さてさてさてさて、もう間もなくU-NEXT BOXING。
日曜日に行われるこの興行のメインイベントは、WBA世界バンタム級王座挑戦者決定戦、ノニト・ドネアvs増田陸。
そしてこの戦いの前に、にわかにバンタム級が忙しくなるニュースがいくつか舞い込んできています。
日本ボクシング界の中心は、やっぱり馴染み深きバンタム級です。
ということで今回のブログでは、バンタム級のニュースをピックアップ。

3.15、ノニト・ドネアvs増田陸!
ドネアのサムライポーズ、それをリクエストされて照れながらもポーズお取る増田陸。
戦いは、まだはじまっていないようです。
ともあれ、ゴングがなればそこは戦場、というよりも決闘場で、ともに当て勘のあるボクサーということもあり、先に当てたもの勝ち、というのがこの試合の真理でしょう。
いや、当てられたとしても、ドネアが倒れることはあまり想像できなくもあり、かといって後半にいけばいくほどドネアの勝機は低くなってしまうのだから、なおさらこの戦いの結末は不明です。
もしドネアが堤戦の前のドネアであれば、おそらく勝者は増田陸、としていたであろうこの戦い。
しかし堤戦を経て、全盛期ほどではないにしろその評価を高めたドネアは、いったいどのような仕上がりでくるのか。
それにしたってあのファイトから「わずか」(と言って良いとおもう)4ヶ月、またも強敵を迎えるノニト・ドネアというボクサーは、どれぐらい鉄人なのでしょうか。
勝った方が堤聖也へのリベンジマッチの権利を得る、というファイトではありますが、もしこれが暫定王座を基本的には認めていない日本という場所でなかったら、普通にWBA世界バンタム級暫定王座決定戦になっていたことでしょうね。
↓プレビュー
しかし、WBAに不穏な動き
先ほど「堤聖也へのリベンジマッチの権利を得る」と書きましたが、これが怪しくなってきたらしいというニュース。
どうやら4/11のアマプラ興行で、WBA世界バンタム級団体内王座統一戦、堤聖也vsアントニオ・バルガスを実施する予定だったとか。
しかし堤の怪我が治らず、この試合は延期(中止?)。
堤はまたも休養王者となる、という報道もあるようですが、前の試合から4ヶ月後に試合ができなかったら休養王者、みたいな感じだと、現在の王者のほとんどは休養王者です。
まあ、WBAのやることなす事意味不明ですが、これもまたWBAの一環です。
そこに目をつけたのが、P4Pファイターであるジェシー「バム」ロドリゲスで、このバムがバンタム級初戦でアントニオ・バルガス戦を行うという報道が出ています。
この試合がWBA世界バンタム級タイトルマッチとして行われるというから、堤が休養王者となり、バルガスが正規王者に復帰、そしてバルガスにバムが挑戦、という感じになるのだと思います。
もし4ヶ月で次の防衛戦ができなくて、それが問題になるのならばそれこそ暫定王座決定戦のやり時では。。。?
ともあれ、アントニオ・バルガスvsジェシー・ロドリゲスというのは、クリスチャン「チスパ」メディナvsバムよりもその試合の「格」としては落ちますが、これもまた興味深い試合です。
ただ、前半がイマイチなバルガス、初回から全開のロドリゲス、と考えると、もしかしたらバルガスが実力を出し切る前にバムにストップされ、バムの評価がまた一気に上る、みたいな展開も考えられますね。
ともあれ、そうなると(バムがバルガスに勝ったとしたら)バムvs堤というのが指令され、ドネアvs増田の勝者はそのバムvs堤の勝者に挑戦でしょうか。当分の間、WBAは王座統一戦線に絡めなそうです。
来月にはWBCの挑戦者決定戦!そして!
このバルガスvsバムというのがいつ行われるのか、は現時点で不明ですが、近日中に発表ということなので、そうなると4月か5月、もしくは6月ぐらいでしょうか。半年後ということはないと思います。
その間、4/11にはWBC世界バンタム級挑戦者決定戦、大注目のファン・フランシス・エストラーダvs那須川天心が行われます。
↓正式発表時の記事
こんなヒリヒリするマッチアップが次々と決まってしまう日本ボクシング界、いったいどうしちゃったんでしょうか、というのは、一度立ち止まって考えてみると本当に不思議なことです。一昔前なら絶対と言って良いほどなかったマッチアップだったと思います。
なんせ一昔前というと内山高志ほどのボクサーが、統一戦を熱望しても全く決まらなかった頃ですから。
そしてそして、この日、なんとカツマ・アキツギが来日、ホセ・カルデロンとのバンタム級10回戦にて参戦。
これは本当に楽しみです。
カツマ・アキツギは和歌山県出身のボクサーで、現在の国籍はアメリカ。確か向こうで結婚したんでしたっけ。
アストン・パリクテ、ジョナス・スルタン、そしてビンセント・アストロラビオと、日本でもお馴染みのフィリピン人ボクサーたちを圧倒したアキツギは、この度帝拳プロモーションと共同契約を締結。ギャリー・ジョナス率いるProBoxとの共同プロモーションだと思いますが、これは今後日本でも戦う機会を得たことにほかなりません。
↓アストロラビオ戦の観戦記
素晴らしいディフェンススキルを持ち、さらに素晴らしいコンビネーションパンチャーであるアキツギ、何の後ろ盾もなくアメリカで戦って14戦全勝というレコードは本当に素晴らしいものです。
ちなみに、アキツギはIBFの指名挑戦者決定戦に出場予定で、IBF3位にランクされるケネス・ラバーと交渉(これもやべえ試合)していたとの事でしたが、この試合はフィリピン開催が濃厚だったとの事で回避したそうです。
もうその位置にいるのですから、やはり今年か来年あたりには世界挑戦にたどり着きそうで、それはProBoxよりも帝拳プロモーションの交渉力の方が頼りになることは明白です。
対戦相手のホセ・カルデロンも、増田陸を大いに苦しめたボクサーで、気持ちが強く、タフで、後半に強いという非常に厄介極まりないボクサーです。
はっきり言ってアキツギが絶対優位、圧倒するだろうとは言えない強い相手、だからこそ非常に楽しみな試合ですね。
春の締めは伝説級ファイト!
春っていつまでなんでしょうね。ともあれ、現在発表されている中で、そしてもしかすると今年のバンタム級のすべてのファイトの中で、もしかしたら最も楽しみだと感じるのはこの試合かもしれません。
5/2東京ドームで行われる、井上拓真vs井岡一翔によるWBC世界バンタム級タイトルマッチ。
これは本当に楽しみで、おそらく予想も50-50でしょう。
若さという点で勝り、身体的な能力、スピードと目に見えるものでは井岡を凌駕する井上拓真、前戦の那須川天心戦でのパフォーマンスはお見事そのもので、まったくもって死角はないように感じます。そして、今回の井岡戦も那須川戦同様、いやそれ以上にモチベーションが高いはずで、大一番を迎える兄とともにしっかりと仕上げてくる事が予想されます。
しかし、一方で井岡一翔というボクサーは、マスター・オブ・マスターです。
これまで37戦して32勝、わずかに4敗(と1分)。
4敗の内訳は、もう10年以上前(2014年)、アムナット・ルエンロンという老獪さに若き井岡がはぐらかされてしまった試合と、2018年にドニー・ニエテスに敗れた試合(4年後にリベンジ)、そして2024年から2025年にかけてフェルナンド・マルティネスに連敗を喫した試合。
ルエンロン戦、ニエテス戦というのは井岡にボクシングが単純ではない競技を教えた敗北去ったと思いますし、プーマ・マルティネス戦というのは相性というものの怖さを知った試合だったと思います。そして、相性が悪くともダウンを奪う事で、やりようによっては勝ち筋がある、ともわかった試合でもあったと思います。
当然、井上拓真というボクサーは、スキルはものすごく高いですが、ルエンロンやニエテスのような狡猾さはなく、プーマのように相手の領域に無遠慮に入ってくる陽キャでもありません。確実に、井岡としてはやりやすいタイプであると思います。
この部分こそが、この試合を50-50に持っていくファクトであり、だからこそ、この試合こそがバンタム級のメインイベントだと言い切る事ができます。
この「THE DAY」を過ぎると、またバンタム級が動き出します。
今はまだナリを潜めている、バムに振られた(のか振ったのか)クリスチャン「チスパ」メディナの動向、そして次戦では指名挑戦者を迎えるはずの、IBF王座決定戦で戴冠したホセ・サラス・レイジェス。
今後のバンタム級も非常に楽しみですね。
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