信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】タイソン・フューリーvsアルスランベック・マフメドフ!ヘビー級サバイバル戦の先に待つ、最強決定戦ではない「メガ・ファイト」

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Prime Video Boxing 15から数時間後。

イギリスはロンドン、トッテナム・ホットスパー・スタジアムのボクシング興行がスタート。

もちろん、リアルタイムで視聴しようという気概はなかったので、ディレイ視聴です。

Netflixでのオープニングファイトはフレイジャー・クラークvsジャスティス・フニ、これはかなりのクロスファイトとなりましたが、フニが2-0の判定で勝利しています。

突き抜けたものを持たないジャスティス・フニですが、ここでクラークに勝利した事実は大きく、近いうちにタイトルショットが巡ってくる事を願うばかりです。

そして相変わらず、エディ・ハーンとその金魚のフンのようなムーブを見せるアンソニー・ジョシュアに辟易としながらも、今回のブログはフューリーvsマフメドフの観戦記。

 

 

 

4/11(日本時間4/12)イギリス・ロンドン

タイソン・フューリー(イギリス)34勝(24KO)2敗1分

vs

アルスランベック・マフメドフ(ロシア)21勝(19KO)2敗

当然のごとくセミファイナルのコナー・ベンvsレジス・プログレイスはスキップ。時間があったら見る、という類のものでもなく、残念ながら見ないでしょう。結果だけを後ほど確認しようかと思います。

さて、メインイベント。

集客の苦戦は伝えられていましたが、やはりスタジアムファイトは圧巻です。目に見える限りは観客も埋まっており、日本では東京ドーム以上のキャパシティ。しかもイギリスの人口は、というと、日本の6割程度なのですから、国民に対するボクシングへの関心、というのは日本に比べて非常に高い、ということになるでしょう。

日本ではジミー・レノンJr.、そしてイギリスではマイケル・バッファーが登場。

マフメドフへの大きなブーイングと、フューリーへの大きな歓声。ここはイギリス、この最強のメンヘラ、フューリーへの応援は当然のことで、そして今回、このフューリーの状態こそが焦点です。

さて、いよいよゴング。

マフメドフが積極的にジャブ、そして早々にコンビネーションを放っていきます。頭から攻めていくマフメドフは気負っているようにも見えますね。

フューリーはサウスポースタンスに構えてのフリッカージャブ、しかし突進してくるマフメドフをこれで止められることはもちろんありません。

オーソドックスに戻したフューリーは、フェイントと得意のジャブ。マフメドフの前進というか突進はもはやタックルレベルなので、レフェリーも幾度かの注意をしています。そりゃそうだ。

2R、この勢いのあるマフメドフの突進、フューリーはスウェーを使っていますが右のオーバーハンドがしばしば届きます。

しかしフューリーも鋭いジャブ、そしてマフメドフが出てきた所への右カウンター、止まらないマフメドフに対してクリンチの場面も多いですが、フューリーはもう随分この展開に慣れてきたように感じます。

そして後半には強い右アッパーから左フック、マフメドフを下がらせています。

フューリーのコンディションについて心配していましたが、全く問題なさそう。どころか、このジャブのキレを見る限り、しっかりとトレーニングを積んできた感じが伺えますね。

これはボクシングファンにとっては朗報であり、マフメドフにとっては悲報です。

 

 

 

3R、さあリズムに乗ってきたジプシーキング。

細かくスイッチを繰り返し、フリッカージャブ、マフメドフが出てくれば距離で外します。

揉み合い状態からもフューリーはボディショットを繰り出し、マフメドフはこの距離ではなかなか手が出ません。

4R、フューリーはちょっと余裕を持ちすぎたか、近づいた所でマフメドフの左フックを被弾。これがカウンターとなったので、かなり危険なパンチではないでしょうか。

自信をもったマフメドフはこのラウンド、ガンガン攻めていきますが、ここをはぐらかすのも非常に上手いフューリー。

中盤にはマフメドフのミスブローを誘っての右リターン、やはりフューリーペースであることは変わりません。

5R、とにかくブンブン振り回していくマフメドフ、フューリーは時に距離をとり、時に体を寄せて揉み合いの展開に持っていく事でこれを回避。

この展開がずっと続くのでしょう。技術的に面白い試合ではない、というのがすでにこの時点で決定済みですが、ここでもし面白くなるとすれば、フューリーが油断したところにマフメドフが一発を当てる、という展開でしょう。

6R、マフメドフが出ようとするとジャブ、このジャブをもらいながらも強引に前にくれば右カウンター、もしくは左フックカウンター。フューリーの技術が光ります。

何かを変えなければならないマフメドフですが、このボクサーは力でねじ伏せる以外の事を知りません。

 

 

 

7R、フューリーのジャブ、そして時折右をも喰らい続けているマフメドフ。常にプレスをかけていく姿は勇敢ではありますが、ちょっと手詰まり感があります。

このラウンド中盤、フューリーを引き込むことも試しますが、フューリーは丁度よい距離でコンビネーションを打ってくる分、これも通じません。

近い距離で一発をぶち当てたいマフメドフですが、クリンチぐらいの密着状態になるとなかなか手が出ない。ちょっと準備不足に思えるのは私だけでしょうか。

8R、試合展開について、あまり準備ができていないように見えるマフメドフに対して、フューリーはしっかりとコンディションを整え、非常に調子が良さそうです。父との不仲等々の懸念事項は報じられてきたものの、この最も弱そうな部分の影響は全くと言って良いほどなさそうです。

ジャブ、ジャブで止め、それを外されればすぐさま右アッパーを返す。この辺りも完璧。今日のフューリーにほとんど死角は見当たらず、近い距離でもショートの右フックが非常に冴えています。

9R、ここまでのトータルパンチスタッツがでますが、フューリー106/278に対してマフメドフは44/194。フューリーのパンチの多くはジャブなのでしょうが、少なくともマフメドフは手数で負けてはいけません。

フューリーはこのラウンドになっても集中力をキープしており、そのジャブのキレは衰えず、疲れも見えていません。

そして何より、この大きな優勢の中でも、相手を喰ったようなパフォーマンスも今の所見せていませんね。

10R、早々に密着状態。ここでマフメドフの手が出ない、というのが最も良くないところで、せっかく近寄ったのに手を出すのはフューリーの方です。

左右のボディをこれでもかというほど叩き、マフメドフはというとフューリーの背中に手を回してしまいます。少なくとも、この予想できた展開には準備しておくべきでした。

なのでマフメドフとしては、この入り際の一撃のみにすべてを託す、というような戦い方になっており、これではディフェンス勘の良いフューリーに当てる事すらも困難です。もし密着状態を長くしてフューリーを苛つかせよう、という作戦であれば、これは今日のフューリーに対しては下の下の作戦、と言わざるを得ませんね。

 

 

 

11R、マフメドフの入り際、入ってからの密着状態、そして離れ際まで。すべてを支配するタイソン・フューリー、常にこの集中力を維持できるのならば、まだまだヘビー級のトップボクサーです。ワイルダーとは違って。

対してマフメドフは、やはり速攻型か、このラウンドにきてはもはや手がほとんど出なくなっています。足も棒立ち気味、スタミナも切れているのかもしれません。そんな中、本当に時折ではありますが鋭いスイングを見せる事もありますから、一発を狙ってはいるのでしょう。

ラストラウンド、最後まで動きの落ちないフューリー、ガードを固めて前進するのみのマフメドフ。大きなパンチの途中にカウンターをあわされ、反撃もミスブローでなす術なし。

今回のマフメドフが悪かった、というよりは、フューリーは予想以上に良かった、と捉えるのがおそらく正解でしょう。

最後まで集中力とモチベーションをキープしてゴールテープを切ったフューリー。天晴なボクシング、これは今後も非常に期待できるものです。

判定は、120-108×2、119-109、3-0でタイソン・フューリー。

完璧なボクシング、マフメドフを全くもって寄せ付けず、という内容でした。

ワイルダーとの第4戦、というのも取り沙汰されていましたが、これはやる意味はないでしょう。そしてアンソニー・ジョシュアとの英国人ファイトは、このタイミングは非常に盛り上がるもので、もはややらない意味はないでしょう。

おそらく英国人にとって、このファイトは、タイトル云々の話ではありません。

ノンタイトルの12回戦でも十分、この試合は、今年中に叶うのではないでしょうか。

余裕を見せているAJですが、実績的にも最新のパフォーマンス的にも、フューリーの方が格上のはず。人気面ではAJなのでしょうが。

AJvsフューリー、決まれば応援するのはフューリーの方です。

今年中の実現を楽しみにしましょう。

 

 

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