世界ボクシングのストリーミング界を牛耳るのは、もちろんDAZNです。
世界がここまでDAZNに牛耳られているにも関わらず、世界中でもかなりアツいファイトをみせる日本ボクシング界のプロモーターは、どこもDAZNと契約していません。もしくは、できていません。
きっとDAZNで配信されれば、もっともっと話題になる試合は多いはずです。
そんな「世界中にボクシングを届けられている」DAZNの軍門にくだったトップランク、いよいよ初回興行を迎えます。
メインイベントはキーショーン・デービスvsナヒール・オルブライトの再戦、セミファイナルにはブライアン・ノーマンJr.の復帰戦です。
日本ではWOWOWエキサイトマッチで放映、DAZNでの配信はなさそうですね。
ということで今回のブログは、キーショーンvsオルブライト2、トップランク興行のプレビュー記事。

5/16(日本時間5/17)アメリカ・ノーフォーク
キーショーン・デービス(アメリカ)14勝(10KO)無敗
vs
ナヒール・オルブライト(アメリカ)17勝(7KO)2敗1分
メインイベントは曰く付きの再戦です。
両者は2023年10月に戦い、結果はノーコンテスト。
当初は僅差の判定でキーショーン・デービスが競り勝ちましたが、その後、キーショーンに薬物反応が出た、ということでノーコンテストに変更になっています。
この薬物反応というのはマリファナで、ステロイド等のパフォーマンス向上薬とはちょっと違いますね。だからセーフというつもりはありませんが、キーショーンがオルブライト戦に際して勝利のために薬物摂取をした、ということではなさそう、という感想です。
さて、ともあれ、このオルブライトは、当時大きな期待を受けていたプロスペクトだったキーショーンを、これまでのプロキャリアで最も苦しめた、追い詰めたボクサーであることに変わりありません。
このオルブライト戦のあと、キーショーンはホセ・ペドラサ、ミゲル・マドゥエノ、グスタボ・レモスを撃破してタイトル挑戦、デニス・ベリンチクに4TKO勝利してWBO世界ライト級タイトルを初戴冠しています。
しかしその初防衛戦で2kg近くの計量オーバーを叩き出し、タイトルを失ったキーショーン。天狗になっていたのか何なのか。
初防衛戦でジャーメイン・オルティスを最終12RTKOで退け、残念ながらその強さを見せつけています。
対してオルブライトは、キーショーンとのノーコンテストを演じたあと、1年半のブランクをつくり、キーショーンの兄、ケルビン・デービスと対戦。キーショーンとの戦いでその強さを示して「しまった」オルブライトは、一気に試合を組みづらい強豪という扱いになってしまったようですね。
この久々のリング復帰で、ケルビンを破るというアップセットを起こしたオルブライトは、その8か月後、フランク「ゴースト」マーティンと引き分け。
このスーパーライト級でも、その存在感は健在です。
キーショーンにとっても楽な相手ではない、ナヒール・オルブライト。
様々なスペックはキーショーンの方が勝り、第一戦の時と比べてより経験を積んできたのもキーショーンのはずです。
更に、今回のキーショーンには(普通に考えれば)油断はなく、集中力は高いはず。
そのキーショーンをしてなお、苦戦させること、もしくは勝利を手にすることができるか、ナヒール・オルブライト。
一度勝利している、というだけでなく、やはりオッズで優位に立つのはキーショーンでしょう。
これは非常に楽しみですね。
ブライアン・ノーマンJr(アメリカ)28勝(22KO)1敗
vs
ジョシュ・ワグナー(カナダ)19勝(10KO)2敗
ブライアン・ノーマンJr.というボクサーは、波にのっているときとそうでないとき、大いにパフォーマンスが違うボクサー、なのかもしれません。
世界タイトル獲得直前、2023年頃は微妙な試合が続きましたが、2024年5月のタイトルショット、ジョバンニ・サンティリャン戦では一気に開花。
オッズは不利の中、10RKOでWBO世界ウェルター級暫定王座を獲得すると、正規王者となってからの初防衛戦ではデリック・クエバスを3RTKO、そして来日して日本期待の佐々木尽を何度もマットに沈めての5RKO勝利。
この間、3連続KO勝利と波にのっていたノーマンですから、続くビッグマッチ、デビン・ヘイニー戦でも大きな期待がありました。
しかし蓋を開けてみれば、2Rにダウンを奪われ、完敗。
この試合、ノーマンは全く自分のボクシングができていないように見えました。当然それはヘイニーのスキルによるものなのでしょうが、リヤドという場で、ビッグマッチ、注目試合に慣れのないノーマンは、平常心ではいられなかったのかもしれません。(という願望)
さて、対戦相手のジョシュ・ワグナーというボクサーは、過去にIBFインターナショナルタイトルを獲得した経験のあるボクサー。地域タイトルのホルダーレベル、というに相応しく、このインターナショナルタイトルを獲得後、デビッド・パポットに敗れて初黒星を喫し、その後の再起戦で勝利も、昨年11月、ハーレム・ユーバンクに判定負けを喫しています。
パポットというボクサーは、ワグナーに勝利のあとリアム・パロに敗戦しているボクサーですね。
なのでこのことを鑑みると、このワグナーは当然トップボクサーの一員ではないのですから、ノーマンとしてはここは軽くあしらうぐらいのパフォーマンスでなければ期待が持てません。
世界王者となってようやく日の目をみはじめようかという所で敗れたノーマン。ここは圧倒的な勝ち方を期待したいところですね。
ケルビン・デービス(アメリカ)vsピーター・ドブソン(アメリカ)
前戦でナヒール・オルブライトに敗れたケルビン・デービスの復帰戦です。
その初黒星を喫した試合と同じく、故郷ノーフォークのリングに登場するケルビンは、今度こそ地元でファンに勝利を届けなければなりません。
対するドブソンは、2024年にコナー・ベンと戦っていますね。
結果はフルマークに近い0-3の判定負け、その後2連敗して合計3戦連続での敗戦を経験しています。
今年3月、キャリアの少ない相手と戦ってようやく再起戦をクリア。この試合は1RKOだったようなので、その調子が戻ったか、というと不明ですね。
ドブソンにとっては、ここで勝てば一気に名が売れる一戦。一方で、ケルビンは、この明らかに格下の相手に対して、絶対に2連敗は避けたいはず。
この場合、試されるのはおそらくケルビン・デービスのメンタル面であり、ここに勝って弟に繋げられるか。
ヤン・サンタナ(ドミニカ共和国)vsクリスチャン・クルス・チャコン(メキシコ)
16戦全勝、13KOというレコードをもち、「デンジャラス」のニックネームを持つヤン・サンタナ。
24勝(12KO)7敗2分のメキシカン、という相手であれば、どうやってもこのサンタナの爆発を期待してしまいます。
但し、このクリスチャン・クルス・チャコンというボクサーは、前戦でムハマド・ヤクボフと引き分けているのですから、なかなかの実力があるボクサーということではないでしょうか。
このサンタナは、ドミニカからたまに出てくるパンチャータイプのボクサーで、倒せるボクサー。これまで強豪との対戦はほとんどありません。強いて言えば、アーロン・アラメダ(世界挑戦経験あり、とはいえアラメダの世界戦は王座決定戦)ぐらいでしょうか。
ともあれ、「無敗」というのは魔力がありますね。
サンタナがどんなボクシングを見せてくれるのか、非常に楽しみです。
配信情報!
その他には、もちろん(?)ケルビン、キーショーンの弟であるケオン・デービスも登場です。まだまだメインイベンターに上がってくるまでには時間がかかるのでしょうが、2024年のデビュー戦を判定勝利で飾ってから3連続KO勝利中で、4勝(3kO)無敗の戦績です。
こちらも楽しみにしておきましょう。
配信は、日本ではWOWOWオンデマンドがライブ配信。配信日時は5/17(日)9:00の開始で、メインイベントのリングウォークはお昼頃でしょう。
翌日、5/18(月)21:00からのレギュラー放送でも放映されるようですね。
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