さてさて、今回のブログは眉唾のものです。
言ってしまえばただの妄想で、これが実現しなくてもガッカリはしないもの。
そもそもデータソースは微妙なもので、Xにポストされた「Pound4Pound」というアカウントのもの。当然、何かの公式でもないし、Per: @SIChrisMannixと、クリス・マニックス氏にメンションがついていますが、マニックス氏のポストでの情報は確認できません。
ただ、今の時期だからこそ、こういう妄想ができます。
🚨Breaking News
— Pound4Pound (@Pound4our4Pound) May 17, 2026
Naoya Inoue and Bam Rodriguez are in preliminary negotiations to fight as soon as the end of 2026 and expect Turki to send a offer very soon😳
Per: @SIChrisMannix #Boxing pic.twitter.com/b9AUVr0AYH
ということで今回のブログは、井上尚弥vsジェシー「バム」ロドリゲスについて。
バムの次戦は6月
ジェシー・ロドリゲスは、現在スーパーフライ級の3団体王座を保持していますが、6/13(日本時間6/14)、アントニオ・バルガスの持つ(?)WBA世界バンタム級王座に挑戦することが決定しています。
そして、この程のニュースでは、「ここで勝てば、115ポンド級から完全に離れるつもりだ」と語っています。
Jesse 'Bam' Rodriguez: Naoya Inoue showdown is 'inevitable'
ちなみに、4月末(日本時間5/1)に更新されたWBAランキングでは、王者はいまだ堤聖也ですね。アントニオ・バルガスは、堤聖也にかわってレギュラー王者としてバムを迎えるのか、それとも(掟破りの)休養王者として、バムを迎えるのか。
後者であった場合、バムがアントニオ・バルガスに勝利したとするならば、「New」休養王者になるの?流石にそんな訳はないと思いますが、ともあれ堤の不遇を嘆くばかりですね。
そうまでしてバムのバンタム級ファイトをタイトルマッチにしたいのならば、得意の職権乱用にて堤をスーパー王者に、バルガスをレギュラー王者にしたほうがまだWBAっぽい。
あれ?スーパー王者って他の王座を吸収した場合になるんじゃなかったけ?とかいうのもアホらしい。

バムvsバルガスは。。。
ジェシー・ロドリゲスは完全なAサイドにいます。
アントニオ・バルガスというボクサーは、正直その実力を誤解されやすいボクサーで、たとえば映像をざっと見返した限りでは大したボクサーではないように思えるボクサーです。
動きがややぎこちないことと、そして何より、超がつくほどのスロースターターである、ということがおそらくその要因です。
しかし、超がつくほどのスロースターターである、と言い切れるほど、やはり後半のアントニオ・バルガスは強い。
よく練習しているのでしょう、ずっと動き続けられるし、そしてハートも非常に強い。最近のアメリカン・ボクサーがこぞって失くしている「必死さ」や、「勝利への渇望」というものが非常に現れるボクサー。
ただ、だからこそこのバムとの相性は良い、とは言えません。
バムは最初からトップスピードで動けるボクサーであり、まずもってそのスピードにバルガスは翻弄されるでしょう。
そして体が温まっていない時に、バムの多角的なショットをもらってしまうと、かなり厳しい展開になります。
更にバムは相手を仕留める嗅覚、容赦の無さを保持しているボクサーだから、かなり早い段階で仕留められてしまう可能性も大いにあります。そうなると、バムの評価はうなぎ登りでしょう。
転級初戦で、王者をノックアウトとなれば、異論を挟む余地すらありません。
一方で、バムのパワーがバンタムで通じなかった場合、苦戦を強いられる事も大いにあり得る、というのがボクシングの怖いところ。
後半に入れば、バルガスのしつこいアタックに、バムはもしかすると劣勢を強いられるかもしれません。あのしつこさは、とくにサイズの違い≒フィジカル差も鍵となるでしょうから、後半に入った時点でバムがバルガスを仕留めきれていなかった場合、後半にはポイントを持っていかれている、という危険性もありますね。
バムの「その後」
さて、その後の噂です。
以前までは、バムはアントニオ・バルガス戦後、スーパーフライ級に戻って4団体制覇(ウィリバルド・ガルシアvsアンドリュー・モロニーの勝者との一戦)、そして来年早々に井上尚弥戦、という報道が出ていました。
この井上尚弥戦が2027年の1月とか2月とか言われていましたから、これは井上尚弥はその間に1戦ぐらい挟まないといけなさそうだし、バムは忙しすぎる、というスケジュールで、あまり現実的には思えませんでした。
しかし今回出た「事実」として、まず、バムは前述の通り、115lbs(スーパーフライ級)には戻らない、ということを公言しているようです。
その場合、6月にバンタム級を戦い、その半年後にスーパーバンタム級で戦う、ということは、決して不可能なスケジュールではなくなっています。
そのスーパーバンタム級戦、つまりは井上尚弥への挑戦が12月、というのが今回のPound4Poundというアカウントが発信した情報です。
あくまでもスケジュール的には無理がない、というだけであり、たとえばこのような急激な階級アップが成功する例はほとんどないでしょう。
バムには、「先に井上拓真と戦え」とか、「先に中谷潤人と戦え」という意見も多いと思いますが、バルガスへの勝ち方次第では、この「直接井上尚弥」という道は非常に良い道程のように思います。
〜井上尚弥と戦うということ〜
中谷潤人を降し、誰もが認めるPound for Pound キングとなった井上尚弥。
すでにスーパーバンタム級に敵はなく、フェザー級への最終挑戦へのカウントダウンに入っています。
そしてこのスーパーバンタムへの残留が長引けば長引くほど、フェザー級への挑戦が遅れてしまう、ということもまた事実です。
フェザー級に上がったあと、バムがそれを追いかけていく、というのはなかなかに難しい。そうはいっても、井上尚弥には後数試合しか引退までの期間は残されていないからです。
まだスーパーフライ級のバムですが、ここまで評価を高め、リングマガジンのP4Pランキングでも4位、ここで2階級上、もしかすると6月には1階級上にP4Pキングが君臨している、となれば、戦いたくもなって当然のことだと思います。それはもちろん、最強を目指して。
多少無理をしてでも、最強を目指したい。これは、おそらく井上尚弥が逆の立場であったとしても、同じようなムーブメントを起こす可能性はあるでしょうし、きっとそれをファンは応援するのではないでしょうか。
そしてバムは、その評価から、井上尚弥の対戦相手に相応しい相手だということもできます。
当然、まだ26歳のバムは、井上尚弥の実績に及びません。
しかし、同一の実績を持つ者同士がぶつかるということは時系列的に不可能であり、だからこそ、「挑む」側と「待ち受ける」側、青コーナーと赤コーナーに分かれて戦うのがボクシングなのです。
この流れ、アントニオ・バルガスがどうだとか、いつもなんだか置き去りの堤聖也がかわいそう、とか、バムがスーパーフライ級の王座を保持したままバンタム級の王座に挑むのはどうか云々、それらのことは一旦置いておいて、私個人としてはやっぱりバムが井上尚弥に挑むのは応援したい気持ちになってきています。
階級制のスポーツだからこそ、階級の壁というものがあり、それを乗り越えるのもまた浪漫、そこに跳ね返されるのもまた浪漫、そして何より、最強に挑むことこそが浪漫です。
近隣階級で、現状、ジェシー・ロドリゲス以上に井上尚弥にふさわしい相手はいない、これが、スーパーバンタム級最終戦でバムと戦うべきだ、という理由でしょう。
〜バムと戦うということ〜
さて、井上尚弥にとっても、バムと戦う事は非常にプラスに働くと思います。
P4P対決を制し、現役最強を証明した井上尚弥にとって、次に証明すべきはThe Best Everということになります。
そうなると、2戦連続でP4Pファイターを退けた、というのは大きな勲章になりますし、詳しくは調べないといけませんが、過去、2戦連続でP4Pファイターと戦うというのは(ダイレクトリマッチを除いて)、史上初かもしれません。
もし、バムがアントニオ・バルガスに衝撃的なKO勝利をし、現在リングマガジンのP4Pランキングで3位につけるシャクール・スティーブンソンを抜き、3位に浮上したならばなお良い。
そうなると、P4Pキングvs3位という極上のビッグマッチとなり、たとえばそうはならなくとも、この試合の勝者は間違いなく2026年のファイター・オブ・ザ・イヤーの決定戦、となるはずです。
例えば井上尚弥がフェザー級に進出し、無事に5階級制覇を為し遂げたとします。
その道程でも、中谷潤人やバムのレベルのP4Pファイターと戦う事は叶わないでしょう。
そうすると、この時点でやはり、世界的評価が抜群に高いボクサーと、1人でも多く戦っておくということは、後年において評価の違いは出てくるのではないでしょうか。
ここからあと何か月かは、井上vsバムの実現可能性について色々と考えを巡らす、妄想する、という楽しみができそうなので、まずは6月、バムがアントニオ・バルガスを圧倒的に、それこそバルガスが本領を発揮する前の「前半」に、倒しきってくれる事を願います。
そして更に評価を高めたバムが、井上尚弥に相対する。
そんな未来を期待しておきたいと思います。

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