ボクシングファンというものは、WBAの文句・悪口を言いだしたらキリがないものです。WBAの非道に文句を言う=ボクシングファン、ということで良いのでしょう。
かといって、ファンがどれほど文句を言おうとも、WBAの権威は衰えず、ボクサーたちはあくまでも世界王座という頂点の一つだから、そこを目指してしまいます。
ボクシングは興行であり、カネになる。
それはプロモーターやマネージャーといった視点の話であり、「認定団体」がその視点を持つと一気に腐ってしまう、という事。
ということで今回のブログは、WBAを主軸としていくつかのニュースをピックアップ。

堤聖也、休養王者に。
予想できたことではありますが、いつもの完全クソムーブのWBA。
しっかりと防衛戦をこなしているWBA世界バンタム級王者、堤聖也が、このほどまたも休養王者になりました。
そしてこれまで休養王者だったアントニオ・バルガス(アメリカ)が正規王者に復帰という流れです。
この動きは、当然、スター候補であるP4Pファイター、ジェシー「バム」ロドリゲス(アメリカ)に正規タイトルを献上するための動きです。
6/13(日本時間6/14)、アントニオ・バルガスvsジェシー・ロドリゲスの一戦は、晴れてWBA世界バンタム級タイトルマッチとなりました。
これは別に無冠戦でも良い。何ならWBAお得意の暫定タイトルマッチでも良い。
しかしなぜに、わざわざ休養王座からバルガスを呼び戻し、堤を休養王者に落としてまでこの判断なのかは、WBAらしいとしか言いようがありません。
そして結局、これがどうなるのか。
かなりの高い確率でバムが勝つでしょうし、バムはその後の井上尚弥挑戦を明確にしています。
そうなるとこのWBA世界バンタム級王座は空位となり、そうなると決定戦、となるのかもしれません。
ここで、休養王者の堤と、トップコンテンダーで挑戦資格を有する増田陸の再戦が組まれる、ということになるのでしょうか。
これが「王座決定戦」なんて話になるとまた日本のファンが憤る事は目に見えています。もうこの流れは止められないので、せめて堤を正規王者に復帰させてから、「タイトルマッチ」とする方が良いでしょう。
松本流星、WBA王座を返上
さて、そんなクソみたいなWBAですから、「こんな王座はいらん」というボクサーも出てきます。
松本流星がそう言ったかは定かではありませんが、ともかく、松本流星はこの王座を返上。
松本が保持していたタイトルは、WBA世界バンタム級「レギュラー」王座であり、セカンダリー王座。その一つ上には、スーパー王者としてオスカー・コラーゾ(プエルトリコ)が君臨しています。
本来であればスーパー王者とレギュラー王者の統一戦、というものがあってしかるべきですが、WBAにはそんな動きは無し。コラーゾはWBO王座も保持しており、ここから統一戦に向かっていこう、もしくは階級を上げようとしているので、松本側もこの試合は組まれない、と悟っての王座返上かと思われます。
スーパー王者がいる場合、レギュラー王者は基本的に統一戦に臨めません。だからといって暫定王者とも違い、暫定王者は正規王者との団体内統一戦が義務付けられますが、レギュラー王者にはスーパー王者との統一戦は義務付けられません。
もはやスーパー王者がいる場合、何のために存在しているのかもわからないですが、王者が統一戦に忙しくなったらコンテンダーの相手をしておけ、という事なのかもしれません。
反面、スーパーバンタム級のように、長く統一王者が君臨し続ける階級でも、レギュラー王者がいない階級もあります。いるのは謎の暫定王者、ビクトル・サンティリャン。もう色々諦めるから、せめてルールを統一してほしいと願うのみです。
ともあれ、WBA王座という縛りがなくなった松本流星が見据える先は、どこでしょうか。
いきなりコラーゾ挑戦は難しいと思うので、狙うはWBC新王者のシャルコワ・クセ(南アフリカ)か、IBF王者のペドロ・タドゥラン(フィリピン)か。
もし、コラーゾがどちらかと闘うのならば、そのタイミングでコラーゾが戦わない方の王者と戦えたら、一番良い。
コラーゾの次戦は今月なので、はやくて9月、10月くらいで、年内にその戦いが起これば良い、ぐらいのタイミング。
そうすると必然的に、コラーゾvs松本という4団体統一戦が来年早々に実現するかもしれません。こうなれば非常に楽しみですね。
吉良大弥はWBA王座戦を交渉中
前戦でWBA世界ライトフライ級挑戦者決定戦を勝ち上がった吉良大弥。
この吉良が強い、ということはもうアマ時代から十分にわかっていることですが、プロわずか4戦目で挑戦者決定戦を勝利し、5戦目での世界挑戦、そして獲得となれば田中恒成とタイでの日本人最短記録となります。
ただ、未だにプロでの実績といえば対戦相手の実力が不明なところも多く、試されている試合はこれまでにない、という印象です。
しかもWBA王者はあのレネ・サンティアゴ。現代の「日本人キラー」の肩書をほしいがままにしているプエルトリカンです。
岩田翔吉、高見亨介、そして谷口将隆。
岩田が負けるはずがない、高見だったら絶対大丈夫、谷口なら勝てるだろう、ずっとそう思ってきましたが、日本の世界王者たちが3タテされたという現実は、視野の狭い私もさすがにこのサンティアゴの評価を覆さなければなりません。
未だにジョナサン・ゴンサレスに接近戦で負けた時の戦いを思い出してしまうわけですが、ともかくこの強敵・サンティアゴに対して、吉良はまだキャリアが少なすぎる。
その事が逆に勢いとなり、サンティアゴを崩す力を持っている、という可能性も否定できません。(と、また吉良ならやってくれると思い初めてしまうわけです。)
ともあれ、サンティアゴを4たび日本に呼ぶ、ということについては、さほど難しくはないかもしれません。
さらにWBAと志成ジムは(なぜか)ズブズブも感じがするので、おそらくそう遠くない未来、この戦いは正式発表されるのではないでしょうか。
今度こそ、サンティアゴからのタイトル奪取を願います。
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井上尚弥vsバム、ネットフリックス?
最後はWBAってわけでもないですが、井上尚弥vsバム・ロドリゲスが2027年1月、国立競技場で開催される、との報。
これはさすがにないでしょう、と思うものの、東京ドームで55,000人を満員にした井上尚弥の「次」は、キャパシティとしてはスタジアムファイトしかありません。
まあ、いっとき名古屋とか言ってたので、この情報は眉唾とみておきましょう。
ともあれ、1月の国立はヤバい。
サッカー等と違ってボクシングは興行時間が非常に長く、さらに豪華にしようとすればするほど長くなり、観客はまず間違いなく体調を崩す人が出てくるはずです。
そして、もっと深刻なのは選手のほうで、繊細なボディコントロールを必要とするボクシング競技においては、大味なアップも許されず、入場にもある程度の時間がかかり。。。と、アップして体を温めたとしても、半裸の状態で1月の国立競技場にほっぽりだされるのはそのパフォーマンスに非常に大きな影響を与えるはずです。
時期的には1月でも良いのですが(できれば年内にやってほしいですが)、とにかく外は絶対にやめてほしい。
運営に日本人がいればそれはわからないことはないと思うのですが、ネットフリックスとトゥルキ・アラルシクというカネの亡者たちが絡んでいるから、カネの力で何とかしようとしているのかもしれません。
さすがにこれは実現してほしくありません。
ともかく、トゥルキにしても認定団体にしてもLUSHにしても、ろくなのがいないですね、ボクシング界っていうのは。
なんとかバランスをとって、なるべく長くこの競技を見ていたいものです。
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