いよいよ、スーパーバンタム級で「井上尚弥の後継王者争い」が始まります。
そう、「ちゃんと」始まります。
発端はWBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦としてオーダーされた、ラモン・カルデナスvsサム・グッドマン。
7月のエロール・スペンスJr.vsティム・チューのカードのアンダーカードに組み込まれる、とまで具体的に発表されたものの、これは即刻OFFに。
続いて間をおかずに指令されたのがIBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で、こちらは西田凌佑vsサム・グッドマン。
井上尚弥が「しばらく休む」宣言をしたことからなのか、いよいよ動きはじめたスーパーバンタム級。
ということで今回のブログでは、リングマガジンのスーパーバンタム級のランキングをチェック。

絶対王者と、敗れたボクサーたち
この階級の絶対王者は、もちろん井上尚弥。
今や誰もが認めるP4Pキングは、全く隙のないキャリアを歩んでいます。
前戦で中谷潤人を降した井上尚弥は、本来であればこの階級で証明すべきことはもうありません。
しかし、ジェシー・ロドリゲスが階級アップをして井上尚弥に挑もうという動きを見せている中で、それを待とうという心づもりのようです。
2027年の1月とも2月とも伝えられるこのファイトまで、少々間隔が空きますから、今年中にもう1戦ぐらい挟むのでしょうか。いずれにしても、その試合はあまり興味深いファイトにはならないでしょう。
1位には昨年9月に井上に敗れたムロジョン・アフマダリエフ。再起を果たし、スーパーバンタム級とフェザー級を両睨み、とのこと。
そして2位はサム・グッドマン、かつて井上尚弥への挑戦が決定するも、自身の怪我で流してしまったグッドマンは、また這い上がってきて、次戦で暫定王座決定戦に臨む予定です。
この戦いは、実質的には井上尚弥への挑戦権をかけてのファイト。
このリングマガジンランキングでは、IBFのトップコンテンダーである西田よりも高い評価を得ていますが、日本のファンからすれば西田の勝利に全ベットできる状況ではないでしょうか。
そして3位、中谷潤人。
史上、井上尚弥を最も苦しめた、といえる中谷ですが、アフマダリエフ、グッドマンよりも下位評価というのはあまり納得はいきません。
もちろん、アフマダリエフもグッドマンも強敵には違いありませんが、直接対決では中谷の方が上に思います。
いずれにしても、井上尚弥が転級後、きっと4階級制覇を為し遂げてくれるはずです。

3人目の日本人
井上、中谷に次ぐ評価を得ている日本人ボクサーは、もちろん西田凌佑。
元IBF世界バンタム級王者である西田は、中谷潤人に敗北を喫するも、再起戦でIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に出場。
ブライアン・メルカドに勝利し、見事挑戦権を得ました。
しかしその次の戦いで挑戦、とはいかず、ファイナルエリミネーターに近い暫定王座決定戦への出場が濃厚です。
この西田は6位にランクしていますが、その上には4位のセバスチャン・エルナンデス、そしてラモン・カルデナスがいます。
中谷との試合では、猛烈なファイティングスピリッツとタフネスを披露したセバスチャン・エルナンデスは、この階級の台風の目です。
尻上がりに調子を上げていくあの姿は戦慄を覚えたほどで、果たしてアフマダリエフ、グッドマンもエルナンデスに勝てるか、というとかなり怪しい。
誰とやっても、アップセットを起こせる可能性を秘めたボクサーです。
一方でラモン・カルデナス、こちらも井上から見事なダウンを奪った、素晴らしいボクサーです。
一時はWBCから暫定王座決定戦への指令を受けるも、その試合の実現は叶わず、次戦は8月、ホームであるProBox興行への出場が決定済みとの噂。ここが暫定王座決定戦やエリミネーターになれば、井上後にいちはやく覇権を握れる可能性がありますね。
そして7位のアラン・ピカソ。このボクサーもメキシカン。エルナンデス、カルデナス(はメキシコ系アメリカ人)、ピカソ、やっぱりメキシコ人は強いですね。
ピカソは井上を相手に12Rを戦い抜いた、というだけでガッツポーズをしてしまったので、そもそも勝とうという気持ちがなかったことが明らかになっています。
インテリだかなんだか知りませんが、どんな強敵を相手にしても勝つ道筋を見つけようとするのがファイターというものです。
彼には全くマチズモを感じませんから、学者として頑張ってほしい。

4人目の日本人
8位はシャバズ・マスード、リングマガジンランキングで唯一のヨーロッパのファイターです。
とにかく次々と同国のライバルたちを降してきたマスードのそのキャリアは尊敬に値するもので、かなりのリスクを取って進んできた道。
ジャック・ベイトソン、リアム・デイビス、ピーター・マクレール、この階級の強豪を次々と撃破し、そろそろ世界タイトルへの挑戦のし時でしょう。
タイトルが日本に集まってさえいなければ、すでに世界挑戦していても全くおかしくはないボクサーです。
9位のブライアン・メルカドも、ハートの強い素晴らしいボクサーでしたが、西田凌佑に負傷判定負け。
大事なところで跳ね返されてしまったから、まだ国内で証明すべきことはあるかもしれません。
そして10位には我らが小國以載。
マーロン・タパレスにジャイアント・キリングも、しかし各団体のランキングはさほど上がらず。
リングマガジンは評価をしてくれていたようで、10位に滑り込んでいます。
小國以載ももう38歳。
最後の世界挑戦が叶う事を願うのみです。
どうなる井上の後継王座争い
このランキングにはいませんが、世界挑戦間近の日本人ボクサーはまだまだいます。
果たして、井上尚弥後は戦国時代に突入するのか、それとも井上尚弥の影に隠れていたボクサーの1人が一気に台頭してくることはあるのか。
いずれにしても、もう明らかに「井上尚弥後」の準備段階に入ったといえるスーパーバンタム級。
今年、まだまだ動きがありそうですから、楽しみに待ちたいと思います。
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