「ギザの栄光」とラベルされた、リヤドシーズン興行。
メインイベントは我らがオレクサンドル・ウシクが、ほとんどエンタメファイトといっても良い元キックボクサーのリコ・ヴァーホーベンを迎えます。
当然、注目はアンダーカードとなりますが、セットされたco-mainもハムザ・シーラズが初戴冠をかけて無名といえるアレム・ベジックとの王座決定戦。
他のアンダーカードには興味深い試合もありますが、果たしてPPVは売れるのでしょうか。
今回のブログは、いつもよりほんのちょっと高いPPVファイト(これは円安の影響なのか?)、DAZN放映の「Glory in GIZA」の観戦記。

5/23(日本時間5/24)エジプト・ギザ
WBO世界女子スーパーフライ級タイトルマッチ
晝田瑞希(三迫)10勝(2KO)無敗
vs
マイ・ソリマン(オーストラリア)10勝(6KO)1敗
PPV配信のトップバッターは、晝田瑞希の防衛戦。マイ・ソリマンは、オーストラリア出身ですが、HOMETOWNはエジプト・ギザと出ています。晝田にとってはどアウェーですね。
コール時も笑顔を絶やさない晝田、後楽園ホールを飛び出し、もう5度目となる海外防衛戦。
初回、互いに速いジャブを差し合い、奥手をつかっていきます。先に奥手を当てたのは晝田、しかしその後ソリマンも右をヒット。
後半にかけては晝田がコンビネーションを使っていき、ソリマンはやや単発気味。終盤にも左右のフックをヒットした晝田、良いスタートです。
2R、ソリマンが回転力を上げました。ここで怯まない晝田は打ち返して勝負。晝田の方が回転力で上回り、さらにパンチのアングルが良い。必然的にヒット数は晝田が上回っているように見えます。
3R、先に動くのは晝田、しっかりと試合をコントロールしているように見えます。左のボディショットも非常に良いし、フェイントをかけてソリマンに手を出させての左カウンターも良い。
ただ、完全アウェーのこの地では、やはりソリマンが攻めると歓声が大きいですね。
4R、ソリマンもシャープですが、それ以上に晝田がシャープです。ソリマンの攻撃に下がってもすぐにプレスをかけて主導権をキープ、長いジャブも下がりながらのカウンターも大いに機能しています。
このラウンドはソリマンの右もヒット。この真っすぐの右はなかなか厄介ですね。
5R、中盤にソリマンのオーバーハンド気味の右がヒット。会場は大歓声。
その後晝田のスリーパンチコンビネーションもヒットしますし、晝田の方がアクションが多いですが、ソリマンはとにかく右を狙っているようで、このビッグパンチはポイントにも影響するかもしれません。
6R、晝田が明らかなペースアップ。コンビネーションで攻めてサイドへ、そこからまたコンビネーション。
前ラウンドは取られた認識か、かなりスタミナを使って流れを取り戻しにきています。
対するソリマンは右狙い、この右はやはり怖いですが、その打ち終わりには必ず晝田がパンチを返すので、印象的には晝田でしょうか。
7R、このラウンドも先に、そして速く動く晝田。ソリマンはちょっとついていけていないように見えます。
サイドの使い方も非常に上手い。あっという間に、安心してみていられるようになりました。
8R、コンビネーション、ポジション変更、コンビネーション。日々の丁寧な鍛錬が垣間見える晝田のボクシングは非常に美しい。
しかし中盤、ソリマンの右がヒット。これは晝田も右フックカウンターを狙っていましたが失敗、右を撃ち抜かれてしまいました。これで晝田はダメージを受けたか、交代、ソリマンは一気に元気に!クリンチも使ってサバイブした晝田、この試合初めてのピンチにも非常に冷静です。
9R、ここまで多くのラウンドは晝田に流れているでしょうから、ソリマンにとってはラストチャンス。
晝田の素早い動きは戻っており、よく手数が出ています。
ラストラウンド、ソリマンはプレス。晝田はリングを大きく使います。
相変わらずソリマンの右は怖いですが、晝田のコンビネーションは非常に効果的にみえ、全体的に上回っている状態でゴング。おそらく、負けはないはずです。変なホームタウンデシジョンさえなければ。
判定は、99-91、98-92×2、3-0の判定で晝田!
全然ちゃんと公平だった採点。おそらく取られたのは8Rだと思いますが、それ以外はほぼ完封でした。
アクションの多さ、リングジェネラルシップ、スキル、スピード。どれをとっても素晴らしいボクサーです。
今後統一戦を希望する、という晝田瑞希。もうとっくに統一してても良さそうですから、彼女の希望が叶う事を願いましょう。
フランク・サンチェス(キューバ)25勝(18KO)1敗
vs
リチャード・トーレスJr.(アメリカ)14勝(12KO)無敗
さて、リチャード・トーレスJr.の正念場の一戦。
いよいよ大海へ打って出る、というイメージのトーレス、強敵パンチャー、フランク・サンチェスを降して「アメリカンホープ」となれるか。
注目の一戦、ゴングです。
初回、素早く動くトーレス。ですが、ちょっと打ち気に逸っているような感じもします。サンチェスは落ち着いており、やや下がりながらもトーレスの入り際に右を狙っています。特に、アッパーでしょうか。
プレスをかけるトーレス、左のボディストレートではいるパターンを狙い、そこにサンチェスが右アッパーを合わせようとして。。。という流れの中で、後半にはその左のボディストレートを顔面へ変化、この左はヒットしているように見えました。
2Rもトーレスがプレス。しかしここでサンチェスは下がらず、トーレスのプレスを受け止める様になってきています。
リング中央、トーレスのジャブに下がらないサンチェス、ここで右をヒットするとトーレスは仰向けにダウン!!!!
トーレスは立ち上がるも、足元は定まらず。。。。レフェリーはストップ!!!
フランク・サンチェス、会心の2RTKO勝利!
リチャード・トーレスJr.は初黒星!!
これはショッキングなノックアウト。アメリカンボクシングの希望の星は、ここでデビュー以来の連勝を絶たれました。
言葉がありません。
WBA世界ウェルター級王座決定戦
ジャック・カテラル(イギリス)32勝(14KO)2敗
vs
シャフラム・ギヤソフ(ウズベキスタン)17勝(10KO)無敗
さて、衝撃的なノックアウト・パフォーマンスのあとは、こちらはなかなかKO決着とはならなそうな一戦です。
シャフラム・ギヤソフは、ジャック・カテラルとの一戦で、大きく飛躍できるチャンス。それにしたってカテラルは強敵ですが、このカテラルを乗り越えられるポテンシャルを持っているはずです。
さて、初回のゴング。
そういえば今日はオーソドックスvsサウスポーばっかりですね。
この場合はやはり前の手をチョンチョンと突きあい、奥の手を狙う展開。そして早々に奥の手を当てたのはギヤソフで、この右でカテラルは大きくバランスを崩します。
その後もジリジリとプレスをかけていくギヤソフでしたが、中盤、カテラルは踏み込んでワンツー!この左ストレートで、ギヤソフは尻もちをつくダウン!!!
その後カテラルは得意の頭を右に倒しながらの左を多用して攻め込んでいきます。ギヤソフはちょっとこの左が見えていないか、プレスをかけるもこのカテラルの左で固まってしまいます。
ギヤソフは頭を左前にもってくる癖はないらしく、バッティングも起こりづらそうなため、これはカテラルは思い切って攻める事ができそう。。。
2R、リング中央の前手の突きあいから、タイミングよく奥の手を放っていくのはカテラル。ギヤソフも右をつかっていますが、やや素直過ぎる印象。
カテラルは左に様々な変化をつけており、プロでのキャリアの差を感じさせる展開。。。これはギヤソフヤバいかもれませんね。いや、もうこの時点で「かも」ではないか。
3R、完全に待ちの体制に入ったカテラル。そこに攻めきれないギヤソフ。アクションがほとんどない時間が進む中で、中盤にギヤソフがステップインしたところにカテラルの左ボディカウンター。
4R、ギヤソフがプレス。長い距離でのコンビネーション。この距離は良い距離かもしれません。そこから大きなステップインをしてくるカテラルに十分注意しなければなりませんが、ギヤソフとしてはこの距離をキープしてプレスをかけ続けたいところ。
できればカテラルのステップインワンツーを外したいですが、ギヤソフはこのカテラルのステップインに反応出来ておらず、ブロッキングが精一杯のようです。
5R、前ラウンドを経て若干余裕が出てきたように見えるギヤソフ。カテラルのステップインに対して右カウンターを狙えています。
しかし中盤、カテラルの左を浴び、かつ、自らのパンチは当たらず、更にカテラルのジャブをちょこちょこもらい、この流れを取り戻すべきラウンドで良いボクシングができませんでした。
唯一、終盤は攻め込む事ができていますね。
6R、ジャブの差し合い、からまたもカテラルのステップインワンツー、この左がヒット。もうちょっとどうしようもないくらい、この左に対応できていません。
ギヤソフの右はステップアウトで外され、カテラルの左は届く。この距離の作り方という部分について、ジャック・カテラルの方が随分と優れているようです。距離の作り方、というより、空間の作り方でしょうか。カテラルは同じ場所にとどまっていたとしても、上半身の使い方で自由自在に距離を作っているように見えます。
7R、奥手の使い方がカテラルの方が優れています。このラウンドは押し込むような左をボディに集めたカテラル、顔面への右フックもヒット。
ギヤソフが強引に押し込んでいく場面も見せますが、その後は続かず。この展開はギヤソフにとってジリ貧です。後半にはカテラルの顔面への左オーバーハンドもヒット。
完全にうまいことやられてしまっています。
8Rも突破口を見つけられないギヤソフ。クリーンすぎて、完全に読まれているような感じです。
カテラルはもっとダーティに戦えるボクサーですが、それを出すまでもなく中間距離で上回っていますから、まだ引き出しを残している状況。ほぼ、絶望的な展開になっています。
9R、ジャブもボディに散らしはじめているカテラル。その後に狙うのは、やはり顔面への左でしょう。
もうボディへの被弾は捨てて、相打ち覚悟で狙うべきギヤソフですが、あくまでもこの距離で上回ろう、右を当てようということだと思います。
インターバル中、カネロのよこにゴロフキン!!!だいぶふっくらしています。
10R、カテラルが左ストレートをギヤソフの顔面に持っていきます。相変わらず、この左に対してブロッキングしか術のないギヤソフ。
後半、ギヤソフがワンツーで攻め込んだところにカテラルの右フック、ギヤソフは尻もちをつくダウン!かと思いきやスリップ裁定。タイミング的にはダウンでしたが、レフェリーはよく見ていましたね。
11R、チャンピオンシップラウンドに入ってもさほど展開は変わらず、ギヤソフは思い切っていけません。
時折コンビネーションで攻めるギヤソフですが、カテラルも自ら攻める場面を増やしています。
ラストラウンド、ここまでくるとほとんど安全運転のかテラル。右を突いて左を狙うというカウンタースタイルで、ディフェンスに重きを置いています。
しっかいrとサークリングしつつギヤソフの攻撃を外し、ジャブと左を時に出してこのラウンドをやり過ごしたジャック・カテラル。勝利は固いでしょう。
判定は、118-109、119-108、116-111、3-0の判定でジャック・カテラル!
WBA世界ウェルター級のレギュラータイトルがかかっていたようです。
ジャック・カテラルはこれで初戴冠。タイミング的に運がなく、このまま世界戴冠せずにリングを降りることになる、と勝手に想像していましたが、お見事、完勝の初戴冠でした。
ランキングを確認したら、レギュラー王者はロランド・ロメロだったので、WBAあるあるでロメロがスーパー王者になったのでしょうか。まあ、どうでも良い事ですけど。
ともあれ、カテラルは世界初戴冠。これはなかなかやりづらい王者の誕生です。
WBO世界スーパーミドル級王座決定戦
ハムザ・シーラズ(イギリス)22勝(18KO)無敗1分
vs
アレム・ベジック(ドイツ)29勝(23KO)無敗1分
さてさて、こちらはちゃんと王座決定戦としてアナウンスされていた試合ですが、ハムザ・シーラズにタイトルを取らせるための試合、というふうに認識しています。
とはいえ、アレム・ベジックは無敗であり、そのレジュメだけではわからない強さがあるかもしれません。
とにかくネクストスター候補、シーラズの無難な戴冠を希望。
リングコール、この舞台のco-mainとしてリングに立つベジックというボクサーですが、あまり覇気を感じないですね。
初回、まず初回から早々に仕掛けるのはシーラズ。長いジャブ、左フックからのコンビネーション、グイグイとプレスをかけていきます。
対するベジックは、まずは見ようということなのか、ガードを固めてサークリング。
頭を振って、インサイドに入ろうと試みたベジックですが、シーラズのパワージャブにより距離を詰める事はできません。
ロープに詰められ、苦し紛れにワンツーを繰り出すベジック。これをシーラズはブロック、ここでもシーラズのブロッキングがブレるところは一切なく、力の差は歴然とあるかもしれません。
2R、覚悟を決めたか、ベジックはガードをかためてぐいっと距離を詰めます。頭からいっているのでレフェリーに注意を受けますが、これぐらいの気概はあってほしいところ。
シーラズのジャブに下がるところはありますが、そのジャブが来ないタイミングでグイっと距離を詰めており、これは練習してきたことなのかもしれません。もしくは、もともとこういう戦い方なのか。
しかしインサイドに入った所でシーラズのアッパーを浴びて後退、そこからシーラズは左フックを多用して攻め込み、右アッパー、左ボディをヒット。一気に手賀でなくなったベジック、歩くようにプレスをかけて相手のお望みの距離に立つシーラズ。
パワージャブで顔面を跳ね上げ、強い右フックをヒットしたシーラズは、ベジックの反撃に全く動じることなく攻め続け、左のアッパーカットからの左ボディショット!これでベジックはダウン!!!
そのまま立ち上がれず!!
ハムザ・シーラズ、完璧なボクシングで世界初戴冠!!
圧倒的な差があるようにみえ、ミスマッチに見えてしまいましたね。
ベジックはWBOランキング4位ですが、他3団体には入っていません。これは、ベジックがWBOヨーロピアンタイトルを持っていたからWBOランキングに入りやすかった、ということはあるのでしょうが、一応4位、王座決定戦の権利としては問題無いボクサーです。
やっぱりこのシーラズは強い。素晴らしいファイトで初戴冠を果たしたシーラズ。今後の活躍にも期待したいところです。
WBA・WBC・IBF世界ヘビー級タイトルマッチ
オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)vsリコ・ヴァーホーベン(オランダ)
さて、エンタメファイト。
過去最高体重を記録したウシクは、この試合でちゃんとモチベーションを保っているのか、いつも通りフルアクションのファイトを見せられるか、が焦点。
リコ・ヴァーホーベンについては見たことも聞いたこともないキックボクサーなので、よくわかりません。意外とタイミングとかが違って難しい相手なのかもしれませんが、ともかくウシクの圧勝を期待。
あと、もう視聴に疲れたのでさっさと終わらせてほしい。
初回、なかなかのクラウチングスタイルのヴァーホーベン。ウシクからの目線で見れば、頭頂部が見えてるんじゃないかぐらいの独特の構えです。動きもそんなに悪くはない。
非常に慎重なウシク、ヴァーホーベンはなかなか思い切りの良いボクサーで、長い右をしっかりと伸ばして攻撃してきます。ビッグマッチ慣れもしているのでしょう。
2R、気持ち、体が重そうなウシク。ヴァーホーベンはキックボクサーらしくフィジカルパワーがあるのでしょう、ウシクが押し込まれる場面がしばしばあります。
かといってヴァーホーベンのパンチはクリーンヒットしているか、というとそうでもなく、ガチャガチャと攻めてはいますがクリーンには当たっていないように見えます。
3R、ヴァーホーベンはなかなかハイペースで攻めてきます。打ち込む、というよりもとにかく手数、みたいなボクサー。
しかも頭から突っ込んでくるからタチが悪い。レフェリー、これは注意して良いレベルではないでしょうか。
ウシクは、というと、いつものようなサイドへの動きが出ず、やはりちょっとこの試合への準備はしっかりしていないかもしれません。なんだか力みも目立ちますね。
4R、頭を下げているヴァーホーベンに対して有効と思われていたアッパー、これがようやくヒット。そこから一気呵成に攻め込むウシク。ウシクがようやく見せ場を作れた感じです。
その後はフィジカルヴァーホーベンが押し込んでいく場面。ああ、こういうボクシングをジョシュアができていれば、ワンチャンあったかもしれないな、と思います。
と思ったらインターバル中ジョシュアが抜かれます。ニヤニヤしてみている場合ではありません。
5R、このリコ・ヴァーホーベン、ウシクのプルカウンターをもらっても全く止まりませんね。かなりのタフネスを有しているのでしょう。
今日のウシクはジャブこそ出ますが、いつものコンパクトの左、そこを起点にしたコンビネーション等は出ませんね。とはいえ、ヴァーホーベンのパンチはほとんど当たっていないように見えます。
6R、スパーリングセッション、のような感じのウシク。さして強く攻め入る事はせず、カウンターを狙い、その後のフォローは無し。
ヴァーホーベンは質がさほど高くない連打で攻め入り、クリーンヒットはあまり無し。強いて言えば、ダメージがなさそうなジャブを2つほど当てた、という感じでしょうか。
7R、ちょっとヴァーホーベンの手数は落ちてきたかもしれません。ウシクはヴァーホーベンのガードの上から強いパンチ。ヴァーホーベンは、ウシクが下がったところに左のフックをヒットしています。
強そうなパンチではありますが、ウシクがダメージを受けているか、というとあまりそうは見えませんね。
8R、でもやっぱりポイント的にヤバいのはウシクでしょう。ウシクは相手をナメていたとはいえ、ヴァーホーベンは特異的なボクサーであり、比較的良い感じに戦えていると思います。
ここで負けて痛い目を見て、リマッチでちゃんと完勝、というイメージまで見えてきました。
ウシクの特徴である機動力が今回は全くなく、ステップワークでヴァーホーベンのパンチを外せていません。これは不甲斐ない。
9R、マイク・コッピンガーの採点は、ここまで79-73でリコ・ヴァーホーベン。ここまでは離れていないような気がしますが、いずれにしても、見栄えが良さそうなのはヴァーホーベン。とはいえ、どちらもダメージングブローはほとんどないと思われます。
ウシクは今日、本当にステップワークがよくなく、すぐにヴァーホーべンに詰め寄られています。
10R、バーホヴェンのパンチはやはりウシクの肩口にヒットしますが、会場は湧きます。その後も攻めもほぼウシクのブロッキングに阻まれますが、ウシクも押されていまうので見栄えは悪い。
このラウンド後半、フィジカルを使って押し込んでくるヴァーホーベンに、ウシクはアッパー、フックをヒット。ここでおそらく初めてダメージをうけたヴァーホーヴェンは後退、効いている状態ながらも攻め、距離を潰してサバイブ。
11R、ヴァーホーべンは回復したか、これまでのリズムに戻ります。ウシクはアッパーを積極的に使っていく展開で、中間距離での長めのフックもヒットさせています。
とにかく頭を下げて突進してくるヴァーホーベン、後半にウシクはまたもアッパーをヒット、そして続いて右のアッパーカットをヒットするとヴァーホーベンは前のめりにダウン。
ここでマウスピースを吐き出したらしいヴァーホーベンですが、コーナーにいく足取りは重く。時間稼ぎとも取れる時間のあとウシクが攻め込むと、終了ゴングと同時にレフェリーがストップ。
オレクサンドル・ウシク、11RTKO勝利。
まあ、やっぱりこういうモチベーションを削がれる試合というのはやってはいけません。タイソン・フューリーがフランシス・ガヌーとやった時もやっぱりこんな感じ。
特にヘビー級というのは何かが起こり得る試合ではありますから。
ウシクは、この試合のインタビューで、「あと3戦を戦い、もう二度とリングには戻らない」と発言しています。
ということはあと2戦なのか、それともこの1戦はノーカンであと3戦なのか。
いずれにしろ、ちゃんと挑戦権を持ったボクサーと、世界タイトルを争ってもらいたいものです。たとえばその時、今回のような「どこかがおかしい」パフォーマンスで負けたとしても納得はできますが、今回のように挑戦権を持つべきではないボクサーとの一戦で、タイトルを失うというのは受け入れがたい。
SNSではストップが早いとか言われているようですね。レフェリーは、残り時間には関係なく危険と思えば止める、が「正」です。
あの時、リコ・ヴァーホーベンはマウスピースを取りに行く時もフラフラで、続けられる状態ではなかった。そこであのように打ち込まれたのであれば、止められても仕方ないのでは?と個人的には思います。決して早いストップとは思いませんでしたし、非道いストップとも思いません。
あとはこのヴァーホーベンがボクサーとして優れているということはわかりましたが、少なくとも世界ランカーの誰かを退けてから来てほしい。それにはアンソニー・ジョシュアが最適です。しらんけど。
▼ボクシング配信情報アプリをつくりました▼
よろしければブックマークしてご覧ください。
【宣伝】
日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。
ファビオ・ウォードリー、ダニエル・デュボア、ともに今回は英国「Fly」のボクシンググローブを着用。
当店は「Fly」の日本唯一、正規代理店です。