コロナウィルスの脅威により、ボクシング興行の形が変わってもうすぐ1年。日本プロボクシング界の興行中止は2020年3月から開始され、同年6月まで続きました。
そして7月から興行が再開されたものの、無観客興行であったり、有観客だったとしても観客を制限した中で行われました。
私が最近、ボクシングを生観戦したのは2020年10月。OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者、勅使河原弘晶(三迫)の防衛戦のことでしたが、この日は車で行って、ホールで試合を見て、どこにも寄らずに速攻帰るという非常に(試合の前後が)味気ないものとなりました。
さて、ボクシングファンが現地観戦に行けない、行きづらい最中、活躍してくれたのはYoutubeをはじめとしたネット配信。どこにいてもボクシングの試合が見れるのは良い事ですね。
是非是非、収益化を図って続けていただきたい、と思います。
さて、今回のブログでは、ボクシングを観る事ができる様々なプラットフォームをまとめていきたいと思います。
【海外ボクシング編】
WOWOW
WOWOW開局以来、ずっと続いている番組「エキサイトマッチ」。
我々日本人のボクシングファン、そしてボクサーにとってはバイブルと言える存在です。
我々はこの番組で、海外のボクシングを知り、本物のスーパースターを知りました。
毎週月曜21:00〜がレギュラー放送ですが、不定期で海外のビッグマッチの生放送もあります(主にアメリカのプライムタイム、日本時間では日曜日のお昼頃)。
最近は、WOWOWオンデマンドで生配信も多くなっている印象です。
月額2,300円(税込2,530円)。エキサイトマッチがある限り、一生WOWOWは解約しません。多分。
《良いところ》
海外のビッグマッチが見れるのと、解説陣による日本語解説は秀逸。レギュラー放送は少し古い試合もありますが、見返しつつ、解説を聞くと新たな発見もあるものです。
レギュラー放送を見れなくても、再放送がしっかりある他、オンデマンドでアーカイブが残るので、一ヶ月は視聴できます。←外出先でも見れるので、これは非常にありがたい。
そして、生中継、生配信の海外ビッグマッチは、アメリカではPPVの場合も多いです。そのPPVをいちいち買わず、たった月額2,530円で見れてしまうというのは神がかっています。
しかも、今週はトップランク興行、来週はPBC興行と、プロモーターの枠に囚われずに、放映権を買い取ってくれるので、世界のトップオブトップを見たければこれだけで足りる、とも思えます。
《改善してほしいところ》
実はWOWOWのアンケートの度に言っていますが、オンデマンド生配信も場合によって見れず、翌日の21;00〜のレギュラー放送まで待てないという場合があります。その場合、そのオンデマンド生配信もアーカイブに残っていてくれたら。。。と思う事はしばしば。
難しいのでしょうが、なんとか実現してもらえれば有り難いですね。
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DAZN
スポーツの新しいプラットフォーム、DAZN。以前は、「アメリカDAZNで配信はあるけど、日本DAZNではありません」みたいな試合が多かったようなイメージですが、最近はあまりないような気がします。(あくまでも感覚です。)
WOWOWでやってくれないところを拾ってくる意味で、こちらも非常に重宝する存在。
契約、退会、休止というのが比較的容易にできるので、一ヶ月を見渡して見たい番組がなければ一度休止にしておくと(最大6ヶ月休止にできます)、いちいち退会するよりも楽なのでこの方法が良いかもしれません。
月額1,750円(税込1,925円)、高いか安いかは配信興行によるところが大きいですが、今後は非常に期待できそうです。
《良いところ》
前座試合からずっと流してくれるので、メインやセミだけでなく、これから台頭してくるかもしれないホープの試合も見れます。興行終了後、一ヶ月はアーカイブが残る上、その興行のハイライト、フルファイトと両方見れるようになります。
ライト層のファンは、ハイライトを見て気になったボクサーのところをフルファイトで見る、というような視聴方法もありますね。
《改善してほしいところ》
まず、放映予定が直近にならなければ出ないところ。これは改善してほしいですね。
あとは、DAZNが放映するのは基本的にはマッチルーム興行のみ。その分、マッチルームのプロモート力如何では、今後注目試合が放映されないかもしれない、という問題点もあります。まあ、そうなれば解約すれば良いだけなんですが。
がんばれ、エディ・ハーン!
《ご加入はこちら》
FITE.TV
ボクシングだけでなく、様々な格闘技を配信する動画配信サービスです。ボクシングでは主にトップランク興行を配信しており、サブスクであれば月額550円(税込)で加入できます。
コロナにより、全世界で興行がストップしたあと、いちはやくトップランク興行を見せてくれたのはこのサービスでした。
2020年6月頃から大変お世話になったものの、ここのところは停滞気味。理由は、このサービス、地域(国)により配信できる興行が変わってくるようで、日本では現在、ほとんどのボクシング興行が配信されていない現状だからです。
ただ、海外ではトップランク興行を主として配信し続けているので、VPNを入れて他の国に設定し、配信を見るということは可能です。
ただ、全てがサブスクで見れるわけではなく、興行によっては別途PPV料金が必要です。
《良いところ》
トップランク興行は、アメリカではESPNやESPN+で見られるようですが、日本ではWOWOWが放送してくれなければ見れません。しかしそれを見れるようにしてくれたのがこのFITE.TV。しかも月額550円というのは破格の安さ。
リアルタイムで見れなくても過去に遡って見る事もできますし、一度購入したPPVは消えません。
《改善してほしいところ》
2021年2月現在、日本で見れる興行が限られすぎています。このFITE.TV単体では正直使い物にならないほど。興行によって、配信地域が異なるため、その都度VPNで地域を変更し、見るというのが常。ここはもしかすると以前のように見れるようになるかもしれませんが。
一応、私はVPNも契約しています。NordVPNだと長期契約で月額にすると390円、FITE.TVの550円と合わせても940円なので、非常に安く見る事はできます。
但し、少し面倒臭い。。。
《ご加入はこちら》
《私が使っているVPN》
ちなみに、VPNを設定しておくとDAZNを見る時にも、アメリカDAZNでしかやっていないボクシングの試合を見る時にも便利。
【国内ボクシング編】
BoxingRaise
オール4回戦興行から、新人王予選、日本タイトルマッチやその他のタイトルマッチまで、多くの国内試合をカバーしてくれるBoxingRaise。
月額980円(税込)と安価ながら、過去の試合もいくらでも見る事ができる(しかも検索もできる)ので、気になるボクサーをチェックすることも可能です。
DANGANが運営しているので、基本的にDANGAN興行はすべて入っていますし、更に月に一回程度の頻度でライブ配信も行われています。
個人的には、解説や実況がない(最近はライブ配信の時にありますが)のが高得点。
《良いところ》
前座試合から含めて、試合毎に動画をまとめてくれているので、検索もし易く、見たい動画をピンポイントで狙えます。DAZNは興行毎なので、メインの試合を見たければタップして調整しなければいけませんが、こちらはそういう煩わしさがありません。
しかも月額980円で、生配信が月に1回以上あれば、十二分過ぎるほど元は取れます。
そして、生配信でない興行でも、その日の深夜、遅くとも翌日には動画が上がっているという驚異的な早さ。
大変にありがたいサービスです。
《改善してほしいところ》
特にはありませんが、一つだけ申し上げるとすると、試合結果を知らずに見ようとタップしても、時間だけは出てしまうところでしょうか。KOか判定か、というのがおおよそわかってしまう。大した問題ではありません。
あとはもう少し、スケジュールを早めに出してもらいたい(現在は月毎)くらいですかね。
《ご加入はこちら》
日テレG+
歴史あるダイナミックグローブ、もともと地上波(日本テレビ)の放送でした。放送開始は、不定期放送だった初期を含めると1954年からだそうです。1959年からはレギュラー放送となり、2009年からはCS放送である日テレG+での放送に一本化。
今でも月に一度の放送、前座試合から生放送で後楽園ホールから生中継してくれています。
また、全日本新人王戦も中継してくれているので、毎年非常に楽しみな冬の風物詩。
こちらは、CS放送を見れる環境であれば見る事はできます。地域地域のCATVであれば、おそらく基本的なBS・CS放送が見られるプランであれば問題なく視聴できるでしょうし、CATVに入っていなくとも、CS放送が見られる環境(スカパー)を整えれば視聴することが可能です。
ちなみに、スカパーに加入して、日テレG+を単体で契約すると、月額は(基本料金390円+ジータス900円)1,290円(税込1,419円)です。
《良いところ》
こちらも第1試合から生放送してくれるところですね。テレビだけに、実況、解説もしっかりと入ります。解説は、現在はセレス小林会長が多く、この解説は安心して聞いていられます。
《改善してほしいところ》
月に一回とは言わず、もっと増やしてくれて良いんです。まあ、予算の問題もあるのでしょうけど。
《スカパー!へのご加入はこちら》
フジテレビ、TBSの地上波放送
フジテレビは「ダイヤモンドグローブ」、TBSは「ガッツファイティング」、それぞれの興行を長く放映しています。
ともに関東ローカルなので、関東地方のファンしか見られません。
ただ、TBSのガッツファイティングは、CS放送のTBSチャンネル2で再放送があるので、CATVまたはスカパー加入で見られます。(但し2ヶ月後くらい)
スカパー+TBS(チャンネル1、2)は月額(基本料金390円+TBS1000円)1,390円(税込1,529円)です。過去の名勝負はそれこそたくさん放映してくれています。
ちなみにフジテレビのCS放送、フジテレビNEXTでは過去の名勝負を放送。こちらは月額1,590円(税込1,749円)。目新しい試合はないので、こちらはよほどのマニアでない限りは入る必要はないでしょう。
《改善してほしいところ》
とにかく関東ローカルという悪しき風習をなくしてほしい。
スカパー!はセットにもできますので、TBS、日テレG+に加入しておけばとりあえずボクシングはおさえられます。
Youtube
A-SIGN
横浜光ジムのA-SIGN興行は、ボクシング視聴するための新たな光。
以前から試合の映像を配信しており、様々を試したあと現在の形のトーク主体のA-SIGNチャンネルに落ち着きました。そしてそこが形になったところで、2020年には8月、12月とYoutube生配信という形で興行の生配信がスタート。
次の興行も非常に楽しみです。
BOXING REAL
こちらは関西のボクシングを配信してくれるYoutubeチャンネル。真正ジムのチャンネルです。
真正ジムの興行である「REAL SPIRITS」だけでなく、グリーンツダジム主催の「CRASH BOXING」も生配信した経歴もあります。
関西の興行は、これまでほとんど現地観戦しか手段がありませんでしたので、これは非常に有り難い試みです。
軽い気持ちで書き始めたら、意外と多かったです笑
海外ボクシングにおいては、現在PBC興行を安定的に見られるプラットフォームがなくて困っています。どなたか見る方法を教えて下さい。。。
まあ、昔はこんなに視聴できる媒体はなかったので、文句を言いつつも文明社会に感謝です。
有り難い時代になったものです。
だからこそ、「関東ローカル」という昔ながらの悪しき風習が浮き彫りになっているのもまた事実。昔は関東圏でなければ見れないのは当たり前でしたが、今は世界中のボクシングを見れる時代、せめて国内のボクシングぐらいは浴びるほど見たいものです。
最後に。。。
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