きく、あの試合は捌いているのかさがらされているのかよくわからない試合でしたが、結果的にはジャッジ2人は「バレンズエラが捌いている」ととった試合。ということであれば、トーレスの突進を捌けない、ということにはならないはずです。

一方で、トーレスとしては、被弾を気にせずプレスをかけていく、という戦法が必要になるわけですが、すでにムラタラほどのハードパンチを経験したこのボクサーが、果たしてバレンズエラのパンチに下がるとも思えません。

バレンズエラがリングを支配するのか、はたまたトーレスがその支配を力でこじ開けるのか。

非常に楽しみな一戦ですね。

 

 

 

アンダーカードと配信情報

アンダーカードでは、元WBC世界スーパーウェルター級暫定王者、セルヒー・ボハチュク(ウクライナ)の復帰戦。相手はエイマンタス・スタニオニス(リトアニア)と大激闘を繰り広げたラジャブ・ブタエフ(ロシア)です。これはだいぶやばい試合になりそうです。

その他にも、アルツール・ベテルビエフ(カナダ)やデビッド・ベナビデス(アメリカ)と戦ったオレクサンドル・グヴォジク(ウクライナ)もリングに登場、こちらはラディボヘ・カラジッチ(アメリカ)戦。カラジッチはデビッド・モレル(キューバ)戦での黒星以降の復帰戦となりますが、こちらもまた非常に楽しみなファイトですね。

配信はZuffa BoxingのYoutubeチャンネルにてライブ配信、これはありがたいですね。

 

 

 

 

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