信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】3/24フェニックスバトル、vol.2!片岡雷斗vs大橋波月!坂井優太vsカガ、森且貴vs岡田真虎!

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クアドラプルタイトルマッチのうち、3つのタイトル戦を見終わったものの、超大物ルーキー片岡雷斗のデビュー戦と、坂井優太のプロ7戦目、そして森且貴の防衛戦と大橋陣営の試合が残っている、フェニックスバトル。

昨日視聴したタイトル戦と遜色ないスキルを見せてくれるであろう片岡、坂井の若きプロスペクトに加え、森且貴はこれまで戦ったライバルたちが世界へ踏み込んでいるのですから、ここはしっかりと良い勝ち方をしたいところでしょう。

ということで今回のブログは、3/24に行われたフェニックスバトルの観戦記、vol.2です。

 

 

 

3/24(火)フェニックスバトル

片岡雷斗(大橋)デビュー

vs

大橋波月(湘南龍拳)10勝(7KO)5敗1分

スーパールーキー、片岡雷斗のプロデビュー戦。

相手はなんと日本ランカーの大橋波月です。

これはまた、とんでもなく厳しい相手を選んだものです。

大注目プロスペクトのデビュー戦というのは、なかなか日本人の相手は見つからないものですが、これを受けた大橋も素晴らしい。

片岡雷斗の実力を測るのに申し分のない相手、どころか、やはりプロで16戦もキャリアのある相手というのは片岡にとってかなり危険だとも思います。

さて初回、まず片岡がジャブを届かせ、さらにコンビネーションで左フックをヒット。広いスタンス、低い重心からバックステップ、当たる距離でのコンビネーション。

大橋も重心低く、無骨な感じでグイグイとプレス。しかし非常に冷静な片岡に近づき切れず、上手く回られています。

大橋としては被弾はある程度覚悟しているのでしょう、とにかく入ってから勝負という雰囲気です。

2R、これだけ重心を落としていると、足のスピードは落ちますし、大きく動く事が困難なはずですが、片岡は非常にスムーズな足運び。そして異常なまでの当て勘、頭を動かす大橋に対して次々にジャブをヒット、そしてそのタイミングでワンツー打てるのか、というタイミングでワンツーをヒット!これで大橋はぐらり!

 

 

 

一気にはいかない片岡、右を外側からまわしたり、左ボディショットで削り、何発ものジャブをヒットしたあと大橋の反撃にはステップワークでミスブローを誘います。

本当に良く見てますね。19歳、人生2周目かってぐらい、冷静です。

3R。スピードがあるボクサーに対して、前半取られてしまうのは仕方がありません。ただ、大橋には片岡にないキャリアと言う武器がありますから、これまで3Rしか戦ってこなかった片岡のプロとしての真価が問われるのは4R以降のはずです。

そうはいっても、まったく力みのないコンビネーションを打つ片岡はマイペースをキープしており、細かなポジショニングの上、抜群の距離感でコンビネーション。

大橋は片岡の右を大いに警戒、左ガードをガッチリあげています。そして近づいてボディの連打、これは片岡対策をしっかりと練ってきた感じです。

その状態でも片岡の左フックは入りますね。これは怖い。

後半、片岡は左フックでまわってすぐにワンツー。これは速い。そしてその後も打って離れての波状攻撃。

4R、大橋が丁寧にジャブを突いて右。入り際は片岡のカウンターショット。それでなくても、中途半端な距離にとどまると、片岡の軽打のコンビネーションが次々と出てきて近寄ることも難しい。

頭を動かしている大橋に対して、まるでホーミング弾のように片岡のジャブが届きます。なんで??

片岡は体も強いですね。押していく大橋に力負けすることもありません。

 

 

 

5R、大橋は強いプレス。片岡をコーナーに詰めていきますが、ここで片岡はクリンチしてエスケープ。こういう技術も巧い。

そして同じくコーナーに詰められた、というか誘い込んだのか、打ち気に逸った大橋にクリンチしながら体を入れ替えて左アッパーから右ストレート!そこからチャージ!!

ここは大橋も負けられません!勝負です!

距離をとったのは片岡の方、その後は大橋の真正面に立ってカウンター狙い、でしょうか、大きくサークリングしています。

その中でも細かくジャブを当てる片岡、後半にも右をヒットして大橋に効かせます。諦めない大橋、それでも前進!

ラストラウンド、逆転を狙って前に出る大橋!しかし片岡のコンビネーション、攻守が非常に整っていて、さらにシームレス。

ヒットを重ねて押し込む片岡、大橋はロープに詰まって応戦のあと、クリンチ。限界が近いか、というところでレフェリーがストップ!!

片岡雷斗、6RTKO勝利!!!

これは引くほど強い、片岡雷斗。

もう十分にスタイルを完成させているとも感じるボクサーですが、思えば井上尚弥のときもそうでした。

完成していて伸びしろは少ないのでは?という杞憂を、あっという間に打ち破ってくれるのがボクサーという人種です。

まずデビュー戦で素晴らしいファイトを見せた片岡雷斗、今後も期待ですね。

敗れた大橋、素晴らしいハートの強さを見せましたが、及ばず。これは片岡を褒める他ありませんね。

 

 

 

坂井優太(大橋)6勝(6KO)無敗

vs

ウェズリー・カガ(フィリピン)7勝(3KO)2敗

片岡雷斗に続いて登場は、坂井優太です。当然、ここはパーフェクトレコードの更新を期待したいところ。

片岡には「サンダー」という素晴らしいニックネームがありますが、坂井には?

ともあれ、初回のゴング。

まずは坂井がジャブ、カガは万振りの左フック。坂井は左ストレートをヒットしています。

かなり思い切りの良いカガ、坂井が打てば必ずリターンを返す、というイメージですね。

しかしこの思い切りの良さ、結構危険なイメージですね。できれば坂井は長い距離で戦いたいところでしょう。

後半、坂井の左と同時打ちのタイミングでカガの左フックがヒット!テンプルをかすめたようなフックでしたが、これで坂井は若干膝を折ります!

ここで一気にいくカガ、坂井はクリンチでエスケープ!

大きくまわる坂井、カガの左フックの後に右フックをヒット。これは怖いですね。

2R、坂井はテンポアップ。強いステップインで攻め込む坂井に、カガはリターンを強振。とにかく蟻地獄のように、自らのテリトリーに踏み込んできたら噛みつく、みたいなイメージ。

坂井はボックスしても良いと思いますが、倒そうという気持ちは強いか。

中盤にはカガの強い右フックを浴びて顔面が上がっています。

カガは体もかなり柔らかそう、坂井の左に体ごと頭を左に逃がしています。

 

 

 

3R、このラウンド前半、カガの右のあとに坂井が左をリターン、これがヒット。しかしカガはダメージを逃がしているように見えますね。

あまりカガの距離にいてはいけない坂井、このラウンドは比較的ストレートの距離で戦えているように見えます。

4R、長い距離からステップインして左ボディを打つ坂井。この距離感で良いと思います。しかしボディを打ったあとはちょっと危ないですかね。

カガは随分パンチを振りづらくなっているようで、ちょっと手数が減っているかもしれません。

と思ったら後半、近い距離になった時にカガのパンチは止まらず、坂井は右フックを被弾。ここまでポイントは競っているかもしれません。。。

5R、坂井はここでどっしりと構え、迎え撃つ状態。細かいバックステップで距離を調整しての左ストレート、これは見事。ですがこの距離は結構危険に見えます。

カガはややラフ目、そして頭の位置も非常に怖い位置にあることも怖い。

このラウンドは坂井のタイミングの良い左が良いですね。

6R、カガは打たれ強いですね。100%まともにはもらっていないのかもしれません。

坂井はこのラウンド、良いリターンを決めていますが、カガは怯む事はありません。体の強さとしては若干カガか、やっぱり坂井は細い分、このあたりのフィジカルは不安が残りますね。

 

 

 

7R、坂井が自由に動き始めています。これはカガの動きが落ちている、ということなのかもしれません。ただ、坂井はここでも集中力をキープしなければなりません。

左が当たりはじめている坂井、相変わらずカガの同時打ちのタイミングのパンチ、特に左フックは迫力満点。

ラストラウンド、カガの攻めに対して坂井はボディムーブとステップワークで回避。中盤にはワンツーをヒット、荒々しいカガのパンチは当たるべきところにこそ当たりませんが、それでも肩に当たるだけでも未だ怖いパンチです。

後半、坂井は強いプレスでカガを追いかけ、カガは一発強打のリターン狙い。そのまま試合は終了。

判定は、79-73×2、80-72、3-0の判定で坂井の勝利!

ちょっと坂井に流れすぎでは、という感じもしますね。カガは2Rぐらいは獲っていたような感じがします。

ともあれ、苦戦というほどではないにしろ、怖さがある相手で、困らされた感もある坂井優太。

これは坂井にとって良い経験になったのではないでしょうか。

 

 

 

日本ミニマム級タイトルマッチ

森且貴(大橋)14勝(3KO)4敗

vs

岡田真虎(JBスポーツ)10勝(4KO)6敗1分

さて、メインイベント。

前戦、悲願のタイトル奪取を果たした森且貴。挑むは2度目のタイトルチャレンジとなる岡田真虎です。

どちらも、現WBA世界ミニマム級レギュラー王者、松本流星にKO負けを経験し、それでも諦めずに這い上がったボクサーです。

森且貴は前戦で強豪、小林豪己に勝利して評価を上げ、岡田真虎は金谷勇利をノックアウトして挑戦権を得ています。

両者ともに自信がある一戦でしょう。

初回のゴング、まずは素早い動きで細かく動く森。それに対して岡田はどっしりと構え、よく見ています。

森野クイックネスは素晴らしいですが、これは岡田の方がかなり省エネに見えます。

岡田はサウスポースタンスでどっしりと構える中、変則的に左から入る場面もあります。このボクサーはこの曲者感が良い。

2R、お互いに押さば引け、引かば押せ、という状態。一定に距離が保たれている中、アクションが多いのはもちろん森のほうで、これでもっと手数が出ればクリーンヒットが少ないこの試合の中ではポイントが取れるのではないでしょうか。

近い距離では岡田の変則的な軌道のパンチが効果的、森は入り際に気をつけながら、かつ、入りっぱなしになると良くなさそうです。

3R、岡田がじりじりとプレスか。先手を取りながら森を呼び込もう、というところでしょうか。

森もこれまでの前後の速い動きに加えてサイドも使い始めています。

中盤、右ストレートから左フックのダブルで攻め込む森、岡田も左をヒットして応戦。

 

 

 

4R、森は最初からフルスロットルと思っていましたがそうでもなかったのか、それとも岡田に対してアジャストしてきたのか、いずれにしろ回を追うごとに動きが良くなってきているイメージです。

このラウンドもインサイドに入ってボディを連打して離れる、良いヒット&アウェイを披露。

近い距離での打ち合いもありますが、行きすぎない冷静さもあって良いですね。

5R、本当に森且貴はよく動きます。対して岡田はプレスをかけながらも待ちのボクシング、から若干手数が増えてきたか。

それでもやっぱり森の動きが良いですね。

公開採点は48-47×2、49-46、森且貴が優勢。

6R、岡田がプレスをしつつ、前ラウンド以上に手数を増やしていきます。森も岡田のパンチが当たるところで打ち合い、もうちょっと出入りを貫いても良いのでは、と思います。

中盤、岡田の左ボディカウンター。後半、左の相打ち。ミニマム級らしい、テキパキとした攻防で、近い距離でも森が上回っているように見えます。これはすごい。

7R、右に右に細かくまわりながら、大きな左フックをヒットした森。これはかなりノってきています。

岡田も強いプレスをかけていきますが、なかなか森を捉える事はできません。

しかし後半に入ろうかというところで岡田の右フックがヒット。これはドンピシャ、森はダメージを被ったかもしれません。

岡田は強打を打とうとしてさほど手数は出ませんが、この右フックをもう一度ヒット、森も左フック、左ボディを単発ながらも放ち、右ストレートもヒット。

一発のパワーは岡田に分がありそうですが、森は回復も早いですね。

 

 

 

8R、やはり手数は森、パワーは岡田。近い距離での打ち合い、この距離は森にとって良くはありませんが、森はよくこの距離で勝負してしまいます。

ここを我慢できるか森且貴、その後も足を使いながらもわりと近めな距離でのボクシング、熱くなることはなく、比較的冷静に戦っているようには見えます。

終盤は森が強い攻め。ボディショットで岡田の顔が歪んでいるように見えます。これまでも含めて、ボディは結構効いているかもしれません。

9R、岡田はジャブ、ジャブで攻め、ジャブのような左を使いつつ、そこからアッパー。こういういやらしさ(褒め言葉)を見せつつ、中盤に強い左を打ち抜きます。

これはちょっとダメージを受けたか森ですが、やはりこのボクサーは気が強く、その後は自ら距離を詰めてボディショット。

ちょっと頭の動きと足の動きが減っているか、この打ち合いは結構被弾しています。

そこでどうしても一発の破壊力の差、は出てきますが、岡田もボディは随分効いているように見えます。

両者ともに、ダウンシーンがありそう!!。。。で、ない!

ラストラウンド、ここはいくしかない岡田。そして、逆転の芽は十分にある、と言えます。

とにかくエスケープすればなんとかなるであろう森ですが、この気骨あふれるボクサーにそんな選択肢はなさそうで、近い距離でしっかりと打ち合います。

森は回転力のある連打。岡田も回転力のあるボクサーですが、どちらかというと強打に振っています。

両者ともにこれまでのダメージがあると思いますが、それでも全く動きは落ちませんね。ともに打撃戦で勝負、フィジカルで押していくのは森且貴!

最後の最後までしっかりと打ち合って、ラウンド終了!!!

判定は、98-92森、95-95×2のドローで、森のドロー防衛!

おっと、これは森の勝利かと思ってみておりましたが、2人がドロー。

どちらかというと自分のペースを守って、やりたいことができたのは森且貴だと思います。2者のジャッジが、1Rを岡田につけていれば岡田が勝利していた、というのは全体を通してみるとなかなか信じられない事ですね。

ただ、ラウンドバイラウンドで見れば、それは事実可能なことなのかもしれません。

ともあれ、素晴らしいファイトでした。

 

 

 

 

 

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