本日はダイナミックグローブ。
スーパーフェザー級は、世界ではエマニュエル・ナバレッテが独走状態にはいった、というところではありますが、スーパーバンタム級から上げてきたこのナバレッテは、攻略不可能とは思えません。
だからこそ、そろそろ日本人の世界王者が出てきても良いのではないか、とも。
現在、日本国内ではスーパーフェザー級トーナメントが開催されていますが、日本王者はもちろん、二人の日本人アジア王者も不出場。その二人の日本人アジア王者が競演うる今回のダイナミックグローブ、ステップアップのためにジム内でより良いアピールをできるのはどちらか。
今回のブログは、まるで社内コンペのような、ダイナミックグローブの観戦記。

3/7(土)ダイナミックグローブ
WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ
齋藤麗王(帝拳)7勝(7KO)1 敗
vs
大畑俊平(駿河男児)7勝(4KO)1敗
さて、元トップアマながらも激闘型の齋藤麗王の初防衛戦です。対戦相手は、インターハイとか全日本選手権での実績をメダリストというのは若干違和感を覚えますが、こちらも元トップアマ、大畑俊平。
初回、リング中央、ジャブの差し合い。互いにアクションが多く、これはおそらく齋藤が攻めようとする姿勢を見せている分、大畑も見ているだけはできない、という感じからなのかもしれません。
まず奥の手をヒットしたのは大畑、齋藤も左フックをヒットしています。
若干大きく見える大畑、非常に巧く戦っているように見えます。後半にも齋藤の攻め込んだところにワンツーをヒット、良いスタートを切っています。
2R、サークリングを始める大畑、最小限の動きでリングを使います。齋藤の打ち終わりに合わせるワンツー、これはタイミングがよく、さらにジャブが良いですね。
齋藤は頭を振ってプレスを強め、右アッパー、左フック。調子づかせるとよくなさそうな齋藤に対し、大畑も逆に距離を詰めて左フック。全く怯むことはありません。
最後は左フックの相打ちで終了、これは最後までいきそうにありません。
3R、齋藤がグイグイと攻め入ります。ここで大畑が右カウンター。ちょっと被弾が増えた齋藤、更に右を追加されて若干の後退。
齋藤も近い距離でショートの右フック、右アッパーをヒットしますが、その後大畑も右アッパーをお返し。
近い距離での打撃戦、これはパワーに勝る齋藤優位かと思われましたが、しかし大畑もしっかりと踏ん張り、身体全体を使って左フックを押し込んで全く譲らず!
4R、おそらくこの距離で行けると踏んだのでしょう、大畑も近い距離で強振。望むところの齋藤は当然強打を放っていきますが、ここまでのクリーンヒットは大畑の方が多いイメージ。
拮抗した状態の中では、大畑の回転力がより良く見えるか。おそらく一発のパワーは齋藤でしょうが、大畑の連打は止まらず、特に左フックのタイミングはよく、最終盤には大畑の左フックカウンターで齋藤がぐらつく場面も。
5R、先に動くのは齋藤、大畑はその打ち終わりに巧くあわせます。後半にも大畑は齋藤の右に右をあわせ、若干齋藤の動きが止まったように見えます。
かなりキツそうに見える齋藤、当然大畑もキツいのでしょうが、見栄え良く、要所で印象的なパンチをヒットしているのは大畑。
ここまで、劣勢なのはおそらく齋藤の方ではないでしょうか。
6R、近い距離での打撃戦、その離れ際に大畑のジャブが本当によく出ます。さらに大畑は非常にパンチのアングルが良い。
齋藤はボディショットを中心に攻めており、この効果たるやそろそろ出てきそうか。
後半、齋藤が連打、それに大畑も退かず連打で返します。
しかし、ちょっと大畑は苦しくなってきたのか、やや動きが落ちたか。
齋藤は被弾しつつもその動きは全く変わりません。やはりこのボクサーは後半に強い。このまま齋藤ペースに引きずり込まれるか。
7R、ジャブをまっすぐ伸ばして若干距離を取ろう、というところでしょうか大畑。齋藤はプレス、ここで大畑をコーナーに追い詰めます。
コーナーに詰まった大畑ですが、右アッパーを巧打、相手を肩で押し返し、ジャブ。齋藤が攻め込んだ所を再度にエスケープした大畑は、右ストレートをヒット。
これで動きが止まった齋藤、そこに追撃した大畑。この追撃を受けた齋藤は後ろを向いてしまい、レフェリーストップ!!
大畑俊平、7RTKO勝利!!
これは素晴らしい、素晴らしすぎる勝利です、大畑俊平。大畑が勝つならば、やはりジャブ、ストレートの距離を保っての勝利というイメージではありましたが、強打を持つ齋藤に対して接近戦を挑み、その距離でも的確なコンビネーションで痛めつけての勝利。
とにかく覚悟を決めての勝利は本当に素晴らしかったと思います。
齋藤はどうしてしまったのか、というTKO負け。決して動きが悪かったわけでもありませんが、最後の負け方にだけは疑問が残りますね。どこか怪我をしてしまったのかもしれません。
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
波田大和(帝拳)17勝(16KO)2敗1分
vs
キム・テソン(韓国)13勝(9KO)3敗2分
ここのところ、呪われているとも言える帝拳陣営。コロナ前から続々とトップアマたちが帝拳入りし、それらのボクサーたちがタイトル戦を争えるレベルに育ち、ここから黄金期を迎えるはずでした。
しかし、ここ最近だけでも思っても見ない敗北がいくつも目につきます。
さらには齋藤麗王も敗北、全ては波田大和に託されます。もうなんか、祈るような思いです。神足Tシャツで入場。
初回のゴング。
まずは互いに長い距離で様子見。からの強い踏み込みで攻めてくるキム、波田もこの長い距離を一気に詰めるスタイルですから、お互いに力を発揮できる、噛み合う試合と言えそうです。
ややプレスをかけるのはキム、波田はバックステップの準備をしつつ、時折鋭いジャブを内側から届かせます。
2R、すっと2ステップで左ストレートの波田。今日の波田は非常に慎重、相手を本当に良く見ているイメージ。
キムはなかなか攻める糸口を掴めないか。単発では攻め入るものの、波田のリターンが来るのでそこで終わってしまっています。
波田はしっかり見つつ、時折コンビネーション。
3R、ちょっと波田がプレスを掛け始めたか。内側からのジャブをヒット、キムが出てくるとすっとバックステップ。
波田のジャブはよく当たっているように見えますし、徐々に波田の左ストレートも届くようになってきました。
波田のプレスに大きく足をつかうキム、波田はコンビネーションから左をヒット、キムは若干動きが止まります。ここはラッシュをかける波田、ロープ際でディフェンスに徹するキム。
その後、若干距離が詰まり、こうなるとキムの右も活きてきます。ちょっと怖いですね。
4R、波田はワンツーで攻め入ってボディ。良いコンビネーションです。キムはサークリングから時折強い踏み込みを見せます。キムからすれば、波田の強打を恐れず、リスクをとってもっと強引にいかなければならないかもしれません。
後半、キムの右がヒット!しかしその後波田が左をヒットすると、キムは後退!!
ここで強いチャージ、波田!ラッシュ、ラッシュの中でキムも一発を狙って強振、ここで波田は一端冷静になり、ラウンドが終了。
5R、キムの右は相変わらず怖さがありますが、その右を出せるタイミングはあまりありません。
波田はプレスをかけますが、ここでの不用意な一発を警戒しているのか、若干のお見合い状態が続きます。
じっくりとプレスをかけた波田は、中盤、キムをロープに詰めてラッシュ。ここでボディを叩くとキムの動きは止まり、そこからさらなる猛攻!
ここでもキムは強い右をリターン、波田はここもちょっと警戒心が強いか。
やや行ききれない波田でしたが、後半、キムの右ボディに対して右フックカウンターをヒット!これでキムはよろよろと後ろによろめき、ダウン!!
立ち上がったキムに対して波田はラッシュ!!そしてまたも右フックカウンター!!キムは痛烈なダウン!レフェリーはストップ!
波田大和、5RTKO勝利!
1度目のダウンで止めてしまったほうが良かったかも知れません。かなりダメージがありそうだったキム・テソン。
ともあれ、波田は若干停滞する場面こそあったものの、会心の勝利だったと思います。
帝拳ジムとしてはなんとかサバイブ、波田は世界に一歩近づいた、という試合。
今後も帝拳は心配ですが、波田大和の未来には期待したい。その明るいキャラクターに、背負った重いもの。そして、何でもできる器用なボクサーではないからこそ、このボクサーを応援したいですね。
ともあれ、今月はU-NEXTが超当たり月。
このあと、3/12(木)TREASURE BOXING11、3/15(木)U-NEXT BOXING5、4/3(金)TREASURE BOXING12、そして4/4(土)のダイナミックグローブまで、わずか1ヶ月のサブスク金額で視聴可能。今が入り時ですね。
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