週末は、すったもんだがあって開催されることになった3150FIGHT。
矢吹正道のパフォーマンスは大注目、そしてそのアンダーカードも超がつくほど豪華です。
注目度でいえばセミファイナルのルイス・ネリvsジョンリエル・カシメロの注目度が高いようですが、個人的には全然興味のあるファイトではありません。
それよりも、アンドリュー・モロニーに王座返り咲きを果たしてもらいたいし、ラバーvsアンジェレッティも注目です。
ということで今回のブログは、3150FIGHTのアンダーカードのプレビュー。
▼メインのプレビュー
6/6(土)愛知県国際展示場
ルイス・ネリ(メキシコ)37勝(28KO)2敗
vs
ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)35勝(24KO)5敗1分
日本でも知名度のある、元王者同士の一戦。
しかしながら、両者ともにウェイトオーバーとPED(カシメロは疑惑)というコンボを完遂しています。
何がおもしろいのかわからない、悪童対決と煽られますが、ボクサーとは言えない者同士の戦いです。
ルイス・ネリについては改心傾向ですが、カシメロに至っては相手をナメてリングに上がり敗北を喫するなどすでにボクサーとしての性質を疑うべきところにきており、ボクシングという競技への侮辱行為で日本に呼ぶべきではないボクサー。
セミファイナルという位置はもったいないですが、これも話題性のみを追求した結果であり、3150FIGHTらしいといえばらしい。

IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)23勝(13KO)6敗2分
vs
アンドリュー・モロニー(オーストラリア)28勝(18KO)4敗
と、まあそんなセミファイナルよりも注目すべきはこの試合です。
ウィリバルド・ガルシアはキャリア初期に大変な苦労をしてきたボクサーであり、レネ・カリストに勝利して世界王座を初戴冠。
35歳で初戴冠ののち、昨年12月に寺地拳四朗(BMB)の挑戦を受ける予定でしたが、前日計量後にドクターストップという謎の出来事で棄権、試合を飛ばしてしまっています。
それ以前から待たされていたIBFの指名挑戦者、アンドリュー・モロニーを迎えて、ようやくの初防衛戦です。
そんな経緯があることから、やはりここはアンドリュー・モロニーを応援です。
モロニーは2019年にWBA世界スーパーフライ級暫定王座を獲得、のちに正規王者に昇格するも、その初防衛戦でジョシュア・フランコに敗れています。
その後中谷潤人(M.T)、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)と世界タイトルを争う機会を得るも、結実せず。
もう35歳になるモロニーにとってはラストチャンス、そして最大のチャンスが巡ってきた、と言えそうです。
ただ、ガチャガチャとして読みづらく、エネルギッシュでアグレッシブなウィリバルド・ガルシアというボクサーは、モロニーという非常にオーセンティックなボクサーファイターにとっては大いに鬼門。
ボクシングスキルとしてはモロニーの方が上だとしても、勝てる補償はどこにもありません。
あのボクシングに巻き込まれ、倒されないまでも判定負け、という結果もみえる、かなり50-50に近いファイトだと思います。
モロニーの勝ち筋としてはガルシアの突進を捌き、巻き込まれない事。それにはガルシアの前進を止めるカウンターや、フィジカル、接近戦で負けないくらいの手数が必要になってくると思います。
おそらくガルシアの出方は変わらない(というか変えられない)のだから、これはモロニーが如何に対策を施し、如何に試合当日にそれを出せるか、また、バッティング等の不足の事態も起こるでしょうから、そこへの対応力、というところがカギになりそうです。
とにかくモロニーに頑張ってほしい。
ジェイソンは日本に良い思い出はないでしょうが、アンドリューは日本で良い思い出をつくってほしいところ。
IBF世界バンタム級挑戦者決定戦
ケネス・ラバー(フィリピン)17勝(12KO)無敗
vs
マイケル・アンジェレッティ(アメリカ)14勝(8KO)無敗
日本でおなじみ、ケネス・ラバー。
2024年にデカナルド闘凛生を初回TKOで降し、OPBF東洋太平洋バンタム級暫定王座を獲得すると、つづく栗原慶太との王座統一戦でも初回TKO、日本のボクシングファンにその名を轟かせました。
その後もルイス・コンセプシオンをはじめとして3連勝、現在5連続KO勝利と絶好調。荒々しくもパワーがあり、スキルをねじ伏せるコツを掴んでいるように見えます。
パッキャオ2世、なんて言われるボクサーは数多くいますが、今現在はもうこのラバーこそが最有力のボクサーなのかもしれません。
ケネス・ラバーは浪漫を持ったボクサーであり、我々日本のファンが応援しているボクサーが敗れている現実があっても、応援したくなるボクサーの一人ですね。
しかし、このマイケル・アンジェレッティというボクサーは、これまでラバーが戦ってきたボクサーとは、スキルレベルが一段異なるボクサーかもしれません。
ボクモバの予想を見ると、意外なことにラバーの勝利が88%、アンジェレッティはわずか12%と出ています。
これはさすがに、マイケル・アンジェレッティを知らなさ過ぎるのではないか、とも思います。
アンジェレッティはもともとアメリカのトップアマで、東京五輪出場を目指していましたが叶わず、2020年にプロデビュー。
PBCにプロモートされ、2022年にはPBCのプロスペクト・オブ・ザ・イヤーに選出されています。
その後現在はPRO BOX TVのリングで戦い、前戦でIBF USBAバンタム級タイトルを獲得。身長173cm(中谷潤人と同じくらい)とこの階級では大柄で、更にリーチは183cm(BoxRec)もあるらしい。
その状態で後ろ荷重、いわゆる黒人のスリックなボクシングをするのだから、これはかなりパンチを当てる事が困難なボクサーです。
駆け引きをしてしまうとおそらく当てることすら困難なボクサーですから、ラバーのようなボクシングはどちらかというと相性が悪くないかもしれません。ただし、ラバーの猪突に見える猛進が、アンジェレッティのボクシングを崩せるかどうかはまた別問題です。
スタイル・メイクス・ファイト。
これはどちらのスタイルが相手のスタイルを崩せるか、というファイトであり、ボクモバ予想なんてとんでもない、50-50のファイトだと思います。
どっちに転ぶかわからず、ハマった方が圧倒的に勝つ未来も見えます。
これはガルシアvsモロニーと同様、非常に楽しみなファイトです。
横山葵海(ワタナベ)4勝(1KO)無敗
vs
ビンス・パラス(フィリピン)24勝(18KO)4敗1分
ネクスト世界王者、と言われる横山のプロ5戦目は、またも日本でもお馴染みのビンス・パラス。
横山は2024年にプロデビュー、わずか3戦目でジーメル・マグラモ(フィリピン)を降してOPBF東陽太平洋スーパーフライ級タイトルを獲得。馬場龍成(EBISU)を退けて初防衛戦をクリアしたあとOPBF王座を返上し、プロ5戦目に臨みます。
ビンス・パラスは石澤開、京口紘人に勝利した経験もあるボクサーで、日本でもお馴染みですね。
パラスは京口にリベンジを許したあと、3連勝。スーパーフライ級に転級し、IBOのスーパーフライ級にチャレンジ。リカルド・マラジカ(南アフリカ)と対戦するも判定負け、その黒星からジェイセバー・アブシード(フィリピン)を降して再起に成功しています。
元王者、京口を降した経験こそありますが、やはり世界レベルの評価を得ているとはいえないパラス、これは横山にとって絶対に負けられない戦いです。
しかしながら、まだ若いパラスは、京口戦よりも更に成長している可能性もあり、その部分も含めるとかなりの強敵と言えるかもしれません。
世界王者を目指す横山にとっては、良いパフォーマンスを見せなければ行けない相手。しかし、対パラスにおいてそれができるか、が勝負。
目の覚めるようなパフォーマンスを期待したいところ。
その他のアンダーカードと配信情報
その他のアンダーカードは、岡朱里(ワタナベ)、目黒聖也、川村志樹(MR)が6回戦で登場。6/6(土)12:30からABEMAにて配信です。
▼ボクシング配信情報アプリをつくりました▼
よろしければブックマークしてご覧ください。
【宣伝】
日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。
ぜひ覗いてみてください。
