6/6(土)は名古屋で3150FIGHTと東京でダイナミックグローブ。
どちらも素晴らしいマッチアップが続く興行ですが、話題性はこちらにあるのでしょう。
開催可否でモメた3150FIGHTは、ABEMAの救済により開催が決定。このドタバタ劇に同様を見せない矢吹は流石としか言いようがありませんが、聞けば前日計量時(の一回目)はウェイトオーバーが続出。ルイス・ネリ以外は結局誤差の範囲で、2度目の計量でクリアしたようですが、ここまでくると実際の計量時に使った体重計を疑わなければ行けないレベルです。
まあ、それは大丈夫なんでしょうが、出場選手たちのモチベーションは如何に。
ということで今回のブログは、6/6(土)に行われた3150FIGHTの観戦記。

6/6(土)愛知県国際展示場
横山葵海(ワタナベ)4勝(1KO)無敗
vs
ビンス・パラス(フィリピン)24勝(18KO)4敗1分
日本でも大人気のビンス・パラス。ただ、横山の立ち位置としては、ここは完勝を求められます。
初回から積極的に振っていくパラス。ディフェンスから入った横山は、その後鋭いジャブとアングルを効かせた右で上回ります。
2Rにはいるとパラスはギアアップ、ガチャガチャと攻め入り、横山も接近戦で応戦。大きく、強く振ってくるパラスに対して、横山はコンビネーションで対抗、続く3Rも同様の展開で、ここでも横山が上回っているように見えます。
4Rも攻めるパラス、横山は上手くサイドを使いながらパンチを当てていきます。パラスはちょっと芸がないか、外から振り回すパンチも横山にダメージを与えられているようには見えません。
4R後半、上手く攻めたように見えるパラス、5Rも大きく振る中でのまっすぐのジャブ。これが結構横山にヒットしています。横山は若干サイドに回りながらジャブをヒット、後半に入った所でボディショットを中心のコンビネーションを上手くヒット。
パラスはちょっと疲れてきたのか、後半に入ってやや動きが鈍ります。そのうち終わりに横山はコンビネーション、こちらは集中力も十分です。
6R、ポイントがかなり厳しいと思われるパラス、やっぱりちょっと疲れは見えますね。ただ、パラスのパワーはまだ生きています。横山の右にあわせようとする、パラスの右は危険ですね。
7R、ぐいぐい攻めてくるパラスに対して、横山はサイドを使いながら、アッパーをコネクト。この接近戦での巧さもありますね。
4R後半から6Rにかけて、横山の被弾も増えているイメージでしたが、このラウンドははずせているイメージ。
ラストラウンド、パラスは左ボディを連打。スピードは落ちており、ちょっと横山についていけていない感じがします。
パラス、仕上がってなかったのでしょうか。ともあれ、最後までパラスは懸命にパンチを振るい続けますが、さほど出力を上げる事ができないまま試合は終了。
判定は、79-73×2、78-74、3-0の判定で横山葵海。
横山が順当に勝利。攻めてくるパラスをもっとジャブで捌くか、と思っていましたが、しっかりと打ち合う場面をつくり、ほとんど退かず前で戦ってみせましたね。
IBF世界バンタム級挑戦者決定戦
ケネス・ラバー(フィリピン)17勝(12KO)無敗
vs
マイケル・アンジェレッティ(アメリカ)14勝(8KO)無敗
大変興味深いマッチアップ。アメリカンNo.1バンタム、アンジェレッティを、勢いのあるラバーが自分の土俵に持ってこれるか。
プレビューでも書きましたが、ボクモバの勝ち予想ではラバーが圧倒的優位、しかしそれはアンジェレッティを知らない日本のファンというバイアスの賜物です。
50-50とも思いますが、どちらかが一方的に勝ってもおかしくない、スタイルの戦いです。
初回、大きく動いて攻め気をみせるラバー、前足をぐっと出してバリアをはるアンジェレッティ。アンジェレッティの長いジャブ、ラバーの強い踏み込み、まずはお互いのスタイルをぶつけあいます。
アンジェレッティのジャブの打ち終わりに左ストレートをあわせようとするラバー、それをかわすアンジェレッティ。両者ともスピードがあり、反応が速いですね。これは好ファイトの予感です。
2R、仕掛けるラバー、そこを狙うアンジェレッティ。まあ、想像通りのファイトですが、比較的ラバーが思ったよりは行けていない、という感じがします。
アンジェレッティのこの広いスタンス、前足の位置というのは、とてつもない踏み込みスピードを持つラバーにとっても非常に厄介なものかもしれません。
終盤、ラバーが踏み込んだところでアンジェレッティがバランスを崩して尻もち、なんとこれがダウン判定。これはさすがにアンジェレッティは可哀想。
スロー映像を見れば明らかに足が引っかかっているだけで、パンチはあたっていません。
3R、変なダウンがあったものの、どちらがより自分のボクシングができているか、というとアンジェレッティ。ここは焦らずにいってもらいたいですが、アンジェレッティはダウン判定の精神的ダメージがあるか、当てなければ、という思いが強いかも。
対してラバーは攻勢を強め、これにアンジェレッティはカウンターを合わせようとその場に留まってしまい、ラバーの回転力が上がるという悪循環です。
前ラウンドまでは下がらなkったアンジェレッティ、このラウンドからはラバーの攻撃に対して下がる場面が出てきてしまいます。前ラウンドのダウンは、この試合の流れを変えてしまったかもしれません。
と思いましたが、後半には立て直した感のあるアンジェレッティ。さすがアマキャリアのあるアメリカンエリートです。ラバーも終盤、パンチをつなげてその攻撃力を示しています。
4R、いつのまにか若干気持ちがアンジェレッティ応援寄りになっています。このラウンドは明確なポイントがほしいアンジェレッティ、プレスをかけて右ボディを起点としたコンビネーションで攻め込みます。
ラバーのノーモーションの左も良いですね。ただ、ちょっと手数は少なく、単発に終わっています。
5R、中間距離ながらもプレスをかけるのはアンジェレッティ。ラバーは攻撃のタイミグを伺っているのか、なかなか手が出ません。クリーンヒットは両者ともにあまりありませんが、やはりどちらが自分のボクシングができているか、という観点で言えば、アンジェレッティのような気がしますね。
これがポイントに結びついているかどうかは別にして。
6R、アンジェレッティのジャブのあとの左フック、というのがラバーの突進を躊躇させているのでしょうか。ラバーは左ストレートを狙っているのはわかりますが、それが当たらないからその後が続きません。もっと振っていかなければいけないような気がしますが。
7R、パンチ数、とかラウンド途中で出るのはちょっと邪魔ですね。特に、このようにお互いのヒットが少ない試合については。
この流れではヒット数とかはほぼ関係なく、リングジェネラルシップという判断基準が主となるのではないでしょうか。
8R、ちょっと距離が近くなる場面が出てきます。詰めているのはアンジェレッティの方で、この接近状態での立ち回りも巧いですね。
ラバーはちょっと距離が空いていないと強打を繰り出せないか。
9R、中間距離の駆け引きの中では、届くのはアンジェレッティのジャブ。ラバーとしては、もっと自分から攻めなければいけないのではないでしょうか。
ここにきてアンジェレッティのジャブが当たりはじめているのは、もしかするとラバー側の集中力の問題なのかもしれません。
10R、ラバーが攻め込んだところに、アンジェレッティが左のチェックフック。ずっと狙っていたこのパンチで、ラバーはダウン。
しかし今度はスリップ裁定。2Rのがダウンなら、こっちの方がダウンでしょう。。。
ともあれ、タイミングを掴んでいるのと、ラバーのバランスが崩れている、というのは事実。
11R、ここもラバーが入ろうと動いたところでアンジェレッティのジャブ。ラバーの連打に対してアンジェレッティがリング中央で受け止める、というのは、このパワーを脅威に感じていない証でしょう。
体で押し込んでいくのはアンジェレッティの方、接近戦でもスキルでラバーを上回ってみせます。
ラストラウンド、さすがにここは出てくるラバー。ただ、長い距離ではアンジェレッティのジャブが有効で、浅くも右もあたっています。
かといって接近戦でもスキルで上回れるラバーは、自ら攻めて何とかするしかありません。
しかし、集中力、スタミナ、ともに限界が近いように感じるラバー、攻めきる事はできず、接近されるとクリンチ。
どちらもビッグパンチはないまま、試合は終了。非常に微妙な判定ながらも、後半の6Rはアンジェレッティだと思うので、ダウンを奪われたラウンドこそあれど、アンジェレッティの勝利が妥当でしょうか。
判定は、116-111アンジェレッティ、115-112アンジェレッティ、115-112ラバー。完全に採点発表の順番間違えてる。2-1でアンジェレッティ。
ともあれ、今日のラバーはいつもの思い切りが見られませんでしたね。それをさせなかったのが、マイケル・アンジェレッティの巧さ。
序盤のダウンがなければ、もっと明確だったかもしれません。
IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)23勝(13KO)6敗2分
vs
アンドリュー・モロニー(オーストラリア)28勝(18KO)4敗
がんばれモロニー。
とにかくオーストラリアのボクサーたちは非常に規律正しく、言い訳も少なく、応援しています。対してガルシアは日本のファンからすれば戦犯というレベル。
ここはモロニーが捌き切る事に期待したい。
初回、当然前に出ていくのはウィリバルド・ガルシア。この変則的なアタックに対して、モロニーはガードを固めてサークリング、しっかりと見ています。
時折良いタイミングでのジャブをヒット、このガチャガチャしたペースに巻き込まれないよう、自らのリズムを貫くスタイルです。
終盤、ガルシアがステップインしたところにモロニーがコンビネーションをヒット。これがガルシアの頭を揺らし、モロニーは良いスタートを切れています。
2R、これを続けたいモロニーですが、もちろんガルシアもプレスをさらに強めてきます。
足だけでなく上体も動かすモロニー、ガルシアの攻めに対してダックしてボディ。これは良いカウンター。
後半、ガルシアが攻め入ったところでバッティング。モロニーは左目付近から出血。これを見たガルシアは更にプレスを強めます。
これはちょっとモロニーにとっては厳しい展開、ガルシアとしてはもう一回頭をぶつけてノーコンテストになってしまってもオッケーみたいな展開です。
3R、猛烈な勢いで前にくるガルシアですが、少しさがった右ガードの間隙を縫ってモロニーは左フックをヒット。体ごとぶつけてくるガルシアに対して、肩で押し返し、それ以外はしっかりと足を使ってエスケープ、と非常にうまく戦っています。接近した時の左ボディカウンターもタイミングが良いですね。
4R、ここも変わらずグイグイと攻めるガルシア。このボリュームがフルラウンド続くのは、相手からするとたまったものではありません。
モロニーは足を動かして、ガルシアが止まった瞬間にワンツー、そして入り際のカウンター。戦い方としてもちろん間違いではないから、あとはどちらが上回れるか、という戦いです。
それぞれの作戦、戦い方はビタっとハマっている状況です。
5R、良いタイミングで当てているのはモロニー。このラウンドの序盤もガルシアの入り際、良い右をヒットしています。
しかしとても頑丈なガルシアは一切怯むことなく前進を繰り返し、モロニーを体で押し込んでいきます。先に音を上げるのはどちらでしょうか。
6R、ガルシアが更にギアを上げたように感じます。ここまでのラウンドは、「捌かれている」印象が強い分、モロニーに流れているとの判断なのかもしれません。
ただ、この圧に対してノーマスするようなモロニーではないから、しっかりとダメージを与えなければなりません。
ここでこのラウンドのパンチ数の比較が出ますが、やっぱり邪魔ですね。こういう表示がなく、実況解説がない放映もしてもらいたいものです。
後半、ガルシアの攻撃をバチッと受け止めたモロニーは、内側からの左フックをヒット。こういう荒々しいパンチャーに、内側から基本通りのパンチを差し込むのは個人的に見ていて痛快です。
7R、若干ながら、モロニーが「動かされている」感が出てきたようにも見えますが、それでもモロニーは時折ガルシアを受け止めてボディショット、こういう場面で見せ方の巧さも見せますね。
結構良いタイミングで左ボディを入れているように思いますが、ガルシアは全然止まりません。こいつやべーな。
8R、ちょっとずつモロニーが押されてきているように見えます。ガルシアはグイグイと攻めていますがいつものペースだけに失速はしづらいか。ここまでのモロニーのボディで、どれくらいガルシアを削れているか、という話になってきそうです。
モロニーの足も止まりませんが、ちょっと組み合う場面が増えている印象で、この近い距離でより消耗するのはモロニーの方でしょう。
9R、常に右をぶん回してラウンドスタートするガルシア。いつの間にやらサウスポーにスイッチしたりとセオリー無視の攻めを見せます。
モロニーもコンビネーションをヒット、このコンビネーションがもっと出れば良いのですが。
とはいえ、なんだかガルシアがサウスポーになったらモロニーのパンチがあたっているような気がします。
10R、走って追いかけてくるガルシア。これはボクサータイプからすると完全に嫌ですね。
完全にラフファイトを仕掛ける形をとるウィリバルド・ガルシア、ここにモロニーは近くでとどまらずにボックスしたい。
しかし結構近い距離でこのラフファイトに巻き込まれているイメージで、こうなるとまたバッティングの危険性も出てきます。
11R、一向に手数が衰える気配のないガルシア。モロニーはちょっと足が止まってきたか、押し合いの接近戦という場面が多くなっています。
モロニーの勝機はボディにありそうですが、これでダメージを与えられているか、というと非常に微妙なところです。
これこそがラストラウンドの効果、ということなのか、モロニーの足が復活。かといってガルシアもこれが最後とばかりのアタック。
近い距離でモロニーのショートのコンビネーション、入り際のカウンターショット。ガルシアの飽くなき前進と、手数。
まさに死力を尽くしたファイト、と呼べる内容で、素晴らしいファイトです。
終盤、やや動きの鈍ったガルシアに対してモロニーがコンビネーションをヒット、試合が終了。終了後は両者ともに勝利をアピールしています。
判定は、115-113モロニー、114-114、115-113モロニー!!これもまた、ちょっとおかしな順番ですね。本来であれば、114-114のドローと言った上で、115-113×2。。。。「New!!」が正しいでしょう。盛り下がるわ。。。
まぁまぁ、ともかくアンドリュー・モロニーおめでとう!どっちが勝ちでもおかしくない試合でしたね。
ルイス・ネリ(メキシコ)37勝(28KO)2敗
vs
ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)35勝(24KO)5敗1分
ネリは間違いなく確信犯。これでカシメロ応援、となるファンもいるみたいですが、はっきり言えばどっちもボクサーとしては失格ですから、どっちも負けろ、というのが私の気持ち。
ボクシングへの冒涜のような一戦、ゴング。
初回からやる気満々のカシメロがグイグイ攻めて、ネリは覇気のないブンブン丸。ルイス・ネリというボクサーはその回転力こそが強みですが、全く練習してきてなさそうですね。
試合はカシメロが何回が倒して4RTKO勝利。
ネリはこんなところで負けてしまったので、ここから這い上がる矜持は持っていないでしょう。
延期からの中止になるかも報、とにかくモチベーションが保てなかったのでしょうね。
IBF世界フライ級タイトルマッチ
矢吹正道(緑)19勝(18KO)4敗
vs
レネ・カリスト(メキシコ)24勝(10KO)1敗1分
セミファイナルで盛り下がってからのメインイベント。
この試合は別枠として見ましょう。
とにかくここは矢吹のパフォーマンスに期待、スーパーフライ級で世界を戦ったカリストは当然世界挑戦に値するボクサーであはりますが、ここは矢吹の充実度を信じたいですね。
初回のゴング。
カリストは思った以上にデカいですね。矢吹はこの階級で大きい方だと思いますが、それ以上に大きい。
まずは長い距離、カリストのジャブは矢吹がステップで外します。矢吹のジャブは鋭い踏み込みとタイミングでヒット、さらに右クロスもヒットしています。
そして後半、ワンツーで踏み込んだ矢吹はそのままパンチをつなげ、左右のフックをヒットするとカリストはダウン!!!
立ち上がったカリストに矢吹は一気に決めにはいきませんが、またも右クロスを浅くヒットしたところからストレートの連打で攻め込むと、カリストは2度目のダウン!!
まさかもう終わらせてしまうか、というところでしたが、カリストはその後ジャブをついて距離を取り、ゴング。
2R、常に右クロスを狙っている矢吹。矢吹丈といえば右クロスですね。
このラウンドも序盤にこの右をヒット、カリストも右ボディを返していますが、とにかく矢吹の距離感が良く、この右ボディぐらいしか当たるパンチがありません。
しかしカリストも修正してきたか、長い左ジャブが矢吹を捉える場面も。それでも後半にかけて矢吹が左フックから右ストレート、カリストはカウンターを恐れてか、先手をほとんど取れません。
3R、ジリジリとプレスをかけるのは矢吹。先手をとるのも矢吹で、カリストはできることがなくてかなり厳しい展開です。
出せばかなりの確率で当たる矢吹、出してもかなりの確率で当たらないカリスト。カリストにとっては、戦いづらい事この上ないですね。
4R、ジリジリと攻める矢吹、中盤に左のボディを効かせると、一気にチャージ。ここでダメージを与えますが、初回のようなダウンシーンはありません。
カリストは最初硬かったのかもしれませんね。
しかし矢吹のジャブは相変わらずおもしろいように当たっています。
ここまでポイントでは圧倒されているであろうカリスト、はやくも挽回が難しいところまできています。
5R、ここでカリストが右カウンターをヒット。この矢吹のジャブにあわせる右は、おそらく練習してきたものでしょうが、これは怖いタイミングです。
ようやく本領を発揮しはじめたか、レネ・カリスト。
この右は幾度か矢吹の顔面を揺らしており、軌道もタイミングもちょっと危ない。
しかし自ら攻めても当たらないですから、これはカウンター狙いしかないかもしれません。
これで矢吹がジャブを出しづらくなるのは怖いですね。
6R、前ラウンドで自信をもったか、カリストの手数が増えているように見えます。
しかし矢吹もこのカリストの右に右をあわせ、ジャブにあわされる右もバックステップで外しています。
7R、ジャブの差し合い、から矢吹が変則的に飛び込みのフック。カリストもボディに右ストレート、互いに当て方を工夫するものの、なかなかクリーンヒットは生まれません。
もちろん、いかなければいけないのはカリストの方ですが、頼みの綱の右カウンターは、そのパンチを警戒する矢吹によって外されてしまいます。
8R、やっぱり中間距離でよりテクニカルなのは矢吹。ジャブだけでなく、アングルを変えて左フックから攻め入る等してヒットを奪います。
この当たるパンチのセレクト、素晴らしいですね。
9R、互いに戦いを変えず、当然展開も大きくは変わりません。カリストはこのままで良いのでしょうか。このままでは勝ち目がほとんど、どころか全くありません。
仕掛けるのは矢吹の方で、後半、右がカリストにヒットするとそのままチャージ。
この辺の嗅覚も素晴らしいですね。
カリストが反撃にでればカウンターを容易これによりカリストも強い反撃ができずにいます。
10R、ちょっとカリストがアグレッシブに出てきます。これまでで最も有効的なパンチだったと思われる右のオーバーハンドを繰り出し矢吹に迫ります。
これはやっぱりちょっと危ないタイミングと軌道ですね。幾度か矢吹の顔面が跳ね上がる場面がありましたが、後半、矢吹がショートの右カウンターからラッシュ!
レフェリーは割ってはいるタイミングを伺っていましたが、このラウンドは止めず。後半までは良かったカリストでしたが、一気に矢吹が取り返したイメージですね。
とにかくチャンスを掴む矢吹の嗅覚たるや、いつも通り驚愕ものです。
11R、勝つためにはいくしかないカリストですが、勇気が出ません。単発では当たっていますが、そこからパンチをつなげる事ができずにいます。一発で矢吹を倒そうなんていうのは虫が良すぎるから、ここはもっと攻めるべきでしょう。
後半、カリストはパンチをつなぎ始めました。このラウンドは矢吹は休んだのか手数が減り、カウンターも減っているからカリストにとっては攻めやすかったのかもしれません。
いずれにしても、カリストはもう倒すしか道がありません。
ラストラウンド、カリストはグイグイと出てきます。もっと早くにこれをやるべきでしたが、後の祭り。
とにかく逆転KOを狙って前に出るカリスト、そこに矢吹はカウンターを狙います。後半、カリストはバッティングアピール。負けているのだから、ほんの少しの時間でも欲しいはずで、こんなアピールは自分からするべきではありません。もう、勝ちを諦めているのでしょうか。
このWINLIVEのヒット数、というのはなんだか怪しいですね。矢吹がスリピングアウェイしているものもヒット判定出ていそう。
ともあれ判定は、118-108×2、116-110、3-0、矢吹正道。
付け入る隙をほとんど与えない、完勝でした。ちょっと危なく感じた場面もありましたが、おそらくもらい方ほどのダメージはないのでしょう。
今回も素晴らしいパフォーマンスでしたね、矢吹正道。あんまり嬉しそうじゃないですが。。。
ともあれ、この興行も延期の話があったんですね。今回は調整が非常に難しかったのではないでしょうか。
矢吹正道、順当な勝利。ここから統一戦となるのか、それとも、1階級上げてのアンドリュー・モロニー挑戦の道もあるのか。
矢吹の次戦、注目しましょう。
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