信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】ジェシー「バム」ロドリゲス、井上尚弥戦への試金石、vsアントニオ・バルガス!!バムに求められる事は?

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今週末は、いよいよジェシー・ロドリゲスの登場です。

井上尚弥の対戦相手候補として、名前が上がるようになっているジェシー「バム」ロドリゲスは、今回が非常に重要な一戦になります。

フライ級、スーパーフライ級を制した2階級制覇王者に課せられる使命は、WBA王者、アントニオ・バルガスを圧倒すること。

負ける事はもってのほか、ギリギリの勝利ではいけませんし、さらに一つ上の階級でも戦えるという事を示さなければなりません。

ただ、こういう場合に苦戦したり負けそうになったりすることも往々にしてある、ということもまたボクシング。

日本のファンはこの井上尚弥vsバムに否定的なファンも多いような気もしますが、そういう方々はもはや井上が誰と戦うとなっても文句言いそうだと感じています。

ということで今回のブログは、アントニオ・バルガスvsジェシー・ロドリゲスのプレビュー記事。

 

 

 

Fight art for the boxing match between Antonio Vargas and Jesse "Bam" Rodriguez

6/13(日本時間6/14)アメリカ・アリゾナ

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

アントニオ・バルガス(アメリカ)19勝(11KO)1敗1分

vs

ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)23勝(16KO)無敗

王者、というには抵抗がある、WBA世界バンタム級レギュラー王者、アントニオ・バルガス。

この経緯について書き始めるとWBAについてムカついてきてしまうので、端折ります。

とにかく腐敗したWBAの決定事項は、WBAの正規王者はアントニオ・バルガスであり、堤聖也は休養王者です。

そんなアントニオ・バルガスは、2017年にプロデビュー、10連勝を飾りますが2019年にホセ・マリア・カルデナス(メキシコ)というボクサーに初回KO負けを喫して初黒星。

以来は一つのノーコンテストを挟みますが、WBAアメリカ大陸のバンタム級王座を獲得し、2024年12月にWBA世界バンタム級暫定王座決定戦に臨むことになります。

ちなみに2024年2月、WBAの挑戦者決定戦でジョナサン・ロドリゲス(アメリカ)を7RRTDで降していますが、このロドリゲスはその後那須川天心戦で来日するボクサーですね。(天心の3RTKO勝利)

同年の12月の暫定王座決定戦では、当時無敗のウィンストン・ゲレロ(ニカラグア)を10RTKOで破って暫定王座を獲得。初防衛戦では比嘉大吾(志成)を迎えてドロー、薄氷ながらも防衛に成功しています。

この王座の経緯も端折りますが、大切なのはそのレジュメです。

まずもって挑戦者決定戦で戦ったジョナサン・ロドリゲスというボクサーは、世界ランカーと呼ぶにはあまりにも拙いボクサーだった、ということは明らかになっています。

そして、王座決定戦で戦ったウィンストン・ゲレロについても、暫定とはいえ「王座決定戦」に出場できるボクサーか、というと非常に疑問が残るボクサー。当時無敗ながらも、強敵との対戦経験はなく、バルガス戦前は10回戦で戦った事は一度しかなく、最長ラウンドも8Rだったというボクサーで、キャリア不足は明らかなところでした。

なので、比嘉大吾がこのバルガスに挑むと聞いた時には、比嘉の王座返り咲きを大いに期待したものでした。

▼観戦記▼

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

しかし、クロスファイトの様相を呈した一戦は、倒し倒されの激闘となり、最終12R、バルガスが比嘉からダウンを奪った事によりドローとなり、比嘉はタイトル獲得ならず。

その後堤との統一戦が組まれるも、家族の事情により試合ができなくなったバルガスは休養王者へと認定、この度復活。

このレギュラー王者への復活は、ジェシー・ロドリゲス及びその陣営への忖度であるということは明確で、この部分がファンの反感を買っている理由です。

スキルがある、美しいボクシングをするタイプではなく、明らかな不器用さと意味不明なタイミング、そして回復力を持つ、一見してその強さが分かりづらいボクサー。先日アンドリュー・モロニーと激闘を繰り広げたウィリバルド・ガルシアや、このヘタツヨの代表格であるエマニュエル・ナバレッテなんかに通じるボクサーです。

バルガスは序盤のラウンドで倒す事が多いので、おそらくパンチがあるのでしょう。しかしその序盤を過ぎたとしても、実はこのボクサーの真骨頂は後半のラウンドにある、と言えます。

試合の序盤、ギクシャクした動きに翻弄されて相手はパンチをもらってしまい、それでダウンを喫したり時に決着がついたりしますが、この時のバルガスはまだ固い。ラウンドが進むごとに比較的柔軟になり、さらにおそらくよく練習しているのでしょう、回復力もかなりあると思われ、後半にかけてまくっていく、というのが彼のパターンです。

おそらく1RKO負けという唯一の敗戦は、まだほぐれていない時にもらってしまったものでしょうね。

バムがここで力の差を示すのであれば、やはりこの序盤、リスクをとって攻め、意味不明なタイミングで飛んでくるバルガスのパンチを躱し、または耐え、前半のラウンドでKOする、ということが必要になってくるかもしれません。

 

 

 

バムに求められる事

対する挑戦者、ジェシー「バム」ロドリゲスは、現WBA・WBC・WBO世界スーパーフライ級3団体統一王者です。

IBF王者は現在アンドリュー・マロニーで、この試合のあと、スーパーフライ級に戻って4団体制覇を成し遂げる、というプランもあったようですが、井上戦が持ち上がった事でこのことはなかったことになっています。

この試合如何で、復活する可能性はゼロではないのかもしれません。

いずれにしろ、大方の予想がバムに傾く中で、問われるのは「バムの勝ち方」です。

リングマガジンのP4Pランキングで、井上、ウシク、シャクールに次いで4位にランクされるバムにとって、この試合は階級を上げる初戦とはいえども、勝って当たり前の試合、と位置づけられています。

そんなに簡単にいくことなのか、という問いについては、当日を見てみる他なく、遅かれ早かれ、あと1週間後に結果は出てしまいます。

前述したように、バムに求められるのは完璧な勝利です。

もちろん、ノックアウトで勝利するということは最善で、もし、このタフなバルガスを相手にして、前半でノックアウト勝利をもぎ取る事ができれば、その評価はシャクールを追い抜く事だってあるかもしれません。

かといって、ノックアウトラウンドが後半が長引いたとしても評価を下げる要因にはなり得ませんし、たとえフルラウンドにわたったとしても、転級初戦ということを加味すれば、評価が下がる事はないはずです。

しかしながら、すでにエディ・ハーンが「井上尚弥とのスーパーファイト」をぶち上げている段階では、判定勝利は物足りません。

この戦いはスーパーバンタム級で起こりますから、バンタム級で「パワーが通用しませんでした」については、はっきりいってvs井上尚弥を考えると「勝利への期待」が一気に下降してしまう事象です。

だからここで非常に重要なことは、現在スーパーフライ級の世界タイトルマッチにおいて、5連続KO勝利して王座を次々と吸収しているジェシー「バム」ロドリゲスは、バンタム級でもそのパワーは健在、を示すことが最低限。

結果、バルガスの戦い方によってフルラウンドを生き延びられたとしても、そのパワーを示す事が非常に重要です。

なぜならば、井上尚弥に勝利するためには、少なくとも「井上を倒せるパワー」が必須条件だからです。判定で井上には勝てません。

 

 

 

井上vsバムはバカげているのか

井上尚弥vsバム・ロドリゲス、私は非常に楽しみです。

わざわざバムに箔をつけるためにバンタム級のタイトルを取らせる、というのは非常にバカげた考え方だと思いますから、今回の戦いがWBAの世界タイトルマッチかどうかは置いといて、このバンタム級でタフな部類であるアントニオ・バルガスをどのようにバムが料理できるのか、は大変に興味深い。

バルガスは下手くそに見えますが、強いボクサー。レジュメは大した事はありませんが、結局は比嘉大吾と引き分けているし、ダウンも奪っています。

このボクサーに対して、バムが我々の期待を上回ってくれるのかは非常に楽しみなところ。

そして、この井上vsバムに勝負論がない、今やる必要はない、という意見はちらほらと目にします。

今やる必要はない、という意見については、「今しかできない」という返答が最良で、フェザー級という言葉を口にする井上尚弥にとって、これ以上スーパーバンタムにとどまる事は彼のキャリア上良くないでしょうし、バムにとっては急ぎ足となりますが、井上がフェザーに上がる前しかチャンスがありません。

バムとしては当然「井上と戦いたい」(評価を上げるためにしても報酬にしても)のだから、多少無理をする必要はあるのだと思います。そうでなければ、格上のボクサーは振り向いてはくれません。

多少無理をしてでも最強を証明しようとする、多くの報酬を得ようとするのは否定することではありません。

更にこの試合に勝負論がない、ミスマッチだというファンもいるようです。

井上尚弥にとって、勝負論がないは当たり前のことであり、孤高の存在であることからいたし方のないことです。

さらに中谷潤人を退けた今、このスーパーバンタム級で相手になるボクサーはいないでしょうし、井上のモチベーションが上がる相手も皆無と言えます。

そんな中、P4Pで4位という評価を得ているボクサーが、自分の階級まで無理してあげてくるのであれば、これを跳ね返したい、と思うのは当然のこと。その時、多少の時間「待つ」と判断することも、十二分に納得できることです。

もちろん、バムがバンタムでの戦いで、どのくらい良いパフォーマンスを示せるか、ということが非常に重要になってきます。

今回のバルガス戦は、バムにとって、上の階級で闘うための大きな試金石。

たとえ、バムがバルガスを相手にどんなパフォーマンスを見せたとしても、井上vsバムが決まれば井上優位は変わりません。この先、たとえどんな相手が現れても-たとえ井上尚弥がフェザーで闘うとしても-井上が不利になるオッズは考えられません。

ミスマッチと言われる事は上等、予想不利になることも上等。しかしバムは今後の自信の評価、そして大きな報酬のために、日本のモンスターに挑もうとしてくれているのです。

これは我々のような日本のファンは、大いに期待しておく他ないでしょう。

バムが良い勝ち方をすればするほど、vs井上尚弥は盛り上がるのですから。

 

 

 

 

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