U-NEXT BOXING、日本国内のビッグマッチが終わり、7/23(木)には次のビッグマッチが発表です。
とにかく疲れが溜まっている状態で視聴したU-NEXT BOXINGは、素晴らしい試合の連続でした。
ということで今回のブログは、先日行われたU-NEXT BOXING 6の振り返り感想戦。
↓誤字だらけの観戦記はこちら。

岩田翔吉の初防衛
村田諒太が防衛して、リング上から名指しで「翔吉!」と叫んでからどれくらい経つのでしょうか。
あの日、「帝拳の誇るスター」として、村田諒太は岩田翔吉を名指しで指名したのだと思います。たぶん、会心の初防衛戦となったスティーブン・バトラー戦だったから、もう7年近くの歳月が経っている計算になります。
初防衛戦は、王者の証明。
世界初戴冠に失敗した岩田は、しっかりとキャリアをやりなおして世界再挑戦、しかしこの試合は実力不足とも追われるハイロ・ノリエガとの王座決定戦でした。
そして初防衛戦で、予想優位の中レネ・サンティアゴに敗北。
再起戦を挟み、ノックアウト・CP・フレッシュマートの持つ王座に挑戦し、8RTKOという会心の勝利でWBC世界ライトフライ級王座を獲得しましたが、このノックアウトもなかなかに微妙な王座獲得をしていたので、この王座獲得の価値はさほど高くはなかった、と言えます。
当然、ミニマム級王者として伝説級のボクサーではありましたが、ライトフライ級での実力は未知数、との穿った見方もできる、という感じでした。
そしていよいよクリアした、初防衛戦。
サンティアゴやゴンサレスに比べると、やはりやりやすかったであろう岩田ですが、攻撃偏重な過去のボクシングとは一味違う、非常にクレバーなボクシングだったと思います。
魅力としては微減、と言えるかもしれませんが、それでも行ける時に行ける、というのは大きな魅力です。
闇雲に倒しに行く、とにかく力でねじ伏せようとする、というボクシングは、世界レベルでは通用しないこともままあります。
自らを抑え込み、しっかりとスタイルチェンジをしたという感じの岩田。
現在の対抗王者は、おそらくリベンジしたいであろうレネ・サンティアゴ、そしてタノンサック・シムシー。
サンティアゴは吉良大弥が間もなく発表というところでしたが、怪我で延期または中止となる予定だそうです。すでに統一王者であるサンティアゴ、これからはあまり無理せずに試合をするかもしれません。
タノンサックは日本を拠点とも言えるボクサーで、おそらくマッチメイクも順調ではないでしょうから、もしかしたらここの統一戦は実現可能性が高いのかもしれませんね。
いずれにしても、岩田はおそらくマッチメイク力を活かし、ここから統一路線に進むのではないでしょうか。
絶対に岩田が4団体を統一する、というのは口が避けても言える事ではありませんが、是非ともこういう大きな興行のメインイベンターまで上り詰めてもらいたいですね。
寺地拳四朗の3階級制覇
イスラエル・ゴンサレスは、やはり強かった。
長くスーパーフライ級で戦い、のちの殿堂入りと思われるボクサーたちとも戦っているこのボクサーは、驚異的なタフネス、スタミナを持つゲレロです。
とにかく素晴らしかったのは拳四朗の足さばき、リーチで大きく勝る相手のパンチを距離で外せる距離感と、そのクイックネス。
そしてさらに、それを可能にするとてつもないスタミナと集中力。
打ち気に逸る時間もほとんどなく、かといって距離を取って逃げ回るわけでもない。
絶妙な距離感をキープし、常に次の攻撃を考えての位置、ポジション。この拳四朗本人のボクシングだけでなく、作戦がバチっとハマっている感じもあって、そのチーム力を改めて見せつけた、という完璧なボクシングでした。
拳四朗にとって未知の階級であるスーパーフライ級。
この階級に上げるにあたって、結果的に1年の準備期間があったとはいえ、これは転級初戦でとてつもないパフォーマンスだと言えます。
現在のスーパーフライ級は、ジェシー「バム」ロドリゲスが去り、3つの王座が空きました。そのうち1つに早々に滑り込んだ拳四朗、キャリア終盤に差し掛かった事で求めるのは、やはりビッグマッチ、つまりは王座統一戦でしょう。
IBF王者、アンドリュー・モロニーはなかなかの高確率で次戦では矢吹正道を迎えるのではないか、と思われ、さらにそうなると矢吹が勝利する可能性は高そう。
寺地拳四朗vs矢吹正道というラバーマッチは、両者の充実度を考えるとこれまた垂涎のマッチアップであり、初戦、第2戦と全く違った内容になりそうなことも非常に興味深い。
そして、おそらく間もなく発表があるであろう、坪井智也の王座決定戦。こちらはWBCが濃厚で、坪井が王者となった後に拳四朗vs坪井というのも垂涎のマッチアップで、日本ボクシング史上最高テンポのボクシングが見られるかもしれません。
ちなみに、どっちの試合が決まっても、どチラを応援するのか悩ましいという試合。
決まってほしいような、決まって欲しくないような。しかし、それぞれが勝ち続ければ決まってしまう試合です。
ちなみにWBAは暫定王者(正規王者には格上げされない、かわいそうな)デビッド・ヒメネスとジョン「スクラッピー」ラミレスの再戦となりそうで、こちらは王座決定戦。
ヒメネスを日本に呼ぶのは容易かもしれませんが、これは強い。
いずれにしても、バラけた王座はすぐにまた統一に進みそうですね。
増田陸と比嘉大吾
トリプルタイトルマッチのうち、2試合は純粋に日本人ボクサーを応援できましたが、この試合はそうはいきませんでした。
後日談を見ると、声援はどうやら比嘉大吾の方が大きかった、という感じのようです。
(私は消音で見ていたのでわかりませんでしたが)
野木トレーナーが判定への不満を口にしたように、比嘉陣営としては納得のいかない結果だったのかもしれません。
私が映像でみた限りでは、特に序盤、増田の方が自らのボクシングを完遂しているように見え、後半にかけても比較的的確なパンチ、それは完全なクリーンヒットではなかったかもしれませんが、当ててはいるように見えました。
しかし、ポイントが比嘉に流れたラウンドも多かったかもしれない、というのは、十分に理解できること。
それは、比嘉がガチャガチャと攻めてきた時、しつこく手数を出していった時に、増田はクリーンにもらっていなくともバランスを崩し、そこに追撃をされて顔が跳ね上がることもしばしばあったためです。要はもらい方が良くなかった、と。
増田は今回、いつもよりもクラウチングで、重心を低くしていたように見えました。
そうでなければ、下から来る比嘉のパンチに煽られて、上体が上がってしまっていたかも知れません。そういう場面はいくつもありましたが、それを増田なりに必要最小限に抑えた、とも言えます。
比嘉も非常に気持ちが強く、強いブロッキングで増田の左を受け止め、おそらく決して得意ではないであろうサウスポーに向かっていきましたね。
本当に素晴らしい、緊張感あふれるファイトだったと思います。
比嘉に衰えがないことは明白で、やっぱりまだまだ期待できるボクサーだということが証明された一戦でもあります。オーソドックスとやってほしいな、と思います。
今回は、サウスポー相手だったからか得意の前手のアッパーはさほど出せなかった、と考えると、やはり相性的には良くなかったのだと言わざるを得ません。
そんな中で、勇気を持って作戦を遂行した比嘉大吾、次戦も楽しみにしましょう。
対して増田は、というと、やはりインサイドに入られた時のバランス、相手が連打できた時のブロッキングの精度、なんかはまだまだ伸びしろでしょう。
そして逆に、右の使い方、特にジャブが素晴らしかったと思うのですが、あのジャブにダメージを与えられるような強いジャブを織り交ぜていけば、もっと懐に入られる事なく、良い距離で戦えるかもしれません。
終盤に見せた連打も非常に良かった。
激戦区、バンタム級は、日本のファンにとって最も興味深い階級です。
増田はWBA休養王者、堤聖也との再戦を希望、これは当然のことだと思います。
そしてまた大きく動きそうなバンタム級、7/23の発表会件では井上拓真vs那須川天心2も発表との噂です。
他にも日本で強さを見せつけたWBO王者、クリスチャン・メディナ、そしてIBF王者のホセ・サラス・レイジェス、しっかりと巻き込んで、是非日本でバンタムを盛り上げていってもらいたいですね。
バムの動向もまだまだ気になるバンタム、今年の秋はどのように動くのか、今から非常に楽しみです。
まずは明日、7/23(木)の発表を待ちましょう。
あと中谷潤人、結婚おめでとうございます。
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