お久しぶりです。
随分とご無沙汰してしまいましたが、さすがLemino Boxingは見ないといけません。
ということで今回のブログは、9/2のど平日に行われた、Lemino Boxingの観戦記。

9/2(水)Lemino Boxing
そういえば中嶋一輝vs大湾硫斗、なんていう至高のマッチアップがなくなりました。しかしそれがなくなっても、この充実度。
大橋ジムと志成ジム、共同開催というわけではないのでしょうけれど、とにかくこれだけのボクサーを集めた大きな興行は、やっぱり土日に開催してもらいたいものです。
藤木勇我vsジュフェル・サリナ
藤木のプロ2戦目、相手は11勝(8KO)7敗という戦績は、期待できるものではありません。当然、藤木の快勝が期待される、というよりも、勝って当たり前、倒して当たり前、さて、どのような衝撃的なノックアウトを見せてくれるのか、が焦点。
初回、低い姿勢からプレスをかけて、強いジャブをビシビシ決める藤木。サウスポー、サリナの左もよく伸びてきますし、回転力もありますね。
しかしやはり大きな差がありそうで、藤木は長いジャブを決めて右もコネクト。
2Rはサリナが前に出て、接近戦を仕掛ける展開。なかなかパワーはあります。しかしブロッキング、ヘッドスリップでそれを無効化する藤木は、ノーモーションの右やボディショットをリターン。打つパンチ全部当たってるんじゃないかってぐらいの的中率。ボクシングが簡単な競技に見えます。。。
3R、グイグイ来るサリナ。藤木はブロッキングとダック、からのピンポイントでカウンター。これはやべーですね。
サウスポーに対する左のボディ、右のボディショット、顔面への右、そのほとんどが的確にサリナをとらえています。
4R、インターバルでちょっと元気になったサリナはまた攻めてきます。ここを打ち合わないながらも留まり、合間を縫ってノーモーションの右をヒット。
中盤を過ぎるとサリナに疲れが見え、パワーパンチは少なく、細かな力ない連打。ここで藤木が出てパワーショットを連打、しかしサリナはタフですね。それでもやっぱりもう、時間の問題でしょう。
5R、ここももちろん先に動くのはサリナ。藤木はこのラウンド中盤以降が勝負でしょう。
前半、ボディにパンチを集めた藤木は、1分が過ぎた頃、顔面への右をヒット。そしてそこからさらにボディ、顔面を叩き、最後は相打ちのタイミングの右でフィニッシュ。
藤木勇我、5RTKO勝利。
日本の未来は明るいですね。
WBA世界ミニマム級王座決定戦
石井武志vsウィルフレド・メンデス
さて、松本流星が返上した王座をめぐっての決定戦は、石井武志が出場。
対戦相手は日本でもおなじみウィルフレド・メンデス、長身サウスポーのテクニシャンで、やりづらいタイプです。しかしながら、ややメンタル面で強くはないところが見え、当然、完全無欠とは言えません。
ここは石井の出来次第、ぜひとも良いパフォーマンスを見せてもらいたいところです。決して、はぐらかされることのないように。
さて、初回のゴングと同時に左フックを放ってやる気満々の石井。低い姿勢でグイグイと前進、インサイドで右ボディショット。
早々にもみ合いも多い展開ですが、これをかなり嫌がるそぶりのメンデス。そしてメンデスが離れたところに石井の右がヒット!!メンデスはダウン!!!!
そして。。。なんと!立ち上がれない!!!
石井武志、初回KO勝利!!!
とんでもない勝利!!!
石井の気持ち、プレッシャー、メンデスは完全に弱気が出てしまったのかもしれません。
石井武志、初の大舞台で会心の勝利!!石井らしい、とんでもない勝利です!!
ああ、なるほど、この右の前の左ボディが効いていたんですね。メンデスも完全に右ガードを下げてもう二度ともらいたくない、ぐらいの位置に右手があるので、そういうことですね。
こうして「NEW」と紹介される王者を見るのは、本当に嬉しいものです。
吉良大弥vsカルロス・カニサレス
吉良大弥には、アマ時代から多大な期待をしています。しかしながら、初の世界戦、しかもプロわずか5戦目、でカルロス・カニサレスというのはなかなかに、なかなかです。
並んでみると、吉良がでかい。分厚い。かなり戻してきていると思いますが、動きはどうでしょうか。
初回はまずはお互い慎重な立ち上がり。中間距離でジャブの突きあい、吉良のジャブが良い。
距離感もスピードも吉良が良いですね、カニサレスはやや後手ですが、オーバーハンドの右のタイミングはよく、当然、このボクサーが本領を発揮するのは前半ではありません。なのでこの前半はスピードに勝る吉良、どこまで先行できるか。吉良としては、まずは序盤で見切った、と思わないようにしてもらいたいところ。
2R、吉良は初回のフィリーっぽいスタイルから、井岡っぽいガードの位置に。やや攻める構えか、広いスタンスでプレス、そしてカニサレスが少しでも前に来ようものなら早いバックステップ。
吉良はかなりディフェンスの意識が強い、そのためカニサレスはなかなかパンチを出すこともできません。
とにかくぶん回し始めたカニサレス、これは非常に怖いですが、吉良も集中力が充分、これは素晴らしい。
3R、カニサレスが思いっきり振ったところに吉良がリターン、これでカニサレスはグローブをマットにタッチ。これはダウン判定、まあ、ダウンで良いと思います。
バランスを崩したダウンなのでダメージはあまりないでしょうが、序盤でかなりのビハインドを喫したカニサレス。その後も力強いパンチを振り回すカニサレス、これに対して吉良は時にバックステップ、時にボディムーブでかわし、こちらも強打を返しています。
4R、若干攻撃的になった吉良、変わらずステップで距離をつくり、ジャブを当て、近い距離では回転力のあるコンビネーションでのボディショット!
吉良が比較的その場で受けるようになってきたので、カニサレスの回転力も増していきます。もうちょっと、距離をつくって戦っても良いのではないか、と思いますが、どうでしょうか。
後半はしっかりと距離をつくった吉良、カニサレスの手数が少なく、やりやすいかもしれません。
5R、このラウンドもレンジコントロールが絶妙な吉良。バックステップで躱し、あえて距離を詰めることでカニサレスのパワーパンチを無効化し、それでも自分のパンチはしっかりと当てています。
あとはとりわけジャブのタイミングがよく、ふとした時に打つこのパワージャブが、カニサレスの回転力を減退させているかもしれません。
6R、比較的近めの距離で吉良が立ち止まりますが、こうなるとカニサレスも元気になります。カニサレスはもうさすがに覚悟を決めたか、当たらなくても、パンチをもらっても前進してきます。
ここで下手に下がると後手になってしまいますから、吉良のこの判断はおそらく正しい。しかしもちろん、吉良の被弾も増えます。
7R、吉良も退かない構え。右のオーバーハンドが良い。と思ったら、ここで吉良の左フックカウンター!!!!タイミングドンピシャ、スピード、パワーは申し分なし!!!
カニサレスダウン!!たちあがるもよろけ、レフェリーはカウント途中でストップ!!!
完璧な、お手本のような左フックカウンター!
大変に見どころの多い今日の興行、とてつもないカウンターで締めくくりました。。。!!
これまた日本のボクシング界の未来は明るい、と叫びたくなるようなフィニッシュ。しかも相手は、あのカルロス・カニサレスです。
志成ジムからも井岡、堤ブラザーズ、比嘉。今日はとんでもなくリングサイドが豪華ですね。
ともあれ、吉良大弥も会心の勝利。今日は会心の勝利、というばかりで、とんでもない興行でしたね。やっぱり平日開催はもったいない。
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