果たして、本当にこのPPVが売れているか、というと難しいでしょう。
ジャーボンタ・デービスというスターをほぼ失った状態のPBC、未来はかなり厳しいと言わざるを得ません。
それはそのまま日本のWOWOWについても同様で、このPBCのAmazon Prime Video のPPVぐらいしか海外ファイトを放映できなくなってしまったWOWOWエキサイトマッチ、今後の継続についてはかなり危ういかもしれません。
WOWOW開局以来、我々ボクシングファンにとってはなくてはならない存在だったエキサイトマッチ、しかし時代の流れというのは非常に無情なものです。
とりあえず、お金は払っているものの、正直最近エキサイトマッチを見ていません。
ということで今回のブログは、久々のエキサイトマッチ、セバスチャン・フンドラvsキース・サーマンの観戦記。

3/29(日本時間3/29)アメリカ・ラスベガス
WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)23勝(15KO)1敗1分
vs
キース・サーマン(アメリカ)31勝(23KO)1敗
↓プレビュー記事
果たして、キース・サーマンはまだ戦える状況にあるのか。
パッキャオに初黒星を喫してから7年近く、その間、わずか2戦。その2戦で勝っている、ということは好材料ですが、さすがにブランクが過ぎる気がします。
対してフンドラはこの第2期王朝で非常に充実している分、ここは完勝して今のスーパーウェルター級統一戦線のラスボスとしてその評価を高めてもらいたいところですね。
初回のゴング。
フンドラが積極的にジャブ、そこから早々に左ストレートにつなげます。今日のフンドラは非常にアグレッシブです。
ただ、その中で接近戦を仕掛けるのではなく、ジャブを打ちながらもストレートが当たる距離で戦おうとしているイメージでしょうか。
もともとアグレッシブなフンドラでしたが、必要以上に距離を詰めることもなく、バックステップを使って非常に良い距離で留まっています。
しっかりとジャブを打っていくフンドラ、サーマンはサークリング、サイドからステップインして距離を詰めようと試みます。
しかし基本的にはフンドラの距離であり、わかっていたことではありますが、サーマンにとっては距離を詰めるだけでもかなり苦労しますね。
2R、ジリジリとプレスをかけるフンドラ。手が出ないサーマン、グッと入ってボディを乱打。こういうのが何度も出せれば良いですが、近い距離でとどまる事ができないこともまた事実です。
近づいたところでフンドラの左、これで大きく腰を落とすサーマン。これは効かされたというよりもバランスを崩した、が正しいか。
サーマンが頭を低くして攻めても、フンドラが右を伸ばしながらバックステップして無効化。おそらくこのままペースとしてはフンドラ、サーマンは右のボディから左フックを顔面に返すパターンに希望を持つ他ないでしょう。
3R、サーマンがインサイドからステップインジャブ。これは巧いですね。
右に左に動き回るサーマン、フンドラのジャブの打ち終わりに右から入ります。ちょっとフンドラのジャブに慣れてきたか、リターンが返せるようになていることは非常に良いことですが、如何せんやはりちょっと手数は少ないように思います。
フンドラはあくまでもマイペース、数戦前から大きな武器になった長いジャブを多用してサーマンにプレッシャーを与え続けています。
後半に入るころ、フンドラは左右をつなげていきます。
4R、引き続きプレスをかけるフンドラ、ここで目立って有効なのはフンドラの左のボディショットです。
サーマンが出てくる時にもこの左ボディがあり、サーマンはガードの上から受けても若干ダメージを溜めてきているようにも見えます。
後半、サーマンはフンドラのジャブにあわせて右のオーバーハンド。これは良いタイミングですが、疲れなのか、ダメージなのか、やはり消耗が気になります。
5R、サーマンがコンパクトなコンビネーションをヒット。いよいよ入るタイミングを掴んできています。このストレートのコンビネーションはクイックネスもあり非常に良いのですが、前ラウンドを見る限り彼の体力がどこまで持つのか、が焦点となりそうです。
フンドラは変わらずプレス、とにかく回るサーマン。
追い続けるフンドラは、もちろん近い距離も好む所であり、近い距離でも強打をつなげてきます。近い距離では必然的にサーマンの頭は(低くしていないつもりでも)低く、フンドラのアッパーは非常に有効です。
遠い距離ではフンドラのジャブ、そのジャブのあとにサーマンは強振しますが、これはフンドラのバックステップでミスブローに終わります。
フンドラは強いプレスをかけてコンビネーションで攻め立て、サーマンが攻めればバックステップで無効化。
サーマンは懸命にパワーパンチを振るうも、フンドラは非常に冷静さを保ち、じわじわとサーマンを痛めつけていきます。
サーマンは諦めずにパワーパンチを放つものの、そのうち終わりにフンドラの左を浴び、終盤にはたたらを踏む展開。ここはゴングに救われたものの、もうキツいか。
6R、開始早々にドクターチェックのサーマン。開始後、フンドラは攻撃的にコンビネーション、ここはサーマンにとって最後のチャンスでしょうか。
フンドラは明らかに手数を増やしており、かつてのボリュームパンチャーに戻りながらも距離はよく、まさにこの体型において死角のないボクシング。
長い長いパンチを出しながらおいかけていくフンドラ、この距離で反撃しても全く当たる気がしない距離なので、サーマンは手を出せません。
そしてここでレフェリーがストップ、セバスチャン・フンドラ、6RTKO勝利!
期待通り、というか期待以上に強さを見せつけたセバスチャン・フンドラ。
そんなに巧く見えないところにボクシングの妙がある、ともいえるフンドラ。やっぱりザヤスvsエニスの勝者が、ケリーと対戦してその後に戦う、というのを待たずに、できればジョシュ・ケリーとの戦いに進んでもらいたいですね。
↓スーパーウェルター級の現在
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