信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】レネ・サンティアゴvs谷口将隆!小國以載vsマーロン・タパレス!揺れる後楽園ホールと、揺れる情緒!

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本日は4/3、大変楽しみなTREASURE BOXING興行です。

谷口将隆が2階級制覇を狙う一戦、これは谷口の充実ぶりとサンティアゴ都の相性を考えると、十分に期待できるファイトです。

そして小國以載。何よりも見るのが怖いと思ってしまう一戦ですが、小國の覚悟を見るとやはり期待せずにはおれません。「奇跡を期待したい」と言ってしまえば失礼な話になってしまうのでしょうが、勝てば奇跡に近いと思ってしまうのは正直なところ。

ということで今回のブログは、TREASURE BOXING興行の観戦記。

 

 

 

4/3(金)東京・後楽園ホール

小國以載(角海老宝石)23勝(14KO)5敗1分

vs

マーロン・タパレス(フィリピン)45勝(22KO)4敗

タパレスが前日計量で30gだか40gだかオーバーしたとか。

どのみち落とせる範囲でしょうから、小國陣営がOKとするなら問題はない、と個人的には思います。それよりも、そのわずか0.01lbsにも満たない体重を落とすのを待つのもストレスでしょう。

ともあれ、ゴング。

まずリードをちょんちょんとつきながら相手を探る両者。先に左を放っていったのは小國の方で、タパレスはあくまでも右リードで勝負。

タパレスの動きはキレてますね。良いバックステップ。

小國も比較的長めの距離で戦えていて、非常に冷静です。

ジリジリとプレスをかけるのはタパレス、勝負はタパレスが入ってくるところで、小國がカウンターを取れるか、にかかっています。

タパレスは思ったよりは来ず、やや後ろ荷重で探ります。小國相手にはグイグイといったほうが良いと思いますが、小國がそれをさせていない、というのもまた事実でしょう。

2R、タパレスのジャブが力強さを増します。鋭いステップインを見せ、体で押してくる場面もあり、やや距離が近くなる場面が出てきたか。

それでもやはりまだ距離のアドバンテージは小國にあり、ラウンドのほとんどの時間は小國の比較的やりやすい距離で進んでいっているように見えます。

 

 

 

こののらりくらり、という展開は、小國にとっては願ったり叶ったり、でしょう。

後半はタパレスも距離を詰めて左右のフック、小國は長い逆ワンツーから攻め入る等して譲らず。

3R、タパレスがペースアップ。頭を振り、クイックで鋭い踏み込み。特に左ストレートでで入ってくるパターンは怖い。

近い距離になった時、小國の右ボディカウンター。これをもっと当てられれば良い。

タパレスの強いチャージ、そこに恐れずボディショットをあわせる小國。

4R、早々にタパレスの左ストレートがヒット。このマーロン・タパレスは全く油断がないですし、完全にしっかりと仕上げてきています。カリメロとは違いますね。

キレのあるタパレス、しかしこのタパレスを下がらせる場面もつくる小國。小國の右がヒット、しかしその後にタパレスも左をリターン。

小國はタパレスの打ち終わりにコンビネーションを合わせようとしているイメージです。

5R、タパレスは小國の右ボディストレートを警戒している雰囲気。ここを大きくディフェンスしています。

こうなると上がやや空いてくる、というのが当然のことで、中盤には小國の右ストレートが顔面へいくつかヒットしています。

ただ、小國も左ガードが若干落ちており、この右へ対するタパレスの左のリターン、そして右フックを浴びています。

 

 

 

後半にも右のボディストレートを主武器として、プレスをかけていく小國。タパレスはちょっと弱気になっているようにも見えます。

6R、若干プレスをかけていくのは小國、タパレスが出てくればスッとバックステップ、そして右。

タパレスのガードは固いですが、見栄えとしては小國が良いかもしれません。タパレスはボディを警戒してかなり前に出てくる確率が下がっているように見え、どちらかというと待ちのボクシングにシフト。

ここは小國も強気に出ます。コンビネーションもよく出ており、非常にテンポよくボクシングができています。

7R、タパレスが来ます!これは怖い、早々にロープに詰まる小國!ブロッキングからボディショットで押し返し、しかし逆ワンツーを出せば左に左を合わせられて危険。

中盤、リング中央で打撃戦!ここで小國のボディで、タパレスが後退!!

その後も小國は右ボディショットを交えたコンビネーション、この右ボディでタパレスの体がくの字に!!!

明らかにダメージを受けたタパレス、タパレスはダメージを隠す事ができません!!!

ここで小國は体力を使ってチャージ、タパレスも強振して反撃!

終盤、タパレスのカットに対してドクターチェック。これはいつカットしたものなのでしょうか?全然気づきませんでした。

 

 

 

8R、タパレスは諦めることなく、強いワンツー!これは危ない。

まずは上へワンツーを打つ小國、そこから左ボディへとつなげます。

後がないタパレスは強振、一発にかけるしかない状況かもしれません。

後半、小國がジャブからの右ボディストレート!クリーンヒットではなかったですが、ここでまたタパレスは弱気なムーブ!小國はワンツーから左ボディ、そしてジャブから右ボディストレート!

それでもまだ一発に気をつけなければいけない小國は、中間距離を保ってプレス、このラウンドを終えています。

9R、攻めなければいけないタパレス、この状況は間違いなく小國が作り出したものです。ここにボディカウンターを狙う小國、攻めてはコンビネーションにボディを織り交ぜます。

タパレスは踏み込んで攻めても小國のリターン、待っていても小國のフェイントによりどこにパンチが飛んでくるかわからない状態。これは小國がかなり良いのではないでしょうか。

ラストラウンド、小國はショートからボディ、このラウンドは近い距離で戦うようです。タパレスはボディへのリターンが怖くて振り切れないか、やはりさほど手数が出ません。

タパレスは強い踏み込みはでず、これはやはりボディへのダメージによるものなのでしょう。後半以降は完全にペースを掌握し、自分のやりたいボクシングを完遂できた小國以載。相手の良さを消す、やはりこれこそが小國の持ち味であり、その仕事を為す勇気、こそが小國の強さなのでしょう。

判定は、96-94、97-93、98-92、3-0で小國以載!!!!

この試合内容を見ると、やはりこれは奇跡ではありませんでした、と言いたくなるほどです。

しかし、これまで大きなブランクをつくりながら、さらに37歳となった小國以載、バリバリのトップランカーであるマーロン・タパレスを完封した、というこの事実、これは本当にものすごい!!

小國以載というボクサーに、もちろん期待はありましたが、小國を知らない、例えば海外のボクシングファンからすれば、アップセット・オブ・ザ・イヤーとも言われる程の勝利ではないでしょうか。

WBA・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ

レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)19勝(9KO)4敗

vs

谷口将隆(ワタナベ)25勝(16KO)4敗

とんでもないセミファイナルを見せられ、燃え尽きでもおかしくありませんが、今日のメインイベントは世界タイトルマッチです。

ここ最近、充実度を増している谷口将隆に期待しかありません。

ということでゴング。

初回はリング中央でフェイントから鋭いジャブを放つ谷口。サンティアゴもリング中ほどにとどまり、比較的攻めの姿勢がみえるか。

リングの真ん中を陣取るのは谷口で、若干サンティアゴがまわりはじめます。

谷口が抜群の距離感でプレス、攻防の際にも谷口のパンチで終わっている、というのは、本来サンティアゴがやりたいことでしょう。まずは上々の滑り出しの谷口。

2R、サンティアゴがかなり大きく振ってきます。この左フックから右、というのは非常にパワフルです。

大きくまわりはじめたサンティアゴ、谷口はこれに付き合わず相変わらずリング中央からさほど動きません。

サンティアゴが攻め込んだ所にカウンターをあわせる谷口、近い距離での回転力はサンティアゴの方が上かもしれません。

ただ、一発のパワーは谷口の方が上か、サンティアゴは動きながらなのでバランスを崩す事は多いイメージ。

 

 

 

3R、上下に打ち分けるコンビネーションのサンティアゴ。谷口はサンティアゴが出てくるところに左ボディをあわせており、これはタイミングが良い。勝手なイメージだと中南米のボクサーはボディショットに弱く、それもサウスポーの左ボディはオーソドックスが右を振った時に入れば一発必中です。ここをクリーンに当ててほしい。

互いにクリーンヒットが増えてきたように思うラウンドです。

4R、中間距離、決して無理をしない谷口。サンティアゴは強くステップインする場面もあり、近い距離ではサイドにまわっての連続攻撃を仕掛けていきます。

ただ、谷口が必ずカウンターを用意しており、これはサンティアゴもやりづらいでしょうし、パンチをつなげにくい。

5R、序盤にサンティアゴのワンツー。これはおそらく伸びてくるのでしょうね。

大きくサークリングするサンティアゴ、若干戦い方を変えたでしょうか。

谷口が強く踏み込んだところでサンティアゴの右、バランスを崩したか、谷口がダウン!!これはもったいない!

立ち上がった谷口はこれまで同様にジリジリとプレス、サンティアゴはパンチをつなげやすくなっているイメージ。

ここで焦ってはいけない谷口、ちょっと追っている時こそ気をつけたい。

6R、谷口が強いプレス。から細かな手数を出していきます。ボディを狙っていく谷口、ちょっとサンティアゴが前2戦と同じような動きになってきました。これは悪い流れ。

谷口が攻め込んだときに軽い右をコネクトするサンティアゴ、これが結局、彼のポイントにつながる動き。

しかしそれを上回ろうと谷口はややラフに攻め、近い距離でもとにかく手を出していきます。ある程度被弾も覚悟しているのでしょう、この時も打ち終わりには気をつけなければなりません。

 

 

 

7R、明らかにプレスを強めた谷口。この判断が、逆にサンティアゴの術中にハマってしまわないことを祈るのみ。

大きくサークリングをする、谷口が攻めたら軽打のコンビネーションを打ってまわる、ここ2戦で見たサンティアゴの戦法です。

谷口はその中でも丁寧な攻めを見せてサンティアゴの打ち時を潰していますが、それでもやはりサンティアゴのボディコントロール、そしてポジショニングを捕まえきるのはかなり難しい。

展開的にはかなり谷口にとってよくありません。

8R、前に出る谷口にサンティアゴも足を止めて迎え撃つ姿勢。しかしそれは一瞬で、やはり足をつかって谷口の打ち終わりにコンビネーション。

中盤、谷口はサンティアゴのパンチを躱しての左ボディをヒットしたところは良かったですが、どうしても攻めに攻めるとサイドの動きが速いサンティアゴに対してバランスを崩してしまいます。

9R、展開は変わらず、追う谷口、逃げるサンティアゴ。谷口の左ボディが当たる事もありますが、サンティアゴが結局最後に軽打で終わっている展開。

サンティアゴはここにきてどんどんエンジンがかかってきている状態です。谷口はかなり厳しい。

10R、来ると思っていない時に来る、というのサンティアゴのいやらしいところで、かなり余裕を持っている、とも言えます。

逃げる時、カウンターを狙う時、そして前に出てくる時、それぞれの場面を使いながら試合をコントロールするサンティアゴ。ジョナサン・ゴンサレス戦でもこうしておけば、また違った結果になったのではないでしょうか。

 

 

 

谷口のローブローによる休憩のあと、ラフ目に攻める谷口。もはやこれしか方法がない、ということは事実ですが、こここそ打ち終わりに気をつけなければなりません。

このままでは流れを変えられない谷口、このラウンドの終盤は良い左を当てるなどしてチャンピオンシップラウンドへの希望をつなげます。

11R、しつこくサンティアゴを追いかける谷口。サンティアゴの右をかわしての左ボディ!これは良い!

残り少ないラウンドで巻き返せるか、谷口。

ジャブを突きながら体を寄せていく谷口、サンティアゴをロープ煮詰めて左をヒット。終盤にまたもローブローで中断、大きな差こそありませんが、ここまでサンティアゴに流れているラウンドが多いはずです。

ラストラウンド、谷口構えに出ていくのは当たり前ですが、サンティアゴも踏ん張ってリターン。これは谷口にとってありがたい展開、サンティアゴはクリンチ。

こういう分断も巧いサンティアゴ、その後は大きく距離を取る戦い方を選択していますが、心なしか回転力は落ちているか。

谷口はまだ元気、いくつかのクリーンヒットを奪いますが、それでもやはりサンティアゴを倒し切るには至らず。フルラウンドを戦い抜き、勝負は判定へ。

判定は、114-113、116-111、117-110、3-0の判定で、レネ・サンティアゴ。

 

 

 

谷口将隆をしても、レネ・サンティアゴを捕まえる事はできず。とにかく先行されてはいけないサンティアゴに対し、良い滑り出しを見せた谷口でしたが、その後のサンティアゴの戦い方は見事そのものでした。

そして谷口はダウンを奪われて以降、前に出ざるをえなくなり、あのダウンにダメージはなかったのでしょうが結果的にはあれが勝負の明暗を分けた、と言えそうです。サンティアゴに得意な戦い方をさせてしまいました。

ううーん、これは残念。

セミファイナルで大歓喜、メインイベントで絶望を味わう。

これこそがボクシングの醍醐味、とも言えますが、これは切ない。

現代最高の日本人キラーとも言えるレネ・サンティアゴ。彼はきっとどんどん日本が好きになっていくのでしょうね。。。

 

 

 

 

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