6/6、開催が危ぶまれた3150FIGHTが無事に終了。
矢吹正道は順当な勝利、アンドリュー・モロニーがクロスファイトを制しての戴冠、2つの世界タイトルマッチが終わり、また次には大きな動きがありそうです。
この試合、直前で心を揺さぶられたファイターたちの心労はいかばかりか。「無事に済んでよかったね」ではなく、どう考えてもペナルティはあった方が良いでしょう。
が、開催にこぎつけたことで有耶無耶になってしまいそうなのは本当に良くない。
こういうところにも、ちゃんと決まりがあると良いですね。
ともあれ、矢吹は次戦で「王座統一戦」もしくは「3階級制覇」を目指す。
そしてバムの動向を考えれば、やっぱりスーパーフライ級は動くのです。
ということで今回のブログは、今後のスーパーフライ級についてです。
前提:動かないフライ級
スーパーフライ級が動く、という反面、動かないのはフライ級。
2025年7月、当時の絶対王者寺地拳四朗(BMB)に勝利し、WBA・WBC世界フライ級統一王者となったリカルド・サンドバル(アメリカ)には、大きな未来が広がっていました。
しかしそこからもうすぐ1年、全く動きがありません。
幾度かはWBC暫定王者、ガラル・ヤファイとの対戦が取り沙汰されるも、結局は決まらず、先日もヤファイの怪我により延期(中止か?)となっています。
ヤファイはフランシスコ「PED」ロドリゲスにやられてしまったから、もうリングに上がりたいと思わないのかもしれませんが、ともかく引き止められるサンドバルは可哀想。
そしてWBO王者のアンソニー・オラスクアガ(アメリカ)と、IBF王者の矢吹正道(緑)はプロモーター的に相容れない存在であり、現在のところは両者がぶつかる可能性は限りなく低い。
もしもここでぶつかるのならば、矢吹が3150プロモーションを出た時、となるのでしょうが、義理堅い矢吹のこと、その選択をする確率は少ないでしょう。亀田興毅氏に何かしらのサスペンドが出た場合を除いては。
サンドバルにしてもGBPという大手プロモーションなのだから、チャンピオンとして日本に来る可能性は大きいとは言えません。フライ級という階級だから多少はあるかもしれませんが、「日本で戦いたい」とはならないでしょう。
特に、大きな問題を起こした島国のプロモーターの元では。
なのでこのフライ級で矢吹の統一戦が組まれる可能性は非常に低いと言わざるを得ず、必然、動きはスーパーフライ級に移っていきそうです。
スーパーフライは確実に動く
反面、スーパーフライ級という階級はほぼ確実に動きます。
今週末(日本時間6/14)、ジェシー「バム」ロドリゲス(アメリカ)がアントニオ・バルガス(アメリカ)に挑戦。
バムはWBA・WBC・WBO世界スーパーフライ級統一王者であり、P4Pランキングで4位の現代最強のボクサーの一人。
階級アップしての初戦とはいえ、アントニオ・バルガスでは止めようがないでしょう。
基本的には2階級の王座を同時保持、というのは認められていないから、バムはこのバンタム級戦のあと、スーパーフライかバンタム、どちらかを選ばなければなりません。ここはさすがのWBAも納得せざるをえないでしょう。自分からバンタム級のタイトルを差し出した経緯があるのだから。
そこでバムはスーパーフライ級のタイトルを選び、4団体統一に漕ぎ出す、というのが半年くらい前に出ていた話。しかし今は、スーパーバンタム級での井上尚弥戦を目指す事、そしてスーパーフライ級に落とすことが厳しそうという噂から、まず間違いなくバンタム級のタイトルを選ぶはずです。
そうなると必然的にスーパーフライ級のタイトルは3つが空位となり、そこに誰が絡んでくるのか、という話になってきます。
各団体の状況
まずWBAは、暫定王者にデビッド・ヒメネス(コスタリカ)がいます。かつてフライ級の最強王者と目されたアルテム・ダラキアン(ウクライナ)を大いに苦しめ、アメリカの軽量級スター候補だったジョン「スクラッピー」ラミレスに勝利した強いボクサー。
ただ、もうすぐ1年のレイオフとなるこのボクサーを、すんなり正規王者に上げるという気概はWBAにはありません。なぜなら、彼は人気がないにも関わらず強く、お金を産まない=承認料をもらえないためです。
そんなわけでまったくもって平等でも公平でもないWBAは、おそらく正規王座決定戦を設けるはず。
現在の1位はジョン「スクラッピー」ラミレスで、2位は坪井「トリックスター」智也(帝拳)です。これがもし万が一、順当に決まれば超アツい。
アメリカで評価を持っているラミレスに、坪井が圧勝するようなことがあれば、新たな軽量級スターの誕生、とならないか。
試合やるのは日本で良いので、実現してもらえたら嬉しい。
坪井はWBCでも1位です。WBCは2位にリカルド・マラジカ(南アフリカ)、3位に寺地拳四朗。
マラジカは、前戦でビンス・パラス(フィリピン)、その前にジェイソン・ママ(フィリピン)と日本でもお馴染みのボクサーを退けているIBO王者。ちなみにその前はフライ級のウェイトでジャクソン・チャウケ(南アフリカ)、その前はヤンガ・シッキボ(南アフリカ)も退けています。フライ級とスーパーフライ級をいったりきたりしている、IBOの2階級制覇王者ですね。
4位はフェルナンド「プーマ」マルティネス(アルゼンチン)、5位にはアンヘル・アヤラ(メキシコ)と、誰と誰がやっても日本でも行ける気がするマッチアップになりそうです。
そしてWBOは1位坪井、2位に川浦龍生(三迫)、3位拳四朗、4位にイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)。
7月に拳四朗vsイスラエル・ゴンサレスとの噂なので、すんなりいけばこの試合がWBO世界スーパーフライ級王座決定戦となるのでしょう。
川浦はWBOアジアパシフィック王者なのでこのWBOでチャンスが来れば良いと思いますが、ほぼ同門の拳四朗が先に挑戦、というのはパワーバランス的に仕方のない所でしょうか。川浦にもチャンスが巡ってきてほしいですね。
そして唯一、王者が決まっているのはIBF。
今回の戦いがIBFの指名戦だったので、まだしばらくは指名戦の期限があるとするならば、次で矢吹が挑戦するのは、順当にいけばアンドリュー・モロニー。
しかもこのモロニーは、オーストラリアを拠点とするボクサーですから、日本には非常に呼びやすい状態。
プロモーションさえ機能していれば、(当然、お金はかかりますが)モロニーを日本に再度呼び、矢吹に3階級制覇チャレンジをさせる、ということは難しい事ではないでしょう。

Andrew Moloney wants Jesse 'Bam' Rodriguez after dethroning Willibaldo Garcia
モロニーはもちろんバムと戦いたい。しかしそれは叶わないであろう夢。バムが週末、負ければワンちゃんあるのか。。。?
注目は週明けか、その翌週か
いずれにしても、7/20という日程で予定されている帝拳興行。
比嘉大吾vs増田陸、なんていうも上がってきてはいますが、あと1か月半を切っています。
通常であればもう発表されているべき試合であり、ここからチケット売るのも大変そうです。
なんせもう、私は7/19-/21は仕事が入ってしまっています。。。名古屋出張。。。発表前から行けないが確定って。。。
しかも朝7時から夜の0時くらいまで縛られるので、一寸も見る隙がございません。
ともあれ、もう今週中に出してもらいたいぐらいのものですが、まだバムの動向待ち、なのでしょうか。
バムがバルガスに勝利したとして、返上するまでには少々時間が空きそうで、バム戦後にすぐに発表するとしても「WBO世界スーパーフライ級暫定王座決定戦」で発表からの「正規王座戦になりました」みたいな感じになるんでしょうか。
いずれにしろ、拳四朗に苦痛を味わわせたウィリバルド・ガルシアはもういません。ガルシアのスタイルや状況的に、世界戦線に戻ってくることは難しいでしょう。
そういえば亀田興毅氏のブッフェ投稿、アレは引いた。やっぱり彼のことは好きになれそうにありません。
話が逸れましたが、おそらく今年から来年にかけては大きな動きがありそうなスーパーフライ。
ここにまた、ユーリ阿久井が絡んできたり、というのも非常に楽しみです。
今後のスーパーフライ級、大いに注目ですね。
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