信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

5月の次は9月。ボクシング界のビッグマッチウィーク、今年の9月はビッグマッチなのか?

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

5月ももうすぐ終わり。

5月といえばシンコ・デ・マヨ、ここにボクシングのビッグマッチが絡んでくる事が多いですが、今年は井上尚弥vs中谷潤人、そしてヒルベルト・ラミレスvsデビッド・ベナビデスがありましたね。

そして5月の次、といえば9月で、メキシコの独立記念日近辺でビッグマッチがあるのがここ最近のトレンドです。

そして今年、9月のビッグマッチは9/12という予定。

サウジアラビア・リヤドでサウル・"カネロ"・アルバレス vs クリスチャン・ムビリ、同日ラスベガスでライアン・ガルシア vs コナー・ベン。

この2つの興行が、9月のビッグイベントと言われている興行です。

あ、決定ではなく噂ですが、具体的な日程まで出ている、というのが現状。

この2つの興行は、トゥルキ・アラルシクとオスカー・デ・ラ・ホーヤというプロモーター同士の代理戦争という側面もあるのかもしれません。

ということで少し早いですが、今年の秋のビッグマッチウィークをみていきましょう。

 

 

 

カネロ・アルバレスは、WBCスーパーミドル級とリングマガジン・スーパーミドル級のチャンピオンベルトを前に、演壇の前に座っている。

カネロ vs ムビリ、復帰戦への正念場

まずはリヤドから見ていきましょう。

カネロ・アルバレス(メキシコ)は36歳、63勝(39KO)3敗2分という戦績を誇るスーパースターです。しかし前戦では2025年9月13日、テレンス・クロフォードに判定負けを喫しました。

その後、肘の手術を受け、約1年のブランクを経ての復帰戦となります。

もはやピークは過ぎた、元P4Pキング。

かつての圧倒的な強さは陰りを見せており、今回の復帰戦は「まだやれるのか」を問われる試合と言えるでしょう。

対するクリスチャン・ムビリ(カメルーン)は29勝(24KO)無敗1分、31歳のWBCスーパーミドル級王者です。

前戦では2025年9月13日にレスター・マルティネスと引き分けており、その判定には疑問符も残りますが、実力は本物といえます。

カネロからしても、ムビリはエドガー・ベルランガやハイメ・ムンギアといった「格下」とは違います。

KO率82%の真の強打者であり、カネロにとっては本当に厳しい相手です。マシエ・スレッキやセルゲイ・デレビヤンチェンコといった実績のある選手を倒してきた実力者で、カネロが「楽に勝てる」相手では決してありません。

オッズはカネロ-300、ムビリ+275。カネロがやや有利とされていますが、接戦が予想されています。

カネロにとっては復活への正念場、ムビリにとっては人生最大のチャンスです。

カネロがクロフォード戦を選んだ理由は、やはりサイズで上回っている事で勝てるという算段があったためでしょう。

そして今回も、ムビリが(意外にも)レスター・マルティネスに大苦戦を強いられたため、と見るのが正しいと思います。

しかし、ムビリはおそらく、いやほとんど確実にマルティネス戦以上に仕上げてくるのですから、これは結構カネロ危なくないか?と思います。

連敗は、その訴求力を大きく下げる可能性があります。これは、カネロにとってかなりの正念場。今後も稼げるボクサーであり続けるためには、このムビリを退けなければなりません。

 

 

 

ガルシア vs ベン=ドープ野郎vsドープ野郎

一方、ラスベガスではさらに複雑な背景を持つ試合が行われます。

ライアン・ガルシア(アメリカ)は25勝(20KO)2敗、27歳のWBCウェルター級王者です。しかし彼のキャリアには大きな汚点があります。

2024年4月20日、デビン・ヘイニー戦では大幅なウェイトオーバー。罰金を払うことで試合は行われ、ここでヘイニーに勝利しましたが、試合後にオスタリン陽性が判明し、結果はノーコンテストに。1年間の出場停止処分を受けました。

あの試合の罪は、デビン・ヘイニーというボクサーの評価を著しく下げてしまったことにあるのかもしれません。

ヘイニーがどんなに強い勝ち方をしたとしても、何度も何度も倒されたあの姿は、どうしても目に焼き付いて離れません。「一発当てれば」倒せそう、というのが、あの試合を見たボクサーたちの感想でしょう。まあ、当たらないんですけど。

復帰後の2025年5月2日には、ロランド・"ロリー"・ロメロに判定負けを喫しました。タイムズスクエアという華々しい舞台でしたが、1年のブランクが響いたのか、史上最低クラスの大凡戦、これでもかというひどい試合でした。

その後、2026年2月21日にマリオ・バリオスを下して王座を獲得。しかしウェイトオーバー&ドーピング問題と敗戦という経歴があり、さらにその間、メンヘラぶりを如何なく発揮してきたキングライ、果たして今回も無事に開始ゴングが鳴るのか、というところから心配になる試合ですね。

対するコナー・ベン(イギリス)は25勝(14KO)1敗、29歳。父は伝説のナイジェル・ベンです。

しかし彼もまた、ドーピング問題を抱えています。2022年7月と9月に2度、クロミフェンの陽性反応が出ました。当時予定されていたクリス・ユーバンク・ジュニア戦が中止となり、大きな波紋を呼びました。

その後、2025年4月26日にようやく実現したユーバンク・ジュニア戦では判定負け。しかし同年11月15日の再戦では判定勝ちを収め、35年越しにベン家がユーバンク家に初勝利を挙げました。

そして、2026年4月11日にはレジス・プログレイスに判定勝ちしています。

両者ともドーピング歴があり、ボクサーとしての矜持に疑問符が付く選手たちです。しかし圧倒的な人気と注目度、SNSでの存在感は抜群。

要するに人気者同士の対決だから注目されるということでしょう。

オッズはガルシア-350、ベン+250程度ですが、これも接戦になる可能性があります。両者とも一発の破壊力を持っており、どちらが先に相手を捉えるかという展開になるかもしれません。

どっちにも負けてほしい、と思える、なかなか稀有な試合ですね。

これをビッグマッチと呼び、大きな話題になるということ自体が、ボクシングへの冒涜かもしれません。

 

 

 

プロモーター戦争の構図

この同日開催には、もう一つの側面があります。

トゥルキ・アラルシクはリヤドシーズンで世界最高峰の興行を次々と開催してきました。潤沢な資金力を背景に、カネロのようなスーパースターを引っ張り出すことに成功しています。

一方、オスカー・デ・ラ・ホーヤのゴールデンボーイは近年やや勢いを失ってきた印象もあります。かつてはボクシング界のメインプレイヤーでしたが、リヤドシーズンの台頭により、その地位が揺らいでいるとも言えるでしょう。

9月12日の同日開催は、両者の意地のぶつかり合いという見方もできるのではないでしょうか。トゥルキはカネロを引っ張り出し、オスカーはガルシアという人気者を擁立しました。どちらがより多くの視聴者を集めるか、という戦いでもあります。

時差の関係で、日本のファンにとっては両方の試合を追いかけることも可能かもしれません。リヤドの試合が日本時間の早朝から午前中、ラスベガスの試合が昼前後になる可能性があります。

 

 

 

9月12日は特別な一日なのか?

9月12日は、ボクシング界にとって特別な日になるでしょう。

カネロもガルシアも、それぞれの意味で「復活」や「証明」を懸けた戦いになります。カネロは36歳という年齢とクロフォード戦の敗北を乗り越えられるか。ガルシアはドーピング問題とロメロ戦の敗戦を払拭できるか。

ムビリとベンにとっては人生を変えるチャンスです。ムビリがカネロを倒せば、スーパーミドル級の新時代が幕を開けます。ベンがガルシアを倒せば、父ナイジェルの系譜を継ぐ者としての評価が一段と高まるでしょう。

オッズは両方とも接戦を示唆しており、様々な感情を抜きにして楽しむ、というのはアリかもしれません。

基本的にはPPVであろうが何であろうが見るとは思うのですが、カネロvsムビリ、ガルシアvsベン、両方ともPPVだった場合、どちらも見るか、というとどうでしょうか。

2興行で3,000円、とかのDAZNお得意の抱き合わせ販売をしてくれるのならば、両方とも購入する価値はあるでしょう。

しかし、それがなければ。。。?

やっぱり、ここ最近のボクシングの「ビッグマッチ」のカテゴリー、「PPVファイト」のカテゴリーは、ちょっと狂ってきているように思いますね。

これでPPVが売れない→ボクシングは稼げない、そんな構図が成り立ってしまうのもこれまた微妙な話。

もっと心躍る「ビッグマッチ」が決まってほしいものです。

 

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